キャラクター/【ソムヌス・ルシス・チェラム】

Last-modified: 2025-11-02 (日) 20:32:00

FF15

ルシス王国を治めていた歴代王の一人にして、最初にクリスタルに選ばれた初代国王。
後世に「夜叉王」として名を遺す。
CVは浪川大輔氏。

  • 名前の由来は、Somnusからだろうか?
    • インタビューによると曲名「Somnus」が由来。
      ルシス王家絡みで使用されることが決定し、その後初代王の名前を決める際に名前を貰うことになった。
      ソムヌスという名前が決まった後で細かい設定が詰められていった。

誕生日は5月9日。当時30歳。趣味は鷹狩りと昼寝。


アーデンの実弟。
本来は兄が初代国王になる筈で、ソムヌスは王位候補者に過ぎなかったが、アーデンは寄生虫の影響でシガイ化したことでクリスタルに不浄な存在として拒絶されてしまい、兄の代わりとして王位に就くこととなった。
その後、詳しい経緯は不明だが、化け物となってしまった兄を捕らえ処刑するに至った。
だが、アーデンは不老不死となっていた為、結果的に兄の処刑には失敗した。

エピソード・アーデン

前日譚「エピソード:アーデン プロローグ」でDLCに先駆けて登場。英霊となる前のソムヌスの姿は、現在のノクトによく似ている。
生前のソムヌスは類まれなる統率力を持っていたが、シガイ化した者はともかく、同時にシガイになりかけている者、シガイになっていると疑いを掛けられた者を容赦なく殺害する冷酷な野心家でもあった。


自身が王に選ばれることを貪欲なまでに求めており、聖人として慕われていたアーデンとは真逆の醜い本性の持ち主。
とてもではないが、ルシスの初代国王には全く相応しくない極悪人。
アーデンに王位を渡すまいと彼の殺害を企み、わざわざ民衆の見ている前でアーデンを呼出して襲い掛かった。
この際、アーデンの婚約者である当時の神凪エイラの命を奪っている。
このような振舞い等から、上記の「神凪と共に世界を覆う闇と戦い、多くの人々に希望の光をもたらした」というのは、ソムヌスや当時の関係者によって捏造されたものであることがわかる。

  • ただプロローグでのソムヌスはあまりにも悪意を持って描かれており、この物語がアーデン視点だとするとエピソードプロローグそのものがアーデンの妄想の可能性もある。
    • シガイ化の影響か、「闇」の拡散を促すために神が見せた幻影の可能性もある。
    • 後述するDLC内のラスボスがソムヌス本人。それより前に描かれる大部分は「アーデンの心の中のソムヌス」とのこと。
      史実に立脚している部分が多いが、ソムヌスなりの正義といった描写などは敵対者として意図的に省かれている。ただしアーカイブを見るに決して暗君ではなかった模様。
      • なお、アーデンが不死者であることが判明したのは上記襲撃時であるとインタビューで言及があり、少なくともこの時点では「アーデンが闇を広め、真の王に抹殺される」という運命にあることは知らないようだ。
        神が用意した筋書きを能動的に実行した訳ではなく、妬みから王位を奪ったという部分は事実だろう。
      • 英霊として現れた「本当の」ソムヌスが、神より自身の使命と王家の使命を知らされたのは、正式に国王となり指輪を嵌めた時であると語っているため、やはりそれ以前は真相を知らなかった模様。
      • 極悪に描かれる彼だが、ひとつ擁護するならば、神はアーデンには病を治す力を与え、エイラには神凪の役割を与えたにもかかわらず、ソムヌスには彼がどんなに願おうとも何ひとつ力を与えることはなかった。
        彼も領主としてシガイから民を守らねばならなかったはずであり、現実には焼き払うことでしか生きる民を救うことが出来ず、救おうとすればするほど兄と比較され、救ったはずの領民からは恨まれ恐れられてしまう。
        そうした苦しい思いと嫉妬心が積み重なっていったものと思う。
        アーデンの剣「羅刹の剣」の説明にあるように、ソムヌスだけでなく、アーデンも弟の立場と苦しみを気にかけ協力し合えていれば、兄弟の結末は違ったものになっていたかもしれない。
      • 小さいころから、一族や民衆に、出来るアーデンと比較され続けていたのかもしれない。そこに神まで彼を持ち上げる態度(事実は違うのだが)を見せたせいで、妬みや疎外感、劣等感が自分でも引き返せないところまで急激に膨れてあがってしまったのかも…
      • アーデン視点ということもあり、開発が意図的にソムヌスの立場からの視点(彼なりの正義の元やっていた、等)が描かなかったことで、プレイヤーから見れば、徹底した悪い奴のイメージしか残らないのが残念なところ

