プロマシアの呪縛/第1章~第4章/をかしき旅立ち

Last-modified: 2012-06-17 (日) 15:41:29

■ 第3節<2つの道> 第3節 第2小節 をとめの記憶-をかしき旅立ち

 ヨランオランが「再生の鏡」を直し始めた。
 いまのうちに、あのタルタル3人組を探し出しておこう。


■ ウィンダス港・飛空旅行社前

Yujuju:ポンポンポンポ~ン♪
 お知らせします。ウィンダスのニュースがまんさい♪
 「週刊魔法パラダイス」の次の特集は……

Yujuju:……え?
 異国の服を着たタルタル3人組?
 なんで次の特集のこと、知ってるの?

Yujuju:その3人組だたら、
 さっきまで飛空旅行社の屋上で、
 飛空挺を眺めてため息をついていたわよ~。

Makki-Chebukki:あのでかい船って、
 ひくうていっていうんだねぇ~。

Kukki-Chebukki:あれに乗ったら、
 おうちに帰れるのかなぁ~。

Cherukiki:でもおいらたち、
 おうちに帰ったらおしおきだねぇ~。

Makki-Chebukki:……。
 プリッシュのおしおき、思いっきりやるもんなぁ~。

Kukki-Chebukki:……。
 プリッシュのおしおき、遠慮ないもんなぁ~。

Cherukiki:……。
 プリッシュのおしおき、殺す気まんまんだもんなぁ~。

Makki-Chebukki:……。
 あのさぁ、おいら思うんだけどさぁ。

Makki-Chebukki:さっきのとうちゃん、
 ちょっとちがうよな?

Kukki-Chebukki:うんうん、ちがうね~。

Cherukiki:ちがう、ちがうね~。

Makki-Chebukki:もっとさぁ、
 おいらたちのとうちゃん、強いじゃん。

Kukki-Chebukki:そうだよ、
 すごい魔道士なんだよ。

Makki-Chebukki:とうちゃーん!

Kukki-Chebukki;とうちゃーん!

Cherukiki:とうちゃーん!

Yujuju:……というわけで、
 あのタルタル3人組は、すごい魔道士を探して
 水の区の方へ行っちゃったのですよ。

Yujuju:ポンポンポンポ~ン♪
 以上、「週刊魔法パラダイス」の記者による
 ウィンダス最新ニュースでした~♪
 
 
■ ウィンダス水の区・目の院

Tosuka-Porika:ムゥ。ムムムゥ。
 ムムムムムムムム……ムゥ!

Tosuka-Porika:なんだか、
 今日は仕事が手につかん。
 なにかの虫の報せかなんなのか……

Makki-Chebukki:とうちゃーん!

Kukki-Chebukki:あいたかったよー!

Cherukiki:かわいい子供たちだよー!

Tosuka-Porika:ムゥ!?
 おまえたちは誰だ!?

Makki-Chebukki:とうちゃん、
 とうちゃんは知らなかっただろうけど、
 とうちゃんと別れたかあちゃんのおなかの
 中には、おいらたちがいたんだよ。

Cherukiki:いたんだよ~。

Kukki-Chebukki:だからおいらたち、
 とうちゃんをずっと探していたんだよ!

Cherukiki:いたんだよ~。

Tosuka-Porika:ま、待つのだ!
 私が、おまえたちのとうちゃんと言うのか!?
 おじいちゃんじゃなくて!?

Cherukiki:おじいちゃん?

Kukki-Chebukki:おじいちゃん、なのかなぁ?

Makki-Chebukki:おいらたち、とうちゃんさがして
 はるばるタブナジアから来たんだけど……

Tosuka-Porika:ムムム!?
 タブナジア!? おかしいぞ、私も私の娘も
 タブナジアへ行ったことなどないのだが……?

Makki-Chebukki:あれ?
 目の院の院長だってきいてたけど……

Kukki-Chebukki:目の院院長
 カラハバルハとうちゃんじゃないの~!?

Tosuka-Porika;ムゥウ!?
 カラハバルハだと!? おまえたち、
 カラハバルハの子供だというのか!?

Makki-Chebukki:そうだよ、
 カラハバルハはとうちゃんなんだ!

Kukki-Chebukki:だから、おいらたち、
 命の危険にさらされてるんだ!

Cherukiki:だから、とうちゃんに
 助けてもらいにきたんだ!

Tosuka-Porika:カ、カラハバルハに
 子供がいたとは……。こ、これは、驚いた……。
 たしかに、カラハバルハはタブナジアに渡った
 ことがあると言っていたが……。

Tosuka-Porika:「そこで人類の歴史を変える
 出会いがあった」と言ってたのは、おまえさん
 たちのお母さんとの出会いだったのか。ムムム!

