フランス RankVIII 軽戦車 SK-105 Kürassier A2
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イベント【SPEED DIVE】にて実装された鍵ガチャ限定車両。
SK-105 A2はMBTと同威力の105 mm CN105 G1砲を装備し、低姿勢や高機動を活かして狙撃に徹する事でその真価を発揮する。本車はMBTと真正面からやり合っては勝つ可能性が低いため、主戦場には入らずに側面攻撃や狙撃などの立ち回りが要求される。MBTに引けを取らない強力な主砲と4秒固定の自動装填装置を上手く活用していこう。
機体情報(v1.17.1.14)
車両性能
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 砲塔旋回速度(°/s) | 42.9 |
| 俯角/仰角(°) | -6/13 |
| リロード速度(秒) (自動装填) | 4.0 |
| スタビライザー/維持速度(km/h) | 無し / - |
| 車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 20 / 14 / 12 |
| 砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 40 / 20 / 20 |
| 重量(t) | 18.0 |
| エンジン出力(hp) | 320 |
| 2,400rpm | |
| 最高速度(km/h) | 74/-9 |
| 視界(%) | 88 |
| 乗員数(人) | 3 |
武装
| 名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
|---|---|---|---|
| 主砲 | 105 mm PzK M57 cannon | 1 | 42 |
| 機銃 | 7.62 mm MG3A1 machine gun | 1 | 2,000 |
弾薬*1
| 名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | ||||||
| 105 mm PzK M57 | OCC 105 F1 | HEAT | 10.95 | 1.02 | 1000 | 400 | ||||
| OE 105F1 Mle.60 | HE | 12.1 | 2.0 | 700 | 25 | |||||
| OFL 105 G1 | APFSDS | 3.41 | - | 1,475 | 346 | 344 | 335 | 326 | 315 | |
発煙弾
| 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||||
| OFPH 105 F1 | Smoke | 11.4 | 50 | 700 | - | |||||
装備
| 設置場所 | 装備名 | 説明 |
|---|---|---|
| 車体 | 外部装甲 | 正面に15mmの履帯装甲 |
| 側面に4mmの構造用鋼 | ||
| 砲塔 | 発煙弾発射機 | 視界前方に煙幕を張る 所持数6個 消費2個 |
| 主砲 | オートローダー | 一定の速度で装填可能 これは装填手に依存しない |
小隊ツリー
| 前車両 | AMX-30B2 |
|---|---|
| 次車両 | AMX-30 S DCA |
解説
特徴
【火力】
初期弾はG弾ことOCC 105 F1(HEAT)で、軽装甲目標に対しては強力で貫徹力も105mmのHEATだが400mmあるためMBTにも有効......ではあるものの、炸薬量が他国より少ないため、ただでさえ狭い加害範囲が更に狭まっている。またHEATFSではなくHEATなので弾道が山なりである。しかし次弾のOFL 105 G1(APFSDS)は最大貫徹346mmと、この同格のDM23を凌ぐ性能を有している。しかし弾頭重量は3.41kgと非常に軽量であり、加害範囲はDM23(APFSDS)に劣る。また砲口初速も1475m/sとDM23より若干速い程度となっている。ここまで聞くとあまり強そうには思えないが、本車最大の特徴として自動装填装置を搭載しており、その装填時間は驚異の4.0秒である。ただし即応弾の弾数は13発で4秒間隔で撃つ場合では最短48秒で撃ち切ってしまう。よって拠点で細目に補給するなり、弾数管理を徹底しよう。
