Fitting/Basic

Last-modified: 2016-12-18 (日) 08:22:19
 

ここでは艦船の Fitting について基本的な部分を概説します。
平易な内容とするため、一部内容を薄めて記述しています。

具体的な Fitting の例については、Sample Fit のページからいくつかは辿れます。

 
 

はじめに

艦船には基本的なパラメータとして、

  • CPU
  • PowerGrid
  • Slot 数 (High,Med,Low,RIG)

が個別に設定されています。
この限られたリソースの中で Module を選び、如何に目的に合致した性能を得るか。
これが Fitting の醍醐味です。

他のパラメータの詳細は Ship/Status を参照のこと。

Mission 用途向け Fitting 概論

Mission 用途で必要な事項

Mission をやる上で次のことが必要になります。

  1. Mission では NPC を攻撃しなければならない。
  2. Mission では NPC の攻撃に耐えなければならない。
  3. Mission では 上記 2 項目を持続させなければならない。

すなわち、攻撃力・防御力・持続力をバランスよく備えなければなりません。

攻撃について

兵装

EVE では主に 3 種類の兵装を駆使して戦います。

  • Turret
    回転砲塔です。Target した目標に向けて砲撃します。砲には Tracking Speed、すなわち目標追従速度が設定されており、大型砲になるほど素早い目標を捉えにくくなります。ただし、ここで問題になるのは自艦から目標を見たときの「見かけ上の速度」であるため、たとえ相手が高速 FG であろうと自艦に対して直進してくる状況を作れば見かけ上の速度は 0 に近くなり、大型砲でも命中弾が期待できます。
    以上のように、Turret は Tracking を意識した操艦が必要になるため、序盤では扱いづらいかもしれません。
  • Missile
    誘導弾です。射程内なら 100% 命中するため、Turret のように Tracking を考慮した操艦をする必要はありません。また、属性の異なる 4 種類の弾薬から相手の弱点属性を選択でき、あらゆる目標に対して常に有利な属性で戦うことができます。
    このことから、Caldari の Missile 系列艦は Mission 用途で大変人気があります。
  • Drone
    小型の半自動無人艦載機です。目標指示後は自動的に目標に接近し、Orbit しながら砲撃を加えます。砲撃の命中率が高く、また操作の手間がかからないため序盤では頼もしい存在です。中盤以降は BS の L Turret や Cruise Missile で対応しきれない小型艦対策として必須になります。
    別種の Drone についての詳細は上記リンク参照のこと。

Mission における交戦距離

Mission では多くの場合、複数の NPC を相手に戦闘をすることになります。そのため、短射程兵器で接近戦を挑むと NPC 群の最大火力域に突っ込むことになり、防御面の負担が非常に大きくなってしまいます。そこで、長射程兵器を用いて遠距離戦をするように心がけるのがセオリーになっています。この際、 Tutorial のように Orbit 機動してしまうと、指定した目標からは一定距離を保てますが別の NPC に接近することがあります。基本は NPC から逃げるように直進しながら、追撃してくる NPC を近いものから順に撃破していくスタイルとなります。距離が離れていると NPC も真っ直ぐ追いかけてくるため、Turret の Tracking Speed が低くても命中させやすくなるメリットもあります。
Turret や Missile には長射程タイプと短射程タイプがそれぞれ用意されているので、通常は長射程タイプを選択するといいでしょう。ただし、短射程タイプでも十分な射程を確保できる場合があります。

弾薬・Crystalの選定

Turret の場合は使用する弾薬・Crystalによっても射程は大きく変わるので注意を要します。Projectile Turret の場合は属性も変化します。射程が延びるほど威力も下がるので、必要以上に射程を延ばしても攻略に時間がかかってしまい非効率になります。
また、Turret ごとに使用する弾薬・Crystalが統一されていないと射程に差が出てしまい、本来の火力を発揮しきれなくなってしまいます。よって、装填する弾薬は 1 種類に統一し、最適な距離を維持するよう心がけて操艦することになります。

防御について

基本的な防御方式

艦船には船体の上に 2 層の防御機構が備わっています。

  1. シールド(Shield)
  2. アーマー(Armor)
  3. 船体(Hull or Structure)

Shield と Armor が消失し、さらに Hull(ストラクチャ) まで破壊されると艦は完全に破壊され、Wreck(残骸) となります。
一般に、Shield か Armor のどちらかに絞って防御を行います。両方に防御を施した場合、Shield で耐えている間は Low Slot の Mod(装備・モジュール) を起動する必要がなく、装備している意味がありません。また、Med と Low を防御 Mod で占有されては Capacitor 関連 Mod を搭載する余地がなくなり、持続力を欠くことにつながります。

