松井雅人(元中日→オリックス)の蔑称・別称。中日時代の極端な貧打から「もう名前も見たくない」と本名を伏せられ、頭文字表記が誕生した。
近年(特に移籍後)は蔑称としての意味合いが薄まり、愛称的に使われる場合も多い。
経歴
中日時代
入団~「松井雅人賞」誕生
松井は2009年ドラフトで中日から7位指名を受け入団。2013年から一軍出場を増やしたが、2016年まで打席数の多寡こそあれ4年連続で打率1割台を記録。「とにかく打てない捕手」として有名だった。特に2015年は4年間で最低の打率.135に終わった上に守備でもミスを連発。多数の蔑称を付けられ、松井雅人賞という不名誉な賞が誕生した。
2017年
同年は自己最多(当時)の87試合に出場。下記のエピソードが生まれた。
- 4月20日の阪神戦(松井の当シーズン2試合目)にて1-1の7回裏、二死1塁の場面で松井は打席に立つ。走者の亀澤恭平が盗塁したのち、松井は敬遠気味の四球を受ける。後続の京田陽太がタイムリーを放ち勝ち越し。
前年までの貧打が知れ渡る中で勝負を避けた金本知憲監督の采配*1になんJ民および解説者は苦言を呈した。 - 上記敬遠の5日後に自身3年ぶりの本塁打を放つなど突如打撃が好転する。松井に加え金本の先見の明(?)が評価された。
- 同年6月9日のオリックス戦ではクリス・マレーロが本塁打を放った際にホームベースの踏み忘れを指摘し、アウトにする*2鋭い観察眼も見せた。
『のちの大記録*3へつながる!? 世紀の「踏み忘れ」』loading...
以降はチームの下降とともに打撃も低迷。最終的に「今までよりはマシ」レベルに収束した。
オリックス時代
2019年6月30日、トレードでオリックスへ移籍*4。前述のマレーロが同僚となる。
7月に山岡泰輔を二度の零封勝利に導くなど好リードを見せ、正捕手の若月健矢が攻守共に精彩を欠いていた*5事情から名誉生え抜き認定され、移籍選手で唯一『Buffaloesプレイヤーズカレッジパーカー』が作られるなど球団からも高い評価を受けた。
2020年は伏見寅威の台頭に伴い23試合の出場に留まる。9月3日のソフトバンク戦で好守を見せ、移籍後初(かつ最後)の本塁打である逆転3ランを放つなど活躍を見せるも、翌年以降はさらに出場機会が減少し2022年限りで戦力外通告を受け、現役を引退した。
打撃成績
年度 | 所属 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 |
---|---|---|---|---|---|---|
通算 | 911 | 175 | .192 | 61 | 6 | |
2010 | 中日 | 14 | 1 | .071 | 0 | 0 |
2011 | 11 | 3 | .273 | 0 | 0 | |
2012 | 2 | 0 | .000 | 0 | 0 | |
2013 | 63 | 9 | .143 | 3 | 0 | |
2014 | 142 | 25 | .176 | 4 | 1 | |
2015 | 133 | 18 | .135 | 7 | 0 | |
2016 | 7 | 1 | .143 | 0 | 0 | |
2017 | 208 | 46 | .221 | 17 | 2 | |
2018 | 218 | 50 | .229 | 22 | 2 | |
2019 | 中日 オリックス | 69 | 14 | .203 | 4 | 0 |
2020 | オリックス | 36 | 8 | .222 | 4 | 1 |
2021 | 7 | 0 | .000 | 0 | 0 | |
2022 | 1 | 0 | .000 | 0 | 0 |