またフランス車両であるためかスタビライザーは搭載しておらず、走行中や停止直後は照準が安定しないため、下記の防御力も考えると飛び出し撃ちなどは非推奨。
【防御】
一言で言うと最悪である。APC車体の流用のため仕方なくはあるが車体正面は20mmの傾斜装甲、車体側面に至っては14mmの垂直装甲である。これは正面であってもAMX-30?や3?2の装備する同軸20mmに対して貫徹を許してしまう程度のものでしかなく、側面に至ってはM2HB ブローニングでも容易く貫徹されてしまう。
また車体の弾薬庫配置は操縦手横に進行方向と垂直に横積みor車長足元に縦置きという有様で正面からの投影面積が非常に大きいため、正面から貫徹された時はほとんど誘爆すると思ってよい。搭載弾数をMAXから4発減らすことにより車長足元の砲弾は消えるため気休め程度ではあるが誘爆の危険性は下がる。
以上に加えて自動装填装置搭載によって装填手がいないため搭乗員が3人でありこれも本車両の耐久性を下げている。
これらの理由より被弾=即死に繋がると考え被弾しない立ち回りを心がけるようにしよう。
【機動性】
18tに611馬力、出力重量比17.8hp/tと同Rank帯ではレオパルド・AMX-30等に次ぐ高さであり良好な機動性を確保している。平地では55km/h前後を発揮する。しかし軽量低馬力故に障害物による減速が大きいことには注意が必要で、動きももっさりしている。
最高速度は75km/hであるため不自由することはない、しかし後退速度は-9km/hであるため注意が必要である。
史実
1980年代初頭、フランスのCreusot-Loire Industrie(クルーゾー・ロワール)社は、共通のシャーシを利用した装軌式戦闘車両の新しい
ファミリーの開発に着手しました。民間事業の下でその開発に着手したCreusot-Loire Industrie(クルーゾー・ロワール)社は、当時広く
使用されていたAMX-13軽戦車を輸出市場の顧客用に製造することを目指していました。
本格的な開発は1988年に始まり、軽戦車からAPC(装甲兵員輸送車)、IFV(歩兵戦闘車)、さらにはSPAAG(対空自走砲)やSPH(自走榴弾砲)など、その他多数の車両を含む多岐にわたる派生型が開発されました。しかし、これらの計画された派生型の多くが、設計段階を通過することは
ありませんでした。人気の高いAMX-13の特性を基に最新の技術を取り入れ、それらを発展させることを目的としていた軽戦車の改良型は、
設計段階を通過した数少ない設計の一つでした。
小型かつ機動性に優れたシャーシを利用したこの軽戦車の改良型には90mm砲が搭載されており、さらにメンテナンスの手間が少ないことが
特徴でした。1990年、この最初で最後の試作車両がIFV(歩兵戦闘車)の改良型と共に公開され、後にMARS 15の名称が与えられました。
1991年には105mm砲を搭載した新たな試作車両が公開されましたが、これがシリーズ最後の車両となりました。実際には、1990年代初頭の冷戦終結により新型戦車の需要が減退し、同時に余剰となった主力戦車が倉庫から持ち出されて売却されたため、潜在的な外国の顧客から期待していた反応を得ることはできませんでした。これらの出来事を受け、MARSは試作段階を離れることなく、最終的には放棄されてしまいました。
小ネタ
SK105軽戦車は、オーストリア初の国産装軌式APC(装甲兵員輸送車)である4K4FA装甲兵員輸送車シリーズの開発・生産を手掛けた、ウィーンのオーストリア・ザウラー製作所(1969年にシュタイアー・ダイムラー・プフ社に吸収合併された)が1960年代後期に開発したオーストリア初の国産軽戦車で、「キュラシェーア」(Kürassier:胸甲騎兵)の愛称を持つ。
オーストリアは1955年に永世中立国となることを宣言したため、自国軍が装備する兵器の国産化を積極的に進める必要に迫られた。
そして陸戦兵器については、まず各種車両のプラットフォームとなり得る装軌式APCの開発が進められることになり、装軌式車両の開発経験は無かったものの優れたディーゼル・エンジンの開発能力を持っていたザウラー製作所が開発メーカーとして選定された。
ザウラー製作所はオーストリア政府の求めに応じて1957年に新型装軌式APCの開発に着手し、これが最終的に4K4FA装甲兵員輸送車シリーズの誕生に繋がることになる。
