FF5
FF5に登場した状態異常。
白髪になって能力値(力・素早さ・体力・魔力)が下がり続けるというもので、
敵の場合同時にレベルダウンも起こり、レベル依存の攻撃力や魔法命中率なども低下していく。
内部的には10フレームごとに 力、素早さ、体力、魔力の値が 1 ずつ減少する。
「完全に」治療可能なアイテムと魔法は無いが、戦闘が終われば「完全に」元に戻る。
他の状態異常に比べ、弱体化は時間経過によるという点が特徴的。
- これはFF5における歌による強化に通じるものがある。
歌による強化は30フレームごとに1ずつ能力向上。 - この場合の「フレーム」は1/60秒を1とする時間の単位を示すものではない。
なので老化は1秒に6、歌は1秒に2、能力を変動させるわけではない。
敵を動けなくしてから計ったところ、実際の変動スピードはこの1/3くらいだった。
ちなみにヘイスト状態だと変動スピードは2倍になるので注意。
SFC版・GBA版・スマホ版・ピクセルリマスター版共に敵が老化するとレベルが下がるが、
味方は老化してもレベルは下がらないのが重要(味方のレベルは下がらないのを4機種で確認)。
解析的にも味方の場合レベルは下がらない。
- 言い換えると、体力が下がるのは味方側のみ、レベルが下がるのは敵側のみ。
FF5の敵は体力の設定を持たず、体力の数値が必要な計算には代わりにレベルの数値を用いるので、
老化の仕様もそのあたりのルールが関係しているのかも知れない。
敵が使ってくる分には鬱陶しい状態異常だが、
SFC版では味方が敵を老化させても、敵の魔法攻撃力とレベル、素早さ、魔力しか下がらず、敵の物理攻撃力は低下しない。GBA版と旧スマホ版は物理攻撃力も低下していく。
- 敵の物理攻撃の威力は、物理攻撃力と種類ごとに固有の物理倍率との積である。
レベルも力も計算式に関係しないゆえに、SFC・PS版までの老化は敵の物理ダメージとは無関係。 - 一方、敵の魔法倍率はモンスターのレベルと種類ごとに固有の魔力で決まるため、老化でレベルと魔力が下がると魔法倍率が下がり、同時に技ごとに固有の魔法攻撃力も下がることで魔法ダメージそのものが大幅に弱体化する。
- GBA版以降なら老化によって強烈に弱体化可能なので、それまではレベル5デスの調整くらいにしか活用できなかった耐性無視のレベル2オールドが味方が使用しても猛威をふるえるはず。
- 睡眠などが効かず耐性ガチガチな敵から盗む等の作業をしたい時の候補の一つ。レベル2オールドが耐性無視なのは非常にありがたい。
老化すれば敵の素早さも下がり、行動サイクルが最終的には何倍にも間延びするのだが、スロウによる遅延やGBA版以降の老化によるダメージ低下ほど劇的な変化ではない。
「エスナ」を使うと進行が止まるが、それまでに下がったパラメータは回復しない。
もちろん戦闘が終わればちゃんと治る。
- PSのコレクションの取説読んで確かめて書き込んだんだけど、【老化】って治療できたんですね。
- レベル2オールドは老化耐性無視のためこれらを装備していても防げない。2の倍数レベル時は注意。
- レベル(99)が上がりきったリボン常装の「すっぴん」では忘れるくらいの存在になる。
- リボンで防げるのはありがたいが、第1世界では1個しか手に入らない。なので他のキャラに予防策を施すなら1個50000Gもする天使の指輪をあと3つ揃えなければならない。
そして第1世界の敵で老化攻撃を持つのはソル カノンのお供のランチャーとエーギルのみ。他にも有用な装備がある以上、このためだけに150000Gも費やすのは後々を考えても割に合わない。
せめて天使の指輪がもう一桁分安ければ一考の余地はあったのだが。
SFC版・PS版限定で老化によるオーバーフローで魔力が激増する現象がある。GBA版以降は修正されている。
- 例えば第二世界のエクスデス(エクスデス城)。
レベルが下がると一時的に魔力パラメータが上がる為、老化させると魔法攻撃系の危険度が上がる。- エクスデス城戦ではエクスデスの魔力が0だからオーバーフローするだけで、そのうち一回りして元の値に戻るよ。元々スロウ以外の状態異常には耐性持ってるから、レベル2オールドじゃないと効かないしね。