エピソードアーデンとプロローグではかなり人物像が異なる。
…というかエイラの最期や闇落ちの描写からして違うので、プロローグは「冒頭部分のイメージビデオ」と解釈した方がいいだろう。


エピソード前半では既に故人のため、アーデンの視る幻影として登場。常に兄を嘲笑し、侮辱している。

  • 最もこのソムヌスは本人ではなく幻影。しかしこの幻影がアーデン自身の歪んだ妄想か、それとも内にあるシガイが見せた闇の産物か、はたまたEDのエイラのように剣神が作り出したまやかしかは不明。

ソムヌス本人は最後の最後に登場する。痛めつけられたレギスが装着していた光耀の指輪から召喚された第一魔法障壁であり、ラスボス(とは言え事実上のラスボスはレギスで、ソムヌスはイベントボスに近い)。
登場直後から「オレの判断は正しかった やはり兄上は化け物だ」と敵対したセリフで始まり、
時間が経つにつれ、兄が人々を救える力を与えられたことを羨ましく思っており、世界のためとはいえ酷な行いをしたと悔いていた等、
過去の自分の行いや兄に対して後悔しているフリを見せる。
当然ながらアーデンからは「全部ただの言い訳だ 罪を償え」と斬り捨てられている。
敗北後の「安らかに眠ってくれ」という(ある意味においては真の思いの)言葉も「独りよがりだ」とアーデンの憎悪を増幅し、剣神との邂逅でより復讐心を募らせることになった。
また、アーデンが生贄になることを神から運命づけられていることをエイラから聞いたようであり、真実を剣神から聞かされたアーデンはエイラと同様にソムヌスも自分を弄んだと誤解され、王家と神凪への憎しみを助長させる結果となった。

  • ここで登場するソムヌス本人は新たに国を興し、民を治めたルシス王としての姿。
    ただ、兄に悪いことをしたという自覚はあまりなく、長年憎しみ(逆恨み)の気持ちを持ち続けていたことから上っ面だけの謝罪と本音と交互に発する
    アーデン視点では約2000年幽閉されていたため卑劣な簒奪者としてのソムヌスしか知らないため、その埋められぬギャップもあり、輪を掛けて身勝手に見えているという状況である。
    • ソムヌス側の視点から描いたシーンも登場させれば、こうした誤解は緩和させられたかもしれない。
      • 開発者インタビューにおいてアーデンに共感してもらうと語っているため、その部分は意図的に書かなかったと思われる。

小説『The Dawn of the Future』

DLC『エピソード・アーデン』の内容をなぞるかたちで登場。アーデンの視点にこだわらない、彼の本来の姿や理念を知ることができる。
幼少時代は、「ふたりが別々にいるのを見れば、にわか雨に降られる」と言われたほど、仲睦まじい兄弟であった。
統治者として成長していくにつれ、現実主義者である彼と理想論ばかりを語るアーデンとの間に軋轢が生じはじめ、関係は修復不可能なところまで陥った。


こちらではアーデンを陥れたことを生涯悔いていたことが語られる。
これは当人の弁ではなくクリスタルの記憶を通じてノクトが知った事であるため、事実であると思われる。
上記の『エピソード・アーデン』での様子はやはりプレイヤーにアーデンと共感してもらうための演出でもあったのだろう。 


剣神を倒すべくアーデンに光耀の指輪を使わせる事に歴代王が渋る中、せめてもの謝罪のしるしとしてそれを許す事を他の歴代王達に訴えた。
この時のアーデンは表情こそ変えなかったが、かつて同じ謝罪を聞いた時のように激怒したりもしなかった。
それをノクトは彼ら兄弟の和解だと解釈している。

  • 尚、歴代王達が渋っていたのは剣神に歯向かう事よりも、シガイに侵されたアーデンでは指輪の力に耐えられないのではないかという危惧に対して。
    寧ろ、例え神であってもルシスに害を成すなら歴代王達にとっては倒すべき敵なのである。