Aggressors: Ancient Romeの外交・交易

Last-modified: 2020-01-01 (水) 11:44:43

外交と交易

UIについてはリンク先を参照してください。

概要

本作では、外交の重要性がとても高いです。
理由は大きく2つあります。1つは、戦力的に外交なしに押し切ることが難しいということがあります。これは、AI国が結構積極的で、宣戦布告も比較的頻繁にしてくることに加え、部隊を増やすことが難しいこと、いったん減少した部隊の戦力を回復させるのに時間がかかることがあります。つまり、複数の方面で戦争が発生しがちで、その場合に全ての方面を押し切るのがなかなか難しいということがあります。

もう1つの理由は、本作では交易が重要で、その交易を円滑に行うには外交が重要だという理由です。
交易はとても重要になっています。これは、物質的資源が6種類(ゴールド、石炭、石、鉄、食料、木材)もあり、うち3種類(石炭、石、鉄)は鉱山からしか産出されず、ゴールドも鉱山と都市から産出されるものの、欠乏しやすいということがあります。
資源はそれぞれ用途が異なりますから、1国だけで資源を回しますとどうしても足りない資源、余ってしまう資源が出てきます。資源のうち意図的に増産できる資源は食料だけですから(木材も一時的に増産できますが不安定です。)、国内の努力だけで必要な数の資源を調達することが難しいのです。余剰資源があるということは、それだけ拡大再生産がまわっていないということになります。

しかし、交易をするには双方とも相手国の都市が見えてなくてはなりません。ですから、それができていない場合は、最低限それができる状態にしなくてはならず、それには外交関係を結ぶ必要があるのです。

外交

diplomacy.jpg
まず、相手国の情報を見ると、6つのパラメータが並んでいます。
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Attitude(態度)

バーが長いほど当該国が、プレイヤー国に対して友好的であることを示しています。しかしバーがいっぱいまで長くても、AI国は突然条約を破棄してきたりしますし、バーが十分長いように見えても宣戦布告してきたりしますので油断は禁物です。これがランダム性があるのか、隠しパラメータがあるのかはわかりません。

態度の詳細

Attitudeバーにマウスをホバーさせると、5つのパラメータが表示されます。これは過去5ターンの、当該国がプレイヤー国に抱いた印象を、強いほうから5つ表示しているものです。(このパラメータは実際は5つ以上あります。)黄色は好感情、赤色は悪感情を示しています。印象の詳細は不明です。
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注意

外交画面では、上の2つ(態度と軍モラル)は赤色、下の4つは黄色のバーですが、これは上の2つは絶対表記、下の4つは相対表記であることを示しており、好悪で色分けしているわけではありません。(開発者は次回作では改善したい意向のようです。)

Army Morale (軍モラル)

本作では、軍モラルという概念があります。これは、相手国に対してプレイヤー国が有利に戦えるか、ということを示しています。例えば、軍モラルのバーが低いと、相手国部隊と戦う際に不利な補正を受け、相手国国境付近では地方幸福度が下がってしまいます。

国力比較

以下の4つのバーは相対表記で、点線がある中央だとプレイヤー国と同規模、右に行けばプレイヤー国より大きく、左であればプレイヤー国より小さいことを示しています。マウスをホバーすると、詳細がテキストで表示されます。

Population(人口)

Economy(経済)

Power(軍事力)

Country size(国の大きさ)

外交画面でできること

外交では、プレイヤーが相手国に提案を送ると、次のターン開始時に返答が返ってくるという仕組みです。なお、頻繁に提案を送ると、相手国が提案を受諾する確率が下がります。
federation を含め、全ての条約は破棄される可能性があります。(筆者の感覚では、)兆候が見えないまま突然破棄されることもあります。
dpaction ver1.jpg

和平

本作では、和平は同盟国関係なく単独で行います。

宣戦布告

本作では、宣戦布告は同盟国関係なく単独で行います。(Brothers-in-Arms (攻守同盟)条項が締結されている場合を除く)

他国との条約破棄の要求

Sign/Alter treaty (条約締結)

本作の条約は多くの条項があります。ただ、ざっくりと3段階あると考えてよいと思います。交易、通行許可、同盟です。左上から右下に向けて、条項は深化していきます。すでに締結している条項は双方の合意があれば増減できます。
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City Visibility(都市可視化)

マップ上で双方の都市の位置が表示されます。相手国との間に交易路がない場合、この条項を締結できれば、交易路が開けるようになりますので、極めて重要です。(ただ、この条項さえなかなか結んでもらえないこともあるのですが)

Tile Visibility(タイル可視化)

マップ上で双方が保有するタイルが表示されます。タイル上の部隊、鉱山、都市、マップ上建物なども表示されます。ただし、あくまでも双方が保有するタイルの上のものだけですから、洋上の船などは表示されません。

Map Item Info (マップアイテム情報)

マップアイテムとは、部隊、都市、鉱山、マップ上建物などです。これらの情報の詳細を自分の国と同様にみることができます。

Unit Visibility(部隊の可視化)

タイル上だけでなく、全ての部隊(洋上の船や他国にいる部隊など)が表示されます。ただし、部隊情報の詳細を知るには、Map Item Infoの条項が必要です。

Foreign Trade Routes(交易路の延長)

相手国が保有するタイルを経由してさらに遠くの国と交易路を結ぶことを許可する条項です。

Supply Support(補給の支援)

両国は相手国部隊に補給を供給します。(補給源を使用できるということだと思われます。)

Map Exchange(マップ交換)

