【ずのうめいせき】

Last-modified: 2024-04-08 (月) 21:15:21

概要

【性格】のひとつ。
思考や判断力がくもりなく、はっきりしている聡明な人。

その名の通りかしこさが伸びやすい。
【きれもの】もかしこさが伸びる性格のため、よく比較される。(どちらの伸び率が高いかは作品によって違う)

DQ3(リメイク版)

能力補正

ステータス補正順位
【ちから】-5%32/46
【すばやさ】19/46
【たいりょく】17/46
【かしこさ】+30%2/46
【うんのよさ】-10%23/46

解説

DQ3に登場する性格のひとつ。
最初の【性格診断】において、【城】の場面で【大臣】に話しかけ、「【王】の命令であっても、それが間違っているのならば従う必要はない」と答えるとこの性格になる(質問には「いいえ」「はい」「はい」でOK)。
また、装飾品【インテリめがね】を装備している間は、強制的にこの性格になる。
 
【きれもの】に次いで賢さが上昇しやすい。
切れ者と比べると力、素早さ、賢さで劣り、体力で勝る。
切れ者ほどではないが【MP】はよく伸び、魔法を連発してもMP切れを起こしにくくなる。
 
他の賢さプラス補正の性格と比べると、比較的打たれ強いのが長所。
ただし、【魔法使い】【僧侶】の初期性格をこれにするための種の配分がきれものと同じという関係上、序盤のステータスはどちらも大差ない。
Lv10くらいまでの使用感はきれものとほぼ同じと思っていい。
つまり、きれものと同じく、序盤の打たれ弱さがネックになりがちだが、MPは使い切れないほど伸びる。
序盤が終わる頃になるとそれなりに【HP】が伸びてくるので、切れ者と差が出てくる。
素早さは並でいい(または戦術上、何らかの理由で素早さを高くしたくない)ので、大量のMP&それなりのHPが欲しいという人に最適な性格。持続力と耐久力を兼ね備えたキャラに育ってくれるだろう。
力のマイナスも、魔法使いや僧侶ならそこまで気にならない。
 
ただし、素早さが並であることから、先制して【呪文】を唱えることにはやや不向きであり、これが意外と不便。特に、緊急時に行動が遅れると痛い。
この性格で先制したいなら【ほしふるうでわ】で補うべきところだが、星降る腕輪はクリア後まで一品モノ。他に装備させたいキャラも居ることだろう。
HPを犠牲にしてでも素早さを高くしたいなら、切れ者を選ぼう。
賢さを多少妥協して素早さの高さを保ちつつバランスを重視するなら、【おちょうしもの】などを選ぶのもアリだ。
 
…それにしても、これは性格というより才能なのでは?
 
ちなみに、精霊からの評価は意外と低い。
「誰からも好かれるためにいい顔をしているのは悪い事ではない」というのは褒めているようでいて皮肉めいており、
「口には出さないが他の人は自分よりも頭が悪いと思っている」と決めつけられ、
「実は他の人はそのことに気付いているが傷つけたくないから言わないだけ」と言われた挙句、
「他の人もあなたと同じくらい頭がいい」と性格を全否定されてしまう。
これはひどい…というより何か関係ない方向に行っているような…
 
一方で、【勇者】の初期性格の中で最も賢さが高くなるのもこれ。
売りの賢さが勇者の元々の低さに足を引っ張られるので成長力が劇的に改善されるわけではない……が、注目すべきは初期値。
同じく賢さ初期値にプラス補正がかかる女勇者を頭脳明晰にすると、初期MPが最高で30というかなりの高さになる。
これはFC版(あるいは【ふつう】の勇者)ではレベル13前後でようやく達するかどうかという数字なので、これだけあれば多少成長がヘタレてもある程度気軽に魔法を使えるようになる。
特に、序盤で【ホイミ】【ルーラ】【リレミト】が使いやすくなるのは大きい。
 
一方で、頭脳明晰のまま育てると、前衛向きの性格に比べて、力がかなり物足りない感じになってしまう。
マイナス分はたったの5%なのでそれほど大きな影響はないのだが、【ごうけつ】などの力が伸びやすい性格と比較するとその差は大きい。
 
これをMPが伸びるメリットの分、つまり攻撃魔法の使用回数で相殺できるかは微妙。
具体的に、初期値を除いたレベルアップ分だけで考えると、
【ギラ】を覚えるレベル10時点での、豪傑の場合と頭脳明晰の場合のMP成長値の差は約7。ギラ1~2回分。
【ライデイン】を覚えるレベル26時点でのMP成長値の差は30。ライデイン3回分。
【イオラ】を覚えるレベル31時点でのMP成長値の差は41。イオラ4回分。
レベル99でも、MP成長値の差は112。勇者しか使えない強力なギガデイン3回分。
「力に劣る分、攻撃呪文が3回前後多く使える」程度のMP差に価値を見いだせるかどうか。そこが、頭脳明晰のまま育てるかどうか、プレイヤーの判断の分かれ目だろう。
 
