Type 99 LMG

Last-modified: 2024-03-04 (月) 00:52:18

概要

九九式軽機関銃は、1930年代後期に開発・採用された大日本帝国陸軍の軽機関銃。

BR・Tier

項目数値
Tier△△
BR△△

距離毎ダメージ減衰率

距離によるダメージ減衰 (改修前⇒改修後)
距離(m)1010030040060010001500
打撃力12.0⇒13.210.1⇒11.19.0⇒9.97.8⇒8.63.4⇒3.71.1⇒1.20.1⇒0.1
 
貫徹力 (改修前⇒改修後)
距離(m)3001500
貫徹力(mm)1.0⇒1.00.1⇒0.1

性能

項目初期値⇒最大値
口径(mm)7.7
打撃力*112.0 ⇒ 13.2
銃口初速(m/秒)730 ⇒ 730
発射速度(発/分)550 ⇒ 880
リロード時間 (秒)3.1 ⇒ 2.6
垂直反動41 ⇒ 41
水平反動17 ⇒ 17
供給システム*230発弾倉
重量(kg)10.6
弾倉質量(g)21.8
射撃方法オート
銃剣

解説

特徴

7.7㎜弾を使用する軽機関銃で、銃本体の上部に30発マガジンを搭載している姿が特徴的である。
軽機関銃ながらも銃剣を装着出来るので白兵戦もこなせる万能軽機関銃である。

 

【火力】
これまでの日本軍軽機関銃と比べると、特に近・中距離において高火力を誇る。
ただし反動が大きいので立射だと目標を見失いやすい。立射は腰撃ち、しゃがみ・伏せ撃ちはADSするといった感じがいいだろう。
また、持てる弾薬の数は装填済30発+予備60発と少ない為、頻繁な補給を必要とする。
分隊に工兵を組み込むのは必須であり、常に弾薬箱があるとは限らないので『大型弾薬ポーチ』の装備を推奨する。

 

【適正距離】
近距離~中距離
本銃の速い発射速度と後述のサイトの問題もあり、遠距離は手を出すべきではない。

 

【命中精度】
命中精度や集弾性自体は普通。
ただ発射速度が速く、反動も大きいことからどうしても弾はばらけるだろう。

本銃最大の弱点はサイトの視認性である。パーツがサイトに干渉していることもあってかひどく見えづらい。
これに慣れられるどうかが、本銃を使いこせるかどうかの分かれ目である。

 

【総論】
BR3の軽機関銃としては上々の性能を誇る。
特に米軍のフルオート火器らと真っ向から立ち向かい、撃ち勝てる日本軍の火器は希少だ。本銃はその希少な銃の一つである。

問題は、最大の欠点であるサイトの視認性をどうにかすることだろう。

史実

概要

本銃は九六式軽機関銃を基本設計に開発された新型軽機関銃であり、当時の世界の趨勢にあわせ口径を6.5mmから7.7mmに拡大したことが大きな改良点である。口径変更の改良が行われた新型軽機関銃を陸軍技術本部に提出し、昭和14年(1939年、皇紀2399年)に、皇紀下2桁を採って「九九式軽機関銃」として制式採用された。

外見は九六式軽機の開発時に参考にしたとされるチェコのZB26軽機やZB30軽機、ZB26軽機の使用実包を.303ブリティッシュ弾に変更してライセンス生産したイギリスのブレン軽機にやや近い。しかしながら、内部機構には多くの国産機関銃と同様にフランスのオチキス機関銃の影響が強く見られる。

基になった九六式軽機が傑作銃であったため、その構造を引き継いだ九九式軽機も優秀な軽機関銃であり、また工作精度も一段と向上し命中精度・信頼性ともに高く、第一線では好評であった。

生産数

総生産数は合計約53,000挺と推定されているが、この生産数は日本軍の規模から考えると、6.5mm装備部隊が少なくなかったことを考慮に入れてもやや少ない数と思われる。必要定数は満たして余りあるが、損耗補充まで考えれば決して十分ではない。

後継軽機の試作

九九式軽機は分隊支援火器的な運用で極めて優秀な性能を発揮したが、生産性の向上や後の汎用機関銃的な運用を目的に、幾つかの後継軽機が試作された。装弾機構の改良が主な要目であったが、九九式軽機による九六式軽機との完全な置き換えが目下の最優先とされた事や、九二式重機の後継として同時期に開発された一式重機関銃共々、明確な運用方針が定められなかった事もあり、試製または少数の製造のみに終わった。

小ネタ

本銃への誤解

よくその見た目からチェコの「ZB26」やイギリスの「ブレンガン」などと比較され、パクったものと思われがちであるが、実際は内部機構などは違ったものとなっており、これは歴とした日本の国産軽機関銃なのである。

出典/参考文献

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*1 hitPowerTotar
*2 銃本体に1マガジンで供給できる弾の総数