世界観設定/ミスタラ・ワールド

Last-modified: 2011-09-02 (金) 22:01:30

ミスタラ・ワールド

※第6平行世界『世界設定』「ミスタラ・ワールド」
 いまこのWikiを見ている君達のいる世界も含む、すべての世界。それは複数の平行世界の中に、また平行世界が存在し、またその中に平行世界が存在する無限の可能性の塊である『多次元宇宙構造』の中のひとつである。
プレイヤーは多次元宇宙構造の中のとある第6平行世界『世界設定』「ミスタラ・ワールド」の中にキャラクターをつくり、冒険を繰り広げる。

世界設定
 文化レベルと技術レベルは15世紀頃のヨーロッパのそれと似ている。ただし銃器と活版印刷は存在しない。*1
 この世界の多くの国は封建制度を採り、貴族達が農民を支配し、さらに上位支配者として領主、そして国王が存在する。しかし、中にはこの様な制度を採らない国もあるし、法や規則、指導者すら存在しない国も存在する。

『冒険者』という職業について
転送 →世界観設定/職業/冒険者

ハロウ・ワールド

※第6平行世界『世界設定』「ハロウ・ワールド」
 異なる第6平行世界『世界設定』の最も次元年号の近い第3平行世界『空間』のひとつ。
ゲートの呪文によって移動方法が確立されている。

世界概要
 ハロウ・ワールドはまるで宇宙空間のような漆黒の世界の中心に大きな太陽がひとつだけ浮かび、光を放っている。そしてすべての陸は太陽を中心として囲うようにある。ちょうど地球の外側と内側をひっくりかえして真ん中に太陽を置いた形である。たとえるなら"地底世界"、"内部世界"と表現すればよいだろうか。

永久に昼と氷の世界
 この世界の構造上、太陽の光は常に降り注いでいる。したがってヴァンパイアやもぐらのような太陽の光を嫌う生物は生きることができない。しかしながらその光は熱量を持たない(赤外線を含まない)ため、この世界の気温は冷え切っており、ハロウワールドの住民は熱に対する抵抗力がないほか、世界は凍り付いてまるでクリスタルの大地のように見える。

紫外線が強力
 通常太陽から発せられる紫外線は惑星のオゾン層によって防がれているが、ハロウ・ワールドはその構造上、オゾンがあったとしても太陽に近づいて燃焼してしまうためオゾン層は存在しない。したがって、紫外線の効果を完全に受けてしまうことになる。具体的に言えばUV-C(殺菌光線)をまるまる直に浴びている状態で、弱い生物はこの世界に足を踏み入れるだけで死亡し、そうでなくても紫外線を遮断できる装備でもなければ高速で風化が進行し、死にいたる。
 このような環境であるため、この世界に適応している生物の肉体は総じて強力であり、破壊光線に対するきわめて高い抵抗力を持っている。

アウトサイダー
 われわれがアウトサイダーと呼ぶクリーチャー、すなわちデーモン・デヴィル・レッサーデーモンはこの世界の住民である。それは極めて暴力的で、言語が通じず、強紫外線の影響下で適応してきた結果として強靭な肉体と戦闘能力を持っている。彼らはゲートにまぎれこんで、あるいは何らかの奇跡的要因によって、またあるいはウィザードの召喚によってこの世界にやってくる。

