Tradition/ダフィネ

Last-modified: 2021-12-22 (水) 15:13:49

基本情報

  • イデア名:Daphne(ダフィネ)
  • 身分:姫

何度も裏切り続けられ、何も信じられなくなった姫。
自分を助けてくれた王子の心を試すために、秘石を用いて国中を茨まみれにする。王子はこれに挑むものの、半分も進むことができなかった。

収録弾

Tradition

No.100 干渉拒絶のジェイド(ダフィネ)

 

謀略渦巻く宮中で見舞われた七度の裏切りは、ダフィネの心を閉ざすのに十分であった。彼女を陥れた悪党どもへの報復を代行し、忌まわしいクーデターの夜に身を挺してダフィネを救ってくれた麗しき隣国の王子も、ダフィネは手放しでは信じることが出来ない。王子の愛を受け入れたいと思う。しかしすべてはダフィネの立場を利用するために仕込んだ茶番かも知れない。もう賭けはしたくない。そこで判断を運命に委ねることにした。王子に試練を課そうと思い立ち、ダフィネは家来に申し付けて宝物庫の扉から呪物を持ち出す。

 

凶鳥の瞳。北方の魔法使いから召し上げたという秘石。この石を使って自分を中心に禍を呼び招く。これは茶番にはならない本物の危険となる。それでも王子が自分を救い出してくれた暁には、彼を信じることにしよう。

 

溜めに溜め込んだ負の情念を込めながら彼女が呪文を唱えると、雪だるま式に増大する茨が国まるごとを飲み込んだ。王子は果敢にこれに挑み、錆びた剣が折れて進退窮まるまで、王女に至る道のりの、実に十分の三ほどをも突き進んだ。