TSTB-R50

Last-modified: 2017-01-11 (水) 20:39:59

(2016年12月28日)書きたい(以前書いたものより正しい)使いこなしノウハウが溜まっています。
項目だけ箇条書きしておきます。
・再生時に(邪魔な)画面表示を(実質的に)出さない方法((録画用ハードディスクのUSB変換チップに依存するかもしれない、そして多分SSDでは無理)当該番組冒頭部のキャッシュを適度に追い出した状態でハードディスクが停止するまで9分程待ち、あまり間をおかずに再生する。私がよくやる具体例は他の録画を短く再生した後、ハードディスク停止を待って当該録画を再生する)
・裏番組録画開始時に(時々)勝手にチャンネルが裏番組のチャンネルに変わってしまうことを防ぐ方法(ただし多分地上波を生視聴するケースのみに適用できる方法(つまり多分、裏録画をおこなう場合に生視聴する方の番組をBS番組にしてはいけない):(録画用ハードディスクのUSB変換チップに依存するかもしれない)裏番組録画開始時に録画用ハードディスクを停止させておく(そして裏番組がBSの場合は事前にチャンネルを合わせておく)。もしくはその直前まで当該裏番組と同じチャンネルの番組を録画しておく←別チャンネルでも全く問題ない場合もある)
・BSフジ水曜23時のディスカバリーチャンネル・セレクションの録画を成功させる方法(優先度の設定により、23時00分を必ず別の録画中にする)
・報道ライブINsideOUT 寺島実郎の「未来先見塾」(もしかすると報道ライブINsideOUT全曜日)の扱い方(この番組は必ず裏番組録画にする。生では絶対に視てはいけない)
・(従来から実践していた方法だが)上記のような手法を用いずに画面表示を消す方法は、1分前から録画を開始する方法。ただしこの方法でも(どの番組の録画であってもTSTB-R50を用いる限り)、番組冒頭の約0.4秒程は無音となってしまうので、その時間の音が重要な番組は生キャプチャーする必要がある。また、1分前から録画するケースのように手動で録画時間を修正した場合は、録画終了時間が少し早くなり過ぎるので、大切な録画であれば終了時間も1分伸ばした方がいい


初出 2014-1-3
最終更新 2015-9-8
PC用外付けチューナー兼“視たら消す”運用の録画機として使い倒しています。
録画関連の多数のバグが放置されたままになっていることも書きたいと思います。
PCからはこれを使って操作しています。
これこれこれの成果をマージしたものです。
 

これ経由での操作もおこなっています。

 

TMY(辰巳屋興業)の製品(TSTB-R50 or TSTB-R30)を選択した理由は、

  • HDMIとアナログ、両方の出力インターフェースを持っている
  • リモコンの仕様がリモート(PCからの)コントロールに向いている(独立した地デジ、BS、CSボタン)

バッファロー、アイオーにこの2つの条件を満たす製品はありませんでした。

 

地デジ(のみ)ダブルチューナー機のTSTB-R50を選択したのは、シングルチューナー機のTSTB-R30との価格差が小さかったので、「どうせなら」と思ったからです。

 
 

