【出身村のおはなし】

Last-modified: 2023-04-07 (金) 08:04:27

概要

DQ10におけるメインストーリーの区分であり、これまでのおはなしで確認する際の分類。
【目覚めし五つの種族のおはなし】に内包される。
【冥王ネルゲル】の手によって命を落とした【主人公(DQ10)】【アストルティア】に生きる五種族に転生し、その地域(【出身村】)で起こる事件を解決して旅立つまでの区分となる。
この際に転生後の姿の【キャラクターメイキング】を行うのだが、外見自体は後で【美容院】で変えられるが、種族そのものは一切変更不可能なので、どの種族にするかだけは慎重に選ぶ必要がある。

特徴

広い意味ではここまでがプロローグといえる内容なので、やはりLv10未満の主人公だけでクリアできる程度の難易度となっている。
各種特典【プレゼントを受け取る】には、ここまで進行している必要がある。
 
当然ながらどの種族に転生したかによって全く異なるストーリーとなり、そのキャラで他種族の出身村のおはなしを体験することはできない。
直接自分の目で確かめるには他の冒険の書を作ってそのキャラに別種族を選ばせる必要があるが、一度この部分まで進んだ冒険の書があれば以降は【エテーネの村のおはなし】を飛ばして種族選択から始められるので、多少は確認しやすくなっている。
 
いずれのストーリーも流れは共通しており、

  1. 最初のお使いで【ルーラストーン】を入手
  2. 次のお使いで【ボス級モンスター】を倒す。その後、主人公に危機が迫る場面で「勇者覚醒の光」CGムービーが入る
  3. 村の代表などにより主人公の正体が暴かれ、【一人前の証】、そしてオフ版では【れんきんがま】(オン版では【大陸間鉄道パス】)を貰える

という流れである。
なおオフラインでは、各おはなしのボスは【討伐モンスターリスト】に登録されない。他種族選択時のボスと戦える機会がないからだろう。
一方オンラインでは登録される。リストを埋めたい場合は、他種族で開始しまだボスを倒していないプレイヤーを手伝うこととなるので、初心者が熟練者と交流を持つための接点となる。

あらすじ

以下のストーリー名称はオフラインのゲーム中では確認できないため、オンラインにおけるおもいで映写機使用時の区分を元にしている。

ランガーオのおはなし(オーガ)

元の体の持ち主は一年ほど前に【ランガーオ村】にやってきて修行の日々を送っていたが、【ロンダ岬】で死んでいたところを発見され、【マイユ】によって村に連れ帰られる。
この時に主人公の魂が宿り、死んだというのは誤解だったということになる。
 
マイユから【ルーラストーン】を紛失していると聞かされた主人公は、元の体の持ち主が倒れていたロンダ岬でそれを回収するが、先に見つけて回収費をせびろうとしていた【ジェニャ】と出くわす。
そこで二人は、ロンダ岬に封印されている恐ろしい魔物【悪鬼ゾンガロン】と、ゾンガロンと契約し力を得た【ジーガンフ】を目の当たりにする。
村に帰ると【アロルド】が二年ぶりに村に帰ってきており、マイユは姿を消した理由を聞いていた。
そこに憎しみに駆られたジーガンフが現れ「実力では上回っていたのに、マイユが優勝者と婚約する決まりだったのでわざと負けて村を去った」と言い、アロルドに襲い掛かる。
黙して語らず反撃もしないアロルドにいら立ち、ジーガンフは魔物【狂鬼ジーガンフ】と化すと、マイユを拉致しロンダ岬へと向かう。
主人公たちもロンダ岬へ向かい狂鬼ジーガンフと戦うが、結局はゾンガロンが自身の封印を解くため利用していたにすぎず、ゾンガロンは復活してしまう。
一同が襲われようとしたその時、世界中を白い光が包みゾンガロンは再び封印される。
 
元の姿と正気を取り戻したジーガンフは、マイユがアロルドを愛している本心を指摘し、婚約者の座を譲って村を去る。
事件を解決した主人公は村王【クリフゲーン】から【一人前の証】を与えられる。
アロルドは世界で起きている事態を知る為に再び旅に向かい、マイユもそれに同行する。
ジェニャもこの村での出稼ぎは済んだと言って村を後にするのだった。