どちらの防御方式を採用するかは各艦船の Med と Low Slot の数を参考にします。Shield 関連 Mod は Med Slot 、Armor 関連 Mod は Low Slot に搭載されるので、Slot が多いほうがより強固な防御を構築できることになります。大まかな傾向としては、Amarr と Gallente は Armor 防御向き。Caldari と Minmatar は Shield 防御向きの Slot 構成になっています。(Minmatar 製の中には Armor 防御が向いている艦船も存在します。)
下は Gallente の Vexor という船の Fitting 画面です。
vexor_0.png
Med 3 Low 4 なので Armor 防御の方がやや有利となります。

Shield や Armor を維持するには 2 つのアプローチがあります。すなわち、受けるダメージを軽減することと、受けたダメージを回復することです。回復についてはほぼ決まったものがありますが、軽減に関して重要なのが属性と Resistance です。

Resistance について

EVE Online においてはすべての攻撃に属性が付与されています。Mission で交戦することになる NPC も例外ではありません。また、Shield や Armor は最初からある程度の属性抵抗値、すなわち Resistance を持っています。Shield や Armor に攻撃を受けた場合、攻撃の属性に対応する Resistance の割合分だけダメージが軽減されます。よって、事前に Mission NPC が使用する武装の属性を調べておき、その属性に対応した Resistance を増強することで、効果的にダメージを軽減することができます。Capacitor 消費型の Resistance 増強 Mod 1 基あるだけで対応属性の攻撃を半減させることができるため、余裕を持って Mission 攻略を進めることができるでしょう。

Armor 防御について

Shield を捨てて Armor を維持しながら戦うため、慣れないうちは真っ赤になった Shield を見て不安になりますが、Shield と比べて回復 Mod の Capacitor 効率がよく、常時起動可能な Fit を実現しやすくなっています。

目的モジュール(Medium)モジュール(Low)
HP を回復する×Armor Repairer
最大 HP を増やす×Armor Plates
Capacitor を消費して Resistance を増強する×Armor Kinetic Hardener 等,Damage Control
Capacitor を消費せず Resistance を増強する×Resistance Plating 等,Energized Plating 等


Mission においては長時間 NPC の攻撃に耐え続けることになるため、回復力とダメージ軽減の 2 つが重要になります。そのため、これらに寄与しない Armor Plate は有効ではありません。

Shield 防御について

Shield は Armor と比べて回復 Mod のサイクルが短いため、短時間で HP を回復できる反面、Capacitor 消費が激しく常時起動が難しいという欠点があります。

また、Shield は自然回復がある点が Armor との最大の違いです。Shield HP 0 から自然回復のみで全快するまでの所要時間が Shield Recharge Time として設定されていますが回復率は一定ではなく、Shield 残量が減少していくにつれて高まり、残量 30% 前後で最大となったあと急激に低下します。自然回復量は Shield Recharge Time だけでなく最大 HP も関係してくるため、Armor と違って HP を増やすことも有効です。Drake 等の一部の艦船では回復 Mod を搭載せず、この自然回復力を増強したほうがより強固な防御を構築できる場合があります。(Passive Shield Tank)

目的モジュール(Medium)モジュール(Low)
HP を回復するShield Booster×
Shield Booster の回復量を増強するShield Boost Amplifer×
自然回復力を増強するShield RechargerPower Diagnostic System,Shield Power Relay,Shield Flux Coil
最大 HP を増やすShield ExtenderPower Diagnostic System
Capacitor を消費して Resistance を増強するBallistic Deflection Field 等Damage Control
Capacitor を消費せず Resistance を増強するKinetic Deflection Amplifier 等×

Hull 防御について

漢の防御と言われるほどのネタ Fit。Resistance を増強する手段に乏しく、回復速度も他の 2 種に比べ非常に遅いため、実用性は皆無。しかしながら、Shield や Armor を突破された際に Damage Control を積んでいたおかげでギリギリ生還できることもあります。
ちなみに、ある程度 Hull に被害が及ぶと船体の一部が炎上し、宇宙空間で黒煙が上がります。

目的モジュール(Medium)モジュール(Low)
HP を回復するHull Repairer×
最大 HP を増やす×Reinfoced Bulkhead
Resistance を増強する×Damage Control