すぐにエスナで回復して、強化エクスデスと戦うなんてのも面白いかもしれない。
- エクスデス城戦ではエクスデスの魔力が0だからオーバーフローするだけで、そのうち一回りして元の値に戻るよ。元々スロウ以外の状態異常には耐性持ってるから、レベル2オールドじゃないと効かないしね。
内部的には魔力0の敵が老化にかかるとオーバーフローを起こして255になる。
255からまた老化で魔力は下がり続け、最終的には1で止まる。
魔力が1以上あれば1で止まるが、0の場合のみバグでオーバーフローするということ。
- SFC版では魔力は99が最大として計算される。変数であるレベルも老化で下がり続けるため、魔法倍率も下落する。
なお、SFC版・PS版での「老化しても敵の攻撃力が低下しない」バグの詳細は次の通り。
敵の攻撃力が128以下の場合は低下が起こらない。
敵の攻撃力が129以上の場合は低下が起こるが128までしか減少しない。
上記のように攻撃力とその敵固有の攻撃回数(=物理倍率)で物理ダメージは決定されるためレベルは無関係。
- 攻撃力はオメガ115、ギルガメ115、ものまね士ゴゴ120、神竜175なので低下に該当する敵はいない。
敵の場合はレベルが下がっていくため、レベル5デスのコンボによく使われる。
- と言ってもリアルタイムでレベルが下がり続けるので、
実際に決めるにはタイミングの確認と慣れが必要。
言うは易し、行うは難し。- 確かにtasではすべて成功していたけど、GBA版プレイ動画ではかなり手間取ってた。
- 味方の素早さを調整すれば人力でも簡単に決められる。
この老化状態を活用するなら、やはりレベル5デスを決めたいところ。
幸い一の位が6の敵ならわりと決めやすいが、それ以外だと難しい。
補助魔法の成功率を上げることもできるが、
それなら味方のレベルを上げれば火力も増して一石二鳥である。
- 低レベルクリア時なら、レベル2オールドで敵のレベルを1まで下げた上で、レベル1のキャラがゴブリンパンチを使うという荒業もある。
パーティー最年長者であり、もうすでに老人のガラフもしっかり老化する。
あんた、これ以上老化したら最大の見せ場の前に逝ってしまうぞ。
リアルなグラフィックになった昨今のFFで登場して欲しくない状態異常・第1位(予想)。
- 個人的にはゾンビになって肉が腐ってたり蛆虫が沸いてたりするほうがイヤダ。
- キャラの頭髪が白髪になるのだが、これまた本当に老化したよう。
簡潔な表現方法だけど視覚効果バツグンで、思わず感心してしまった。
レベルアップで能力値が上がらずレベルを参照して威力等を決定するという、
FF5の仕様に沿ったステータス異常のためか、他のシリーズ作品には登場していない。
- 案外昨今の「美麗」3Dグラフィックでは難しいのかも。
ツヤのある肌とかは表現できても、なかなか「老化」のグラフィックは…。
1つの状態異常のためだけには「容量」的にも割に合わないだろうし…。- 単に髪の毛白くすればいいんじゃね?あと、腰を曲げるとか。
- リアル3Dだとそれだけで納得できる視覚効果が得られるかどうか…。
- 体にセピア調のエフェクトをかけたり、色あせた感じにしたり、『古さ』を強調する手もある。老化と言うより劣化か風化かといった感じだが。
- テクスチャをしわのあるものに変えるだけで結構それらしくなると思うが(アクションゲームとかのエディットモードによくあるよ。そのゲームが格ゲーだと筋肉の増減も同様の表現を使うことがある)
- 単に髪の毛白くすればいいんじゃね?あと、腰を曲げるとか。
- 効果の地味さと視覚的なキツさが不評だったのかもしれない。
- 長期戦だと効果が顕著に現れる。FF12あたりに出ていれば(バランス調整にもよるが)かなり存在感がでたのではないだろうか。
バトル中のステータスだと「じょじょにろうか」、ライブラ等で見ると「急速に老化している」と説明される。
どっちなんだ!?
