フリースタイルジャム

Last-modified: 2023-07-29 (土) 00:47:36

フリースタイルジャム【ふりーすたいるじゃむ】

フリースタイルジャムとは、MusicQで実装されたアクションの一種。
通称「ジャム」「FSJ」「フリスタ」。
楽器を装備すると簡単に習得出来、主催者は楽器かマイクを持っている時にしか使えない。
中身はミニゲームが内臓された、音を外さない合奏とも言うべきもの。

概要

フリースタイルジャムは特殊なアクションで、何かの役割を持つというよりは
基本的には単独で自己完結した性質を持つアクション。何かの役に立てるアクションではなく
「フリースタイルジャムをプレイする」という性質のアクションとなっている。
内容は簡単に言えば前述のとおりミニゲームの内臓された合奏のようなものだが
その性質自体は結構複雑。
…複雑なのだが、戦闘も生産もせずのんびりしているときにパっと遊ぶのに向いており
使われ方はシンプルに遊びたい時に発動する事が多い。

主催・参加者

まず、フリースタイルジャムは「主催」と「参加者」に分かれており
主催はフリースタイルジャムのアクションを使った本人。
フリースタイルジャムを主催するとキャラの右手側にト音記号𝄞が配置されるが
参加者側はこれをクリック*1することで参加待機状態となる。
なお、主催もアクションを使った時点で参加待機状態
どちらの参加待機状態も、F1キーを押した時点で演奏を開始し、ミニゲームも開始。
参加待機状態とは、このF1を押す前で演奏開始を待っている状態のことと言える。
なお、参加者は主催者が演奏開始後でないとF1キーでの参加が出来ず
主催者でも参加者でも、F1キーを押してから演奏を始めるまでに()が挟まれるため
参加者の演奏開始はこの間の分遅れる事となる。但しそのせいで演奏にズレが生じることはほぼない
これは主催の演奏に同期するように演奏が行われる為である。

合奏部分

基本的な演奏の構造は合奏と似ているのだが
前述のとおり、主催と参加者に分かれるこのフリースタイルジャムでは
参加者は内容が記入された楽譜を使っていない限り、主催者と同じ楽譜を使うという特殊仕様がある。
これは合奏との大きな違いとなっており、大がかりな準備をせずとも楽器さえあれば集団演奏に参加可能なのだ。
しかも合奏と違い、参加者はパーティーに入っている必要は無い。
加えて演奏は音を外すことなく必ず成功するなど、面倒な手続きはトコトン省かれている。
主催がランダム演奏の場合でも、ちゃんと同じ曲を演奏するようになっている。
更に、参加者が楽譜を装備していれば合奏アクションのように演奏する事も可能。
ただしこれは「間違って全然別の楽譜を装備してて、同時に別の曲を演奏しちゃった」というミスも良く起こす。
ちなみに、楽器なしでも参加可能となっており、その場合はエアギターの形で音を発さずに参加する。*2
なお、上述のように主催者と参加者の間では演奏の開始タイミングが少しズレる。
よって演奏開始時は主催のみで音が寂しいが少しすると参加者の演奏が始まって音が豪華に聞こえるような形となる。
楽譜側で演奏の開始を遅らせれば違和感を排除可能であるものの、これは当アクションの明確な欠点とされている。

  • なお、かつては「ピアノ」などの設置型楽器でフリースタイルジャムの主催をする際は
    フリースタイルジャムの待機状態にしてから楽器を設置してF1を押す
    という操作をしないと、フリースタイルジャムでの演奏利用が出来なかったが
    現在ではピアノを設置してからフリースタイルジャムを使えるように修正された。
    但し、参加者側は今でも「設置してから参加」という工程を取らないと
    設置型楽器でのフリースタイルジャム参加が出来ないようになっている。
音や聞こえ方、耳レイプ要因などのアレコレ。

なお、どのような楽器でも参加出来る都合上、楽器の選び方次第でカオス耳レイプ*3を生んでしまう。
リュートなどの音の幅の広い楽器に向けた楽譜を想定しよう。
フルートやホイッスルなどの管楽器での参加は音程がちょっとおかしいがこれはまだ序の口。

エレキギターはオクターブの下半分と上半分で違う楽器のように音色を出す都合上
その境界線を行き来するような楽譜の構造になっていると、妙に高い音と妙に低い音を反復横跳びする。
音程の真ん中に境界線があるため、これが結構発生し易くギターはフリースタイルジャムに不向き。

シンバルや小太鼓などのパーカッション*4も調和となることは稀で基本的にはただの賑やかし。
特にシンバルはうるさい・不快なだけになりやすい。そして悪戯に使われがち
このパーカッション類はメロディーしか読み込まず、譜面によっては発音タイミングに違和感を覚えるかも。

同じパーカッションでもドラムはちょっと性質が違い、一部の音域で半音なしの時しか発音しない為
不快感の原因になる事自体は少ないがそもそも目立たない。てか空気。

シロフォンは楽譜との相性が色濃く出る。まずこれもメロディーしか読み取らない。
メロディーに低音が当てられているとシロフォンの良さは全然生きてこない。
また、そうでなくとも音量が大きかったり激しい譜面だったりする場合はうるさくなりがち。
フリースタイルジャムにおけるシロフォン映えを意識した楽譜であればちゃんと生きてくるが
そこまでちゃんと意識して作られた楽譜は少なく、ちゃんと綺麗に聞けるかは博打となる。

マイクは悲惨。マイクの場合は自分で楽譜を装備していない場合、歌パートの有無に関係なく
メロディーパートを読み込むのだが、マイクの音程は非常に低く設定されているので歌わないことも多いが
歌う場合はもっと酷い。マイクで発声するような低音だと、ベースのような低音域で演奏されている事になり
低い連符の中に時折混じる、妙に甲高い"ナ…ナナ…ナ…"という声が不気味に鳴り響く。全く調和になっていない。
基本的には広音域用の楽譜を、広音域用の楽器で楽しむようにすればこうした事故は起き難いだろう。
…え?それじゃつまんないって?