発見したバグ

全て最新のV00.10.01.76.12.07.18で発見したものです。
放置するつもりでしょう。

  • どっちかというとバグと分類できるもの
    1. 録画終了時間をたとえ僅かでもカスタマイズすると、録画番組タイトルが、指定した番組の一つ前の番組のタイトルになってしまう(但し録画が番組開始より遅れて始まる、前の番組との間隔を一切開けない録画の場合は除く)。録画は前の録画との間に空き時間がある限り、指定時間の数秒前から始まるので、(1)空き時間があり、(2)録画開始時間は変更せず、(3)録画終了時間を変更すると、録画番組のタイトルが必ず、前番組のタイトルになってしまう。「録画開始時間をカスタマイズしているか、否か」でタイトルをどのように記録するかについての動作を分けるべきなのだが、現状のファームウェアは「録画開始時間もしくは終了時間をカスタマイズしているか、否か」で動作を分けてしまっている
    2. 地デジ放送波の規格(ISDB-T)に完全には対応していないらしく、放送時間が直前に変更になったり、途中に次週予告が挟まれたりして信号が複雑化すると、以降がシークできない(早送りも巻き戻しもできない)状態で録画され、且つ音声が欠けてしまう。ただし殆ど(九割五分くらいか)の録画には成功するので、録画機器として使えないこともないレベル。
  • (甘めに判断してバグと言うより)要望に近いと言えるもの
    1. 本体のフラッシュメモリ内に存在すると思われるHDD管理データベースにジャーナリング機能がないと思われ、録画中に一瞬でも電源が断たれるとそのデータベースが壊れ、以降、録画どころかハードディスクの登録が一切出来なくなる(実行してもエラーになる)。この状態は通常の初期化では解消できない。ファームウェア更新作業(同じバージョン同士で更新は可能)をおこなうと解消できる。
    2. 本体内フラッシュメモリ内に存在すると思われる番組表データベースのdbが低機能のものらしく、録画機能を頻繁に使っていると、数ヶ月もすると断片化の為か番組表を更新できなくなる。そうなると番組表には現在の番組とその次の番組しか表示されなくなる。この状態は通常の初期化で解消できる。(2014-10-26追記)フルリセット(ACアダプタ抜差し)でも解消できる。
    3. 帯番組の曜日指定ができない。帯番組のある曜日だけを「週毎の番組」として登録しても、全曜日録画されてしまう。
    4. せっかくの録画の優先度指定が有効に活かされていない。たとえ録画時間が重なっても優先度に差があれば、時間の重なった予約が許されるべきなのだが、現状は許されない。
    5. 繰り返し予約インターフェースに、せめて、番組タイトルの一部を削除する(バックスペース)機能が欲しい。この機能がない為に、番組によっては繰り返し予約が有効に働かないものがある。
  • 純粋に要望と言えるもの
    1. 録画番組再生中にチェンネル切替を許し再生を停止して生視聴に切替えるか否かを指定できるようにして欲しい。現状は録画番組再生中と録画番組一覧表示中はチャンネル切替ができない。この仕様は手動操作と自動操作を併用する場合に不向き。録画機能はショボいんだから外付けチューナーとしての使い勝手の方を優先するべき。
 

まだ他にいろいろ、再現の難しい小さいバグに遭遇しています。他に一つ、再現性が高いと思われるバグを知っていますが、面倒で再現作業をやっていないのでまだ記述していません。

 

(2014-10-26追記)まだ再現作業やってません。ただ当該のバグの概要を書いておきます。「録画開始時間直前(1分以内)にある条件下でチャンネル操作をおこなうと、BS録画中にチャンネル変更命令を与えた場合と同様のエラーメッセージが出たうえで画面が真っ黒になり、以降フルリセット(ACアダプタ抜差し)する以外再びチャンネル操作可能となることはない。バックグラウンドで録画がおこなわれているパターンと録画がおこなわれていないパターンの両方がある。」
他にも、フルリセット(ACアダプタ抜差し)する他ない状態に月に1度程度陥ります。

 

(2015-2-25追記)下記回避策、ダメでした。TSTB-R50は表番組を途切れなく視聴しながら途中から裏番組を予約録画することを完全にはこなせない(時々失敗する)と言うしかありません。ただし表・裏共に地デジの場合についてはまだ検証を続けたいと思います。
(2015-2-21追記)あと、書きそびれていたバグを書きます。ただし、まだ検証中ですが、このバグは確実な回避策があるかもしれません。そのバグは、裏番組予約録画(開始)時に、時々、表番組のチューナーが使われてしまって表の画面が「放送されていません」状態になるバグです。地デジが2チューナーなので地デジだけで起こるのかと思いきや、表で地デジを視聴中にBS番組を裏録画開始する場合にも起こります。
回避策を具体例で示します。
報道ステーションを全編視聴しながら番組開始時の21時54分から番組途中の23時00分まで録画し、表番組は報道ステーションのままで、BS朝日のCG TVを23時00分から裏録画開始するケースを例とします。以下のような順番・タイミングで録画や選局をおおこなえば当該バグは完全に回避できると思います(検証中です。半年か1年、このバグが発生しなければこの回避策は正しいと言えるでしょう)。

  1.  21時52分から21時53分までBS朝日を予約録画(裏録画用チューナーを事前選択する為のダミー録画)
  2.  21時52分00秒から21時52分06秒にかけて表番組をテレ朝に変更(PCから自動操作)
  3.  21時54分から23時00分までテレ朝(報ステ)を予約録画
  4.  23時00分からBS朝日(CG TV)を予約録画(表番組は報ステのまま)