- 「じょじょにろうか」「急速に老化」の表記はSFC版限定。
- 「じょじょにろうか」は、浦島太郎みたいに「一瞬で老化する」よりは遅い。
「急速に老化している」は、普通に何十年も生きて歳をとるのより速い。そういう事だろう。 - ライブラではSFC版・GBA版・スマホ版共に敵のレベルは低下が反映されたものが表示される。
3機種共、味方キャラの場合はレベルが低下しておらず、そのままのレベルがライブラで表示される。 - GBA版から「急速に」が抜け単なる「老化している」と表示されるようになった。
表記が統一化されたのは具体的な差異がないからと思われる。
GBA版・スマホ版共にバトル中のステータスは表示されなくなっている。
老化にかかると、髪の毛が白髪化するというグラフィック上の変化が起こる。
逆に言うと見た目の変化はそれだけなので、ジョブによっては髪の毛が見にくかったりして、
老化してるかどうかの判別がつかないと言う事態が起こりうる。
風水士や薬師など、被り物の大きいジョブは見えにくいことが多い。
キャラごとの差も多く、髪の長いファリスなどは全ジョブで一応髪の毛が見える。
バッツやクルルは髪の見えないジョブが少なからず存在する。
ガラフはヒゲがあるため見えなくなるジョブは無いが、こちらは色合い的な意味である意味わかりにくいかも。
- 色変えを行うため、FF5のキャラクターの髪の色は「何番目のパレットを使用するか」がしっかり決まっている。
キャラひとりぶんに使用しているのは16色(透過色込み。実質使用できるのは15色)。
うち3色が髪専用に割り当てられているので、クルルやバッツの黒魔道士のようにたとえ髪が見えない場合でも「髪の色のぶんを体の色に回す」といったことはできない。
さらに言えば目(1色)・肌(2色)もゾンビーや毒を表現するためにパレット配置は固定されている。
つまり、キャラを描く際に自由に使えるのは固定パレットを除いた10色のみ。うち1色は主線なので本当の意味で自由になるのは9色。
この縛りまみれの条件でよくあれだけきっちりキャラとジョブを描き分けたものである。まさに職人技。
「レベルが上がる」=「成長している」なので「レベルが下がる」というのは
とちらかというと若返っているような…。
- 成長したものが衰えていると考えればそう無理があるわけでもない。
- 「サガ フロンティア2」がその辺りを上手く表現している。
大半のパラメータは40~41歳で基本値のピークを迎え、それ以上年齢が上がると減少していく。 - 白髪になってる程に老化しているんだから、70歳くらいまで瞬時に老化してから「徐々に老化」しているでしょう。
でなければ、クルルがハイティーンになってしまう…- 老化と成長が別の現象なのだろう、多分。
- 「サガ フロンティア2」がその辺りを上手く表現している。
- 数々の元ネタが存在するウィザードリィではLvUP時に能力値が増減し、年齢が一定以上になると能力値が上がりにくく下がりやすくなる。
(なお能力値のうちVit=生命力は下がり過ぎるとキャラがLOST=消滅する。弱齢なら虚弱体質、高齢なら老衰による自然死だろう)
状態異常の老化による影響も似たようなものだと考えられなくはない。……のはいささかこじつけか?
味方がかかった場合はレベル低下の効果が無いので、
「ぜになげ」や「ごうせい」といったレベルにのみ依存する攻撃等なら問題なく効果を発揮できる。
- SFC版・GBA版・スマホ版共に老化してもぜになげ(および追加要素「合成」)の威力は下がらないのを確認。
それにしてもミサイルで老化するとはどんな理屈なんだろうか。
メタに言えばソル カノン戦の難易度を上げるためだろうか?
FF5(ピクセルリマスター版)
ver1.0.8と家庭用版で確認したところ、ピクセルリマスター版では「老化で敵の物理攻撃が下がらない」SFC版の仕様に戻っている。それ以前の初期verは未確認。
通常の老化が効くスティングレイで各種検証したところ、
- GBA版、旧スマホ版はオールドをかけるとあっという間に敵の物理攻撃や「ひれ」のダメージが激減して0になった。
- ピクセルリマスター版ver1.0.8では、オールドをかけた後ライブラで調べると敵のレベルは1になっているが、打撃で受けるダメージは全く変わらない。
ver1.0.8でも味方が老化してもライブラで表示されるレベルは変わらず、銭投げの威力も変わらない事を確認。
初期からver1.0.8までを通して、ピクセルリマスター版では戦闘不能になると老化で下がったステータスが解除され完全回復する。
家庭用版も同様。
FF14
4.0にて「玉手箱」を開くと老化するギミックが追加された。状態異常名としては「オールド」。
年老いて杖を持った老人(ローブ姿)になり、アビリティが使えず走れなくなり、移動が徒歩のみになる。
ボスの「誘惑」が効かなくなる。効果は5秒。
3Dだと老化をどう表現するのかな?という1つの解。
カエルやカッパのように変身系状態異常になった。