ドイツ RankIV 中戦車 Pz.Kpfw.V Ausf.D
概要
高い最高速度と、長砲身75mm砲を搭載したドイツの中戦車。遅い砲塔旋回速度、遅い後退速度、薄い側面装甲が弱点。
機体情報(v1.21.3.27)
必要経費
| 必要研究値(RP) | *** |
|---|---|
| 車輌購入費(SL) | **** |
| レベルMAX(GE) | *** |
| プレミアム化(GE) | 1,320 |
報酬・修理
| SL/RP倍率 | 1.5 |
|---|---|
| 修理費用 | 4 |
車両性能
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 砲塔旋回速度(°/s) | 6.0⇒9.6 |
| 俯角/仰角(°) | -8/20 |
| リロード速度(秒) (初期⇒スキルMAX) | 9.6⇒7.4 |
| スタビライザー/維持速度(km/h) | 無し/ - |
| 車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 80 / 40 / 40 |
| 砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 100 / 45 / 45 |
| 重量(t) | 45.2 |
| エンジン出力(hp) | 650 |
| 3,000rpm | |
| 最高速度(km/h) | 61/-4 |
| 視界(%) | 125 |
| 乗員数(人) | 5 |
武装
| 名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
|---|---|---|---|
| 主砲 | 75 mm KwK 42 cannon | 1 | 79 |
| 機銃 | 7.92 mm MG34 machine gun | 1 | 2700 |
弾薬*1
| 名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | ||||||
| 75 mm KwK42 | PzGr 39/42 | APCBC | 6.8 | 28.9 | 935 | 192 | 188 | 173 | 156 | 140 |
| Sprgr. 42 | HE | 5.74 | 725 | 700 | 11 | |||||
装甲*2
| 分類 | 場所 | 位置 | 材料 | 装甲厚 |
|---|---|---|---|---|
| 外部装甲 | 車体 | 側面 | 履帯装甲 | 20mm |
| 砲塔 | 20mm | |||
| 車体 | 均質圧延鋼装甲 | 5mm |
所有能力
| 分類 | 場所 | 説明 |
|---|---|---|
| 発煙弾発射機 | 砲塔 | 発煙装置を利用して煙幕を展開 所持数6個 消費2個 |
車両改良
| Level | 名称 | 購入費(SL) |
|---|---|---|
| 15 | 迫撃砲 | *** |
| 曳光弾ベルト | ||
| リロードシステム | ||
| 20 | 大口径 | *** |
| 装甲貫通ベルト | ||
| 濃煙 | ||
| 25 | 発煙弾 | *** |
| ステルスベルト |
迷彩
研究ツリー
| 前車両 | VK 3002 (M) |
|---|---|
| 次車両 | Panther F |
解説
特徴
【火力】
VK 3002 (M)と変わらず、IV号戦車から長砲身化した75mmと最大貫徹力192mmのAPCBCが最初から撃てる。しかしこのD型パンターはPzGr 40/42(APCR)が使用出来ない為、100m以上離れていると格上のTiger II (H)?の185mmの砲塔正面を貫徹する事が出来ない。また炸薬が28.9gとⅣ号戦車から変わっておらず、貫徹できても撃破出来ないといった弱点がある。
【防御】
IV号戦車やティーガーといった箱型車体とは違って傾斜装甲を取り入れた為、車体正面は実質180~200mm程の装甲厚を有しており、同格中戦車の弾を安定して弾けたりTiger II (H)?の弾を稀に弾ける程の装甲を与えられた。しかし車体は大型化していて重量に至っては重戦車に片足を突っ込んでいる程あるのでなるべる遮蔽物に隠れて移動しよう。
砲塔にはかまぼこ型の防楯が付いてあるが最大でも100mm程度の防御力しかないので格下でも抜ける弱点もなっている。しかも砲塔正面を貫徹されると5人中3人が持っていかれるため大変危険である。更に防楯下には隙間がありそこで跳弾するとショットトラップが起こる。ちなみにショットトラップが発生すると対空砲にすら撃破されかねない。
また、正面装甲は硬いが側面は40mmしかなく、これは対空砲にすら抜かれる程の薄さであり、ティーガーのように昼飯をの角度を取ろうものならガンガン抜かれる為、パンターではやらないほうがいい。また、IS-2以降のソ連重戦車や100mm以上の砲を積んだ駆逐戦車には正面装甲を容易く打ち抜かれるので、遮蔽物から砲塔のみを露出させ遠距離射撃するのが効果的である。
天板は16mmしかない為、航空機の機銃掃射で貫かれてしまうこともある。
| 配置弾薬 | 満載 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 残弾数 | 79発 | 77(-2)発 | 71発(-8) | 62発(-17) | 53発(-26) | 44発(-35) | 35発(-44) | 31発(-48) | 16発(-63) | 4発(-75) | 1発(-78) |