  • また、メロディーしか読まない楽器*5の場合はテンポの問題が顕著。
    和音1や和音2にテンポが置かれていると、メロディーしか読まない楽器ではこれを読み取る事が出来ず
    そうした楽器は演奏のスピードにズレを来たし、一人だけ遅かったり早かったりする。
    このテンポのずれは演奏していて結構気になるので可能な限り避けたいところ。
  • フリースタイルジャムはカオス・耳レイプを起こしやすい一方で
    音色の雰囲気が似た楽器を上手く組み合わせることで、音の厚みを上手に増やして調和させる事も可能。
    特に良い感じに聞こえやすいのはピアノ・ハープ・リラの3楽器の組み合わせ。
    どれも音域が広く、また音程も同じで雰囲気も似ていて華やかな演奏を生み出す事が出来る。
    アレンジの余地は無限大。固定観念に囚われず、色々な組み合わせを楽しんでみよう。
  • MML作曲する際、ソロ楽譜の場合字数に余裕があったら
    フリースタイルジャムを楽しめる構造*6にすることで
    シロフォンでもフリースタイルジャムで自然に鳴らせるし
    演奏に詳しくない友達とも一緒に演奏して遊ぶ事が出来る。
    MML作家の皆様は可能ならフリースタイルジャムを意識して作曲してみてはいかがだろうか。

ミニゲーム

マビノギではイベントやファッションコンテストなどでよくある、WASDをガイド通りに素早く入力するミニゲーム。
10数秒ごとにお題が表示され、連続達成数がCOMBOとして記憶される。
COMBOの値が増えるほどお題の難易度が上がる。5が最大?
ミニゲームを遊べる時間は演奏の時間に依存する為、短いと消化不良になりがち。
後述のボーナスも受けられない事もあり得る。
またお題を達成するとスポットライトが当たったり、動物が見に来たりするが、
お題を失敗すると巨大化したり、逆にインプ程度に小さくなったり、クモが見に来たりする。
え?巨大化したり小さくなった時のほうが見たいって?

  • 2人以上でフリースタイルジャムを行い、5COMBO以上を達成すると
    メロディーステップ効果を得られる。これは1時間の間、装備の耐久減少が抑えられる効果。
    また、メロディーステップ効果中に歩くと足元にタイヤ跡五線譜が引かれるようになる。
    メロディーステップ効果自体はアルカナ実装によりセイントバードも生み出せるようになったが
    こちらは圧倒的に効果時間が長く、またミニゲームさえ達成出来ればアルカナ関係なく恩恵を受けられる。
    しかし一人でやっても、付帯されたボーナス効果を受け取ることは出来ない。
  • フリースタイルジャムを行うと、稀に「コルプレの祝福」を受けられる。
    コルプレの祝福の発動中、そのマップでフリースタイルジャム5COMBOを達成することで
    一人1個だけ「コルプレのラッパ」を受け取る事が出来る。
    コルプレの祝福は同じサーバに1つしか存在出来ない。コルプレの祝福の時間はET1日、つまりRT36分。
    • コルプレのラッパの効果はメロディーステップの強化。
      メロディーステップの時間を3時間にし、更に音楽バフの量も+3出来る。
      手に入れたら音楽バフ役に渡すのも良いだろう。また、価格もそれなりにする。
  • このミニゲームの音が演奏を聴く阻害になる一面もある。
    単純に音楽を聴きたい・聴かせたいなら合奏や通常の楽器演奏を選ぶのも手だ。

余談

「フリースタイルジャム」の「ジャム」の用法は、ここでは即興演奏を指すと思われる。
つまり”型に囚われない自由な即興演奏”といったところだろう。
マビノギにおけるフリースタイルジャムのイメージともマッチしている。耳レイプしがちなことも含めて…


*1 ドアのマークになった時にクリックする事。しかし、なぜドア…?
*2 主催者は楽器が必須なのでエアギター不可。
まあ、無音楽譜で主催すれば似たような事は出来るが。

*3 耳レイプ…現代人のよく使う用法。基本的には過度に不快な音や音楽の事を表す。要因は様々で、耳をつんざくような高い音、あまりにやかましい音量の大きさ、片方の耳からしか聞こえない音、不協和音などなど。
*4 打撃を意味し、一般的には打楽器のことを指す言葉。
*5 シンバルや小太鼓、それからハンドベルや空き瓶
といったドラム以外のパーカッション類
そしてシロフォン、マイクが該当

*6 メロディーを主旋律に使う、テンポもメロディーに置くなどの工夫