持続力について

---工事中---
兵装や防御 Mod を搭載したところで数十秒しか連続起動できないというのでは Mission では使い物になりません。それらの使用を可能な限り長時間維持できるようにするのが、安定した Mission 攻略のカギです。
すべての艦船には Capacitor というパラメータが設定されています。これはいわばコンデンサであり、ここに溜め込まれた電力を消費して各種 Mod を起動することになります。Capacitor には外部のジェネレータから常に電力が供給されていて、容量 0 からフルチャージまでにかかる時間が Recharge Time として設定されています。Shield と同様、Recharge 率は一定ではなく、残量が減るごとに徐々に高まり、残量 30% 前後で最大になったあと急激に低下します。Recharge 量もやはり最大容量が影響しますが、容量を増やす Mod は CPU 負荷が大きく、増加量も多くはないので効果的とはいえません。よって、Capacitor の強化は Recharge Time の短縮が主な手段となります。
Capacitor Booster という Mod を使って Capacitor を急速チャージする方法もありますが、専用の使い捨てバッテリーが非常にかさばるため大量には携行できません。バッテリーが尽きれば能力を維持できない不安定さから Mission ではあまりお勧めできません。(逆に、短時間で戦闘が終了する PvP では多用されます。一定量を瞬間的にチャージできるので、Nos / Neut による妨害にも耐性があります。)
例外として一部 Passive Shield Tank に特化した艦艇では Capacitor をほとんど消費しない場合もあります。

Capacitor 継続時間

Fitting 画面で Capacitor の能力を確認することができます。搭載されている Mod すべてを起動し続けられる時間が画面右上の Capacitor の欄の一番下に赤字で表示されます。常時起動し続けなくてもいい AB などの Mod を Offline にしていくと時間が延長され、いずれ緑字で Stable と表示されるようになります。このときに Online を維持できている Mod は起動しっぱなしにしても Capacitor が枯渇することはありません。NPC はこちらの Capacitor 事情に合わせて攻撃の手を緩めたりはしないので、最低限防御 Mod は常時起動を実現したいものです。しかし、上述のように Shield Booster は Capacitor 消費が激しいため、こまめに On / Off するスタイルを取らざるを得ない場合が多いです。その際、Capacitor 残量が 30% を切らないように注意する必要があります。

Rig について

Rig とは

Rig は多種多様な Bonus を艦船に付与できますが、取り外すと消滅してしまうことから艦船用の Implant とも言われます。その特性上、頻繁に換装するようなものではありませんが、Med / Low Slot Mod の機能互換品から Rig 独自の Bonus を持つものまで幅広く用意されており、Fitting をさらに奥深いものにしています。
艦船には CPU や PG とは別に Caliblation というパラメータが設定されており、装着する Rig の Calibration Cost の合計がこの枠内に収まらなくてはなりません。また、種類によっては Bonus が付与される反面、別の能力に Penalty が課される場合があります。

各 Rig の詳細は Rig を参照のこと。

Rig のサイズ区分

艦船の船体サイズにより、以下のように装着可能な Rig が分かれています。

S size Rig : FF・DD 船体用
M size Rig : CC・BC・MB・IDS 船体用
L size Rig : BS・Capital 船体用

効果はサイズによらず一定です。以前はサイズの概念がなく、価格面から BS 向けの贅沢装備となっていましたが、小型艦向けの低価格 Rig が実装されたことで、序盤でも十分手が届くようになりました。
S / M size Rig 実装以前に Rig が装着された艦船はすべて L size Rig を装着しているように表示されますが、機能的には問題ありません。

Mission における Rig

攻撃力や防御力を高める Rig も存在しますが、Capacitor Control Circuit (通称CCC) で持続力を高めるのが最も汎用性が高く、一般的です。

Fitを他人に見せる

乗っていない船は事前に保存しておかないと他人に見せられません。

現在乗っている船

EVE Fit.jpg

乗っていない船

EVE Fit2.jpg

豆知識

外部アプリの EVEMON は Ship browser で艦船を選択した時に表示される BattleClinic loadouts から、外部サイトの BattleClinic に登録された Fitting リストにアクセスできるので便利。
ですが、現在、Inferno 1.0.0 以降(2012/05/30) に登録されたものしか表示されません。Inferno 以前の Fit は、BattleClinic のウェブサイトで見ることができます。

リンク

EVE Fitting Tool(EFT)
Fitting シミュレータ。APIを使えば現在の自キャラのスキルで運用した場合の数字が見れる。
買う前にこれで一通り性能を見ておくと、余計な物を買わなくて済む。

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