概要
初めて「サブマシンガン」と呼ばれた銃
M1921に改良を加えた、トンプソンシリーズのバリエーションのうちの一つ。
使用可能キャンペーン
モスクワ | ノルマンディー | ベルリン | チュニジア | スターリングラード | 太平洋戦争 |
- | ◯ | - | - | - | - |
距離毎ダメージ減衰率
距離によるダメージ減衰 (改修前⇒改修後) | |||
---|---|---|---|
距離(m) | 10 | 100 | 200 |
打撃力 | 6.8⇒8.2 | 4.6⇒5.5 | 2.7⇒3.3 |
貫徹力 (改修前⇒改修後) | ||
---|---|---|
距離(m) | 300 | 1500 |
貫徹力(mm) | 1.0 | 0.1 |
性能
項目 | 初期値⇒最大値 |
口径(mm) | 11.40 |
---|---|
打撃力*1 | 6.8 ⇒ 8.2 |
銃口初速(m/秒) | 265 |
発射速度(発/分) | 700 ⇒ 810 |
リロード時間 (秒) | 2.3 ⇒ 2.1 |
垂直反動 | 17 ⇒ 15 |
水平反動 | 17 ⇒ 15 |
供給システム*2 | 30発弾倉 |
重量(kg) | 4.0 |
弾倉質量(g) | 21.0 |
射撃方法 | オート/セミオート |
銃剣 | - |
解説
特徴
高い火力と裏腹に劣悪な縦反動がある上、更に優秀な短機関銃がある為、微妙な立ち位置となっている。
【火力】
近距離戦闘では無類の強さを誇る。
【適正距離】
縦反動が強い為、近距離が適正である。
【命中精度】
反動の関係上、当てるのは至難の業である。
【総論】
強い縦反動をコントロールできれば使えるかもしれない。しかし、より優秀な短機関銃がある為、本銃は微妙な性能と言わざるを得ない。
史実
【M1928トンプソン】
M1921に以下のような改良を加えた。発射速度を600発/分以下まで抑え、水平フォアグリップとカッツ・コンペンセイターを標準的に取り付けたモデル。
概要
1928年、アメリカ海軍ではトミーガンの採用を計画するにあたり、M1921に何点かの改良を加えるように求めた。これに従い、発射速度を600発/分以下まで抑え、水平フォアグリップとカッツ・コンペンセイターを標準的に取り付けたモデルが設計された。このモデルが海軍M1928(U.S. Navy, Model of 1928)として採用された。オート・オードナンス社では、合計して500丁(うち340丁は以前販売したM1921)のトミーガンを海軍および海兵隊に納入した。M1928はかつてコルト社が製造したM1921を改修する形で製造された。「M1921」の刻印の末尾の「1」は上から「8」と打ち直されており、発射速度が落とされ、水平フォアグリップとカッツ・コンペンセイターが取り付けられている点を除けば、市販されていた製品と同等のものだった[8]。オート・オードナンス社のカタログには、ネイビー・モデル(Navy Model)の商品名で掲載されていた[6]。 一方、陸軍では依然としてトミーガンに強い関心を示していなかった。1920年代後半のアメリカ陸軍において、トミーガンは騎兵科の偵察車両や戦車の乗員向けに限定調達されているに過ぎなかった。当時、陸軍では騎兵・歩兵共用銃としての新型自動小銃(後のM1ガーランド)の開発が進められており、それを待たずにトミーガンを採用する必要性を認めていなかったのである[8]。 第二次世界大戦の勃発後、M1928はフランス軍・イギリス軍・スウェーデン軍に採用された。フランス軍は3,750挺のM1928と3,000万発の弾薬を発注した。イギリス軍ではコマンド部隊などがこれを使用した。 M1928の納入価格は1939年頃で$209(現在の価格で$3,100程度[11]・希少品となった現在では$20,000前後で取り引きされている)だったとされ、オート・オードナンス社の経営状態は好転した。
その後
ヨーロッパ戦線では採用直後からM1への更新が進んだ一方、太平洋戦線では近接戦闘や支援能力に優れるとしてドラム型弾倉を取り付けたM1928がその後も並行して使われた。
小ネタ
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