要はまず裏番組録画用チューナーを選び、そのチューナーを使ったダミー録画中に表番組の選局をしてしまう、ということです。(本当に録画したい)裏番組の録画を開始する際には、既にその番組を録画する為のチューナーは事前に正しく選択済みなのでもうその時点で当該バグは発生しない(筈)、というわけです。
ダミー録画開始時に上記バグが時々発生する筈なのですが、もしそれが起きたとしても直後に表番組の選局を(私のPCが)自動でおこなうので、当該バグは自動でリカバリーされる、というのがこの回避策のミソです。
※上記例では裏番組がBSですが、BS朝日の部分を地デジの他のチャンネルに置き換えても全く同じ要領です。
※1と2共に21時52分開始ですが、実際には1は(直前まで別の録画をおこなっていない限り、)21時52分00秒より少し前におこなわれます。なので1,2の順番が入れ替わることはありません。
※私がこのバグに神経質になり、回避策まで実施する理由は、表番組を(録画とは別に)PCで録音しているからです。
※一応触れておかなければならない注意点です。私は実際には上記例のような場合、通常、表録画は22時59分で終え、次の予約録画開始まで約1分開けています。(裏録画開始が正時から始まるように)優先度を設定して、きっちり間を置かずに録画してもいいのですが、それほど重要な録画ではないのでこのようにしています。
この回避策を実施し、さらに上述の、裏録画開始前1分間のチャンネル操作を回避すれば、TSTB-R50の特にやっかいなバグはほぼ回避できると言えると思います

(録画関係とか)使用上のTips

(2014-5-9追記)

  • 単に視聴だけする場合と、録画をする場合とでは、必要とされる(電波の)受信レベルが異なります。数字は仮のものと思って欲しいんですが、たとえば視聴するだけなら92くらいあればいいんですが、録画するなら95くらい必要です。視聴は問題ないんだけど、録画しようとするとエラーが発生する場合は受信レベルを上げて下さい。でも必ずしもブースターを追加しなければならないわけではありません。長い3Cや4Cのケーブルを使用しているなら、それを5Cに変えるだけで受信レベルが向上します。
  • 前項に関連した話ですが、受信レベル不足で数回(多分たしか2、3回)録画がエラー終了した場合、たとえその後受信レベルが向上しても、一旦電源を抜いてフルに再起動しない限り、録画エラーが続きます。
 

(2015-2-21追記)
毎週単位の録画についてのTipsを今度書きます。

 

(2015-9-8追記)
録画のことは面倒なので先に、他の機器との接続状況を書きます。

 

私はTSTB-R50を常時稼働させています。そしてPCから(cronで)自動的にチャンネルを変更し、所定の番組の音声をPCに録音しています。

 

480iで出力している際はTSTB-R50からアナログ音声が出ているので録音は簡単ですが、480iじゃない場合はアナログ音声が出ないのでちょっと工夫が必要です。「ディスプレイにアナログ音声出力があるだろ」と思われるかもしれませんが、そのアナログ出力はHDMIがセレクトされている時だけだし、ディスプレイをオフにしている時も駄目なので私の用途では全く使えません。

 

とはいってもTSTB-R50の角型光デジタルから常に音声が出ているらしいので、それを取り込めばやはり録音は(多分)簡単でしょう。

 

私の場合は、今使っているPCに光デジタルの入力がデフォルトでは付いてないことと、元々、アナログ音声出力付きHDMI-VGAコンバーターを、サブディスプレイにもテレビ画面を表示する為に使用する予定があったので、そちらからのアナログ音声をPCに取り込んでいます。

 

この場合の問題は通常手に入るHDMI-VGAコンバーターが(多分)HDCPに対応していないことです。ただその問題はメインディスプレイ、サブディスプレイの両方にテレビ画面を出力する為に必要なHDMIスプリッターがHDCP解除に対応していれば解決するということになります。そこでHDMIスプリッターとしてLKV312Jを使用しています。

 

接続をあらためて書くと、TSTB-R50から50cmのケーブルでLKV312Jに繋ぎ、そこからメインディスプレイとサブディスプレイにつないでいます。メインディスプレイはWUXGA、サブはSXGAと差があるので、テレビを主に視たい場合はテレビをメインに、PC画面をサブに出します。ながら視のときはその逆にします。1080iの出力がHDMI-VGAコンバーターを通すとアナログでは何故かほぼ黒帯付きのSXGA出力になることに助けられています。PCの画面設定と、テレビ音声を取り込んでいるPCの音声出力ソースは、小型のキーパッドで、PCの画面が表示されていない状態でもキー操作一発で変更できるようにしています。

 

※一点、ちょっと不便な点があります。実はTSTB-R50にとってLKV312Jは完全に真っ当なデバイスと見えないらしく、TSTB-R50をフルリセット(=電源抜き差し)した直後は上記接続ではTSTB-R50のHDMIから画面が出力されません。なので抜き差し直後はまず、HDMI出力を真っ当なHDCP対応デバイスであるメインディスプレイに直接繋ぎ、TSTB-R50を「安心させる(騙す)」必要があります。するとTSTB-R50はHDMI出力を始めます。それを一瞬確認したらすぐ端子を抜いて、上記のLKV312J経由の接続に繋ぎ変えます。こうした後は、次にTSTB-R50をフルリセットするまで全く問題なくLKV312Jで2つにクローンした画面を自由に観賞することができます。この一連の作業が手早くおこなえるように、LKV312Jの上にHDMI接続ドングルを括りつけてありますし、その5cm横でTSTB-R50の電源を入・切できるようにしてあります。

