メッキ線のみで配線したRCDライタ(COMポート接続PICライタ)の製作

Last-modified: 2015-07-25 (土) 17:44:56

(2014-8-3追記)本ページは今年作成したばかりなのですが、RCDライタ自体は古いものです。マイコンライタの選択時によく問題となる、いわゆる“鶏と卵の関係”のマイコンが必要ないという有利な点もあるのですが、RS232Cポートが必要だという点、対応チップの種類が少ないという点では時代遅れです。Windows専用でいいのであれば、現時点で圧倒的にオススメな自作PICライタは「PICerFTです。マイコンを必要としない(はじめてのライタとしても使える)特徴を持ちながら、USB接続で、対応チップが圧倒的に豊富で、かなり安く作成でき、しかもAVRにも対応している、といういわば“万能ライタ”です。FT232チップのBit-Bangモードをうまく活用しています。私もその1作例「自作PICライター「PICerFT」の作例。 桐井研究室」のそのまんまコピーを作成して持っています。これは、いつもと違ってメッキ線の配線を自分で考えなくて済んだのでとても気楽に作成できました。あげる分も含めて今までに2個作りました。つまりかなりお薦めです。


初出 2014-1-27
最終更新 2014-1-27
数年前からこちらのページでブレッドボード上に作るRCDライタを紹介していたのですが、つい最近、RCDライタがdsPICの書き込みも可能かもしれないことを知り、(いつか何かの役に立つかもしれないから、と)基板で作っておくことにしました。
 

当然?、私らしく“メッキ線のみ”で配線しました。

 

rcd-writer_1_s.jpg
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本家の回路図で言うところのR2は可変抵抗に変更しています。PIC12,16シリーズだけでなく、PIC18シリーズにも(もしかするとdsPICにも)書き込む為です。詳しくはこちらのページをご覧下さい。
その他の部品のうち、抵抗器と232Cコネクタを除けば、全てこちらでブレッドボード上で使用していたものを流用しています。

 

rcd-writer_2_s.jpg
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  • M3ナットに触れる銅箔については一部を剥がしてあります。理由はこのコネクタのネジ穴部分がGNDと通じている為です。
  • 今回は下記のように配線の詳細を決定した後に作り始めたので頭がお気楽モードになっていて、電解コンデンサを急遽横倒しした途端に一列間違いました。吸い取り痕がその痕です。
 

rcd-writer_3_s.jpg
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  • 今回初めてハンダ付け作業前にこのような厳密な実体配線図を作りました。この写真のコネクタ以外の部品は全て、載せているだけです。ジャンパ線も実際には裏を通していないダミーです。
  • 完成基板との違いは電解コンデンサを横倒ししたか否かだけです。ていうか、今回はこのページを作ることを前提としていたので、出来る限り、回路図と実体配線図に忠実に作りました。普通に作るならソケット左側の五枝分かれなんか作らないで、一本のメッキ線を各足の真下にまっすぐ伸ばすだけで済ませるでしょう。
  • 今回のように足の短くなった使い古しの部品の流用でなく、袋から出したばかりの足の長い部品を使うなら、ジャンパ線の分割や表裏の行き来を何箇所か少なくできるでしょう。
  • 近くの店に20ピン丸ピンソケットがなかったので18ピンソケットを使いました。配線には影響しないので実質的な違いはありませんが、RCDライタV2.5の回路図では20ピンソケットの使用が標準となっています。
 

rcd-writer_4_s.jpg
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  • タカチのSW-95に収めています。蓋は使用時にはこのように完全に外します。つまり蓋は未使用時用の保護カバーとしての意味しかありません。
  • 回路図上で示されている16V470μFでなく25V470μFの電解コンデンサを使用しています。その為倒しても尚蓋が閉まるギリギリです。作った後に16V470μFも何個か持っていたことに気づきました。
     

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