概要
九七式車載重機関銃は、1930年代に開発・採用された大日本帝国陸軍の機関銃である。
BR・Tier
項目 | 数値 |
---|---|
Tier | △△ |
BR | △△ |
距離毎ダメージ減衰率
距離によるダメージ減衰 (改修前⇒改修後) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
距離(m) | 10 | 100 | 300 | 400 | 600 | 1000 | 1500 |
打撃力 | 12.0⇒13.2 | 10.8⇒11.9 | 9.6⇒10.6 | 8.4⇒9.2 | 3.6⇒4.0 | 1.2⇒1.3 | 0.1⇒0.1 |
貫徹力 (改修前⇒改修後) | ||
---|---|---|
距離(m) | 300 | 1500 |
貫徹力(mm) | 1.0⇒1.0 | 0.1⇒0.1 |
性能
項目 | 初期値⇒最大値 |
口径(mm) | 7.7mm |
---|---|
打撃力*1 | 12.0 ⇒ 13.2 |
銃口初速(m/秒) | 710 ⇒ 710 |
発射速度(発/分) | 550 ⇒ 610 |
リロード時間 (秒) | 2.8 ⇒ 2.4 |
垂直反動 | 37 ⇒ 37 |
水平反動 | 17 ⇒ 17 |
供給システム*2 | 20発弾倉 |
重量(kg) | 12.4 |
弾倉質量(g) | 25.2 |
射撃方法 | オート |
銃剣 | - |
解説
特徴
7.7㎜弾を使用する軽機関銃(実際の分類は重機関銃)で、20発のマガジンと中遠距離対応可能なスコープを搭載しているのが特徴。
十一年式軽機関銃より威力が上がったが弾数は30発から20発へと低下した。
反動は素直だが強烈なので基本的にはしゃがみ・伏せ・バイポッドでの運用を推奨。立射は突撃時だけにしたい。
【火力】
弾数が20発なこともあり、制圧射撃は苦手。発射速度も並なため、相手を弾幕で押しとどめるような運用には向かない。
威力は十分あるので室内への突撃にも使えるが、反動は相応にあるためなるべく連射は控えたい。
【適正距離】
6.5㎜弾から7.7㎜弾に変わったことから未改修でも100mで10.8の威力があり、本ゲームの基本的な交戦距離では1発で倒しきることが可能。
1.5倍ズームのスコープが付属している為、中遠距離での射撃が滅法強く、一人でも敵分隊を丸ごと壊滅させることも容易であり、狙撃兵とも渡り合える。
近距離でもそこまでの拡大率ではないため照準は容易。倍率が気になるなら右側の照準器を使うこともできるので覚えておこう。
【命中精度】
極めて高い。しゃがみ、伏せ状態で撃てば初弾はほぼ狙い通りに飛んでいく。3発以上連続で撃つと反動が大きく暴れ始めるので中遠距離ではなるべく2発までの連射で押さえたい。
安定した平らな地面や窓枠にバイポットを置くと反動が極めて少なくなるので連射しても問題なくなる。
【総論】
現状、サイトが見辛い軽機ばかりの日本軍の中でも、スコープが使える本銃は最強格の軽機であると言える。
弾をバラ撒くという他の軽機関銃とは異なり、高威力の弾丸を中遠距離から正確に1発ずつ叩き込むことで相手を制圧するという日本軍の軽機関銃運用思想を体現したような火器。
発射速度は並で1発ずつの射撃も容易だが、流石に近距離では他の自動火器に反動・発射速度で劣ってしまうが、それでもその威力の高さから敵をまとめて排除可能。
慣れると全距離対応可能な武器であるのでぜひ使ってみてほしい。
史実
開発
前身として採用されていた九一式車載軽機関銃は口径6.5ミリであり威力不足とされた、そこで口径を7.7ミリに拡大した新型の車載機関銃が求められた、その為中国大陸で大量に鹵獲されたチェコスロバキア製のZB26軽機関銃を原型にして開発された機関銃を更に改造し、車載甲号機関銃が開発された、そしてそのまま競合相手を抑え1937年11月に九七式車載重機関銃として仮採用された、その翌年1938年に正式採用された、このゲームでは普通に歩兵が持ち歩き射撃しているがこの銃は名前の通り重機関銃で有り重さは12Kgにも及んだ。それに銃身を覆う防弾器や照準眼鏡を取り付けると約18kgにも及ぶ。一応戦車から下ろして軽機関銃の様に使用した例は有ったが最初から歩兵装備として配備された記録は確認できなかった
なお九一式車載軽機関銃は装填架に5発クリップ×8個の45発を装填できたのに対し、本銃は元となったZB26と同じく20発弾倉を使用する。これは当時の日本軍における車載機銃の運用は精度を重視して点射を基本とし、これを短い間隔で繰り返した。一回の点射に付き3~5発としており、戦車兵からはその高い火力と高い信頼性を評価される一方、激減した装弾数に関して問題視する声はほとんど無かった。
但し現場の一部からは【狭い車内でのマガジン交換は不便】との批判も上がったもののこれは反映される事は無かった。
連続発射数は300発とし、1500発発射すれば入念な整備が必要であった。
名称について
基本的に旧日本軍の兵器に付く〇〇式とは採用年を表している事が多いが開発年が1937年なのに名前が九七式と全然違う、これにも理由が有り、この銃が開発された時の旧日本軍では【皇暦】という独自の年号を使用して名前を付けており1937年は皇暦で表すと2597年となりその下二桁から九七式と名付けられた(尚11年式軽機関銃や14年式自動拳銃等の〇〇年式と名前が付く兵器は和暦から取られており、かなりややこしい)
後継銃
1939年に九七式の後継としてさらに高い信頼性と命中精度を持つ車載重機関銃の開発を開始、MG15とMG17を参考に1944年には試製四式車載重機関銃が開発されたが試作止まりで終戦を迎えた。この試製四式は挿弾機構はMG17を参考にしている為、ベルト式だったと言われているが詳細は不明。
小ネタ
呼称に関して
影が薄いせいか似た見た目と名前のせいか、よく“九七式自動砲”と間違えられる事もある。
“九七式軽機関銃”と言う名の機関銃は存在しておらず、正しく表記すると【九七式車載重機関銃】である。
豆知識
本銃は車内から射撃する際は1.5倍率のスコープが取り付けられて運用していたが、かなり堅牢肉厚に作られている為スコープ単体で3kgとかなり重い。車外戦闘の際はスコープを取り外して運用していた。