バンプマップの作成方法
バンプマップと言うのは、モデルではなく、テクスチャに立体感を持たせる為の技法で、Source リリ-ス前は、その事もよく取り上げられていました。他の 3D ゲ-ムでは一般的だった為、それ程大きくアピ-ルするようなものではありませんが、ライトや Cubemap と組み合わせるとその効果が大きいことがよく分かります。
テクスチャが平面ではなく、デコボコしているだけで全然雰囲気が違います。そのデコボコがライトの影響を受けるので、影が生成され、更に立体的に見えるわけです。
バンプマップと言うのは通称で、Source では Normalmap と呼ぶようです。この呼び名は Valve から来たのではなくグラフィックカ-ドのメ-カ-から来たのかも知れません。後で説明しますが Normal マップ用ツ-ルは nVIDIA からリリ-スされています。
作成に入る前に、バンプマップや Normalmap の事をご存じない方は VTF Explorer などを使って、Source にあるマテリアルコンテンツを見てみると良いでしょう。
例として、
tilefloor010a.vtf
tilefloor010a_normal.vtf
のような二つのテクスチャファイルがあります。
一つは通常のテクスチャで、_normal とあるのが Normalmap 用のテクスチャです。エンジンで描画する際、この二つが組み合わさって表示されるわけです。
通常のテクスチャの作成方法は既知の事としてここでは説明しません。Normalmap 用のテクスチャは、この元のテクスチャを利用して作成します。ツ-ルが自動でやってくれますので作業は難しくありません。
ただ、このツ-ルは単体で動作するわけではなく、画像処理ソフトのプラグインとして提供されています。対象となるソフトは Adobe Photoshop と Jasc Paint Shop Pro の二つです。どちらかのソフトをお持ちで無い場合は今回の説明通りには作成出来ません。また、今回は Photoshp を例として説明します。
Nvidia's normal map tools の使い方
1.インストール:
nVidiaのAdobe Photoshop Plug-insページよりダウンロードします(ページの一番下)。
インストール時に、Photoshopのインストール先のフォルダを求めてきますので、必ず、Photoshopのフォルダを選択して指定してください。ディフォルトだと、Photoshopのフォルダになっていません。
2.プラグインを開く:
Photoshopを立ち上げ、TGAファイルを開いて、フィルタのプラグインの中に、NVIDIA Normal Map Filterが追加されているので、それを選択。法線マップのプレビュー画面が表示されます。
OKボタンを押すと、法線マップの元のデータのできあがりです。別名で保存を選択して、_normalと追加して保存します。
3.プラグインの設定を触ったり、データを直接Photoshopで書き込んだりして触ってみてください。
3D Previewボタンを押すと、3D空間で実際にライトが移動してどのようにバンプがかかっているのかを把握することができます。
VTF Plug-In for Photoshop の使い方
1.インストール
http://nemesis.thewavelength.net/index.php?c=154#p154
からダウンロードしてください。そして解凍して、
Photoshopの場合
- Photoshopを閉じます
- ..\Photoshop\ のフォルダに解凍したVTFLib.dllを置いてください。
- ..\Photoshop\Plug-Ins\File Formats\のフォルダにVTF.8biを置いてください。
- Photoshopを再度立ち上げてください。
Paint Shop Proの場合
- Paint Shop Proを閉じてください。
- ..\Paint Shop Pro X\Plugins フォルダに解凍したVTFLib.dllを入れてください
- ..\Paint Shop Pro X\Plugins\VTFLibフォルダにVTFLib.dll と VTF.8bi を置いてください。
- Paint Shop Proを再度立ち上げてください。