九八式水上偵察機(夜偵)

Last-modified: 2014-07-09 (水) 19:03:03
No.102
yatei.png九八式水上偵察機(夜偵)水上偵察機
装備ステータス
火力雷装
爆装対空
対潜+1索敵+3
命中+1回避
射程
装備可能艦種
駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦戦艦
軽空母正規空母水上機母艦航空戦艦
備考
川内改二の初期装備
水雷戦隊旗艦用に開発された水上夜間偵察機です。
長時間の滞空性能を持つ黒く塗装された機体に、夜間索敵能力に優れた搭乗員が乗り込みます
(条件が整えば夜戦を支援する「夜間触接」が発生する可能性があります)。

ゲームにおいて

2014/6/20アップデートにて川内改二の初期装備として実装。

  • 水上偵察機としてみると零式水上偵察機/観測機よりも性能が低い。
  • ただしこの装備名にもあるように夜戦時に触接行動をし、味方艦隊の攻撃、及びクリティカル発生を支援する効果がある。
    • ちなみに制空権を完全に喪失(制空権喪失状態?)となると発動しないので注意。
      • 発動条件は触接同様航空劣勢以上?(要検証)尚、機銃による発動率の変化?(要検証)
      • 航空戦フェイズが発生しない場合は航空拮抗状態のため、発動は可能と思われる。
      • 開幕夜戦の場合は夜間触接が発生しない場合がある?(要検証) バグだった模様。2014/7/4のメンテナンスで修正された。
      • 夜戦触接の発生率は確保>優勢>拮抗>劣勢と思われる(要検証)
    • なお昼戦では航空優勢以上で通常通り弾着観測射撃を行うことはできる。
  • 探照灯照明弾でも同様のことが言えるが、演習で敵が夜偵を装備していると条件が合えば敵側の夜間触接が成立する。

小ネタ

  • 何気に艦これでは初実装となる“飛行艇”(胴体が着水するタイプの飛行機)。ダンディな豚さんが乗る紅いのが有名だよね。
  • 水雷戦隊旗艦用として開発された夜間水偵で、開発は瑞雲晴嵐などでお馴染み愛知航空機。作ってみたら産廃だったけどね!
    略符号E11A1、連合国のコードネームはLaura(ローラ)。 かわいい名前だな
  • 夜間水偵とは、夜間触接および夜間砲戦の着弾観測、照明弾の投下など、夜間援護を専門とした機種のことである。
  • 夜間の被発見率を抑える為機体は黒く塗装され、その色と夜間に運用する事から「馬鹿ガラス」と呼ばれた。
    • 当時の戦闘機は夜間戦闘ができないため、敵機の迎撃を受ける心配はない⇒ 空戦性能よりも航続距離・滞空時間を長くする(=飛行時間を長くしてずっと敵艦隊監視/観測する)ことに開発のコンセプトが置かれた。
      よって零観のような曲芸飛行は出来ず、機体も全金属ではなく主翼など一部が布張り。
      • その結果、珍しい艦載飛行艇となっている*1。同様の例にフランスの主力艦載水偵であるロワール130や、イギリス海軍のスーパーマリン・ウォーラスとシーオッターがある。
      • また、イギリスは同じような目的の機体を開発したが、結果出来上がったのは4発の艦上機だった。どうしてそうなった
        興味をもったそこの君は"フリートシャドワー"で検索されたし。
  • 愛知に敗れて不採用になった川西航空機の十一試特殊水上偵察機は単葉、ガル翼、引き込み式フロートと新機軸をこれでもかと詰め込んだ結果、複雑な割に凡庸となり落選
    • なお、川西は後にも水上偵察機「紫雲」で二重反転プロペラという大冒険をして見事に大失敗している。
  • 海軍フリート物語(著:雨倉 孝之 出版:光人社)には、これの前作、九六式水上偵察機の記述があるが、実際の運用は散々だったようだ。
    演習で用いられた際、探照灯に捕捉された夜偵は、あまりに低い速度・機動性のため探照灯の照射範囲から逃げ出すことができなかったという。
    • 九六式と九八式の両方を比較した場合、構造や大きさはほぼ同等、速度は10km/h差、航続距離は100km差と、ほとんど同じものであった。
    • 運用開始後には機体の強度不足が問題となったり、低速のため行動範囲が狭いという評価から積極的な利用はなされなかったようである。
  • 戦果としては、マレー沖海戦におけるプリンス・オブ・ウェールズ撃沈の際の偵察活動が記録されている。
  • 主に川内型で運用され、神通、那珂も同様に搭載されていた。
  • 水雷戦隊旗艦に1機ずつ配備ということで、第1~第4水雷戦隊にすべて配備しても定数4機。夜戦が想定されない任務の場合等には別の水偵への載せ替えも行われていた。
    • 運用上非常に特殊な機体であったことや、通常の三座水上偵察機が優秀で夜間援護も行えると何かと便利なシロモノが既にあった。
      そして海軍がこの機体の製造時に想定していた大規模夜戦というシチュエーションが現実的なものではないと判断されたため、
      汎用性に勝る九四式水上偵察機(九六式夜偵より旧い!)*2零式水偵に置き換えられて一線を退く。
      どっかのアルバコアで似た話を聞いた覚えが
      その後は輸送機や連絡機などの雑用に利用された。
      • ただし、二機の水上機を搭載できた阿賀野ではこの機体も並行運用されていたようである。以後竣工した矢矧では零式水偵×2が搭載されている。


  • 妖精さんの三つ編みにぶら下がっているのは『メンダコ』という深海棲タコ。(辛子明太子と鬼ヶ島のあいのこのようなハンドル付の箱とは関係がない)
    脚を広げた姿はまるで傘のようであり、また頭部についている耳のような部分がさりげないチャームポイント。
    フィギュアやお風呂のおもちゃになったこともあり、根強い人気があるようだ。
    身が少なく、臭いと味があまり良くないので漁師さんからは残念ながらそれほど好かれていないが、タコ類の進化を考える上で貴重な種類であるらしい。
    近年生息数が減り、水産庁指定の減少種に指定されている。深海棲艦は一杯いるのに。

この装備についてのコメント


*1 小型飛行艇そのものが1920年代以降それほど作られておらず、少なくなっていた
*2 零式水上偵察機の記事に詳しい