4K4FA装甲兵員輸送車シリーズの生産は1961年にザウラー製作所の手で開始されたが、オーストリア政府はかなり早い段階から4K4FA装甲兵員輸送車の車体をベースに初の国産軽戦車を開発することを計画していたようで、ザウラー製作所は政府の求めに応じて1965年に新型軽戦車の開発に着手している。
この新型軽戦車は「SK105」と名付けられ、1967年に試作第1号車が完成した。
2年後の1969年には試作第2号車も完成して、オーストリア陸軍の手で運用試験が実施された。
運用試験の結果が良好だったためオーストリア政府はSK105軽戦車の陸軍への採用を決定し、まず5両の先行生産型の製作をシュタイアー・ダイムラー・プフ社に発注した。
続いて1971年からSK105軽戦車の本格的な生産が同社の手で開始され、オーストリア陸軍向けの生産は1989年まで続けられた。
SK105軽戦車はオーストリア陸軍向けとして286両が生産されたのに加え、海外にも多数が輸出されている。
本車の海外における最大の顧客となったのはアルゼンチンで150両を導入しており、他にもモロッコに109両、イラクに100両、チュニジアに54両、ボツワナに52両、ボリヴィアに34両、ブラジルに17両が輸出されている。
オーストリア陸軍のSK105軽戦車の内133両はすでに退役しており、イラクに輸出されたSK105軽戦車もすでに退役した模様である。
なおSK105軽戦車の生産メーカーであるシュタイアー・ダイムラー・プフ社は、1998年に軍用車両部門を「SSF」(シュタイアー・ダイムラー・プフ特殊車両)の名前でオーストリアの投資会社に売却している。
SSF社は2003年にアメリカのジェネラル・ダイナミクス社によって買収され、GDELS(ジェネラル・ダイナミクス・ヨーロピアン・ランドシステムズ)社の中核を担う企業の1つであるGDELSシュタイアー社に改組された。
2014年にはSK105軽戦車の生産とサポートに関する全ての権利が、GDELSシュタイアー社からベルギーのDUMA工業に移譲されている。
SK105軽戦車の砲塔は、フランス製のAMX-13軽戦車モデル58に搭載されているGIAT社(現ネクスター社)製のFL-12揺動砲塔をベースに、シュタイアー社が独自の改良を施したJT1揺動砲塔を搭載している。
このJT1揺動砲塔は上部と下部に分かれた砲架が左右両端にある軸で結合され、この軸が砲耳の役割を担うことによって上部砲架ごと主砲が俯仰するものである。
揺動砲塔の長所としては、
・車体規模と比べて大口径の主砲を装備することができる
・照準機を主砲と連動するようにするための複雑な機構が不要
・自動装填装置の導入が容易
・通常の砲塔に比べて砲塔サイズがコンパクトなため、被発見性や被弾確率が低い
一方短所としては、
・その構造上の特性から砲塔が上下2分割となるため砲塔の構造は複雑となり、またその部分が防御上の弱点
となってしまう
・通常の砲塔と比べると密閉性で劣るため、NBC防護や渡河機能などで困難が生じる
なお前述のように砲塔サイズがコンパクトな点を揺動砲塔の長所として挙げたが、これは砲塔内乗員の居住性の悪化にも繋がるため同時に短所でもある。
SK105軽戦車と同様に揺動砲塔を採用しているAMX-13軽戦車の場合、砲塔内が非常に狭いため乗員の身長を173cm以下に制限していたそうである。
SK105軽戦車ではそのような話は聞かないが、砲塔内の居住性が悪いのはAMX-13軽戦車と同様であると思われる。
SK105軽戦車が搭載するJT1揺動砲塔には、主砲としてGIAT社製の44口径105mm低反動ライフル砲CN-105-57(D1504)が装備されている。
このCN-105-57は元々、イスラエル陸軍のM51スーパー・シャーマン戦車の主砲としてフランスとイスラエルが共同開発したもので、フランス陸軍の戦後第2世代MBT(主力戦車)であるAMX-30戦車の主砲に採用されているGIAT社製の56口径105mmライフル砲CN-105-F1(D1511)を原型としている。
西ドイツ陸軍のレオパルト1戦車やアメリカ陸軍のM60戦車など、西側の戦後第2世代MBTの主砲に広く採用されたイギリスの王立造兵廠(現BAEシステムズ・ランド&アーマメンツ社)製の51口径105mmライフル砲L7は、砲口初速1,470m/秒のAPDS(装弾筒付徹甲弾)を主用弾種としていたが、CN-105-F1は「G弾」(OCC-105-F1)と呼ばれる特殊な構造のHEAT(対戦車榴弾)を主用弾種としていた点が大きく異なっている。