レッサーデーモン
 荒廃した世界に住んでいたデーモンと呼ばれる生物、いまは負けた者という意味もこめてレッサーデーモンと呼ばれているが―彼らは紫外線に対抗しうる強力な皮膚と極端に低い気温でも内部体温を保つことができる体、そしてこの世界の唯一のエネルギー源である降り注ぐ光を熱エネルギーへと変換する力を獲得した。
しかしながら熱変換可能な光がごくわずかしかないこの世界では単一の生物が光だけで体温維持に必要な熱量を確保することはできない(もっとも、我々やミスタラの生物たちに比べれば遥かに燃費はよいといえる。単純に熱を作り出すための光がハロウワールドの太陽光には少ないのである)そのために彼らは他の生物が蓄えている体温を獲得するため、同族であるデーモンないしそれに準じた生物を捕食していった。その結果、この世界にはデーモン以外の生物はいなくなり、また巨大なデーモンたちが少数、獲物を探して練り歩くだけの荒廃した世界へと変貌した。
だがあるとき、より優れた熱効率や戦闘能力に加え、遺伝子を自在に改築してクローニング(複製)を行って殖える、現在のデーモンが生まれ出た。感情や慈悲を失い、単に他のデーモンを捕食し続けるために生きる彼らは自らの半分以下の熱量を消費してクローンを生み出し、それの姿を「倒したい大物を倒せるようその敵に有利な姿かつ、自分に倒されるために自分には不利な姿」に作り、倒したい相手とクローンの両方を捕食することを試みるという生存競争と進化を繰り返すことで、ハロウワールドを群雄割拠するようになったのだ。
この無慈悲な食物連鎖マシーンの戦闘力にレッサーデーモンたちは為す術もなく敗北し、ハロウワールドにおける最底辺の位置へと押しやられることになった。しかしこの次元年号と同年号のミスタラにおいて、とある魔法使いがハロウワールドとミスタラをつなぐゲートを開くことに成功する。絶滅の危機に瀕していた彼らはミスタラへと渡り、無限の熱エネルギーを獲得することに成功した。恐るべき熱変換効率は彼らの力を飛躍的に高めるとともに火炎を操る力を覚えさせ、その魔術(彼らにとっては体得的なものであるが)や強靭な体、無尽蔵のエネルギーはミスタラの生物のほとんどをすくみあがらせるのに容易だった。しかしながら彼らがミスタラを掌握するにはあまりに数が少なすぎたし、また当時召喚された場所がアンデッドを兵力とする帝国だったこともあって、彼らは帝国の用心棒として生きることを余儀なくされたのだった。

(グレーター)デーモン
 さて、それから研究が進むにつれてハロウワールドのゲートからは、現在の我々が一般的に感じている「デーモン」…レッサーデーモンという名称と区別するためにグレーターデーモンと呼ばれることもあるそれが現れることが多くなった。前述のとおりレッサーデーモンのそれとは比べ物にならない熱変換効率、成長性、残虐性、繁殖力を持つ彼らはここでもレッサーデーモンを日陰へと押しやった。結果的にこの時点でレッサーデーモンはデーモンの下級存在としてミスタラの人々に認識され、昨今に至っている。

 グレーターデーモンをレッサーデーモンと同じように用いようとしたミスタラの魔法使いたちだったが、次第にその存在の危険さが囁かれるようになる。1匹を呼べば2匹、3匹と殖え続け、言葉が通じず、我々を単なる高エネルギーな餌としか認識しないような存在…おまけにどんな極寒にも耐え、溶岩に突き落としてもかえって増殖を促すだけであり、またどんな金属の武器も文字通り歯のたたない、手のつけられない存在であると断言するに足る凶暴さを持つ生物だったのだ。これを見て帝国はデーモン召喚の術は禁忌とし―ハロウワールドへの扉は閉じられた。それからアウトサイダーはレッサーデーモンたちと、ごくわずかなデーモンの生き残りだけとなっていた。

不死身のアイウーズ4世 (イグウィールズ王子)
 その後。仔細は割愛するが、かねてからデーモンを呼び出すことに興味があった帝国の4代目王子「グラフト=ザクトモイ=イグウィールズ=アイウーズ=プリンス4世」はデーモンを呼び出した時代の古代魔術文献を集め、頭に記憶するとそのすべてを焼き払った。そして彼はハロウワールドへの道を開くことになるが―その仮定で不死身になるとともに、次元移動の能力を得る。この力を用いた彼はハロウワールドのデーモンたちを力で従わせ、彼らがミスタラに生きることのメリット―すなわち恒久的な熱源の提供、それを受けるための代価―すなわちファーヨンディ王国を滅ぼすための戦闘に加担すること。を理解させた。このとき生まれた彼らこそが「デヴィル」と自ら名乗る者たちであり、アイウーズにつき従い、帝国でヒューマンたちと共存する秩序なるアウトサイダーたちである(とはいっても、彼らの世界の秩序と我々の世界の秩序にはしばしばすれ違いがあるのは確かだが)アイウーズは彼らとともにファーヨンディ連合軍と争いを行うことになった。しかしそもそも思考力のあるデヴィルという存在は当時少数であったので、論理的思考力のない野蛮な固体、すなわち現在のデーモンと呼ばれるグレーターデーモンたちも無作為に呼び出していた。彼らはしばしば帝国兵も食らったという(もっとも、帝国の兵士のほとんどはアンデッドであったようだが)。
アウトサイダーの現在
 その戦争から1000年が過ぎた今なお、デヴィルたちは帝国でアイウーズ4世につき従って生活しているし、野蛮なデーモンたちの生き残りがアイウーズ帝国領やファーヨンディ王国領をうろついている(クローニングによって無尽蔵に増えること、たとえ絶滅してもアイウーズが呼び出し、また彼が不死身であることを考えると、もはや彼らを駆逐することは不可能だと言えるだろう)。その中には時折レッサーデーモンの姿も見受けられるが、他のデーモンやデヴィルに目をつけられないように、目立つ行動を控えているようである。