アグラニのおはなし(ドワーフ)

元の体の持ち主は【アグラニの町】にある【アクロニア鉱山】で働いていたが、噴出した【魔瘴】によって起きた崩落事故で死んでしまう。
シスターの祈りも効果はなかったが、そこに主人公の魂が宿り、傍目には生き返ったということになる。
 
その場に駆け付けていた【ホッツィ】親方は、シスターから【ルナナ】が会いたがっていたという伝言を受け取るが、親方は仮病を使い主人公に押し付ける。
ルナナは手柄を立ててアグラニの英雄となる野心を持ち、ここ数年宝石が採掘できないアクロニア鉱山の状況を見て、自分が目星をつけた場所を掘ればいいと考えていた。
しかし親方からは拒否されていたため、賢者【ブロッゲン】のお墨付きをもらってこいと、主人公を勝手に下僕扱いして使い走りさせるのだった。
 
ブロッゲンは普段眠っており、【ブロッゲンの杖】がその意思を代弁しているのだが、その杖も採掘を許可しない。
なぜならルナナが目星をつけた場所は戒めの地と呼ばれており、かつて貴重な宝石を巡って欲に駆られた者達が殺し合い、死後は【大怨霊マアモン】となって存在しているからだった。
頑迷なルナナは親方とブロッゲン(の杖)が止めるのも聞かず、手下の【ムチェ】【ブチャ】を引き連れて戒めの地採掘に向かう。
ブロッゲンたちはルナナらに追いつくがマアモンが現れ、その場にいた者達は力を吸われて動けなくなり、唯一対抗できた主人公がこれに立ち向かう。
しかしマアモンはさらに怨霊の力を集め、一同が窮地に立たされたその時、世界中が白い光に包まれる。
この光によって鉱山の守護神・山神【イプチャル】が力を取り戻したことでマアモンは封印されるのだった。
 
ルナナはあんな化け物が封印されているなんて知らなかったと言い、手下たちを連れてアグラニから去っていく。
ブロッゲン(とその杖)は、主人公の現状と背負っている使命を見抜き、その助けとなるよう【一人前の証】を与える。

ツスクルのおはなし(エルフ)

元の体の持ち主は【ツスクルの村】の教育機関「学びの庭」で天才とされていたが、失われた古代呪文の復活研究をしていた最中に滴り落ちた汗が魔法陣を乱し、魔力の暴走によって死んでしまう。
【フウラ】に発見され死亡確認されたところで主人公の魂が宿り、混乱するフウラとその要領を得ない話を聞いた【アサナギ】からは死んでいた事実を流される。
 
ほどなく卒業試験「若葉の試み」が行われることとなり、「知の試練」が行われて残ったのは主人公とアサナギ、そして【キュウスケ】の三人だけとなる。
続く「力の試練」のため、三人はツスクルの東にある【世界樹の丘】へ向かい、【世界樹】から生まれた【若葉の精霊】と力試しをすることに。
まず主人公が挑んで勝利したのだが、他の二人が試練に挑もうとした矢先、突然周囲から魔瘴があふれ出す。
魔瘴は試験官だった師【コウ】の命を奪い、逃げようとする三人にも迫ってくる。
そのとき世界中を光が覆い、魔瘴は退けられる。しかし世界樹は蝕まれ、若葉の精霊は世界樹を癒すために自身の命を分け与え姿を消す。
 
村に戻った三人は起こった出来事を巫女【ヒメア】に報告しに行くと、ヒメアは試練を受けられなかった二人も特例で合格とし、全員に【一人前の証】を与え旅立ちを促すのだった。
一方「知の試練」を突破できず不合格となったフウラは、失意のまま故郷【風の町アズラン】へと帰っていく。

プクレットのおはなし(プクリポ)

