銅貨

Last-modified: 2024-02-23 (金) 21:40:52
収録拡張コストカード種別効果
基本
陰謀(初版)
基本カードセット
0財宝1●

概要

全てのゲームで用いる、1枚で1コインを生産する財宝カード。ゲーム開始時に用意するデッキ10枚のうち7枚は銅貨である*1
通常のゲームでは、5枚の手札で8コインを出して属州を獲得することが目標になるため、1コインしか生み出さない銅貨はできるだけ廃棄したい邪魔なカードとみなされる。

利用法

  • 基本的にデッキ内で邪魔になりやすいカードなので、以下のような方法で処理するのが基本戦術となる。
    • 圧縮系カードで廃棄する。
      • ただし、屋敷と異なる点として、廃棄するとそのターンの発生コイン量は下がってしまうことや、コストが0であるため改築系による利用が難しいことが挙げられる。
        「まずは屋敷を圧縮or変換し、余裕があればその後銅貨を処理する」「銅貨圧縮時に追加コインが発生するカードを利用する」「1ターンロスするのを覚悟で、一度に大量に銅貨を廃棄する」などの戦略が重要となる。
      • 1アクション消費して手札の銅貨1枚だけ廃棄する行為は割に合わないことが多い。
    • 銅貨を流せるカードを利用する。
      • 語り部サイロで銅貨をドローに変えられるのであれば、圧縮せずとも戦いやすくなる。
      • 賢者狩猟団などを使うと、大抵の場合、デッキの銅貨をある程度捨て札にした上で強力なカードをサーチできるので、圧縮せずとも戦いやすくなる。
    • ステロ戦術をとる。
      • 数枚のドローカードと財宝カードだけで勝利を目指すステロを行う場合は、銅貨が出す1コインも悪くない戦力になるため、処理する必要性は薄い。
  • 銅貨は0金で購入することも可能だが、極めて弱いカードなので、普通買うことはないだろう。ただし以下のように銅貨を購入or獲得した方が得になるケースもある。
    • 荒れ場でコインが出にくい状況であれば、余った購入権で銅貨を購入してデッキのコイン量を少しでも増やすことも地味に重要。
      • 商人ギルド迷宮公会堂など、カード購入or獲得時にメリットがある効果を、銅貨購入(=1購入権の消費のみ)で得る。
      • 商売など、「このターンに獲得した異なる名前のカードの数」が問われる場合も同様。
    • 傭兵コウモリなどの効果発揮に廃棄が必要なカードを使用する場合は、中盤から終盤にかけて「邪魔にならない廃棄材」として余った購入権で銅貨を購入する選択肢は十分ある。
      • 大聖堂で強制廃棄効果が毎ターン発生する場合も同様。
    • コインは無いが購入権がある場合に、銅貨購入→行人購入とすれば、何も購入しないよりはデッキパワーは強化できる。
    • デッキのカードの枚数が多くなると勝利点が増える庭園戦法を取るときに、カードの枚数を増やす目的のため余った購入権を0コストの銅貨の購入に回すことは定番。
      庭園は4コストなので、たとえデッキが銅貨だらけになっても購入を阻害しにくい。
  • サプライで最も枚数が多いため、があるゲームで山札を枯らすことができれば大量得点することができる。
    • 普通に購入していてはゲーム終了までにとても間に合わないが、物乞い宴会などの大量獲得手段があれば狙ってみる価値はあるだろう。

詳細なルール

  • 銅貨に限らず、財宝カードは使用するときにコインを産出するカードである。
    • 2度使用すればコインを2回産むし、使用後に廃棄するなどカードの状況が変化しても既に産出されたコインの量は変わらず、失われない(闇市場銅細工師のQ&A参照)。
  • 夜想曲で登場した家宝7種を使うゲームでは1種につき1枚初期デッキの銅貨を置き換える。置き換えられた銅貨はサプライの銅貨の山札に戻す*2。銅貨を毎回サプライに置くのは変わらない。