 現在のデーモンとデヴィルは熱光線を多く吸収できるよう真っ黒な姿をしている。特にデヴィルは人間文化に溶け込むためにも人型の姿をとり、人間の捕食を控えるためにより多くの体表面積、また偵察のために大きな翼を持っているので、すぐにデヴィルとわかるだろう。真っ黒な物体が明らかに異形な姿をしていれば、それはデーモンだといえる。黒くない人型で、骨をあしらったような印象で、なぜかヤギっぽい角と毛が生えていればまぁまずレッサーデーモンだろう。

 余談だがレッサーデーモンは繁殖によってしか殖えない。彼らは両性具有であり、2体が生殖して増殖するのだが……そもそもミスタラでは彼ら1人でも光エネルギーだけで生存できるため、産み育ててそれを捕食する必要がない。すなわち増殖する必要もさしてない。そもそも何か食べる必要もないのだが、慣習のために意味もなく食事をとる。戦いはグレーターデーモンたちにお株を奪われている。本来は繁殖も食事も戦うことも熱量を確保して生きるために行っていたわけだが、それが必要なくなったとき。それは生きる意味を失うことにもつながってしまうのかもしれない。今の彼らは意味もなく食べ、意味もなく殖え、意味もなく死に、意味も鳴く虚勢を張り、意味もなく吼え、意味もなく嘲り、意味もなく暴力を振るって、意味もなく笑ったかと思ったら憂いたり、そんなことを繰り返している。そして意味もなく疲れて意味もなく寝転んだとき。まるで何か哀れな、抜け殻のような表情をしていることがある……

イモータル界

※独立平行世界『パンドラアーク』
 多次元宇宙によって定められた限界点を越えた存在は
秩序性を守るためのルールに従ってパンドラアーク、通称イモータル界に隔離される。

 この世界にはそれぞれの「存在」だけが記憶されており、世界としては機能していない。
移動することはできるが、それはイモータル界において単に「移動」であり、どこへ向かうか、どうやって移動するかは移動者のイメージに委ねられる。そのため、本人がイメージするなら泳ぐこともできるし、歩くことも、飛ぶことさえできる。
しかしながら処理としてはただ《移動した》という以外の意味を持たないため、実際にイモータル界のどこに移動するかは不明である。
(厳密にはランダムではないが、ランダムと考えて差し支えない)
これによって偶然的に他のイモータルと《同じ位置》になることはあり、これが移動の意味である。しかしこの場所が「どこ」なのか、イモータル界の何座標の何地点なのか、そういった情報は存在しないがゆえに説明のしようがない。そのため、同じ位置にもう一度たどり着く可能性は限りなく低く、どこまで広いのかもわからない。

 景色がないため、隔離された者は自分の頭の中で考えたことのみが視覚的に認識される。
そのため、別のイモータルと遭遇しても、その姿を正確に認識することはできない。
ただし《同じ位置》の相手と意識共鳴のような形で意思疎通ができるため、その過程で相手のイメージが定まっていき、最終的にはだいたい本来の姿に似た感じには見えるようになる。ただし、あるイモータルが見ている自分と他のイモータルが見ている自分は心象などによって多少異なる場合がある。これは厳密には存在の同化現象であり、時として相手の感情や思いが直接流れ込んでくることもある。(同じ位置、言い換えれば同じ1人用の入れ物に2人以上が入っているような状態で、お互いはお互いの情報を見ることができるわけだが、お互いを操作できるわけではないのでお互いが知られたいと思っていることしか知ることができない)

 自分の姿は自分の望むとおりになれるし、たとえば目の前のイモータルを殺したいと思えば殺すこともできる。しかしそれはあくまでも自分の欲求を視覚的に認識したにすぎず、殺したはずの本人は指一本触れられたように感じない。そのため、この世界においてはお互いに本当の意味で触れ合うことはできず、また殺すことも、殺されることもない。ただし、殺したいという気持ちが相手に伝われば、相手が殺されたように感じることはある(しかしそれも本人次第でどうとでも変化するし、本人が望まないことは実現しないし、またどんなにめった打ちにされても実際に死んだりはしない。イモータルは死にも消滅もしないからである)

 イモータルになったものはひとつだけ能力を得ることができる。これは隔離されたことによって起きるデータ不良のようなものと考えてよい。法則性はなく、場合によってはイモータル界の外に影響を及ぼすことのできる能力が発現することもある。どういった目的でこのような能力が与えられるのかは不明。