一般的にライフル砲で撃ち出されたHEATは、その装甲穿孔力の根源となる成形炸薬のジェット噴流が砲弾の回転による遠心力によって拡散するため、滑腔砲で撃ち出された同じ炸薬量のHEATよりも装甲穿孔力が2~3割減少するのが普通である。
これを解消するためにG弾は弾殻が内外二重構造になっていて、外殻だけが主砲内壁のライフリングと噛み合って回転するようになっており、内殻と成形炸薬は回転しないため高い装甲穿孔力を発揮することができる。
ちなみにG弾の装甲穿孔力は、射距離に関わらずRHA(均質圧延装甲板)換算で360mmとなっている。
ただしCN-105-F1は砲口初速が1,000m/秒もあるため発砲時の反動が大きく、砲身も長くて重かったため小柄なシャーマン戦車にそのまま搭載するのは困難であった。
そこでシャーマン戦車に搭載できるようCN-105-F1の砲身長を1.5m短縮して砲の軽量化を図ると共に、砲口初速を800m/秒まで落として発砲時の反動を減らすことになった。
砲口初速が200m/秒も低下したら、その影響は運動エネルギー弾であれば著しい装甲貫徹力の低下となって現れるが、化学エネルギー弾であるG弾には全く影響が生じなかった。
なお砲身長の短縮によって、砲の総重量はCN-105-F1の2,470kgから約半分の1,210kgへと大幅に減少した。
砲身長の短縮に伴う砲口初速の低下だけでは反動の減少が充分ではなかったため、駐退・復座機構にも改良が施された他、砲身先端に板金溶接製の巨大な砲口制退機が装着された。
また狭い砲塔内でも砲弾の装填操作をスムーズに行えるよう、閉鎖機がCN-105-F1の垂直鎖栓式から水平鎖栓式に改められた。
こうして完成した105mm低反動ライフル砲CN-105-57を装備したM51スーパー・シャーマン戦車は1962年から生産が開始され、1967年の第3次中東戦争(6日戦争)、1973年の第4次中東戦争(ヨム・キプール戦争)において大活躍している。
M51戦車のような小柄な車両にも搭載可能な105mm低反動ライフル砲CN-105-57はSK105軽戦車の主砲として打って付けであり、またイスラエル陸軍による実戦運用においてその有用性が証明されていたため、オーストリア政府はこのCN-105-57をSK105軽戦車の主砲に採用することを決定したのである。
なお、SK105軽戦車に装備されているCN-105-57はM51戦車のものとは外観が異なっており、砲口制退機が小型化され砲身にサーマルスリーブが装着されている。
またSK105軽戦車は副武装として、主砲の右側に7.62mm機関銃MG74を1挺同軸装備している。
このMG74は、シュタイアー・マンリヒャー社とイタリアのピエトロ・ベレッタ火器製作所がオーストリア陸軍向けに共同開発した汎用機関銃で、寿命延長と照準精度の向上のため最大発射速度が850発/分に抑えられている。
SK105軽戦車の車内には、合計2,000発の7.62mm機関銃弾が搭載されている。
JT1揺動砲塔は全周旋回が可能で、主砲の俯仰角は-8~+12度となっている。
砲塔の旋回と主砲の俯仰は油圧または手動で駆動され、砲手・車長双方の席に操作スイッチが設置してある。
油圧駆動時に砲塔の全周旋回に要する時間は、約13秒である。
なおSK105軽戦車は製造コストを削減するため、主砲の安定化装置を装備していない。
砲塔の左右側面前部には各3基ずつ80mm発煙弾発射機が装備されている他、砲塔後部のバスル上部にはXSW-30白色光/赤外線サーチライトが装備されている。
砲塔内には主砲を挟んで左側に車長、右側に砲手が位置し、車長の頭上には7基のペリスコープを備えるキューポラ、砲手の頭上には2基のペリスコープとスライド式のハッチが設けられている。
車長用の照準装置は倍率1.6/7.5倍切り替え式のペリスコープ照準機、砲手用の照準装置は倍率8倍のテレスコピック照準機に加えて、400~9,995mの到達距離を持つレーザー測遠機が用意されており、夜間照準用には倍率6倍のアクティブ式赤外線照準ペリスコープが用いられる。
砲塔後部のバスル内には主砲弾薬6発を収める回転式弾倉が並列に2基搭載されており、半自動装填装置の採用により主砲弾薬の装填から排莢までが自動的に行われ、12発/分の主砲発射速度を誇っている。
