習性

Last-modified: 2024-04-04 (木) 22:52:20
収録拡張名前種別効果
移動動物園雄牛の習性習性+2 アクション
Way of the Ox+2 Actions
移動動物園カメレオンの習性習性このカードの指示に従う: このターン、カードが+カードを引くを与えるごとに、あなたは代わりに+コインを得て、+コインを与えるごとに+カードを引くを得る。
Way of the ChameleonFollow this card's instructions;
each time that would give you +Cards this turn, you get +Coins instead, and vice-versa.

※習性の例

概要

移動動物園(拡張)で登場した、アクションカードの使用時効果を上書きできるギミック。
アクションカードを使用する際に、習性を指定することで、そのアクションカードの使用時効果を習性に書かれた効果に変更することができる。

イベント等と同様に横向きのカードでサプライ外に置かれ、1ゲームで使用する枚数に関するルールもない。
ただし公式ルールでは、

利用法

  • 習性を用いるゲームでは、どんなアクションも習性分の働きはするので、以下のアクションとの組み合わせに注意。
    • 礼拝堂などの、役目を終えた圧縮カードが、中終盤でも習性分の働きをするのは悪くない。
    • 宝の地図などの、特定の状況下で無いと腐りやすいアクションも、習性分の働きは担保されており手が伸びやすくなる。
    • 廃墟撒きは、習性を用いるゲームではかなり弱体化し、習性の種類によっては利敵行為にもなり得る。
    • 共同墓地を用いるゲームでは、デッキ1巡目から習性の効果が得られ、場合によってはゲーム速度が各段に早くなるので注意が必要。
    • 習性を使用しても、仕切り線以下の効果は消えないので、浮浪児トラベラー囲郭村などと組み合わせるのも良いだろう*2
  • などの「使用すると、本来は場から移動するはずのアクション」を、習性の効果で場にとどめることができる場合がある。
  • 後述の通り、「カメレオンの習性以外の習性で、女魔術師のアタックを避けられる」という動きができるので、(習性の効果が有用であれば)女魔術師に対する対策となり得る。
    • 追いはぎのアタックをアクション-財宝カードが受ける際も同様の動きができるが、有用なケースはレアケースだろう。

詳細なルール

  • 習性は王国カードではない。購入や獲得はできない。
  • 習性はサプライではない。「サプライ」とは別の卓上の領域にある。
  • 習性を適用することをマニュアルの用語でuse(使う)という。
  • 習性を指定する回数に制限はない。
  • 習性に「this(このカード)」と書いてある場合、それは習性カードそのものではなく、習性の効果を適用したアクションカードのことを指している。
  • 習性を指定した際、効果が変更されるのは、アクションカードの『使用時効果』のみである。
    • カードテキストの仕切り線から下に書かれた効果は『使用時効果』ではない。習性を指定しても仕切り線以下の効果は残る。
      • 例えばならず者使用時に雄牛の習性を指定した場合、(ならず者が場に出ているかぎり)「カード1枚を購入するとき、+1勝利点トークン」の効果は発揮される。
        通常のならず者+1 カードを購入
        +2 コイン

        他のプレイヤーは全員、自分の手札が3枚になるまで捨て札をする。
        --------------------
        このカードが場に出ているかぎり、あなたはカード1枚を購入するとき、+1勝利点トークン。
        雄牛の習性を指定+2 アクション
        --------------------
        このカードが場に出ているかぎり、あなたはカード1枚を購入するとき、+1勝利点トークン。
      • 逆には全ての効果が使用時効果であるため、雄牛の習性を指定した場合、カードのコストが下がる効果は発揮されない。
        通常の橋+1 カードを購入
        +1 コイン

        このターン、すべてのカード(プレイヤーの手札を含む)のコストは1少なくなる。
        しかし0未満にはならない。
        雄牛の習性を指定+2 アクション
    • 持続カードの使用時効果が変更された結果、『次ターンまで持続する効果』『次に○○した時に解決する効果』などが発揮されなければ使用したターンのクリーンアップフェイズに捨て札になる。
      • 例えば隊商使用時に雄牛の習性を指定した場合、隊商は『次ターンまで持続する効果』を発揮しなくなるため、使用したターンのクリーンアップフェイズに場から捨て札になる。
        通常の隊商+1カードを引く
        +1アクション

        あなたの次のターンの開始時に、+1カードを引く。
        雄牛の習性を指定+2 アクション
    • リザーブカードの使用時効果が変更された結果、『酒場マットに移動する効果』が発揮されなければ使用したターンのクリーンアップフェイズに場から捨て札になる。
      • 例えば鼠取り使用時に雄牛の習性を指定した場合、酒場マットに移動する効果を発揮しなくなるため、使用したターンのクリーンアップフェイズに場から捨て札になる。仕切り線から下に書かれた効果も発揮されない。
        通常の鼠取り+1カードを引く
        +1アクション