両国がすでに知っているマップを交換します。

Homeland Movement(通行許可)

相手国が保有するタイルに移動することができるようになります。ただし、この条項だけでは道路は使用できません。

Road usage(道路使用許可)

通行許可に加えて、道路の使用を許可します。

Defense Pact(防御同盟)

一方の国が他国から攻撃をされた場合、本条項を締結した国もその他国に対して自動的に宣戦します。(条項締結時に存在している戦争は対象外です)

Brothers-in-Arms (攻守同盟)

一方の国が他国を攻撃した場合でも、本条項を締結した国はその他国に対して自動的に宣戦します。
(条項締結時に存在している戦争は対象外です)

Confederation の締結

概要

federation とあわせて日本語訳が難しい言葉です。(連邦的な意味なのですが、「連邦」と言っても言葉の範囲が広いため)具体的には、外交は盟主国が行い、内政、戦略戦闘などそのほかのことは両国がそれぞれ行う形態となります。相手国からもconfederationの提案が来ますが、プレイヤー国が盟主国となる提案のみです。

タイルの占領について

confederationの状態で相手国タイルから出発した部隊が新たにタイルを獲得した場合、当該タイルは相手国が保有することになります。

Federation の締結

Confederationに加え、内政、戦略戦闘なども盟主国が行う形態です。

Annexation(併合)

相手国はプレイヤー国に吸収され、1つの国になります。

Army Morale (軍モラル)の改善

軍モラルを次の4つの方法で改善することができます。ただし、状況によっては使用できない方法もあります。
dp armymorale ico.jpgdp armymorale ver1.jpg

PROPHECY(預言)

神託を得ます。成功すると軍モラルが30%上昇しますが、失敗すると部隊が脱走する可能性が高くなります。

PROPAGANDA(プロパガンダ)

資源を用いて軍モラルを上昇させます。投入した資源に応じて軍モラルが最大10%上昇します。

STRATEGY REVIEW (戦略の見直し)

資源を用いて戦術計画を分析し見直します。70%の確率で成功し、最大15%軍モラルが上昇します。失敗した場合資源は返還されません。

SPEECH(演説)

70%の確率で成功し、最大35%軍モラルが上昇します。ただし、失敗すると暴動が起きたり、移民が増加したりします。(軍モラルがとても低いときにしかできないようです。)

交易

互いに相手国の都市が見えている場合に交易をおこなうことができます。交易ができない場合(交易ボタンが押せない場合)は、外交で条約のうち、City Visibility(都市の可視化)の条項を締結しましょう。
交易を提案した場合、次のターンに相手国から返答が来ます。
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TIPS

余っている資源を足りない資源と交換することを目指します。たとえば都市改良などが不要な状態では石が余りがちとなるので、ゴールドや軍備拡張に必要な鉄などと交換します。また、食料は増産できる資源ですから、増産できず、欠乏している資源(ゴールドなど)と交換できれば、なかなかよいです。

交易品の種類

全ての資源(ゴールド、石炭、石、鉄、食料、木材、知識、影響力、人口)を取引できます。ただし人口を取引する場合、幸福度が下がることがあるようです。(奴隷貿易のため)

決める項目

交易品の種類と数量

プレイヤー国が出したい資源と数量、相手国から欲しい資源と数量を決めることができます。一部を決めずに提案することもできます。(例:石を3個、食料を2個出すが、何をもらえるか?など)

Trade length(交易期間)

デフォルトで15ターンに設定されています。この場合、15ターンの間、設定した資源を交易し続けます。

Trade stop limit(交易停止条件)

Risk of robbery (強奪のリスク)がここで設定した数値以上になった場合、交易を停止します。

そのほかの要素

Trade loss (交易時の損失)

交易時には損失が発生します。これは、交易路の安全性、長さ、質(道路や海路か、荒地か、などと思われます。)で決まります。

RAID(襲撃)

交易路を敵国に襲撃される可能性があります。また、プレイヤーも敵国の交易路を襲撃することができます。

交易提案の種類

Free offer

trFree offer .jpg相手に出したい資源と数量を決めて提案します。(例:石を3個、食料を2個出すが、何をもらえるか?)次のターン開始時に相手からcounteroffer(対案)が来ます。

Open request

trOpen request .jpgこちらが欲しい資源と数量を決めて提案します。(例:ゴールドが2個欲しいが、何を出せばよいか?)次のターン開始時に相手からcounteroffer(対案)が来ます。

Offer my proposal

trOffer my proposal .jpgこちらが出したい資源と数量、相手国から欲しい資源と数量を決めて提案します。相手からもらえる資源の量を議題にします。(例:ゴールドを2個出す。だから食料を2個もらえないか?)相手はそのまま合意することも、相手が支払う数量を変えた対案を行うこともあります。(食料は1個にしてほしい、など)

Counter proposal

trCounterproposal .jpgOffer my proposalとは逆に、相手国に一定の数量の資源を要求し、こちらが出す資源の量を議題にします。(例:鉄4個が欲しい。対価として石2個、ゴールド2個、知識2個を出したいが?)

Exchange demand (交換の要求)

trExchange demand.jpgプレイヤー国が出したい資源と数量、相手国から欲しい資源と数量を決めて要求します。相手は対案を出せず、要求を受諾するか拒否するかの2択となります。要求は一方的なもの(石を2つよこせ、など)にもできます。想像できるかもしれませんが、この種の要求は相互の関係を悪化させます。

Gift(贈り物)

trGift.jpg相手に対価を求めず資源を送ります。相手国と関係を強化したいときや、相手国を支援したいときに使用します。