Backstory/Chronicles/War_tattoos

Last-modified: 2009-01-08 (木) 23:35:05

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初出

 
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War tattoos
ウォータトゥ

 

Minmatarの多くの部族にとって,戦いに赴く前に顔に紋様を描く「ウォータトゥ」という風習は,幾星霜も昔から引き継がれた伝統です.

 

彼らは大体いつも同じような絵柄の紋様を描くことを好んだので,好戦的な部族の中には顔に刺青として紋様を彫り込んでしまう者も居ました.しかし紋様を顔に掘り込んでしまうのは,日常生活においては明らかに不便でした.この風習が一般的なMinmatar人との間でさえ,威嚇的な紋様を顔に纏いっ放しということが好意的に受け止められる事は,当たり前ですがこれっぽっちも無かったので,結局のところこの刺青してしまうという方法は余り一般的にはなりませんでした.

 

しかし先端技術の発達によって,ウォータトゥを描くための新しい方法が開発されました.最近流行しているのはいわゆる「ナノ・タトゥ」です.「ナノ・タトゥ」は皮膚の表皮と真皮の間に外科的に注入された微小なマイクロチップです.これらのマイクロチップは汗腺と頭髪の傍脊椎節を通じて神経系と接続されていて,持ち主の情緒の高ぶりを検知して活性化します.活性化されると(その人の肌色に応じて)暗色または明色に光り輝き,綺麗な紋様を顔に描き出すのです.

 

これらのナノテクノロジーを用いたウォータトゥは非常の多くの種類が開発されています.最も一般的なものは,マイクロチップの活性化が単に情緒の状態にリンクしているだけものです.このバージョンでは,持ち主がウォータトゥを描いたり消したりしたいと思った時には,自らを昂ぶらせたり,気持ちを抑えたりといった感情の制御が必要です.
この他にも,活性化した時に持ち主の意識に直接作用してコントロールできるバージョンも開発されています.しかし多くのMinmatar人はこのバージョンを心良くは思ってはいません.そんなチップに頼っているようでは,自制が利かない者が増えるだけだという考えが,世論の大勢を占めているようです.

 

10年前に開発されて以来,この「ナノ・タトゥ」はMinmatar社会で爆発的に流行しました.特に,宇宙船船員や航空産業に携わる若い世代に人気があります.元々はMinmatar人に独特の風習だったウォータトゥですが,「ナノ・タトゥ」が開発されてからは他の種族にも拡がっていて,取り分けGallente人に流行り始めています.

 

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