ある研究者の記録 その2
話者 | セリフ | 備考 |
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- | ある研究者の記録 その2 ~思いがけぬ言葉~ | |
- | 先日 東の聖樹の巫女より 一通の手紙が届いた。 私に会って話がしたい というのだ。 | |
ついに取材の申し入れを 受けて貰えたか──! 喜び勇んで参上した私に かけられた言葉は 予想もしないものだった。 | ||
『聖樹の膝元で 新たに学園を開く。 そこで教鞭をとる気はないか』 巫女は私にそう言った。 | ||
種族の垣根なく 有望な若者を集め 困難を乗り越え 新たな時代を切り開く者を 育てるのだと。 そのためには 私の知識と情熱が 必要なのだと。 | ||
期待していた言葉とは 違っていたが そう言われては 心も揺らぐというものだ。 教師として 巫女の信用を得れば ゆくゆくは 取材をさせてもらえるのではないか ……という打算もある。 | ||
心は ほぼ決まっている。 明日 返事をするつもりだ。 |