元の体の持ち主は【プクレットの村】演芸グランプリ三回連続優勝のチャンピオンだったが、【けがれの谷】で死んでいたところを【ティルツキン】によって発見され、遺体は村へと届けられる。
村に着く直前で主人公の魂が宿り、集まった村人たちは「死んだふりをして驚かす芸だった」と解釈する。
 
チャンピオンは、相方だった【ピリッポ】に「やり残したことをやってから都会に出て力試しをする」と宣言していたらしい。
【ルーラストーン】などの荷物を紛失していると指摘された主人公だが、村の子供【プディン】からは探しに行くのを止められる。
賢者【エイドス】なら荷物のありかも分かるだろうと教えられた主人公だったが、エイドスはそれを取り戻すために試練を受けなければならないと言う。
そして主人公に「すべてを奪った元凶をおびき出すためのまじない」をかけると、村に戻ってプディンに会えば謎が解けると告げる。
 
エイドスの発言を伝えられたプディンは、自分の予感通りチャンピオンがけがれの谷の魔物【けがれの大蛇】と戦ったせいで危険な目に遭って荷物もなくしたと思い至る。
両親をけがれの大蛇に殺されたプディンは、チャンピオンが芸ではげましてくれても笑えなかった。
そこでチャンピオンは、「やり残したこと」……プディンから両親と笑顔を奪ったけがれの大蛇を倒しに行ったのだという。
 
主人公がけがれの谷に向かうと、エイドスのまじないの効果でけがれの大蛇が現れ、三匹の【やみわらし】をけしかけてくる。
主人公はこれを退け、それを見たけがれの大蛇は直接自分が襲い掛かろうとするが、その瞬間世界は白い光に包まれ、けがれの大蛇は姿を消すのだった。
なお荷物に関しては、実はティルツキンが遺体回収の際にルーラストーンとお金をくすねて他は捨てており、そのことを知ったエイドスから説教されている。
 
けがれの大蛇を追い払ったということで、【プックレイ】村長から【一人前の証】を与えられる。
プディンは【オルフェアの町】の親戚のところに行くといい、村を出ることを決めたピリッポが送っていくのだった。

レーンのおはなし(ウェディ)

元の体の持ち主は【レーンの村】で同じ孤児院育ちの【ヒューザ】と実戦形式の勝負をしており、【ルベカ】の呼びかけに気を取られたところに直撃を受け死んでしまう。
遺体を乗せた小舟を沖に流して水葬する段階で主人公の魂が宿り、傍目には生き返ったということになる。
 
村では近々【アーシク】【キール】結婚式が行われるため、その仲立ち人「シェルナー」を決めることになっていた。
【セトリー】村長は誰が担当するか試験を出してを決めることにし、主人公がヒューザに勝利してシェルナーとなる。
主人公は花嫁キールの逗留する【祈りの宿】へ向かい、花婿アーシクから結納品として預かった【キレイな貝がら】を渡すが、すると突然現れた魔物がキールを連れ去ってしまう。
 
実はアーシクが拾った貝がらは【慰霊の浜】の慰霊碑で見つけたもの。昔レーンの村の花嫁【ダーリア】が海に引き込まれて行方不明となり、花婿【レグ】が悲しみのあまり命を絶ったという場所だった。
さまようレグの魂は魔瘴に触れたことで【黒き花婿】という魔物と化し、正常な判断を失ってキールを自分の花嫁と思い込んでいたのだ。
慰霊の浜で黒き花婿を見つけた主人公はこれを倒すが、追い詰められた黒き花婿は嵐を起こして全てを滅ぼそうとする。
そのとき世界中を白い光が駆け巡り、それによってレグの霊は元の姿と正気を取り戻し、ダーリアの霊と共に昇天していく。
 
こうして無事にアーシクとキールの結婚式は行われ、シェルナーを務めた主人公は【一人前の証】を与えられる。
一方ヒューザは一人前の証を手に入れられなかったが自分の実力でのし上がると宣言し、主人公とは別に村を後にするのだった。

関連クエスト

出身村各地で発生する、後日談と言える連続クエスト群。
自分が選択した種族の出身村の場合は、登場人物と面識があるため少々会話テキストが異なる。