【夢を信じて】

Last-modified: 2023-09-04 (月) 22:19:34

解説

徳永英明の楽曲の一つで、1989~1990年のアニメ『ドラゴンクエスト』のエンディングテーマ。当時、徳永はDQシリーズのサントラも出していた【アポロン音楽工業】に所属していた。
第一部の1話から26話までのエンディングで使われたほか、作中の挿入歌としても10話・30話で使われた。また第一部最終回の本編の大トリもこの曲で締められた。
 
1990年1月16日にシングルが発売。アニメ自体が賛否両論だったのに対し、徳永の歌うこの曲はオリコンチャートでは最高で3位にランクインし、同年の年間チャートでは18位を記録する大ヒットとなった。彼のシングルの中では最大の売上枚数となっている。
アニメのサントラ『組曲ドラゴン伝説』(オリジナル版・復刻版とも)にも収録されている。
 
ただし徳永本人にとっては今まで歌ってきた曲とあまりにも違いすぎること、アニメのタイアップで売れてしまったこと、そしてこの曲は自分が作詞した曲ではないためシンガーソングライターの矜持が許さなかった、などから長い間この曲を「自分の曲」として歌うことを忌避しており、ステージで歌うことはなかった。
シングル発売後にリリースされたアルバム『JUSTICE』にもこの曲が収録される事は無く、ようやく収録されたアルバムは1992年12月4日にリリースされたベストアルバム『INTRO.Ⅱ』であり、以降オリジナルアルバムには収録されていない。シングルのカップリング曲も、前年の1989年に発売されたアルバム『REALIZE』からリカットされた『ラバーズ』であり、こうした事からも当時でもこの曲が徳永の中であまり良く思われてなかった事が伺える。
なお似た例として、徳永初期のヒット曲で彼が一躍メジャー歌手になるきっかけとなった、だがやはり自身が作った曲ではない『輝きながら…』がある。
病気復帰以降『輝きながら…』同様しばしばステージで歌うようになり、2013年のNHK紅白歌合戦では同曲で出演。2021年のFNS歌謡祭ではDA PUMPの『if...』とコラボしている。
近年のヒットシリーズである、女性歌手の楽曲のカバーアルバムである『VOCALIST』シリーズ同様、オールドファンにとっては「徳さん、変わったな…」と感じさせられる楽曲である。