【カダブウ】

Last-modified: 2023-08-18 (金) 22:39:03

DQ6(SFC版)

SFC版DQ6における、仲間になった【ランプのまおう】
高いステータスに加え、完全2回行動という驚異的能力を持つが、仲間にするのは至難の業。手強い上に前作の【5強】並みの低確率だからだ。
 
【ロビン2】もそうだがリメイク版では絶対に仲間になってくれないので、こいつらを勧誘しようとして時間を無駄にしないように。
【スライムスカウト】【ドランゴ】込み)という形で仲間モンスター自体はなんとか残ったが、残念ながら複数回行動は誰も受け継いでくれなかった。

仲間になる確率

必要熟練度1匹目2匹目3匹目
★81/256不可能

※1匹しか仲間に出来ないため、2匹目以降を仲間にする場合は1匹目と別れる必要がある。
ルイーダの酒場で別れる、仲間になるのを「いいえ」で拒否する、のどちらでも可。

仲間になったときの名前

1匹目2匹目3匹目4匹目
カダブウダブリンフタミンキクモト

フタミンは二見眞治、キクモトは菊本裕智が由来と思われる。
カダブウ・ダブリンは、語源は不明ながら古くから魔術やまじないの言葉として使われ、現代でも手品・マジックのお決まりの呪文として用いられる「アブラカダブラ」からか?

覚える呪文・特技

ステータス

Lv素早さ身の守り賢さかっこよさ最大HP最大MP経験値
初期1019030901503435021021144
中間50393233266346466006232991583
最大995005005005006099999914779418

耐性

無効即死、睡眠、休み、踊り封じ
強耐性イオ、バギ、幻惑、混乱、毒、麻痺、ルカニ、魔封じ
弱耐性メラ、ギラ、炎、吹雪、岩石、幻惑、マホトラ
無耐性ヒャド、デイン、軍隊、消滅

解説

隠しダンジョンでしか勧誘できず(クリア前に出現する地域では勧誘不可)、しかも仲間になる確率はすさまじく低い。前作における【バトラー】の立ち位置に近い存在。
【はぐりん】と同じ確率で、はぐれメタルと違って逃げられることはないが、強敵だらけの隠しダンジョンを彷徨う必要がある。しかもこいつ自身もタフな最強クラスのモンスターであり、倒すだけでも相当な実力と時間が必要。
その上、【魔物使い】マスターがいないと仲間にならない。つまり、1人は職業経験を一旦ストップさせる必要があることを意味する。
また、【ルイーダの酒場】の定員にも注意する必要がある。
【デスコッド】前後のエリアでは、大抵は【エビルフランケン】などの他の強敵と一緒に出てくるため厄介。
後半の溶岩エリア以降では、他の敵と組まずに同種2~3匹組で出てくるため比較的対処しやすい。勧誘するならこちらのエリアの方がいいだろう。
 
その分、仲間にできたときの見返りは大きく、その有用性は【バトラー】の比ではない。
驚異的なのがそのステータスで、 Lv99まで育てるとかっこよさ以外の全てのステータスがMAXにまで成長する
SFC版公式ガイドはテリーの力や体力の成長が早い等と適当な事が書かれているが、カダブウのページの[レベルを上げれば、誰よりも高いステータスに成長するという]記述は誇張なしの事実なのである。
しかも耐性も高く、転職では習得できないベホマズンまで覚える。
さらに豪華特典として、 【AI】に任せると必ず2回行動までしてしまうという、文句なしにDQ6における最強の仲間モンスター。
全ステータスMAXという時点で充分規格外だが、その上で2回行動というのだからもはや怪物という他ない。
というのも、DQ6では仕様上でのステータスの限界がDQ5以前と比べて高いため、1つのステータスがMAXになるだけでも珍しい現象であると同時に、DQ7以降と比べれば低いためMAXになり得たという、ある意味絶妙な限界設定であったため起こった現象なのだ。リメイク版DQ4の【ピサロ】やDQ5のヘルバトラーでもドーピング無しだと成しえない偉業を、こいつは自力でやってのける……。
 
そんなカダブウに【かがやくいき】【ギガデイン】を習得させれば、もう誰にも手がつけられない。
【やまびこのぼうし】が装備できること、潤沢なMPを持つことも手伝い、単体には【せいけんづき】、グループには山彦ギガデイン、全体には【ビッグバン】、さらにはベホマズンで一瞬にして全員全快とやりたい放題。
レベルが上がれば【しっぷうづき】一撃で【メタルキング】も屠り、隠しダンジョンの敵すら単騎で瞬く間に薙ぎ払っていく。
極端な話、単騎でも【ダークドレアム】を20ターン以内に撃破することが可能。
さらなるやり込みになるが【ドラゴンのさとり】の入手できるスライム格闘場到達時点(マーメイドハープ入手時)からノーセーブクリアし隠しダンジョンを解放させて加入させればストーリー中のボスと戦わせる事もできる。
この場合もベホマさえ覚えさせればラストまで余裕で単騎突破。
まさに「もう全部あいつひとりでいいんじゃないかな」状態である。
 
……ここまで聞くと度を超した反則性能のように思えるが、加入の難易度を考えれば相応の性能と言える。
起き上がってくれた頃には主人公を始め仲間全員がLv99+全職マスターという状況もザラであり、しかも最大レベルまで1500万弱(メタルキングおよそ500匹分)というふざけた経験値が必要というメチャクチャに遅い成長も手伝って、プレイヤーに「仲間に入れたらやる気をなくした」と燃え尽き症候群を引き起こさせるキャラクターでもあるのだ。
いろいろな意味でDQ6の終着点的存在だと言えるだろう。
 
戦闘では鬼神のごとき強さを発揮する彼だが、唯一の欠点はかっこよさだろうか。
ドーピングなしでは60止まりと人間では最低値である【チャモロ】と同値。
何より装備品、特にランプのまおうの【装備グループ】(魔術師タイプ)は兜に恵まれず、かっこよさを伸ばしにくい。最もかっこいい兜は、なんと【けがわのフード】(かっこよさ+13)である。
【おしゃれなかじや】を使って頑張っても、せいぜい+237。
他のステータスが軒並みカンストしている中、悲しいことに一つだけ半端な値に収まってしまう。
もっとも、彼を仲間にする頃にはとっくの昔にベストドレッサーコンテストなど終了しているだろうが。
この成長が遅い、装備がいまひとつという欠点は前作のバトラーに通じるものがある。最強の代償としての宿命なのかもしれない。
 
味方にすると強い分、【のろいのカガミ】などのモシャスに変身されてしまうと一転して厄介なモンスターとなり、【キラーマシン2】同様、2回攻撃まで引き継がれてしまう。
かがやくいきを覚えていた場合これを平気で2回連続で吐いてくることもあり、こうなるとパーティが一気に壊滅状態となってしまう。変身されたら即いてつくはどう等で解除すること(SFC版ではラーの鏡では解除不可)。
 
余談だが、習得済みの呪文は彼を呼ぶ【まおうのランプ】が使うものと同じだったりする。
また、敵のときに使っていた【バギクロス】【ベホマラー】は仲間にすると忘れてしまっているが、前者はそもそもこの時期には威力不足だし、後者もベホマズンがあればほとんどいらなくなるので、無理に覚え直させる必要はないだろう。
もっとも、彼をLV最大にする頃には職業は全部終わっているだろうが。
 
ランプのまおうは他の仲間モンスターと違って、【デスコッド】の住人や【スライム格闘場】の対戦デモのキャラとしては登場しないが、【ベストドレッサーコンテスト】のランク7にはライバルキャラとして出場していることがある。