Backstory/Chronicles/State factionalism

Last-modified: 2020-05-19 (火) 20:59:10

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State Factionalism

 

部外者や無知な人には、カルダリ連合は堅固で統一された存在に見える。これは彼らの歴史の中では短い期間ではあったが、その中でも最近では終焉を迎えようとしているカルダリ巨大企業8社は、偉大な皮肉屋のように何一つ価値の無い物の価格以外の全てを知っており、この事は彼らを分裂させる要因となっている。

 

カルダリ連合では3つの派閥が形成され、主に外交政策を中心に異なるイデオロギーを持っている。これらのブロックの形成はカルダリ社会の構造を脅かすものでは無いが、他の帝国との関係に関しては、カルダリ国を根本的に新しい方向に動かす可能性は十分にある。

 

歴史家は現在の状況と、ガレンテ・カルダリ戦争が始まった直後の状況との類似性を指摘している。その後、大企業群はガレンテ人との和平交渉を望むグループと全面戦争を望むグループに分裂した。問題が解決したのは「理性の朝」の事だ。朝に開かれた最高経営責任者会議で、武闘派の企業群は穏健派のCEO達に毒入りの茶を飲用することを強制したのである。もし創造主が彼らを好意的に見ていた場合、彼らは救われ、そうでなければ彼らの罪は死によって立証されるのだ。彼らは全員亡くなり、軍需企業(現在の大企業群)は没落した企業群の資産を分割接収し、全面戦争に突入した。カルダリ連合は現在戦争状態にはないが、政治状況は幾つかの点で似ており多くの大企業が戦場で戦っていることから抜本的な事態が引き起こされるのではと警戒されている。

 

顕在化しつつある3つの派閥は、それぞれ大企業が主導しており、他の大企業はもちろんのこと、それ以下の大企業もその背後に控えている。この段階ではどの派閥が最も力を持っているのかは、それぞれが同じように構えているように見えてしまうので分からない。

 

自称「実務派」を率いるのは、巨大なスクーベスタ社である(一般的にSuVeeとして知られる)。同社は、最も古いカルダリ企業の一つであり、その規模はカーラキオタ社に匹敵する。CBDコーポレーションやNOH(Nugoeihuvi-ノゴエイハヴィ-)コーポレーションを含む搾取者たちは、長い間非倫理的なビジネス戦術を実践してきただけでなく、組織犯罪の要素と頻繁に関連している。長い間非倫理的なビジネス戦術を実践してきただけでなく、しばしば組織犯罪要素と関連している。実務家たちは、他の帝国を、すべてが行き交う無制限で冷酷な貿易によって搾取される準備のできたナイーブな市場であると見なしている。最近のプロテイン・デリバリーのエピソードは、これらの企業がどのようなビジネスを望んでいるかを示す良い例となっている。彼らは誰が誰と友人になるかを殆ど気にしていないし、不謹慎なビジネス慣行が長期的にどのような政治的影響を及ぼすかさえ気にしていない。彼らは、ある人にとっての利益は、常に別の人にとっての損失を意味すると信じている。

 

第二の派閥は「リベラル派」で、彼らの見解は星間貿易に関しては実用的なものとは全く反対である。リベラル派は、他のすべての帝国との関係を改善し、貿易の障壁がなく物資の自由な流れがある世界を作ることを信じている。彼らは、参加者が相互に利益を得る貿易取引を信じており、帝国は協力することによってのみ、平和で豊かな未来の世界で一緒に来ることが出来ると信じている。リベラル派は、イシュコネ・コーポレーションに率いられており、ヒャショーダ社も参加している。CONCORD内での彼らの強い地位は、貿易が自由に流れ、文化が平和的に混ざり合うように、普遍的な平和と安定を促進するための彼らの主要な手段であるという信念によって強調されている。

 

第三の派閥はそれ程貿易に関心があるわけではなく、軍事的にも経済的にも他の帝国と比較してカルダリ連合がどのような地位を占めているかを重視している。彼らは「愛国者」であり、カーラキオタ社が主導しているが、ライ・ダイやウィルコミも含まれている。愛国者たちはカルダリの遺産を大切にし、昔の偉大なラータ帝国を思い出し、失われた故郷であるカルダリ・プライムを思い、嘆いている。彼らの中で最も狂信的な者は連邦との戦争の再開を叫ぶが、彼らは少数派である。大多数の人々は、世界の経済支配は軍事力を促進するための手段にすぎないと考えている。「愛国者」たちは、戦争以外の方法でカルダリ・プライムを奪還の交渉も厭わないが、経済的にも、そして何よりも重要なのは軍事的にもカルダリ連合の優位性を連邦に納得させることでしか、自分たちの夢の実現を見ることができないことを知っている。これが彼らの目指すところなのだ。

 

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