 

LKV312Jに問題があるかのように思われるかもしれませんが、他のスプリッターと比べれば余程いいと思います。
こちらもHDCP解除機能の噂があるLEICKE KanaaNを接続してみたところ、TSTB-R50フルリセット直後の一連の作業が必要ないという長所はあったものの、その後15秒毎に一度程1秒程TSTB-R50のHDMI出力が切れるという使い物にならない症状が出ました。上記の騙す処理をおこなっても全く同じ症状でした。

 

(お勧めの)LKV312Jのもう一つの欠点は付属のACアダプタ内部の部品が粗悪で3年程で駄目になったことです。

 

(2016-1-11追記)
ゲームレコーダーER130をLKV312Jとディスプレイの間に設置しました。こちらでも録画してます。これを使ってPCから自動的に操作して録画してます。PC側に自動的に取り込む機能もそのうち実装する予定です。

PCからの操作専用赤外線リモコンを用いて、cronから自動操作

cronでテレビ番組を自動録音しています。
この場合、TSTB-R50は純粋に外付けTVチューナーとして使用していることになります。この場合はバグを心配する必要はありません。

 

放送開始の1分前に

53 21 * * 1-5 /home/disklessfun/bin/prepare-tv.sh G 3 > /dev/null 2>&1

てな感じでチャンネルを変えています。

 

ダウンロード  fileprepare-tv.sh

lirc受信機PCからの操作専用・赤外線リモコンを組み合わせて赤外線リピーター

TSTB-R50はディスプレイから少し離れた場所に置いてあるので、元々PCに付いているものを活用して(実質的に)赤外線リピーターを仕立てて使っています。

 

その仕組みは、

  1. ディスプレイのすぐ脇に取り付けてあるUSB接続lirc赤外線リモコン受信機シリアル接続lirc赤外線リモコン受信機で受け、
  2. TSTB-R50付属のリモコン、TS-RKT01Zの白囲み命令を除く全46命令を学習したTS-RKT01Z.confをそのままペーストした/etc/lircd.confを用いてlircdが解釈し、
  3. /etc/lircrcの内容に従ってirexecがchannel-set.shを呼び出し、
  4. (最終的に)PCからの操作専用・赤外線リモコンから赤外線が発射される

という流れです。

 

TS-RKT01Zを学習したlircd.conf
ダウンロード  fileTS-RKT01Z_usingIgorPlugUSB.conf  TSTB-R50操作用の全46命令をIgorPlugUSBレシーバを用いて学習したもの(以前TS-RKT01Z.confとして掲載していたもの)
ダウンロード  fileTS-RKT01Z_usingSerialPortReceiver.conf  TSTB-R50操作用の全46命令をシリアル接続レシーバを用いて学習したもの

 

ダウンロード  filelircrc

ダウンロード  filechannel-set.sh  もしくはfilechannel-setSerial.sh (リネームして使用のこと)
詳しい設定はこちらも参照のこと

 

PC用のリモコンアプリ

tstb-r50_1_s.png
クリックすると本当の大きさとdot by dotで表示されます

 

簡単なPyGTKスクリプトです。テレビ映像をウインドウ表示している時に便利です。
ボタンをクリックすると上掲のchannel-set.shを呼び出します。TSTB-R50操作用の全46命令中、電源を除く45命令(45ボタン)を実装しています。電源は間違ってOFFらないようにわざと実装していません。
Linux上で動かしていますが、PyGTK自体はWindowsでも動くので、簡単な改造でWindowsでも使えると思います。

 

ダウンロード  fileremocon-TSTB-R50.py  リモコンのプログラム(PyGTKスクリプト)
ダウンロード  fileremocon-TSTB-R50-images.zip  remocon-TSTB-R50.pyの動作に必要な画像(アイコン)ファイル

 

zipファイルを解凍すれば作成されるimagesディレクトリを、remocon-TSTB-R50.pyと同じディレクトリに置いて下さい。channel-set.shも同じディレクトリに置いておく必要があります。
この画像ファイル群は再配布可能なフリー素材です。http://www.defaulticon.com/ からダウンロードしました。

 

ご要望、ご意見、質問を下のフォームにどうぞ
(でもここより、掲示板書き込みフォームのページに書いて頂いた方が気づき易いと思います。)