
概要
九九式軽機関銃は、1930年代後期に開発・採用された大日本帝国陸軍の軽機関銃。
BR・Tier
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| Tier | 3 |
| BR | III |
距離毎ダメージ減衰率
| 距離によるダメージ減衰 (改修前⇒改修後) | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 距離(m) | 10 | 100 | 300 | 400 | 600 | 1000 | 1500 |
| 打撃力 | 12.0⇒ | 10.8⇒ | 9.6⇒ | 8.4⇒ | 3.6⇒ | 1.2⇒ | 0.1⇒0.1 |
| 貫徹力 (改修前⇒改修後) | ||
|---|---|---|
| 距離(m) | 10 | 1500 |
| 貫徹力(mm) | 1.0 | 0.1 |
性能
| 項目 | 初期値⇒最大値 |
| 口径(mm) | 7.70 |
|---|---|
| 打撃力*1 | 12.0⇒13.2 |
| 銃口初速(m/s) | 710⇒710 |
| 発射速度(発/分) | 550⇒ |
| リロード時間 (秒) | 3.5⇒ |
| 拡散値 | 36⇒36 |
| 反動制御(%) | 10⇒10 |
| 垂直反動 | 36⇒ |
| 水平反動 | 21⇒ |
| 供給システム*2 | 30発マガジン |
| 重量(kg) | 10.6 |
| スプリント係数(%) | 55 |
| カートリッジの質量(g) | 25.2 |
| 射撃方法 | オート |
| 銃剣 | ◯ |
解説
特徴
7.7㎜弾を使用する軽機関銃で、銃本体の上部に30発マガジンを搭載している姿が特徴的である。
軽機関銃ながらも銃剣を装着出来るので白兵戦もこなせる万能軽機関銃である。
【火力】
これまでの日本軍軽機関銃と比べると、特に近距離において高火力を誇る。
ただし反動が大きいので立射だと目標を見失いやすい。立射は腰撃ち、しゃがみ・伏せ撃ちはADSするといった感じがいいだろう。
また、持てる弾薬の数は装填済30発+予備60発と少ない為、頻繁な補給を必要とする。
分隊に工兵を組み込むのは必須であり、常に弾薬箱があるとは限らないので『大型弾薬ポーチ』の装備を推奨する。
【適正距離】
近距離~中距離。
本銃の速い発射速度と後述のサイトの問題もあり、遠距離はあまり手を出すべきではない。
【命中精度】
命中精度や集弾性自体は普通。
ただ発射速度が速く、反動も大きいことからどうしても弾はばらけるだろう。
本銃最大の弱点はサイトの視認性である。パーツがサイトに干渉していることもあってかひどく見えづらい。
これに慣れられるかが、本銃を使いこせるかどうかの分かれ目である。

【総論】
スペックだけみるとBR3の軽機関銃としては上々の性能を誇る。しかし、実際はきつい反動・見にくいサイト・足の遅さといった扱いにくさから実戦での評価は残念ながらあまり良くない。
確かに、敵軍のフルオート火器らと真っ向から立ち向かって撃ち勝てる瞬間火力の高さは魅力ではあるものの、それを含めても全体的にチグハグな性能をしているのは否めない。
とにかく問題は、最大の欠点であるサイトの視認性をどうにかすることだろう。
なお、似たようなType 96 LMGからは1.3㎏重量が増えたうえ、スプリント係数も10ほど落ちているため、より軽い方がいいというのであれば本銃よりType 96 LMGにすべきだろう。
また、本銃よりも取り回しと視認性が格段に優れたKE7が同じ日本軍BR3に追加された。
残念ながら本銃を採用する余地は少ないのかもしれない。
史実
概要
本銃は九六式軽機関銃を基本設計に開発された新型軽機関銃であり、当時の世界の趨勢にあわせ口径を6.5mmから7.7mmに拡大したことが大きな改良点である。口径変更の改良が行われた新型軽機関銃を陸軍技術本部に提出し、昭和14年(1939年、皇紀2399年)に、皇紀下2桁を採って「九九式軽機関銃」として制式採用された。
外見は九六式軽機の開発時に参考にしたとされるチェコのZB26軽機やZB30軽機、ZB26軽機の使用実包を.303ブリティッシュ弾に変更してライセンス生産したイギリスのブレン軽機にやや近い。しかしながら、内部機構には多くの国産機関銃と同様にフランスのオチキス機関銃?の影響が強く見られる。