 またイモータル界には時間の概念も存在しないため、過去も未来も存在しない。したがって過去や未来に移動することはできず、過去を遡ることも未来を知ることもできず、それに類する能力は意味をなさないとともに、俗にいうタイムパラドックスも起きえない。イモータル界は常に「現在」だけが存在し、一度起きたことは取り消せず、一秒先に何が起こるかは本当の意味で未知数なのである。またどちらが「早い」のかも意味がなく、行動の優劣にそれは影響しない。殴った者が「殴っている感覚時間」と殴られた側の「殴られている感覚時間」は必ずイコールではなく、言葉を発した者が説明に要する時間と相手の理解する時間もそうである。したがって、攻撃が当たる前に相手が攻撃に当たっていることや、喋っている途中ですでに相手が聞き終わっているというようなことが起きうるのである。もちろん前に述べたとおり、「攻撃に当たるかどうか」や「すでに聞き終わるかどうか」は相手の意志に委ねられるのだが。

 最後に、イモータル界に出口は存在する。しかしながらその出口が移動し続けていればたどりつけるものなのか、それがどこに通じているのか、それを伝えることのできるイモータルは確認されてはいない。

イモータル(不死人、超越者)

 イモータルは老いず、死なず、その存在は消し去られないように保護されるが、
イモータル化した時点でワールドブロックされ、イモータル界に送られてしまう。
そこから脱出する方法はないため、元の世界から見れば存在が消失したに等しい。

ゲームステータス的には「いかなる状況でも気絶せず、死亡しない」という状態である。

イモータルの条件について

  • モータルは存在は1つだけ持つ
    分身や分裂のように意思が2つに分かれたり、本体がもう1方を支配しているのではく、単純に存在が2つになってしまったものは無限増殖の可能性が忌避され、隔離される。
  • モータルは存在を同化してはならない
    真実の意味で存在が同化したもの(AでありBでありA+BでありAでもBでもない状態)は存在の無限合体の可能性が忌避され、隔離される。
  • モータルは命を失う
    アンデッドやウォーフォージドのような半物体や、不老不死のように死を何かと引き換えに回避したりするのではなく、単純に死亡しないものはその存在が世界から取り除かれず、また破壊することもできないために隔離される。
  • モータルは一度に464万1971エピカルを越えて世界に影響を及ぼしてはならない
    単純に1つの存在があまりに大きな範囲に変化を及ぼしたとき、それはその平行世界の存在を脅かす危険物体として隔離される。
  • モータルは定められた精神の最大量を超えてはならない
    1つの生物の精神が108つの生物分の最大精神量(≒脳の知識限界量)を越えるような場合、そのような存在が蔓延すると1つの平行世界の存在許容量を圧迫してしまうため、隔離される。
  • モータルは同時に107以上の精神を支配してはならない
    定められた精神の最大量を越えてしまう。
  • モータルは第7平行世界以上に踏み入れてはならない
    第7並行世界よりも上位の階層は世界の管理に直結する領域であるため、モータルが入ることは許されない。したがって隔離される。

