日本軍航空機の計器

Last-modified: 2019-08-14 (水) 22:04:26

日本軍機の飛行計器

ここでは日本軍のコックピットに配置されていた計器について情報を取り扱う
このHP見に行った方が早いとか言ってはいけない。
船津航空計器博物館
http://gunsight.jp/b/english/index1.htm

 

一式陸攻搭乗員天野環さんのお話(1)一式陸攻のイロハ
http://soranokakera.lekumo.biz/tesr/2016/03/post-75f8.html

 

水平儀

自機の傾きを把握し、空間失調症を回避するために必要な計器である。
西側と東側で動作に違いがある事が知られているが、日本軍の計器は西側準拠である。
日本軍の水平儀はエアーでジャイロを回転させる方式で、計器向かって左下に弁の開閉スイッチがある。
http://gunsight.jp/b/1/suiheigi.htm

 

ゼロ戦の水平儀実働映像
https://www.youtube.com/watch?v=Cbg7yFJCWCI

 

自動操縦装置

意外かもしれないが、第二次大戦中に自動操縦装置は実用化されているのだ。
もちろん昨今のような着陸まで出来るという高性能なものではなく、方位と高度を設定したら後はその数字を維持する…というただ単純なものだが、それでもちょっと空が荒れた時でも水平を維持してくれるので大変ありがたいものであったようだ。

 

自動操縦装置(陸軍)
http://gunsight.jp/b/a-keiki70.htm

 

自動操縦装置(海軍)
http://gunsight.jp/b/n-keiki70.htm

 

零式三座水偵の自動操縦装置
https://blogs.yahoo.co.jp/dai_azuki/34014079.html

 

航路計

日本軍が使っていた航路計とは、方位無線を探知してどの方向に発信位置が存在するかを示す計器である。
空母でおなじみのループアンテナを十字状に配置した、クルシーと言われる奴である。
…が、日本軍が使用した航路計には2系統があり、空母帰投でおなじみの米国クルシー社製系統の計器とは別に、大型機向けに独逸テレフンケン社製の計器が存在していた。
こちらはローレンツビームを使用した計器着陸飛行、それも現在のILS進入でも実現できていない自動着陸を主目的として導入された機材であった。
しかしながらILS進入でもまだ難しい完全自動着陸を戦前の技術でトライしていたため、やっぱり頓挫。最終的に諦めて、視界不良時に飛行場までの誘導機材として大型飛行場に使用さる結果となった。
テレフンケン社製の航路計には、左右方向の表示に加えて上下の目盛りも刻まれているのはその名残である。