基になった九六式軽機が傑作銃であったため、その構造を引き継いだ九九式軽機も優秀な軽機関銃であり、また工作精度も一段と向上し命中精度・信頼性ともに高く、第一線では好評であった。
生産数
総生産数は合計約53,000挺と推定されているが、この生産数は日本軍の規模から考えると、6.5mm装備部隊が少なくなかったことを考慮に入れてもやや少ない数と思われる。必要定数は満たして余りあるが、損耗補充まで考えれば決して十分ではない。
後継軽機の試作
九九式軽機は分隊支援火器的な運用で極めて優秀な性能を発揮したが、生産性の向上や後の汎用機関銃的な運用を目的に、幾つかの後継軽機が試作された。装弾機構の改良が主な要目であったが、九九式軽機による九六式軽機との完全な置き換えが目下の最優先とされた事や、九二式重機の後継として同時期に開発された一式重機関銃共々、明確な運用方針が定められなかった事もあり、試製または少数の製造のみに終わった。
小ネタ
本銃への誤解
よくその見た目からチェコの「ZB-26」やイギリスの「ブレンガン」などと比較され、パクったものと思われがちであるが、実際は内部機構などは違ったものとなっており、これは歴とした日本の国産軽機関銃なのである。
出典/参考文献
コメント欄
- https://i-enlisted.cdn.gaijin.net/original/3X/2/d/2d56b150a95317827136f7a1d8d9718e19241ff4.mp4 連射力はそんな高くなかったらしい -- 2025-05-02 (金) 22:54:54
- でもコイツから連射速度取ったらマジで銃剣付いてるぐらいしか利点残らないんじゃね? -- 2025-05-02 (金) 23:41:05
- そうだね。もし、連射速度ナーフされるならただの九六式のアプグレ版みたいな感じになりそう。 -- 2025-05-02 (金) 23:57:37
- …今の超強烈な反動も、連射力下がれば扱いやすくならないかな -- 2025-05-03 (土) 00:39:09
- でもコイツから連射速度取ったらマジで銃剣付いてるぐらいしか利点残らないんじゃね? -- 2025-05-02 (金) 23:41:05
- 味変でこいつを使っているが、そんなに悪くはない。悪くはないがやっぱりもうひと押し欲しいね。現状、KE7や九六式と比べられると微妙判定になっちゃうよ。 -- 2025-05-11 (日) 01:11:15
- サイトとか見やすくていいんだけど立ち撃ちの反動が強すぎてなぁ。九九式普通実包使う銃全般不遇なの何か6.5mm派の陰謀を感じる。 -- 2025-05-11 (日) 08:38:12
- 低威力低反動の6.5と高威力高反動の7.7って感じにして好みで使い分けてねって感じなんだろうけど、ぶっちゃけ威力にそんな差が無くてデメリットだけが目立つんだよなぁ -- 2025-05-12 (月) 16:02:05
- サイトとか見やすくていいんだけど立ち撃ちの反動が強すぎてなぁ。九九式普通実包使う銃全般不遇なの何か6.5mm派の陰謀を感じる。 -- 2025-05-11 (日) 08:38:12
- いっそBR2に落とすか... いや、それも無理か... う~む、何ともならんな。 -- 2025-06-19 (木) 05:46:38
- 発射速度が史実準拠な数値になったから、弾持ちは良くなったけど、この子だけ反動が見直されなかったから、益々使う理由が。強みだった瞬間火力が無くなり、96LMGの少し威力高くて銃剣突撃しやすくなった版に堕ちてしまったなぁと。 -- 2025-08-16 (土) 05:51:34
- 連射速度が落ちた分反動も抑えやすくなるかなって思って使ってみたけど、相変わらず反動が強烈すぎてダメだなコレ… -- 2025-08-20 (水) 18:30:22
- 反動は強くなっちゃったけど、九六式でちょっと気がかりだった火力が向上したのは個人的にかなり使いやすい。 -- 2025-10-19 (日) 11:08:42
- スコープがつけば人気も出そう -- 2025-11-16 (日) 11:52:10