イモータルのリスト

  • ミスタラの『創造神』(不衰王)
    種族「カラシュター(祖先種)
    出身「クレイドル(精神のゆりかご)」
    咎「滅ぼされるところだった自分の種族すべて5万人と融合し、ひとつの精神体となる」
    能力「新しい第6並行世界が生み出され、そこに干渉する能力」
  • 魔なる王アイウーズ
    種族「ヒューマン」
    出身「ミスタラワールド」
    咎「存在があらゆる並行世界にコピーされた」
    能力「他の平行世界にある存在に"焦点"(肉体と精神)を引き寄せる(テレポート)」
    ダインスレイフ「死ぬまで所有者から離れることがなく、抜いたものの闘争本能を刺激し、戦闘力を上げる」
  • 炎剣のスルト
    種族「巨人族」
    出身「ダイタルノース
    咎「世界全体を焼き尽くした」
    能力「瞬間的に体の大きさを自由に変えられるため、一瞬で巨大化して一瞬で縮小することで
       擬似瞬間移動と同時に周囲に圧縮による破壊作用を放つことができる」
    元からの能力「炎を生み出すことができる」
    レーヴァテイン「持ち主が賢ければ賢いほど剣は光り輝き、切れ味を上げる。
         豊穣の神フレイの血が滴り続ける剣で、鍔から燃え上がる炎をフレイの血が消し続けている。
         いかなる炎もこの剣にはかき消される。
         また、持つものの賢さによって破壊力が上がり、知力がそのまま与えるダメージに加算される」
  • 暴虐のジークフリート
    種族「オリジネイター(ヒューマン互換種族)」
    出身「エバールイーン
    咎「魔剣グラムを用いてエバールイーンのあらゆる存在を消失させた」
    能力「精神と肉体が剥離し、エバールイーンに肉体を落とした」
    魔剣グラム「一振りで2千兆km2の面積にある天と大地のあらゆる生的存在を消滅させ、かえして斬ることで物的存在も消滅させる」
  • ワルター=アークサイト
    種族「ファイアフライ(蛍火人)」
    出身「ソードワールド
    咎「エルフの恋人と死ぬまで添い遂げるため、禁断の剣リビングスレイを抜いて不死になった」
    能力「勝ちたいと思ったとき、かならず勝利する」
    リビングスレイ「抜いたものは不老不死になるとされていた。本当は抜いたときにその世界がたった一瞬だけ、幸福に包まれるという効果で、その影響範囲があまりにも広すぎるゆえに抜いたものはイモータル化し、不死となるのである」
  • ブライト=サインモールス
    種族「人間」
    出身「ソードワールド
    咎「イモータル界の存在を知り、追求するあまり第6平行世界を突き破り、『運命性』世界の存在に到達する」
    能力「よく知っている第6位以下の平行世界にメッセージを送り、また受け取ることができる。知らない人でもその人をよく知る人から詳しい人柄を説明されれば通信がとれる可能性がある」
  • キック=トラッカー
    種族「人間」
    出身「アスタルヘイム
    咎「幸運になりすぎて『死ぬ可能性』をすべて失った」
    能力「いかなる科学変化によっても肉体が変質しない(感電、凍結、燃焼、腐敗しない)」
    ラッキーチャーム「所持している者の幸運が無限大になる。」
    ドラゴンスレイヤー「竜族に対して絶大な切れ味を誇る」
    ラッキーチャームの能力が肉体に複製・刻印されているため、チャームがなくても幸運が無限大である。
  • 殺し屋ジャッカー
    種族「人間(霊体)」
    出身「ブラックプレイン」
    咎「黒魔術で霊的存在となり、1億年にわたり他の生物を殺し続け、その生涯の世界破壊量が464万1971エピカルを越えた」
    能力「50フィート以内の感情意識と完全に共鳴する。自らの殺意が相手に伝染したり、相手の怒りや絶望を感じることになる。殺意は反復しあい、ジャッカーと相対した存在は無限大の殺意によって支配されるが、影響外に出た瞬間に我にかえる」
    愛用の片手鎌「殺した相手の心臓から噴出した血で柄が塗り固められており、ジャッカーはこの武器を手足のように使うことができる」

    現在は誰一人殺めることのできないイモータル界で、「殺される」ことができるイモータル能力を得た者を探して移動を続けている。遭遇した瞬間にジャッカーとその場にいたすべてのイモータルによる"殺されない殺し合い"がはじまり、ジャッカーが飽きたところで去り、それは終わる。遭遇したイモータルはなぜ、何が来て、何が起きたのかさえわからない一時の出来事に困惑する。
  • プレインズウォーカー
    種族「ミラリー(鏡の国)の女王」
    出身「クイーンズパレス」
    咎「別世界からの来訪者が持ち寄った「鏡」を見てしまった。鏡が鏡を見たとき、鏡は無限に生成されることとなり、目に映ったものを自分の世界に取り込む彼女は無限の自分を取り込んだことで鏡の国とともに隔離された」
    能力「自分の存在を消すことができる」
    鏡の女王「自分の目の前にいるものを、鏡の国に取り込むことができる。鏡の国には一緒に隔離されてきた鏡の国の住人たちや動物たち、自然があって、イモータル界のルールとは異なってお互いがお互いに干渉でき、歩くこともでき、ほとんどの生物はイモータル界に来る前の世界にいるかのようにすごすことが出来る。したがって彼女はイモータル界ではプレインズウォーカー(歩く世界)と呼ばれており、噂を聞きつけたイモータルのほとんどは彼女を探して移動しまわっているが、彼女を見つけ出すまで移動し続けることのできる者は一握りしかいない」