どうせ序盤の賢さの成長率は、頭脳明晰でも雀の涙程度でしか無いので、MPの成長を見込んでもあまり意味は無い。
それならいっそ、初期値の高さだけをいただいて【レーベ】【ちからのひみつ】をタダで拾い読んで【ちからじまん】にしてしまう、という手もある。
すると、「初期MPの高いちからじまん勇者」が爆誕する。
勇者は序盤のレベルアップが遅いので、レーベの時点で読んでしまえばほぼちからじまん準拠の成長をしてくれる。
勇者の序盤で最も伸びやすく、かつ重要なステータスは力なので力自慢にする意義は大きく、力の初期値の低さを補う成長をしてくれる上に、MPの初期値を生かして呪文もそこそこ使えるので、かなり強い。
レベル17に達すると、賢さも含め全体的にステータスがバランス良く伸びるようになるので、それまでにさらに【本】【装飾品】でバランスの良い性格に変えてしまうのも良い。
いずれにせよ、賢さは初期値を除けば、性格で無理して伸ばすよりも、【かしこさのたね】をかき集めて【ドーピング】で上げてしまった方が早いだろう。
 
種集めドーピングが邪道だと思う人がレベルアップだけで勇者のMPを伸ばすなら、初期性格は頭脳明晰で確定だが、その後切れ者に変えるかどうかはプレイヤー次第。
頭脳明晰のまま成長させるには、頭脳明晰の力5%減がやはりネックになる。勇者はレベル99+普通の成長率で、力がギリギリ255に達する程度なので、頭脳明晰のままだと最大レベルになっても力が240程度で止まってしまう。
一方で、切れ者だと力は255まで行きやすいものの、体力が240程度で止まってしまいやすいので、一長一短となる(なお、ずっと頭脳明晰のままだとレベル80程度で体力255に達し、その後の体力の成長率は無駄となる)。
力と素早さとさらなるMPを重視して早いうちに切れ者に変えるか、HPを重視して頭脳明晰のまま成長させるかは、プレイヤー次第。
 
なお、この初期MPの高さはSFC版限定で、GBC版では他の性格とほとんど変わらないので注意。
むしろ、力・体力のプラス補正がないデメリットだけが大きくのしかかることになる。
 
勇者がこの性格だと、【アリアハン】の城2階の左側の【兵士】がこの性格なら武器や防具の装備のし忘れなんてミスはなさらないでしょうなと軽口を叩いてくる。
【バラモス】打倒後は兵士自体が消えてしまうので、最初に【アリアハン王】に会いに行った際に話しかけておくべき。
  
【ルイーダの酒場に最初からいる人たち】では、魔法使いのサマンサがこの性格(GBC版除く)。
最初からいるキャラ全ての中で、もっとも高い賢さ補正がかかっている人物である。
もちろん登録所で厳選すればより高い初期ステータスを持ったキャラも作れるが、サマンサはそのまま育てても十分に強くなる、初期登録者の中では数少ない人物でもある。
 
ちなみに【○○○○バーク】に派遣した【商人】がこの性格だった場合、ある住人の台詞が少しだけ変化する。
勇者以外の性格がイベントに関わる(大したものではないが)というのも珍しい。

DQM2、DQM1・2(PS版)

「知恵」と「優しさ」に優れる反面、「勇気」が欠けているとこの性格になる。
各数値の目安は「勇気:0%」「知恵:100%」「優しさ:100%」。
GB版DQM1の【にんじょうか】に相当する性格なのだが、「にんじょうか」とは異なり【お見合い】が必ず成功するわけではないので要注意。
PS版では、回復特技の消費MPを0にする「やわらかな光」がこの性格専用の特殊能力になっている。

バトルスキャナー

かしこさが1.3倍、みのまもり1.1倍上がる。
最高に相性が良い【モンスター】【グール】【ひとつめピエロ】【デスプリースト】【ミニデーモン】【アークデーモン】など。
 
全体的に呪文タイプのモンスターが多く、ミニデーモンとアークデーモンの関係性がここでも示されている。
しかし、グールが頭脳明晰というのはいかがなものだろうか。確かにDQ2での【判断力】は高めだったり、ギラを唱えたりはしていたが。

ウォーク

2021年9月12日に実装された【仲間モンスター】【性格】の1種。
MP・攻撃魔力・回復魔力・きようさが伸びやすく、戦闘時は強化系特技を好み、HP回復の使用頻度もやや高いバフ支援型となる。
 
2024年3月22日のアップデートで調整が入り、強化系特技やHP回復スキルの使用頻度や条件こそ変わらないが単体攻撃よりも全体攻撃を高い頻度で使うようになった。
これにより、強化系特技や弱体特技を覚えていない個体の場合は単体スキル33%と比較して67%もの確率で全体攻撃を行うようになりアタッカーとしての価値が向上した。