主砲弾薬の排莢は、砲塔後面の中央に設けられた左開き式の小ハッチより行われる。
砲塔内の主砲弾薬を撃ち尽くしたら、操縦室内の右側に設けられた主砲弾薬庫に収められている予備弾薬を用いて、砲塔後部バスルの上面左右に設けられている給弾用ハッチから人力で給弾を行う。
SK105軽戦車の主砲弾薬の搭載数は、合計44発となっている。
本車の主砲である105mm低反動ライフル砲CN-105-57で用いられる弾薬は、原型となった105mmライフル砲CN-105-F1用のものと同じ弾頭のものであるが、小振りな揺動砲塔に搭載できるように装薬量が減らされた減装弾となっており、弾種として対装甲目標用のHEATの他、非装甲目標用のHE(榴弾)、発煙弾の3種類が用意されている。
SK105軽戦車の車体は国産の4K4FA装甲兵員輸送車のものをベースとし、これにフランス製のAMX-13軽戦車と同系列の揺動砲塔を組み合わせており、戦闘重量18tの軽戦車でありながら105mm戦車砲を装備している。
砲塔を既存の外国製軽戦車から流用した理由は開発コストの削減と、戦車開発の経験が無い国内メーカーのみで戦車を一から新規開発するのが困難であったという事情による。
AMX-13軽戦車はフランスが戦後初めて開発した国産軽戦車で1951年にフランス陸軍に制式採用されているが、同車の車体は輸送機による空中輸送ができるよう極力小型化・軽量化を図って設計されており、砲塔もそれに合わせて非常にコンパクトにまとめられていた。
そのため、AMX-13軽戦車の砲塔は良く似た用途のSK105軽戦車を開発するにあたりオーストリア政府が要求した内容に合致し、かつ4K4FA装甲兵員輸送車の車体上に収まる大きさになっていたのである。
SK105軽戦車の車体は一見するとAMX-13軽戦車のものと良く似ているが、AMX-13軽戦車がフロント・エンジンであるのに対しSK105軽戦車はリア・エンジンとなっている。
通常、戦車は車体中央部に砲塔を搭載した戦闘室を設ける関係からエンジンは車体後部に配置される場合が多いが、AMX-13軽戦車は開発・製造コストの低減を目的に、フランス陸軍のAMX-VCI歩兵戦闘車やMle.61 105mm自走榴弾砲と車体設計の共通化が図られため、例外的にエンジンを車体前部に搭載している。
SK105軽戦車の車体の設計ベースとなった4K4FA装甲兵員輸送車も、車体後部に兵員室を設ける必要性からAMX-13軽戦車と同様フロント・エンジンとなっており、本来ならSK105軽戦車も4K4FA装甲兵員輸送車の車体をそのまま流用して開発コストを抑えれば良いように思えるが、なぜかオーストリア政府はSK105軽戦車をリア・エンジンの車両として開発することを求めた。
その理由ははっきりしないが、リア・エンジンとしたことでSK105軽戦車の車体は原型の4K4FA装甲兵員輸送車と大幅に構造が異なるものとなり、結果としてSK105軽戦車の開発コストの上昇とファミリー化の意義の低下を招いたことは間違いない。
SK105軽戦車の車体は圧延防弾鋼板の全溶接構造で、車内レイアウトは車体前部が操縦室、車体中央部が全周旋回式砲塔を搭載した戦闘室、車体後部が機関室という一般の戦車と同様のものである。
車体前端には、AMX-13軽戦車と同じく主砲固定用のトラヴェリングロックが取り付けられている。
ただし本車は敵の戦車砲に耐えられる装甲防御力は備えておらず、車体前面で20mm徹甲弾の直撃に耐えられる程度である。
SK105軽戦車の車体各部の装甲厚は原型となった4K4FA装甲兵員輸送車と基本的に同様で、前面が20mm、側面が14mm、後面が12mm、上面が8mmとなっている。
一方砲塔の装甲厚は前面が40mm、側面が20mm、後面と上面が10mmとなっており、車体に比べると高い装甲防御力を備えているものの、やはり敵の戦車砲に耐えることは不可能である。
このあたりは製造コストの安い軽戦車の限界であり、元々本車は機甲戦力の主力たるMBTを補完する支援車両であるため高い装甲防御力は求められていない。
前述のようにSK105軽戦車の車体前部は操縦室となっているが、操縦手は操縦室内の左側に位置しており、車体上面に専用のスライド式ハッチが設けられている。
操縦手用ハッチの前方には3基のペリスコープが装備されており、いずれも小さなワイパーが装着された透明なカバーが取り付けられている。