    彼女自身もイモータルたちを探して移動している。それは少しでも多くの人を自分の中の世界に住まわせてあげたいという彼女の思いやりであり、使命だと思っている。そんな状況なので、消え去ることも死ぬことも許されないこの世界で自分を楽にすることができる「自分を消す」能力は当分使う予定はない。
    また、この能力を発動したなら中にいる鏡の国の住人も、イモータルもすべて消え去ることになる。
  • サイオニック・イブ
    種族「少なくとも有性生物で哺乳類に似た生物。その女性。」
    出身「シー・オブ・マター(Sea of Matr)」
    咎「他生物との調和・同一化を行う遺伝子で自分の体を100%構築し、他者との完全なる同一化をしてしまった。」
    能力「他の生命を持つものと調和・同一化を行うことが出来る。
    この能力は彼女を構成する細胞が引き起こすもので、その構成割合によって能力の度合いは変化する。
    彼女の場合、体の100%がその細胞で出来ているため、他者と完全に同一化することが可能。
    また、同一化のプロセスの中で、精神との調和を行い、それぞれの物理的・精神的位置を近づけることが出来る。
    また、認識さえすれば離れた生物と完全なる対話(言語を介さないため、意思を持たないものとも会話できる)をすることが出来る。」

カオス・ワールド

※第6平行世界『世界設定』「カオス・ワールド」
 異なる第6平行世界『世界設定』の最も近似した第3平行世界『空間』のひとつ。
ゲートの呪文によって移動方法が確立されている。

世界概要
 約1時間周期で昼と夜が交互に繰り返される。地面は半透明で太陽光を通し、夜でも惑星の反対側(つまり昼の部分)から差し込む光が地面からあふれ出るため、この世界にとって『昼』は天から光が降り注ぐとき、『夜』は地から光が降り注ぐときを指す。

清浄位と荒廃位
 住人は昼を「清浄位(せいじょうい)」、夜を「荒廃位(こうはいい)」と名づけて区別している。清浄位の時間では人々はみな善であり、心の底から相手の幸福を願い、それを快感に感じる。世界は愛に充ち、すべてが豊かとなり、モンスターですらその闘争本能を失う(自己防衛本能は残る)。
 対して荒廃位はまさに荒廃した時間となり、人々はみな悪となり、心の底から相手の幸福を妬み、不幸を願い、それを快感に感じる。動物やモンスターは理性を失い、より凶暴になる。
 カオスワールドではこのように世界の方針が1時間ごとに変化している。

法典
 カオスワールドの中央、人知未踏の山の頂にそびえるという秩序の神殿には法典とよばれるアーティファクトが納められているとされ、そこに記されたことは清浄位と荒廃位のどちらの時間でも事実として影響されるといわれている。したがって、この法典に「記す」ということはこの世界そのものの構造を改変することであり、この法典に干渉できる者がいるとすれば、それは神に等しい。そのため秩序の神殿を目指して山を登る冒険者は後を断たないが、誰一人として到達したことはないという。
 そこに記されているとされる内容で最も目を引く条文は 『同態応酬法(リピーティズム)』で、他人に対しておこなったことは必ずその身にかえってくるであろう、ということである。この法が信じられているため、荒廃位の住人たちはその心に悪を飼っていても自らを律することができている。
 他にも面白い条文はいくつか存在する。「すべての生物は不死である」と記されているが、これは死というものが一瞬のことでしかなく、魂は来世で必ず生まれ変わるために不死であるという意味になっている。しかしこの法典にそれを記した人間がそういった意味で書いたのかどうかは誰も知りえないことだろう。

秩序の道(オーダーズ・パス)
 秩序の神殿につづくといわれる塔。山の内部にフロアが張り巡らされるような構造になっており、このダンジョンを走破すれば秩序の神殿にたどり着けるといわれている。しかしあまりに階層の深さ、文明を越えたオーバーテクノロジーによる守護者とトラップ、そして装置によって各地から召喚される強力な怪物をくぐりぬけて最上階に到達した者はいないし、確認するすべもない。

