獣化の呪いの研究者 第2回
話者 | セリフ | 備考 |
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- | 週刊アドベンチャラー 短期集中連載 ~獣化の呪いの研究者~ 第2回 | |
- | 約50年前──。 冒険者だった わたしは とある魔獣に 獣化の呪いを 掛けられてしまった。 | |
結果 わたしは わたしであることを 誰にも 認識されなくなってしまった。 わたしであることを 説明しても 疑われるばかりだ。 | ||
獣化の呪いを 解除する術について さまざまな文献をあたった。 しかし 分かったことと言えば 過去 同じように 呪いを掛けられた者が 魔獣を倒したが 元の姿に戻らなかった という情報のみである。 | ||
それから わたしは様々な祈祷師や 魔術の研究者の元を訪れ 呪いの解除を依頼した。 しかし わたしに掛かった呪いを 誰も解除することは出来なかった。 あの アレイスターの一族でさえもである。 | ||
それでも わたしは諦めなかった。 こうなったら意地でも呪いを解除してやると 自ら 呪術の研究者に転身し 獣化の呪いを 解除するための 研究を開始したのである。 | ||
その道は とても険しく困難なものだった。 わたしが獣化の呪いを 解除するための 術式を編み出すことが出来たのは 研究を開始してから実に 50年の 月日が流れた後のことだった。 | ||
──そこに ひとりの男が現れた。 その男は わたしと同じ 獣化の呪いに侵されていた。 |