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Backstory/Chronicles/Silphy

Last-modified: 2009-01-04 (日) 15:40:02

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Silphy
シルフィ (Silphy)

 

500年前、Intakiの人々は母星上で素朴な生活を営んでいた。彼らにとって空は、ただ前工業的な技術によってゆっくりと解き明かしていく神秘であった。その時Gallente人が現れ、瞬く間にIntaki人を現代文明の中に放り込んでしまった。

 

始めは困惑していたIntaki人は素早く順応し、1世紀の間に、経験豊かな宇宙飛行士やGallente政体内での活動的な議員などを輩出した。彼らはすぐにGallente人の生活様式に完璧に適応し、腕利きの交渉人や賢いビジネスマンとしての才能に秀でた、公正なヒューマニストとしての評価を確立していった。

 

Caldariの連邦脱退に引き続く社会的混乱はIntaki人に深く衝撃を与え、多くの者が同情し、Caldariを支援するものさえいた - 連邦の厄介な官僚主義による束縛が、Caldari人と同様Intaki人の上にも重くのしかかっていたからである。当然ながらGallente人は、若い連邦の完全なる崩壊を防ぐため、これらの要素に厳しく対応せざるをえなかった。

 

いくつかの小規模な暴動を別にすれば、連邦は速やかにIntaki人を鎮圧した。政権の安定にとって最大級の脅威になると見なされたものたちは、逮捕され追放された。そのうちのいくらかはCaldari側についたが、追放者の大半、総勢およそ5000名ほどは、連邦宙域外縁の広大な未踏地域 (great unknown) へ向かった。そこで彼らは、壮大な宇宙ステーションという形で、新たな家を自身で作り上げた - 連邦によっていかなる惑星や衛星への植民も禁じられていたからである。

 

やがて追放者たちはより組織化され、アステロイドの採掘やブラックマーケットでの取引によって力を蓄えていくにつれて、緩やかに結びついた組織を形成し、これをIntakiシンジケート (Intaki syndicate) と名付けた。このシンジケートはいかなる意味でも政治的なものではない - 構成員のステーションは各々完全な自治権を享受している - が、経済的な情報を共有し、安全保障上の問題にあたっては互いに助け合っている。

 

Intaki syndicateの領有宙域は、その種族、政治的信条、法的地位に関わらず、誰にでも開かれている。シンジケートは決して富裕でも強大でもないが、国家の支配宙域 (empire space) の辺縁部において重要な機能を果たしている - 何もとがめられることなくあらゆる物を売買できる、あらゆる人にとっての避難所としての役割を果たしているのである。連邦はいまだ「約束の地」ではあったが、シンジケートは様々な理由で連邦に受け入れられない残りの移民たちを受け入れることで、ゆっくりとその規模と重要性を増していった。

 

シンジケートのステーションにはそれぞれ、そのステーションとその周辺に完全な権力を有する独自の支配者が存在する。これらの支配者たちは、はるか昔にそのステーションの建設に貢献した者またはその子孫である。かつてのシンジケートの非公式なリーダーは、Poitotステーションの支配者Dorn en Diabelであった。カリスマ的で情熱的なリーダーである彼は、追放劇の後に蔓延した混乱の中に秩序を打ち立て、シンジケートの礎を築いた人物であった。著名なIntaki人の多くと同様にen Diabelは白子 (アルビノ) であり、このことが、彼の権威に自らの意志を押し通すために必要な力を与えた。

 

10年前、en Diabelは奇妙な事故により死亡した - つまり、彼の精神をクローンに転送することに失敗したのである。彼の長男が、Poitotステーションの支配人として父の地位を継いだ。しかし、争乱の兆しが見え始めていた。シンジケート内でのen Diabelファミリーのライバルが、クーデターを狙って勢力を伸ばしてきたのである。父のような抜け目ない権謀術数の能力を持たない若きGare en Diabelには明らかに手に負えない問題であり、またPoitotにいる同様に弱い弟たちも、必要な手助けを行う能力を持っていなかった。

 

しかし、Dorn en Diabelの子供の一人はPoitotにはおらず、また5年来戻ってきたこともなかった。末娘のSilphy en Diabelは、父との激しい口論の末*1Sisters of EVEに追い払われていた。Dorn en Diabelの子でただ一人、Shilphyは父の機知と情熱、さらに母の激しい気性を受け継いでいた。

 

最初は罰のはずであったSistersでの滞在は、次第に彼女を熱中させることとなった - 初めて父の鉄の意志から解き放たれ、好きなように生きることができたからである。Santimona Sarpati - 有力なシスターであり、また奇しくも悪名高きSerpentis Corporationの頭領V. Salvador Sarpatiの妹でもある - と友情を結びもした。しかし、SilphyのSistersでのキャリアがまさに花開こうとしたその時、彼女はファミリーからの必死の呼びかけに答えることに決め、故郷Poitotへ戻った。

 

Silphyは素早く状況を把握すると、かつての父のような狡猾で残忍な手口によって、瞬く間に主導権を握った。手始めに、彼女はステーションの憲章を変更し、大衆が終身の支配者を選出できるようにした。敵は、これをファミリー弱体化のあらわれであると考えたため、この改定は反対もなく通過した - その予測は、敵グループの一人が支配者に選ばれたことにより確信となった。

 

しかしその時、Silphyは計画の次段階を実行に移した。来航する食糧供給船への襲撃を密かに指揮し、Poitotステーションをゆっくりと飢餓状態に陥れていったのである。自然と、怒れる大衆の非難の声は新支配者へと向かった。そこでShilphyは、自身のSisters of EVEへの影響力を用いて、Diebelファミリーの船を使って非常食糧を運び込んだ (もちろん、この船は襲われることはなかった)。

 

こうしてSilphyは自作自演によって人々の英雄となり、支配者がオフィスから追放された際には、圧倒的な支持を得て次の選挙に勝利した。敵の名声を貶めたのち、Silphyは自らが明白にPoitotステーションのリーダーとなるまで、計画的に敵を破産させていった。同時に、Diabelファミリーの頭としての立場を強化した - 兄たちを国外に送り、資金の割り当てを厳密にコントロールすることで、自分に依存させるようにしたのである。同時にPoitotステーションの最高指導者としての地位を宣言し、短期間だけ存在した大衆の権力はすぐに消えていってしまった。

 

Siphy en Diabelは支配者となってから数年で、Intaki syndicateの非公式なリーダーという、父の時代の隆盛を取り戻した。連邦内とその周辺でのブラックマーケットの支配を目論んでSerpentis Corporationと手を結んだことが明るみに出たことで、Sisters of EVEとのコネクションは失ったものの、彼女の力はいまだ真に試されたことはない。かつての信頼できる良き友であったSantimona Sarpatiは彼女と袂を分かち、今や兄をKing Sarpati (Sarpati王) と呼ぶように、兄とSilphyは同胞たる人々を利用し侮辱する点で相互に補完しあっている*2としてSilphyをQueen Silphy of the syndicate (シンジケートのSilphy女王) と嘲って呼んでいる。

 

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*1 訳註:after one heated row too many... 合ってる?
*2 訳註:"compli?ment each other perfectly"