プロマシアの呪縛/第1章~第4章/そしりを受けつつも

Last-modified: 2012-06-17 (日) 15:46:54

■  第4節<そしりを受けつつも>

 プリッシュは、男神の像と共鳴したことで
 デスパシエール老のところへ連れていかれてしまった。
 彼女に会って、アミュレットを返してもらわなければならないのだが……。


■ タブナジア地下壕・長老の部屋

Despachiaire:忌むべき神と
 会話を交わしたのだぞ!
 これ以上の証はあるまい!

Despachiaire:あのバハムートという
 真龍の王がここタブナジアに現れたのも、
 プリッシュがタブナジアに生まれたから
 だとすれば納得がいく!

Despachiaire:やはりプリッシュこそが
 すべての元凶なのだ。もしやタブナジア
 侯国が獣人どもに滅ぼされたのも……

Ulmia:おじいさま、
 すべてをプリッシュのせいにするような
 愚かな真似はおやめになってください。

Ulmia:あの忌むべき神の像に触れても、
 悪い心に支配されることがなかったのは
 プリッシュが良き心の持ち主だから……。

Ulmia:それに、プリッシュは
 タブナジアを救おうとして、
 ああ無茶をしたのです。

Despachiaire:本当に、タブナジアを
 救おうと思っているのか怪しいものだ。

Despachiaire:タブナジア侯国が
 存続していれば、その子がなんのために
 生まれたのか、なにを企んでいるのか、
 神学者さまがたが突き止めていたものを。

Despachiaire:ああ、やはり
 ナグモラーダ様にすべてを打ち明けるべき
 だったか。心象悪くならんかと伏せたのは、
 あやまちだった。

Despachiaire:あのお方ならおそらく、
 真実を突き止めてくださるはず……。

Ulmia:そんな!
 おじいさま、お忘れになったのですか?

Ulmia:ミルドリオン枢機卿さまが
 おっしゃっていたではないですか。プリッシュは
 忌むべき子だったかもしれない、けれど大聖堂の
 力で生まれ変わった……と。

Despachiaire:ウルミアよ、
 ミルドリオン枢機卿のことは、もはや
 信じられる存在ではなくなったのだ。

Despachiaire:聞けば、かの枢機卿は
 今や、サンドリア大聖堂に追われる身
 だというではないか!?

Ulmia:そ、それを誰から!?

(ルーヴランス入室)

Prishe:誰だ、てめぇ!?

Louverance:ルーヴランス・ミスタルと申します。
 失礼だとは思いましたが、今までのやりとりは
 すべて聞かせていただきました。

Despachiaire:紹介しよう。
 サンドリア大聖堂から、ミルドリオン枢機卿を
 探すように命じられ、飛空挺でいらした騎士殿だ。

Ulmia:ルーヴランス……?
 その名はたしか……サンドリアで……?

Louverance:ヒナリー夫人のもとを
 訪ねていらっしゃったのは、あなたですか。
 ならば、ある程度の話はご存知ですね。

Louverance:20年前の大戦終了間際、
 サンドリア大聖堂より多大なる蔵書、
 書簡が消失した事件がありました。

Louverance:その事件は、時の教皇
 ムシャヴァット枢機卿を死へと追い込んだ。
 サンドリア大聖堂は、ミルドリオン枢機卿が
 この件に関係していると見ております。

Prishe:なんだって?
 ミルドリオン様が!? まさか!?

Louverance:まさかか、まことか。
 それを明らかにするためにも、ミルドリオン枢機卿
 のことを詳しく覚えている方を探しておりましたが、
 ようやく意味のある話をきけそうですね。

Louverance:プリッシュさんの身、
 私がお引き取りいたしましょう。先ほどの
 話を聞くに、彼女の件、あなたがたには
 荷が重すぎましょう。

Despachiaire:うむ……
 サンドリア大聖堂の方がそうおっしゃるの
 ならば……確かに断ることはできぬが……。

Ulmia:そんな……!?

Prishe:ウルミア、
 ちょうどいいさ。たしかに俺のことは
 そろそろはっきりさせなきゃなんねぇ。

Prishe:それにこれ以上、
 みんなの心が、疑いと迷いと恨みで
 ぐちゃぐちゃになっちゃあな。

Ulmia:けれど!

Prishe:でも、ルーヴランスってやつ。
 俺はこいつらと一緒に、北の方にある
 遺跡ソ・ジヤに行かなきゃならねぇんだ。

Prishe:その約束を
 破るわけにはいかねぇぜ。

Tenzen:そうでござる!
 ジュノの外交官ナグモラーダ殿の要請にて、
 プリッシュ殿は我らとともに、北方へと
 向かわねばならぬのでござる!

Tenzen:ナグモラーダ殿の任務は
 ヴァナ・ディールすべてを救うがために
 重要なもの! いくらサンドリア大聖堂の
 意志とはいえ、勝手は許されぬでござるぞ!

Despachiaire:ナグモラーダ様がそのように?
 それはまた……、弱りましたな……。

Louverance:なるほど。
 では、こういたしましょう。

Louverance:そのお話も、
 ミルドリオン枢機卿様のお話も、まずは
 ざっと船内で聞かせていただきましょう。

Louverance:その後で、そちらの件が
 より重要だと判断できましたら、
 プリッシュさんを北方へお送りいたします。

Tenzen:ならば、ルーヴランス殿、
 我輩も同乗を願い出てもよろしいな!?

Tenzen:ひんがしの国の使者として
 サンドリア国王様、教皇様に謁見せねば
 なりますまい!

