概要
十一年式軽機関銃は、日本で1910年代から1920年代前期にかけて開発・採用された軽機関銃。
BR・Tier
項目 | 数値 |
---|---|
Tier | △△ |
BR | △△ |
距離毎ダメージ減衰率
距離によるダメージ減衰 (改修前⇒改修後) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
距離(m) | 10 | 100 | 300 | 400 | 600 | 1000 | 1500 |
打撃力 | 11.2⇒12.3 | 10.1⇒11.1 | 9.0⇒9.9 | 7.8⇒8.6 | 3.4⇒3.7 | 1.1⇒1.2 | 0.1⇒0.1 |
貫徹力 (改修前⇒改修後) | ||
---|---|---|
距離(m) | 300 | 1500 |
貫徹力(mm) | 1⇒1 | 0.1⇒0.1 |
性能
項目 | 初期値⇒最大値 |
口径(mm) | 6.5 |
---|---|
打撃力*1 | 11.2 ⇒ 12.3 |
銃口初速(m/秒) | 730 ⇒ 730 |
発射速度(発/分) | 500⇒ 550 |
リロード時間 (秒) | 3.8⇒ 3.2 |
垂直反動 | 36 ⇒36 |
水平反動 | 24⇒ 24 |
供給システム*2 | 30発弾倉 |
重量(kg) | 10.2 |
弾倉質量(g) | 21.8 |
射撃方法 | オート |
銃剣 | - |
解説
特徴
6.5㎜弾を使用する軽機関銃で、特徴としてはその独特な給弾方式であり、機関銃としては珍しくクリップ方式で、左面にある装填架(ホッパー)に収められている。これは、小銃の弾とクリップを共通化出来るという画期的なものになるはずと想定されていたが実際に大陸方面では砂塵による不具合が多発した。
火力
他国の軽機関銃と比較して、火力やリロード時間において劣るものの気にする程ではない。
また日本軍の軽機関銃の中ではデフォルトで装填済と予備合わせて120発と最も多い
適正距離
バイポットを使用した場合は中~遠距離が適正。
これは、マガジンが視界を大きく塞ぐため遭遇戦では大幅に不利な状況であるため、室内等の至近距離で不意に敵と遭遇した際はエイムするより腰撃ちの方が照準しやすい。
命中精度
酷く悪い。反動は全般的にあのブレダM30より強め。
静止状態かつ単発で撃つなら精度は良好だが、移動時の拡散が酷く動きながら撃つと照準を確実に目標に合わせてもすぐに明後日の方向へ飛んでいく。
発射速度の割に上下左右にかなり暴れるため中~遠距離では2発目以降は当たらないものと考えた方がいい。
上記二点から射撃時のコントロール性は最悪であるものの、威力自体は相手が活力スキルを持ってない限り、胴体に当たれば1発でダウンが取れるため至近距離戦以外は落ち着いて1~2発ずつ射撃することを心がけたい。
なお傾斜地や窓枠、土嚢にバイポットを立てて撃つと多少反動が軽減するが、依然としてコントロール性に難がある。
平地かつ伏せ状態でバイポットを使用した場合は反動と精度が大幅に改善されるので200m以上離れた相手でも倒せる。
どの軽機関銃に言える事だが腰撃ちは至近距離での戦闘以外おすすめしない。
総論
日本軍で最初に使える軽機関銃で、今までの小銃や短機関銃と違い、このゲームにおける軽機関銃はかなり強力な武器となっている。
ちょっとした短機関銃として使えないことはないが、立射時の反動が強く、移動撃ち時の精度は悪いので突撃しながら至近距離で弾をばら撒くより立ち止まって遮蔽物に身を隠してから撃ったり、バイポットを使用して撃つ方が効果的。
運用さえ慣れてしまえば大量にキルが取れる。
また所持弾数も装弾済と予備含めて120発と最も多く、バックパックの自由度も高い。特に大型弾薬ポーチを装備すれば240発になり、気兼ねなく撃ちまくれるようになる。
史実
十一年式軽機関銃は、日本で1910年代から1920年代前期にかけて開発・採用された軽機関銃。日本陸軍が初めて正式採用した軽機関銃である。
給弾システム
本銃の最大の特徴は給弾システムである。他の軽機関銃のような弾倉や給弾ベルト式ではなくホッパー式弾倉というシステムで、機関部左側に装備されている装弾架(弾倉)に小銃用と同じ5発クリップを積み重ねて入れ、それをバネの蓋で上から押さえるシステムであった。クリップは6個まで入り、最大30発の装填が可能。この給弾方式の利点は別途に箱型弾倉やベルト等を必要とせず、歩兵の小銃と同じ三八式実包・クリップをそのまま使用することができることであった。当時の日本の乏しい兵器生産能力においては大きな利点といえる。
問題点
しかし実戦では多くの問題点が見つかった。本銃の弾倉内部は外部に対して露出していたため、砂やほこりが弾薬に付着しやすく、さらに本銃には弾薬に潤滑油を塗布する装置を備えているが、その油に砂やほこりが付き作動部に油まみれの砂やほこりがたまり、作動不良の原因になった。特に満州の戦場では砂塵・粉塵が多いため作動不良が相次いだ。この給弾方式はこれ以後採用されることはなく、後継の九六式軽機関銃では箱型弾倉が採用された。
またそれ以外にも、排莢不良による故障も頻発した。これは撃発時に膨張した薬莢が薬室内に張り付いて千切れ、そこに次弾が送り込まれて詰まってしまうという故障であった。この問題は九六式軽機関銃でも続いたが、装薬を減らした実包を11年式軽機関銃と九六式軽機関銃に使用してみたところ快調に作動した。この減装弾は1938年に採用し11年式軽機関銃の作動不良は激減した。しかし、それにより三八式歩兵銃用との弾薬互換性も失われてしまった。
本銃は後継の九六式軽機関銃や九九式軽機関銃が開発されて配備されていくと、次第に訓練用や予備として第一線からは退いていったが、全ての部隊に行き渡っておらず太平洋戦争初期でも使用され、末期に軽機関銃が不足すると再び第一線の部隊に配備されていった。
小ネタ
リロードに関して
どうでもいい話だが、このゲームの十一年式はリロードの際に毎回毎回、ちゃんとクリップ装填しているのは、別ゲー(○○フィールド等)では見られないものである。他ゲーでは何故かホッパーごとリロードしているが、あのリロード方法は本来であれば間違いであるので、総じてこのゲームの十一年のリロードは忠実に再現されていると言える。(補足:別ゲーでホッパーごとリロードしているのはこの銃がクリップ以外での装填を想定していないためである。クリップで装填するため5の倍数でしか装填できず5の倍数以外で装填しようとすると本来は余分に残ったクリップを排除する必要があるがゲーム的にそこまでは対応できないためホッパーごとリロードする形となっている。参考として○○フィールド5では残り弾数が5の倍数の場合は足りない分のクリップをホッパーに補充する専用モーションとなりホッパー総取替リロードよりも若干早く装填できる)
マガジン式やベルト式と違いクリップなのでアニメーションの演出も相まって継ぎ足し装填が可能に思えるが、プログラム上はマガジン式と同じ扱いらしく継ぎ足し装填ができない。