Tosuka-Porika:しかし、しかしだな、
 カラハバルハの子供たちよ。私は、とても
 悲しいお知らせをしなければならん。

Tosuka-Porika;大魔道士カラハバルハは、
 今から20年も前にその命を落としているのだ……。

Tosuka-Porika:ウィンダスを救わんがために、
 召喚魔法という大魔法を使ったことでな。

Cherukiki:カラハバルハ死んじゃった!?

Kukki-Chebukki:大魔法で死んじゃった!?

Makki-Chebukki:おいらたちも
 死んじゃうしかない!?

Tosuka-Porika:やはり衝撃的だったようだな……。
 申し訳ない、カラハバルハの子供たちよ。

Tosuka-Porika:だが案ずるな。
 目の院のすべてを引き継いだ私だ、
 できることがあれば力を貸そうではないか。

Makki-Chebukki:でも、できること
 っていってもなぁ~。

Kukki-Chebukki:おっちゃん、
 ぜんぜん強そうじゃないしなぁ~。

Cherukiki:おっちゃん、
 ぜんぜん金もってなさそうだしなぁ~。

Tosuka-Porika:ムムム!
 たしかに私は、力も富も人並みにしかないが……。

Tosuka-Porika:知識の泉と呼ばれているぞ。
 ここにある書物の知識は、この明せきな頭脳に
 刻み込まれておる。

Tosuka-Porika:知りたいことがあったら、
 なんでも尋ねてみなさい。

Makki-Chebukki:うーん。
 じゃあ、クリューってなに?

Tosuka-Porika;たしかそれは古代の民の名だ。
 ずっと昔に滅びていまはおらん。

Kukki-Chebukki:じゃあ、
 ジラートってなに?

Tosuka-Porika;たしかそれは古代の民の名だ。
 ずっと昔に滅びていまはおらん。

Cherukiki:じゃあ、バハムートってなに?

Tosuka-Porika;たしかそれは古代の竜の長だ。
 ずっと昔に滅びていまはおらん。

Makki-Chebukki:すげぇなぁ~。

Kukki-Chebukki:すげぇ、
 ぜんぶハズレだ~。

Tosuka-Porika:なんだと!?
 そりゃどういうことだ!?

Cherukiki:ねぇねぇ、
 じゃあさ、ナグモラーダって誰?

Tosuka-Porika:ナグモラーダ……ムムム!?
 ええと、たしかそれはジュノの外交官の名前じゃ
 なかったかな? 戦時中に、3国の話し合いの座で
 取りまとめ役をしていたように思うが……。

Makki-Chebukki:へぇ~。
 やっぱ偉い人だったんだなぁ!

Kukki-Chebukki:偉くて強くて
 金持ちだったんだなぁ!

Cherukiki:タルタルだったら
 とうちゃんだったのになぁ!

Tosuka-Porika:なんだなんだ?
 私のすごさがわかったかな?
 カラハバルハの子供たちよ。

MAkki-Chebukki:うん、おっちゃん、
 おいらたちジュノってとこに行ってみるぜ!

Kukki-Chebukki:行ってみるぜ!

Cherukiki:みるぜ!
 
 
■ ウィンダス石の区・ヨランオラン邸

Yoran-Oran:できた!
 できたぞ! できちゃった!

Yoran-Oran:さぁ、冒険者よ。
 わしの濡れ衣を晴らすときがやってきたぞ。

Yoran-Oran:あのタブナジアから
 やってきた諸悪の根源3人組、コルモル博士、
 シャントット博士、魔法新聞社の皆さんをここに……

Yoran-Oran:……なんということ。
 もう、あの子らは旅立ったというのか!?
 あの大騒ぎはどうなったのだ!?

Yoran-Oran:しかもあの子らは、
 英雄カラハバルハの子らだったとは。

Yoran-Oran:やれやれ。
 どっと疲れが押し寄せてきた……。それで、
 君はなぜに私を訪ねてきたのだったかね?

Yoran-Oran:……なるほど、鼻の院の紹介
 だったのか。30年前の北方への合同調査隊、
 その調査内容について教えてほしいと。

Yoran-Oran:まぁ、君には世話になったから
 教えてあげてもいいだろう。実はね、
 たいしたことはわからなかったのだよ。

Yoran-Oran:ただ、調査隊に参加した
 バストゥークの銃士隊から数名の行方不明者が出て、
 北方の恐ろしさを示しただけだった。

Yoran-Oran:あの地に大いなる力があるとは、
 昔からよく囁かれてきたものだが、実際になにが
 どこにあるか、まだ誰も突き止めていないのでは
 ないかと思うぞ。

Yoran-Oran:北の地で調査を続行している、
 ウィンダスの鼻の院院長ルクススがいくつかの要素を
 発見してはいるが、細かい発見に過ぎんし……。

Yoran-Oran:ただ、そもそもたしか、
 あの調査隊を組むことになったのは、
 バストゥークの怪しい動きがあったからだ。

Yoran-Oran:しかしその詳しい内容は、
 この私にもわからない。バストゥークか
 サンドリアに行ってきいてみるしかない
 かもしれんなぁ。

End


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