Louverance:もちろんです。
 では、船着き場でお待ちしております。

Louverance:プリッシュさん、
 あなたが物分かりのいいお嬢さんで助かりました。
 では、皆さんとお別れをしておいでなさい。

・イベント終了後に話しかけると

Despachiaire:ルーヴランス様が、
 プリッシュを引き取ってくださると聞いて
 ほっとしました。

Despachiaire:サンドリア大聖堂で
 面倒を見てもらう方が、プリッシュ自身の
 ためにもなりましょう。

Despachiaire:それはそれとして
 ミルドリオン枢機卿様がサンドリアにて
 罪を犯して逃亡なされていたとは、露ほど
 にも思いませんでした。

Despachiaire:あれほど立派な方でも、
 罪を犯すのです。人の心とは不思議なもの。
 皆いつ、突然変わるかわかりませんな……。

 
 
■ タブナジア地下壕・海獅子の巣窟

Tenzen:[Your name]殿、
 これより我ら、ルーヴランス殿の飛空挺にて
 サンドリア大聖堂へ向かうでござる。

Tenzen:そなあも同乗できぬものかと
 尋ねてみたのでござるが、体よく断られて
 しまったでござる。

Tenzen:しかし安心するでござる。
 我輩、なにがあってもプリッシュ殿から
 決して目を離さんでござる。

Tenzen:それに万が一、
 サンドリア大聖堂がプリッシュ殿を手放すこと
 渋るなどしたときは、ひんがしの国の力を
 もってでも……。

Tenzen:ただ憂慮すべきは、あれから
 ずいぶんと時を経てしまったことでござるな。
 あの少年、取り逃すことにならなければ
 よいのでござるが……

Louverance:さぁ、準備は完了しました。
 行きましょう、皆さん。

Tenzen:うむむ?
 ウルミア殿は、どうしたでござるか?
 船旅をともにせぬのでござるか?

Louverance:ウルミアさんは
 タブナジアに残られますよ。彼女からは既に
 お話を聞かせていただきましたが、気になる
 ようなこともありませんでしたし……

Louverance:デスパシエール老が
 見送りもお許しにならなかったのです。
 よほどご心配なのでしょう。

Tenzen:たしかにこの先、どのような
 危険が待っているかも知れぬでござる。
 うむ、それが良いでござろう。

Prishe:……うーん。
 やっぱりウルミアは来ないのか。
 もう二度と会えないのかなぁ。

Tenzen:元気を出すでござる、プリッシュ殿。
 人は皆、歩むべき道が違うものでござる。
 しかし、進むべき方向さえ同じならば
 またきっと……

Prishe:でも俺はしょーじき言うと、
 ござるのおっちゃんより、ウルミアと
 いっしょに行きたいんだよー!

Tenzen:な、なんと!?
 正直すぎるでござるな!?

Prishe:じゃあなー、みんな!
 元気でやれよー!

Ulmia:待ってください!

Prishe:お? お?

Ulmia:私も連れていってください。
 ミルドリオン枢機卿さまから教わった歌、
 まだお聞かせしていませんでした。

Ulmia:きっとその歌も、
 重要な手がかりになると思います。

Louverance:それはおもしろい。
 ……行きましょう、歓迎しますよ。

Prishe:ウルミア!
 やったぁ! 来てくれて嬉しいぜ!

Ulmia:プリッシュ、
 ごめんなさい、私……。

Ulmia:あなたにはすべて
 わかっているわね。でも言葉にするわ。

Ulmia:プリッシュ、
 私は、あなたのように不思議な力がない。
 だから、あなたのことがわからない……。
 わからないことだらけだわ……。

Ulmia:でも、だからこそ
 あなたと一緒に行きたいの、プリッシュ。
 あなたの歌を歌いたいから。

Ulmia:あなたは私に、
 歌のある世界をくれた人だから……。

Prishe:へへへ、
 ありがとよ、ウルミア!
 じゃあ、行こうぜ!

Tenzen:では、PC殿。
 先に、サンドリア大聖堂でお待ちしているでござる!

(飛空挺が海獅子の巣窟から出航、見送るPC)

・イベント終了後に話しかけると

Sueleen:プリッシュとウルミアを
 乗せた飛空艇なら、サンドリア大聖堂を
 目指して出航したぞ。

Sueleen:いつか私たちも
 あのように飛空艇でここより旅立つこと、
 できるのだろうか。その日が待ち遠しいな。

 
 
■ 海獅子の巣窟のイベントの後、Despachiaireと話す

Despachiaire:あれほど止めても
 無駄でした。ウルミアはプリッシュと共に……

Despachiaire:私のような老人には、
 もう、止めることはできないのでしょう。

 (回想シーン)

Despachiaire:許さぬぞ、
 忌むべき子についていくなど……!

Ulmia:おじいさまは、
 もう、お気づきになっているはずです。

Ulmia:プリッシュは
 忌むべき子などではないことを!

Ulmia:もう、タブナジアだけの
 問題ではなくなっていることを!

 (いなくなるUlmia)

Despachiaire:ウルミア!

 (回想シーン終わり)

Despachiaire:私は、この地で皆が
 生きのびるために尽くしてきたつもりでしたが……

Despachiaire:私はいつの間にか、この地に
 皆を縛り付けていたのかもしれませんな。

称号:迷いに心揺れし者

End
 
 

イベント後にもう一度話す。

Despachiaire:ウルミアは、
 元気にしているでしょうか……?

Despachiaire:勝手なことをと
 お思いかもしれませんが……
 ウルミアを、よろしくお願いいたします。


プロマシアの呪縛
前のミッションミッション名次のミッション
礼拝の意味そしりを受けつつも鍔音やむことなく