戦前の予防接種事情

Last-modified: 2019-01-16 (水) 00:35:39

戦前における予防接種の開始スペインかぜ流行と重なったシベリア出兵時にインフルエンザ大流行で大変なことになってから。
ただしこの当時はウイルス自体が未発見だったので効果の無いワクチンを打つという酷い惨状だった

「シベリア出兵におけるスペイン・インフルエンザの問題」
http://www.l.yamaguchi-pu.ac.jp/archives/2011/part1/01.Intercultural%20Studies/is_01_IZAO.pdf

その後も徴兵後のワクチン接種は続けられ、各種血清とワクチンの作成は続くものの、各種疾病の蔓延は防げず、抜本的な解結は戦後の予防接種法制定後である。

「わが国の予防接種制度についての歴史的― 考察」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jshhe1931/73/6/73_6_243/_pdf

戦前は都市部での感染、発症が多くみられ、人口過密と空気の悪さが当時から指摘されている。

戦前の結核の特徴(前篇)
https://blog.goo.ne.jp/jmima/e/5175e786cde5b59a8a7be52091bde0ba

因みに、現在使用されている医療器具は紀元前から使われているものが多いが、注射器だけは産業革命以後もしばらくしてからの登場である。
注射針の製造が出来なかったからだ。