        このカードをあなたの酒場マットの上に置く。
        --------------------
        あなたのターンの開始時、あなたはこのカードを呼び出してもよい。
        そうした場合、手札1枚を廃棄する。
        雄牛の習性を指定+2アクション
        --------------------
        あなたのターンの開始時、あなたはこのカードを呼び出してもよい。
        そうした場合、手札1枚を廃棄する。
    • 岐路は、使用時効果が「このターン最初に使用した」かどうかを問われるので注意。
      • 例えば1枚目の岐路を使用して雄牛の習性を指定した後、2枚目の岐路を使用した場合、2枚目の岐路は「このターン最初に使用した岐路」ではないため+3アクションを得られない。
        通常の岐路あなたの手札を公開する。
        公開した勝利点カード1枚につき、+1 カードを引く。
        これが、そのターン最初に使用した岐路の場合、+3 アクション。
        雄牛の習性を指定+2 アクション
        (※岐路の使用とみなされる)
  • 習性の指定は、『アクションカードの使用時』であれば、いつでもできる。
    • 単にアクションを使用した場合に加え、以下の例は『アクションカードの使用時』にあたるので、習性の指定ができる
    • 以下の例は『アクションカードの使用時』にあたらないので、習性の指定ができない
      • リアクションカードが単にリアクション効果を発揮しただけの場合
        黒猫など、「リアクション効果で自身を使用する効果」との違いに注意。
      • 単に持続効果を発揮しただけの場合
      • 酒場マットからリザーブカードを呼び出し、リザーブ効果を発揮しただけの場合
      • 単に購入時効果or獲得時効果を発揮しただけの場合
        義賊の購入時効果によるアタック効果や、大使館の獲得時効果による銀貨撒きは、どちらもアクションカードの使用ではないので注意。
      • 呪いの森などの予約されたアタック効果を発揮しただけの場合
  • 玉座の間などでアクションカードを複数回使用するとき、1回目と2回目で別々の選択(1回目は習性を選択、2回目は習性を選択せずに通常通り、など)をすることができる。
    • アクションの複数回使用時における習性の選択は、アクション1回の処理が行われるたびに行う。例えば、雄牛の習性がある場で玉座の間(通常使用)→鍛冶屋と使用し、1回目の鍛冶屋の使用で習性を選択せずに+3ドローを選んだ場合、ドローした結果を見てから2回目の使用時の選択(習性を指定して+2アクション or 習性を選択せず+3ドロー)を行う。
    • 再建などの『「同じ効果を2度処理する」という使用時効果』はアクションカードを1回しか使用していないため、習性を指定するかどうかは1回しか選べない。
  • 「習性を指定する」という行為は「アクションの使用」ではない。
    • 例えば、手先を使用して雄牛の習性を指定し、その後共謀者を使用した場合、共謀者は2回目のアクション使用となるため共謀者の追加効果を得ることはできない。
  • 習性を指定するか選ぶタイミングは、『「先に(=first)」という指示のある効果』が発揮されたとなる。
    具体的に『「先に(=first)」という指示のある効果』は以下の通り。
    • 浮浪児の『このカードが場にある時に他のアタックカードを使用した時に誘発する効果』
    • の『次にカードをプレイする時に誘発する効果』
    • リアクションカード(秘密の部屋馬商人物乞い隊商の護衛外交官番犬)の『アタックの使用に誘発する効果』
    • 教師などで使用される各種プレイヤー+トークン(+1アクション、+1コイン、+1カード、+1購入)での『トークンが置いてある山札に由来するカードを使用した際に誘発する効果』
  • 他の「使用時効果を上書きする効果」や「使用時効果を書き換える効果」との組み合わせに注意。(詳細は「効果の上書き」と「効果の書き換え」に関する2023年版裁定も参照のこと)
    • カメレオンの習性以外の習性を用いるゲームでは、女魔術師のアタック効果を受けている場合、アタックの対象になるアクションカードを使用したプレイヤーは「習性の指定をし、習性の効果を得る」「女魔術師のアタック効果を処理し、+1ドロー+1アクションを得る」のどちらかを選択できる。
    • カメレオンの習性以外の習性を用いるゲームでは、追いはぎのアタック効果を受けている場合、アタックの対象になるアクション-財宝カードを使用したプレイヤーは「習性の指定をし、習性の効果を得る」「追いはぎのアタック効果を処理し、使用時効果を無効化する」のどちらかを選択できる。
      • よって、いずれの場合もカメレオンの習性はアタック効果が優先されるので注意。
    • 無謀なカード】を使用して習性を使った場合、「『1度の使用で2回指示に従う』という使用時効果書き換え効果」は上書きされるので発生せず、習性の効果を1回のみ発揮する。ただし、「『場から捨て札にしたとき、由来する山に戻す』という捨て札時効果」の処理は発生するので、捨て札時に由来する山に戻す。
  • 資本主義購入後に財宝化したアクションカードを使用して「+コイン」のない習性を指定した場合や、反対に財宝化していないアクションカードに「+コイン」のある習性を指定した場合でも、それによって使用したアクションカードの種類は変化しない。場に出ている財宝カードに関係する処理(薬草商銀行など)との組み合わせに注意。
    • 例えば、資本主義購入済みの状況で、アクションフェイズで使用した鍛冶屋カメレオンの習性を指定して+3コインを得た後、銅貨2枚を場に出して造幣所を購入により獲得した場合、造幣所の獲得時効果によって廃棄されるのは銅貨2枚のみである。

余談

公式ルールブック曰く、使用したアクションで習性を選択したかどうかを後でわかるようにするために、習性を選択したカードは傾ける(横にしておく)ことを推奨している。
ただし、「玉座の間などでアクションを複数回使用して1回だけ習性を選択した」という状況も発生することがあるので、その場合はゲームに関係ないトークンを習性を選択したカードに置くなどの工夫が必要。

コメント

  • アタックカードに習性を使用する際にリアクションする場合、どのタイミングでリアクションを宣言するのでしょうか? -- 2020-12-06 (日) 00:01:24
  • アタックカード使用→リアクション宣言→習性の選択→効果の処理 -- 2020-12-06 (日) 07:54:50



*1 公式ルールでは、通常のゲームで用いるイベント・ランドマーク・プロジェクト・習性・特性の合計を2枚以下にすることを推奨しているが、これに同盟は含まれないので注意。
*2 馬の習性などのは場から移動してしまう習性では上手くいかない場合もある。