関連ページはここ、ここ、ここ、ここあたり RL52自体のクローン作成に関する情報もこの辺りにあります。
おまけ:RL52のクローン・プログラム RL52-clone.asm
初出 2014-3-1
最終更新 2014-3-1
以前、(1567円で)追加購入したNECライティングの赤外線リモコンRL52が配置換えで要らなくなったので、そのハードのマイコン以外を流用して、新しく必要となったオーデリック(互換)のリモコンに仕立て直しました。
シーリングライト分野限定の話ではなく、「商用の(固定機能の)リモコンを好みの仕様に改造する」汎用的なサンプルとして捉えて頂きたいと思っています。
RL52とはこんなものです。外見からは全くわかりませんが、実はこれは改造後の写真です。
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- RL52オリジナルのボタン表記をそのまま活かす形で、オーデリックの赤外線命令を実装しました。オーデリックの命令の取得方法はこちら
- オーデリック製品にはNECライティング製品には実装されている「スリープタイマー(30分,60分)専用命令」がないので、スリープタイマー処理はリモコン側でおこなっています。NECライティングの製品だと、本体側でスリープタイマー処理がおこなわれるので、スリープタイマー(30分,60分)命令発行後はリモコンを隠してしまっても、所定時間後に消灯します。
- 左右とも改造後の写真です。改造前の写真は撮ってません。
- オリジナルのマイコンは、習作の時の1.27mmピッチの半分の、0.635mmピッチSOPで実装されていました。取り外した跡に0.3mmピンバイスで開けた孔に、裏から0.26mmのUEW線を差し込んで半田付けしています。
- 交換用に採用したマイコンはPIC18F1320です。理由は2Vから動作するデバイスだということと、ナノワットテクノロジーだと謳われているのでPIC16系より省電力そうだと思ったからです。多分、手持ちの秋月PICライタで書き込みができないJ、K列のPIC18系を除けば最も省電力な類なんだと思います。これも多分ですが、取り外したオリジナルのマイコンより電力消費は大きいでしょう。
- マイコンの他、不要となったレゾネータ(4.00MHz)も取り外しています。高精度ぽいので何かに流用したいと思っています。
- 習作の時と異なり、内部にDIPのPIC18F1320を収めるに充分な空きスペースがありました。また壊さずに開閉がし易いケースだったこともあり、素直に、PICを完全に格納してしまうことにしました。
ファームウェア
ダウンロード(PIC18F1320用)
customizable-light-remocon.asm
習作の時と同様に基板上のマトリックス配線の調査をおこないました。結果はこのようなものになりました。基本は3x3のマトリックス入力です。
表中のS1等は、基板上のメンブレンスイッチを左上から右下に向けて順に番号付けしたものです。
表中の8から13までの数字は元のチップでの、対応するピンの番号です。
PIC18F1320にはこのように接続しています。
8から13までの数字は上述と同じく、元のチップでの、対応するピンの番号です。