関連カード

拡張名前関連
基本金貸し銅貨を廃棄すると+3コイン。
陰謀(初版)銅細工師使用すると銅貨が追加の1コインを生む。
海辺巾着切りアタック効果で他のプレイヤーは手札から銅貨を捨て札にする。
錬金術薬師公開した銅貨を手札に加える。
繁栄(初版)会計所捨て札にある銅貨を好きな枚数だけ手札に加えられる。
香具師アタック効果で他のプレイヤーが獲得する。
繁栄(初版、第二版)大市場場に銅貨をプレイしていると購入できない。
異郷(初版)義賊財宝カードが1枚も公開されなかった場合、そのプレイヤーに銅貨を獲得させる。
不正利得プレイした時、銅貨を獲得して手札に加えられる。
埋蔵金獲得時、銅貨を2枚獲得する。
暗黒時代物乞いプレイ時、銅貨を3枚獲得して手札に加える。
伯爵前半の3つの効果のうち1つは『銅貨を1枚獲得する』である。
冒険守銭奴銅貨を酒場マットに置くか、酒場マットに置いた銅貨の枚数分のコインを生む。
掘出物プレイ時、銅貨と金貨を獲得する。
焚火(イベント)購入時、場の銅貨を2枚まで廃棄できる。
帝国開拓者捨て札にある銅貨1枚を手札に加えられる。
王室の鍛冶屋カードを5枚引いた後、手札にある銅貨を全て捨て札にする。
宴会(イベント)購入時、銅貨を2枚獲得する。
宮殿(ランドマーク)銅貨・銀貨・金貨を1組揃える度に3勝利点。
噴水(ランドマーク)銅貨を10枚以上持っていると15勝利点。
夜想曲修道院そのターンに獲得したカードの枚数だけ、手札のカードまたは場に出ている銅貨を廃棄できる。
凶兆呪詛の一つ。デッキを捨て札に置き、捨て札から銅貨2枚をデッキの上に置く。
貪欲呪詛の一つ。銅貨1枚を獲得し、デッキの上に置く。
ルネサンスドゥカート金貨獲得時、手札から銅貨1枚を廃棄できる。
サイロ(プロジェクト)ターン開始時、好きな枚数の銅貨を捨て札にし、同じ枚数のカードを引ける。
移動動物園同盟(イベント)購入時、属州、公領、屋敷、金貨、銀貨、銅貨を獲得する。

余談

  • 紙のカードの銅貨は、ドミニオン(基本)陰謀の初版、基本カードセットにそれぞれ60枚ずつ収録されている。使う回数が多い関係上、最も痛みやすいカードでもある。
  • あまり知られておらず現在は入手難のようであるが、ドイツ語版のみ存在するセット"Dominion fan edition 1"(2014年発売、参照参照)に、表面にホログラム加工*3がなされた銅貨カード(デザインはドイツ語版の基本カードセットに準拠)が入っている。
    • ただし、ホログラム加工の銅貨カードはゲームに用いる半分の30枚しかない(通常の銅貨カードも30枚入っているため)。
      • このセットについて、他の内容物はプロモカードの総督および王子、カードの枠だけ印刷されているブランクカード40枚(うち20枚がホログラム加工あり)、2人分のプレイマット、カード収納用の仕切り、携帯用の小箱(特に収納や持ち運びのための工夫があるわけでなく、ただの箱)と微妙で、"fan edition"と銘打ってはいるが肝心のドミニオンファンからは不評であったようだ。そのためか(2021年現在)他言語版への展開はされておらず、また"1"とナンバリングされているにもかかわらず続編の発売はなされていない。

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*1 ただし、夜想曲のカードを用いる場合、銅貨の代わりに別のカードが入る場合がある。
*2 『ドミニオン:夜想曲』ルールブック、2頁。
*3 TCGなどでよくある、いわゆる「キラキラ加工」のこと。