主な棲息動物

  • 中立の立場(清浄・荒廃の影響で性格が変わる)
    • プライムジーン……現実世界の人間に近い人型生物。清浄位、荒廃位の影響を受けづらい。
    • ハートビット……現実世界の人間に近い人型生物。左心臓。
      清浄位、荒廃位の影響を、人格が変わるほど強く受ける。
    • チェンジリング……清浄位では醜い顔つきと体、荒廃位では美しい顔つきと体になる人型生物。
    • サイニクス……昼と夜で性別や体色が変わる人型生物。まったくの別人になるため区別が難しい。
  • 悪の立場(荒廃位の状態で強い)
    • スプリット……荒廃位になると悪の心が影に乗り移って分離してしまう。清浄位になると足元に戻る。
      分離した状態でも本体は荒廃位であり、すなわちこの種族は悪の状態になると強くなるといえる。
    • シレーン……常に悪の衝動がおさえきれない鳥人。荒廃位になるといっそう凶暴となり、強くなる。
  • 善の立場(清浄位の状態で強い)
    • ミスティック……エルフに近い。ライオンの血を引いており、常に正しい心と夜目を持つ。
      強力な魔力もそなえるが、荒廃位の光を受けると肉体が衰えてしまう。
    • デヴァイン……屈強な肉体を持つ。ライオンの血を引いており、常に正しい心と夜目を持つ。
      しかし、ライオンでない残りの血のせいで荒廃位の光を受けると肉体が衰えてしまう。
  • 動物・モンスター
    • ライオン……この世界のライオンは清浄位と荒廃位の影響を一切受けない。常に清浄位の状態であり、
      無益な殺生はしないし、人を乗せたり働くことに適している。
      「法典」には「ライオンは常に昼に住む」と記されていて、夜目が利くのもそのおかげとされている。
  • 魔法
    • 紋章術……火、水、電気、風といった元素的エネルギーを操るには紋章によるエネルギー生成と操作が必要である。必ずしも人体に刻む必要はなく、杖やチャーム、本といったものでも発動できる。
    • 破壊と創造の呪文、『神術(しんじゅつ)』……純粋な物体の破壊、または再生を司る呪文。世界の構造物の破壊と創造を左右し、この世界は魔法によって作られたとされる。したがって創造神になぞらえ、神術と呼ばれている。
    • 精霊呪文、エルメンタル(Lmental)とアーメンタル(Amental)……空気中には精霊が存在し、清浄位では人々を保護する役目を果たし、荒廃位では人々を傷つける目的を果たす。したがって精霊呪文はその時間によって効果がまったく反転してしまう。またこれらに関連する魔法生物を清浄位状態をエルメンタル、荒廃位状態をアーメンタルと区別している。正常位でしか唱えられないエルメンタル呪文、荒廃位でしか唱えられないアーメンタル呪文も存在する。

多次元宇宙構造

この項目では我々の存在している現実空間を含む、多次元宇宙の構造について解説する。

並行世界の階層の解説

以下、平行世界についての解説が階層の新しいごとに並ぶが、
われわれの存在する段階は第3平行世界『空間』であり、
その項目から読み進めることが推奨される。

頂点世界『存在性』

頂点世界『存在性』
 どれだけの階層を経るのか想像もつかないが、最も高次の世界。最も高次であるがゆえにこの世界は単一であり、中にはたった2つの軸しかない。「存在している」か「存在していない」である。さらに言えば存在していないほうにはこれよりも下の階層が存在しないために、存在していないという軸に移動することはできず、この頂点世界があることの意味はない。この世界の住民はただ、存在しないという軸の存在を確認できるにすぎない。

 しかしこの次元を他次元と混同する次元学者の中には、この空間に存在する意識は存在そのものを自由にできる、すなわちすべての空間を消滅させてやり直すことができる「世界の作り手」と勘違いするものがいるが、これはまったくもって的外れで、誤った見解である。しかしながらこの次元にいるということはそれよりも下の階層をすべて行き来できるということでもあり、世界のすべてに干渉できるという点では「世界の作り手」という呼び名もあながち間違いではないだろう。

次点条件分岐世界『運命性』

次点世界『運命性』
 頂点世界のひとつ下にある平行世界。
この世界には「決定」「未定」の2つの軸がある。

 「決定」は世界が完全なる存在となり、完成し得た形である。
よってこの世界の中では成長や変化の必要がないため、すべての階層は停止している。
時間は流れず、物体は動かず、あらゆるの可能性とあらゆるの存在とあらゆる概念が混在している。
いわゆるデータベースのようなものであり、この世界にないものはない。
しかし未定の軸の住民から見れば、ひどく退屈な世界かもしれない。

 「未定」ではこの階層以降の全ての動作が、それぞれの階層の変化に応じて変化している。
我々の存在している軸はこれであり、であるからこそ不完全な存在である我々は存在できるのである。
決定の軸から必要不要なものを世界が選別している状態であり、自律進化で完全を求めつづける。
しかしながら、完全である世界は「成長」という点で完全を満たすことができないため、
完全なる世界はありえない。したがって、未定は永遠に未定でありつづけるのである。

第6平行世界『世界設定』

第6平行世界『世界設定』
 6次元の世界。複数の第5並行世界『可能性』が並ぶこの次元には、複数のパラレルワールドの塊がいくつも並んでいる。それは単純な可能性の違いではなく、それぞれの世界設定の違いを持っている。