}}
【機動性】
前進は61km/hと中戦車らしく優秀で超信地旋回もできる。しかしパンターシリーズ最大の欠点とも言っていいのが後退性能。たったの-4km/hでこれは車重70tのティーガーII?の3分の1程度の速度となっている(ティーガーII?は-12km/h)。なのであまり前線に出過ぎると下がりたい時にこの高低速度が足かせとなるので、行動する時は常にこの後退速度の遅さを念頭において立ち回ろう。
そして砲塔旋回速度もVK 3002(M)から変わらずの11.3°/sで、ティーガーII?の3分の1弱である(ティーガーII?は30.4°/s)。その為、高機動な車両の相手は苦手で、仮に回り込まれてしまったら旋回が追いつかず撃破されてしまうこともある。
【総評】
中戦車としては全体的に高水準に纏まっているが機動性と防御力に致命的な弱点を抱えている車両でもある。
幸い主砲の制度は高いので中~遠距離から遮蔽物に隠れて狙撃して弱点を晒さなければ優秀な性能を発揮できるだろう。
他国の車両に乗っている時、この車両に悩まされているプレイヤーも居るだろう。ここではその対処法を提供する。パンター乗りのプレイヤーは下記のことを踏まえた対策を考えるも良いだろう。
遠距離のパンターに関して、この場合正面から撃ち合うのはあまり得策ではない。天板・側面装甲が薄いため砲撃支援や航空機による機銃掃射・爆撃で倒すことがオススメ。エンジン回りも硬くなく燃料タンクは着火しやすい。爆弾は側面ではなく正面に投下するのがオススメ。
中距離のパンターに関して、上記の戦術に加え後退が遅いことに着目して相手に撃たせてから(撃ったのを確認してから)後退される前に炸薬入り徹甲弾で砲塔を抜くという作業を2回繰り返せばよい(1回目で3人、搭乗員治療したとしても2回目で2人気絶させれば搭乗員が残り1人となり撃破判定となる)。
近距離のパンターに関して、パンターは後退速度および砲塔旋回速度が遅いことに着目して裏取りや砲身を破壊ないし砲塔に1発パンチして砲手を気絶させてから(砲手が気絶してる状態だと砲塔旋回不可であるため)だとより安全。また車体を傾けているパンターの場合は側面の切り欠きの部分や履帯裏を狙うと弾薬庫誘爆を狙える。
史実
V号戦車パンター(Panzerkampfwagen V Panther 制式番号:Sd.Kfz.171)は第二次世界大戦においてドイツが製造した中戦車である。後に「V号戦車」という名称は廃止され「パンター戦車(独:Pz.Kpfw. Panther、豹戦車)」が制式名称となる。番号としてはVI号戦車ティーガーの前であるが、実際にはその後に計画・設計された戦車である。
独ソ戦開始と同時に、ソ連のT-34戦車に衝撃を受けたハインツ・グデーリアン将軍は、その調査を命じた。後に「戦車委員会(Panzerkommision)」と呼ばれることになるこの調査団を東部戦線に派遣しT-34の評価を行った。
戦車委員会は、T-34の長所は
・傾斜装甲を採用し被弾に強いこと
・幅広の履帯採用による機動性の高さ
・76.2mm砲の貫通力、炸薬量が多く威力に優れる点
以上の3点が重要な特徴であると結論した。
1941年11月末、ダイムラー・ベンツ社とMAN社に30-35t級新型中戦車VK30.02.の設計が発注された(1942年4月までに完了せよとの期限が設けられていたが、これはヒトラーの誕生日に間に合わせるためと思われる)。
ダイムラー・ベンツ社設計のVK30.02.(DB)はT-34の影響を大きく受けたスタイルではあるが、足回りは大型転綸とリーフスプリング式サスペンションの組み合わせであり、ターレットリングの小型化、車体の小型化などが実現された。
MANの初期案(トラディショナルなドイツ戦車)とDB案の両者は42年1月から3月までに軍需大臣であるトート、その後任のシュペーアによるレビューを受け、両者ともDB案をヒトラーへ提案する事を支持していた。しかし、最終案提出に際しMAN社はDB社の提案を参考にデザインを変更し、最終的に採用となったのはよりドイツ戦車的な構造を持つVK30.02.(MAN)の方であった。この決定の決め手の一つに、MAN社のデザインは既存のラインメタル・ボルジッヒ社の砲塔を利用できた、と言う事も挙げられる。この新型中戦車は設計段階から、先発して開発途中であった重戦車より優先権があるとされ、また委員会の名前から、1942年5月15日に「V号戦車パンターA型(Sd.Kfz.171)」と命名された。しかしこれは1943年1月に「パンターD型」に変更され、A型の名はより後の型につけられている。
VK30.02.は当初35tクラスということで設計されたが、設計段階から重量が増加した上、ヒトラーの一声で車体前面装甲を60mmから80mm、砲塔前面を80mmから100mmに強化することとなった。これらの設計変更の結果、重量は当時の重戦車クラスの約45tに達し、最高速度は当初60km/hを計画していたものが55km/hに落ちてしまっている。
ヒトラー期待の新型戦車パンターは早速「ツィタデレ作戦」、もといクルスクの戦いに投入されたが、戦車兵の教練もままならず、多くの機械的初期不良も相まって大損害を被った。後に、D型を元に足回りや砲塔を改良したA型が開発されている。
ちなみに敵国ではパンターは重戦車だと思われていた。当時はそれぐらい重く強力な戦車であると評価されており、この誤解は終戦まで続いた。
小ネタ
WTやWotのパンターは超信地旋回ができるが現実のパンターは出来ない。
外部リンク
コメント
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