また中央のペリスコープは、任意にパッシブ式夜間ペリスコープに交換することが可能である。
操縦手席の右側には、バッテリーや予備の主砲弾薬等が収められている。
SK105軽戦車のエンジンは、シュタイアー社製の7FA 4ストローク直列6気筒液冷ターボチャージド・ディーゼル・エンジン(出力320hp)が搭載されており、西ドイツ(当時)のZF社(フリードリヒスハーフェン歯車製作所)製のS6-80手動変速機(前進6段/後進1段)と組み合わされている。
操向機には流体クラッチ式が採用されているため、操向操作はやり易いものとなっている。
エンジンと変速・操向機はパワーパックとして一体化されて、車体後部の機関室に収められている。
また機関室内には自動消火装置が取り付けられており、炎が空気取入口に侵入した場合には、外部吸気口を閉じて戦闘室側から空気をエンジンに取り込めるように切り替えることが可能になっている。
SK105軽戦車のサスペンションは原型となった4K4FA装甲兵員輸送車と同様のトーションバー(捩り棒)方式で、原型と同じく片側5個の転輪を懸架している。
最前部と最後部の転輪に油圧式のショック・アブソーバーを装着している点も、原型と同様である。
ただし、上部支持輪の数は4K4FA装甲兵員輸送車の片側2個から3個に増やされている。
この足周りによって、SK105軽戦車は原型を上回る路上最大速度70km/hの機動性能を発揮する。
また本車は燃料タンクの容量が4K4FA装甲兵員輸送車の184リットルから倍以上の420リットルに増やされているため、路上航続距離も原型の370kmから520kmへと増大している。
しかしオーストリア政府は予算などの問題で結局SK105/A1軽戦車の採用を見送り、同車は試作車の製作のみに終わった。
それでもシュタイアー社はSK105軽戦車の改良研究を続行し、1981年には主砲を105mm低反動ライフル砲CN-105-G1に換装すると共に2軸砲安定化装置を導入し、FCSをディジタル化して命中精度の向上を図ったSK105/A2軽戦車の試作車を完成させた。
このSK105/A2軽戦車では車長用にパッシブ式夜間照準機が装備された他、砲塔の旋回と主砲の俯仰が従来の油圧駆動式から反応が早く火災の危険性が低い電動式に改められ、主砲の最大仰角も12.5度まで引き上げられた。
さらに砲塔の装甲強化も図られており、それに伴って砲塔の形状が従来から変化している。
またエンジンが、シュタイアー社製の9FA 4ストローク直列6気筒液冷ターボチャージド・ディーゼル・エンジン(出力370hp)に強化され、さらにサスペンションのトラベル長を延長して機動性の改善も図られた。
このため、SK105/A2軽戦車は戦闘重量が原型の17.5tから18.6tに増加したにも関わらず路上最大速度は70km/hを維持し、航続距離がカタログ値で20km低下したのみである。
検討の結果オーストリア政府はこのSK105/A2軽戦車を陸軍の装備として採用することを決定し、シュタイアー社が1982年以降にオーストリア陸軍向けおよび輸出用に生産したSK105軽戦車は全てこのA2仕様として完成している。
さらにシュタイアー社は1985年に、既存のSK105軽戦車をA1仕様に改める近代化改修プランをオーストリア政府に提案している。
このプランはSK105軽戦車の車体と砲塔の前面に増加装甲板を装着し、105mm低反動ライフル砲CN-105-G1への主砲の換装、および6HP600自動変速機の導入やFCSのディジタル化等が盛り込まれていた。
財政難に悩むオーストリア政府は、この近代化改修プランを導入してSK105軽戦車の運用寿命を延長する方針を決定し、1981年以前に生産されたオーストリア陸軍のSK105軽戦車に対する改修作業がシュタイアー社の手で実施された。
なおこの際に、従来は砲塔後部バスルの上部に装備されていた赤外線/白色光サーチライトが砲塔前面左側に移されたので、A1型と他のタイプとの識別は容易である。
外部リンク
コメント
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- スタビを…スタビをくれ…(泣) -- 2025-03-25 (火) 13:37:47
- ないのかよこいつ -- 2025-04-17 (木) 22:07:37