 世界設定とは何か。これは意外にも理解し易いそのままの意味である。その世界がどのような形をとっているのか。つまり、我々がいま現在生活するこの地球という惑星での出来事と、冒険者たちが遺跡を冒険して生活しているこの作品の世界の出来事は、異なる第6並行世界でおきているのである。

 この次元を移動できるものは、他の世界へと移動できる。この作品のメインとなる世界が「ミスタラ・ワールド」、そして違う世界からの使者アウトサイダーたちのいる「ハロウ・ワールド」、悪魔たちの巣食う「魔界」。これらの3世界の第3並行世界『空間』同士はゲートを開いて行き来する方法が確立されている。上位の平行世界をすっとばして第6平行世界を切り替えるため、別の空間の過去にいったり未来にいったりすることはできず、帰ってきた時には別の空間で経過した時間と等しい時間が経過していることになる。加えて、ゲートの呪文は最も開きやすい(最も親和性の高い)第5平行世界にしか開けないため、移動先はいつも同じ第5平行世界である。

 余談だがアニメキャラと結婚できる2次元の世界に行きたい諸君はまずこの平行空間の移動能力を持たなければ2次元の世界には行けないのである。

第5平行世界『可能性』

第5平行世界『可能性』
 5次元の世界。完結に既成の概念で述べるならばパラレルワールドである。複数の第4並行世界『時間』が存在するこの世界では『他の時間軸』へ移動することができる。それはつまり、たとえるなら「もし私が生まれていなかったら」、あるいは「私に魔法が使えたなら」という形で進んだ時間へと移動できることになる可能性の世界である。

第4平行世界『時間』

第4平行世界『時間』
 俗にわれわれが4次元とよぶ空間がこれで、この空間にはいくつもの平行世界『空間』が存在し、それぞれが同じスピードで進行している。同じ速度で進行するためにある『空間』が1秒経過したとき、それよりも空間時間が1秒早い『空間』に等しくなる。そのためこの平行世界は凡庸な我々にはひとつの流れと錯覚しがちだが、実際には時間が少しずつズレたたくさんの世界の集合体なのである。

 第3平行世界『空間』から第4並行世界『時間』を知覚した場合、その第3並行世界の過去や未来を閲覧することができる。第4平行世界に存在できるものは異なる平行世界『空間』の行き来が可能であり、そこには1秒前や1秒後の自分がいることになる。これこそがタイムリープ(時間跳躍)の原理なのである。

第3平行世界『空間』

第3平行世界『空間』
 俗にわれわれが3次元とよぶ空間であり、われわれが存在し、知覚できる空間である。『空間』にはいくつもの『位置』が積み重なるように存在し、「高さ」の概念を形成している。いわゆるXYZ軸の世界である。

このことから次元学者は空を飛べない生物を3次元世界を知覚する2次元世界の住民と称することがあるが、あまりにもシュールすぎて一般人には理解されていない。

第2平行世界『位置』

第2平行世界『位置』
 俗にわれわれが2次元とよぶ空間であり、高さを意識できない世界である。第3並行世界のように、この空間もいくつもの第1平行世界『線』で構成されており、横並びに広がっている。この世界の住民はその世界を自在に渡り歩き、「面」という概念を形成する。いわゆるX軸Y軸の世界である。

第1平行世界『線』

第1平行世界『線』
 俗にわれわれが1次元とよぶ空間であり、ひとつの辺の上にある世界である。
どこまでも無限に続いているような長い線の上で、この世界の住民は存在し歩き続ける。
彼らは線の終点を知ることはない。この世界の線の終点とは、すなわち線の始点であるからである。

第0平行世界『点』(絶対次元)

第0平行世界『点』(絶対次元)
 便宜上平行世界と呼ばれるが、平行世界の中でゆいいつ1つの世界で構築された空間だとされている。
この世界では他者の存在を知覚できず、ただ自分という存在だけが世界のすべてであり、究極にして完全なる孤立、絶対次元(絶対空間)である。

次元学者の中にはこの空間を"あの世"と表現し、死亡して"落ちた"この空間こそが『地獄』そのものであるという見解をするものもいる。

独立平行世界『パンドラアーク』

独立世界『パンドラアーク(すべからく封じらるるべき資質の死者を納めし箱)』
 頂点世界の傘下に入らない、たったひとつだけで存在するすべての世界から切り離された平行世界。
平行世界によって呼び名が異なり、多くの世界で「イモータル界(不死びとの地)」「咎人の世」と呼称される。詳しい内容はイモータル界の説明を参照のこと。


*1 火薬の質が現実世界とは異なっており、銃器の使用に適さない。
   活版印刷についてもインクの問題で、振動や高速で移動することに極めて弱い