Backstory/Chronicles/Gallente-Caldari_War_The_War_Drones_On

Last-modified: 2018-01-20 (土) 15:09:44

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Gallente-Caldari War:
1.The early days
2.The Breakout
3.The War Drones On

 
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Gallente-Caldari War: The War Drones On
Gallente-Caldari戦争: ウォー・ドローン始動

 

戦いの初期における容赦のない激しさは、二つの種族の間に敵意と苦痛を振りまき、恒久なる平和への願いを断ち切ってしまった。CaldariがCaldari Primeからの難民*1の定住によって日ごとに力を増していく一方で、Gallante人はいまだファシスト体制の崩壊による混乱のただ中にあった。

 

Caldariは一連の襲撃を連邦領内にておこなったが、船足が遅く扱いにくい船に乗ったGalante人にはとても太刀打ちできるものではなかった。しかしながら、連邦の力はCaldariと比べはるかに強大であり、襲撃は軍事的には成功であっても、Gallente人の士気を下げ、自らのそれを上げる以外にはほとんど影響のないものであった。

 

しばらく後、Caldariの政策は明確となった。連邦がCaldari Primeを返還し、新生Caldari国を承認すれば、和平に応じることとしたのである。

 

しかし、Gallante人は、二つの理由によりこの要求に合意することはなかった。一つに、自らの懐深く、母星近く*2に主権国家を承認することを嫌い、またCaldari Primeに住む相当数のGallante人口の引き上げに難色を示したこと。二つに、Gallente人は連邦の唯一の構成民族ではなく、Caldari人の独立を許せば、経済的・政治的な発言力を持ち始めているIntaki人やMannar人が後に続く切っ掛けとなり、社会全体が混乱に陥ってしまうであろうということである。

 

Gallente人はCaldariを反逆した裏切り者と見なし、何としてでも連邦内に引き戻そうとせざるをえなかったのである。

 

しばらくの間、連邦はCaldariがGallanteの艦隊や連邦外縁部を壊滅させていくのを見ていることしかできなかった。Caldariはますます大胆になっていき、数ヶ月おきに改良した機動型の小型戦闘機 (solo-fighter) を投入しているようであったが、連邦に反撃の術はほとんどなかった。

 

多くのGallente人にとって、Caldari人は要求が呑まれない限り、遅かれ速かれ確実に連邦全体を蹂躙してしまうであろうと思われた。Gallente人の試みはことごとく失敗に終わった - 独自の小型戦闘機を保有する試みは完全に失敗し、地雷や哨砲 (sentry gun) のような設置式の防備は、宇宙空間上の設備を長期間防護する程度の効果しかなかった。Gallente人が何か巧妙な、スピーディーで強力なものを発案するたびに、Caldari人はすぐにより巧妙で、スピーディーで強力なもので応戦してくるようであった。

 

最終的に、解決策は、驚くべきことに設置型防衛設備から生まれた。Gallante人は長い間地雷を用いてほどほどの効果を上げていたが、この時代に起こったロボット工学の飛躍的な進歩により、地雷はゆっくりと、はるかに危険な物体へと変貌していった。

 

最初のドローンは、少しばかりの運動能力と近接信管を合わせた、地雷に毛の生えたような代物であったが、ほどなく、一体のドローンが一隻の小型戦闘機にほぼ匹敵する能力を有するまでのレベルに進歩した。ドローンは戦闘機よりも何倍も安く、高度な訓練を受けたパイロットを必要としないという事実により、小型戦闘機の時代は終わりを告げようとしていた。

 

ドローンは戦争の流れを反転させ、今やCaldariは、この新兵器への対抗策を練ることが緊急課題となった。解決には長くはかからなかった - 彼らは単純に戦闘機に若干の改良を加え、シールドと武装を追加し、この新しい艦をフリゲート (Frigate) と呼んだ。最初は追加の乗組員も何人か必要とされたが、数年後にCaldariはJove人からカプセル技術を取得し、ほぼ全てのフリゲートの乗組員は、ふたたび一人に戻った。

 

決戦はIyen-Ourstaの連星近くで戦われた。双方 - ドローンを擁するGallente人と、新型フリゲートを擁するCaldari人 - ともに勝利を確信しており、全軍をあげて戦いに臨んだ。戦いは、今日ではAmarr-Jove戦争中に戦われた Vak'Atiothの戦い が上回ってこそいるものの、当時までのEVE史上最も大規模な宇宙戦争となった。

 

Iyen-Ourstaの戦いは、丸一日激しく続いた。15時間続いた戦闘の後のにらみ合いにおいて、Caldari人は、Gallente人を戦場に残して整然と撤退した。Gallente人は戦場に残った者として勝ち名乗りを上げたが、Caldari人もまた、Gallente人により多くの損害を与えたとして勝ち名乗りを上げた。いずれにせよ、この戦いでは、いずれの側も求めていたような決定的な勝利を得ることはかなわず、誰の目にも、そのような勝利はもはや得ることはできないということが明らかとなっていった。

 

フリゲートによって、Caldariはどうにか連邦の進撃を食い止め、やがて再び膠着状態が続くこととなった。ゆっくりと、大部分の人々に日常生活が戻っていき、戦争は総じて、時に人々を驚かすだけの遠雷のような存在となっていった。どちらの陣営も弱みを見せることを恐れて和平を申し出ることは避けていたが、双方に育っていった次世代の人々は、そのようなはっきりしない理由で自らを犠牲にすることを嫌ったため、戦争はゆっくりと、小規模な国境での衝突や襲撃へと縮小していった。

 

事態は、Gallente人がAmarr帝国と接触し、帝国がCaldariよりもはるかに大きな脅威となるということに気付くに至って、ようやく収束した。これにより両者は迅速に和平へと向かった。連邦はCaldari国を主権国家と認め、両陣営は、Caldari Primeを連邦の支配下に留め置くことを例外として、前哨基地や居住地を開戦前の状態に復帰させることとなった。

 

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*1 訳註: Gallente連邦との初期の衝突により、Caldari人は母星である Caldari Prime を放棄している。
*2 訳註:Gallente人の母星Gallente PrimeとCaldari Primeは、同じLuminaire星系内にある。