概要
1930年にソビエト連邦で開発されたMosin-Nagant M1891ライフルの改良型。
ゲーム内では高い精度と打撃力を兼ね備えた強力なライフルで、至近距離以外では問題なく戦える。
アップデートでスパイク銃剣が取り付けられるようになった。
使用可能キャンペーン
モスクワ | ノルマンディー | ベルリン | チュニジア | スターリングラード |
〇 | - | 〇 | - | - |
距離毎ダメージ減衰率
項目 | 改修前⇒改修後 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
距離(m) | 10 | 100 | 200 | 300 | 400 | 1000 | 1500 |
打撃力 | 23.7⇒27.3 | 19.4⇒22.3 | 15.9⇒18.3 | 13.0⇒15.0 | 10.7⇒12.3 | 2.8⇒3.3 | 1.4⇒1.6 |
貫徹力(mm) | 1.0⇒1.0 | 0.1⇒0.1 |
性能
項目 | 初期値⇒最大値 |
口径(mm) | 7.62 |
---|---|
打撃力*1 | 23.7⇒27.3 |
銃口初速(m/秒) | 815 ⇒ 815 |
発射速度(発/分) | 49 ⇒ 57 |
リロード時間 (秒) | 3.4 ⇒ 3.4 |
垂直反動 | 104 ⇒ 104 |
水平反動 | 26 ⇒ 26 |
供給システム*2 | 5発弾倉 |
重量(kg) | 5.0kg |
弾倉質量(g) | 21.8g |
射撃方法 | マニュアル |
解説
特徴
ソ連軍の基本的なライフルで、高い打撃力と狙いやすいリングサイトが特徴。
【火力】
ドイツ軍のライフルと比較すると連射速度で劣る代わりに打撃力は優れている。
ある程度離れた敵でも一発でキルを取れることも多い。
【適正距離】
中距離以上での戦闘は得意だが、連射速度が遅いため近距離戦は苦手。
クイックショットに自信があるなら接近戦を挑む選択肢もある。
【命中精度】
非常に良い。止まっている敵や真っすぐこちらに向かってくる敵であればどんなに離れていても簡単に倒せるだろう。
セミオートでは精度の問題で無力化が難しい敵機関銃手なども簡単に制圧できる。
【総論】
最序盤から使用可能な武器であるにも関わらず、最後まで使っていけるだけの性能を持っている。
歩兵の装備に困った時はとりあえずこれを持たせておけば間違いないだろう。
史実
概要
当時の主力であったM1891は距離を表現するためにロシア帝国独自の単位である「アルシン」を使っている、銃が大きすぎる、設計が古すぎる、など問題があった。
そこでソ連軍によって開発されたのが距離表尺をメートル法に直し、銃そのものも短縮したこのMosin M91/30である。
開発
1930~1945年にトゥーラ造兵廠・イジェフスク造兵廠にて生産の行われたモシンライフルの歩兵銃仕様。1930年代のソ連では次期主力小銃としてAVS-36やSVT-38のような自動小銃を配備する計画だったため本銃は短期間の繋ぎとなるはずだったが、WW2開戦によりイジェフスク造兵廠では1945年まで生産が続けられた。
銃身長がM1891"Dragoon"に合わせてM1891の80cmから7cm(約2.5インチ)短い73cmに、リアサイトが1909~1926年まで使われた"コロバノフ"から新型のタンジェントサイトになってより精密な調整が可能に、フロントサイトも従来はむき出しであったがリング状のカバーがつけられ破損を防げるようになりアリ溝で接合されているためハンマーでたたいて左右にずらすことで簡単に照準を修正できるようになった。
既存のM1891の中にも1930~1940年の間にM91/30仕様に改造されたものがあり、特にM1891"Dragoon"はほとんどがM91/30仕様に改造されている。照準器まで交換されていた場合一見区別がつかないが、照準器を取り付けるための突起が短いという特長があるため全くわからないわけではない。
その後
第二次世界大戦全体を通して数百万丁が生産され、朝鮮戦争、ベトナム戦争などでも使用された。あまりにも大量に出回ったため、開発から90年が経った現在でも武装ゲリラ組織などによって使用されている。
小ネタ
WW2中に本銃を大量生産したイジェフスク造兵廠は後に拳銃や競技用散弾銃などを生産していたイジェフスク機械工場と統合されイズマッシュ社となった。ソ連崩壊後経営危機に陥ったが2013年に同社の代表製品であるカラシニコフ(AK-47)にちなみカラシニコフコンツェルンと改称し再建を目指している。
ーー加筆求むーー
出典/参考文献
https://russian-mosin-nagant.com/
↑モシンコレクターのフォーラム。生産期間が年表に纏められており分かりやすい。