・第2節<主のなき都>
進行内容
ジュノの天晶堂に向かったプリッシュ。しかし天晶堂で待っていたのは……。
事実をはっきりさせるためにも大公宮へもいかねばならない。
- ジュノ下層・天晶堂のDoor:"Neptune's Spireを調べる。
Wolfgang : 待て!
Wolfgang : のこのこと
ジュノに舞い戻ってくるとは……
Wolfgang : [Your Name]、
おまえの自国の許可は既に取ってある。
反逆罪の嫌疑で連行させてもらおう。
Aldo : おい、騒がしいな。
俺の家で、なんの騒ぎだ?
Wolfgang : アルドか、すまん。
緊急の用件だ、おまえに迷惑はかけん。
そこの罪人をジュノ大公宮に連行する。
Aldo : 罪人?
(廊下の角から顔を覗かせるプリッシュ)
Prishe : あっ! 行き倒れ!
Prishe : 俺だよ、俺!
Prishe : ……うおっと!
(天晶堂員にひっぱりもどされるプリッシュ)
Aldo : ウォルフガングよ、わかってないな?
ここは俺の家。俺の家にいる人間は、俺の客人だ。
俺の客人を罪人呼ばわりする気か?
Wolfgang : アルド、そいつはこそ泥などとは話が
違う。ジュノへの反逆罪で指名手配されている[女/男]だ。
そいつをかくまえば、おまえも無事ではすまん。
大事になるぞ。
Aldo : ここで俺の客人を捕らえれば、
今、確実に大事になる。試してみるか?
Wolfgang : ……例外は作りたくないというわけか。
仕方ない、[Your Name]、
用事が終わったらジュノ大公宮へ出頭しろ。
Wolfgang : 逃げようと思っても無駄だぞ。
母国にも他国にも、通達してあるのだからな!
(暗転)
Prishe : いやぁ、やっぱりおまえは
罪人だったんだなぁ。だから、あれか。
タブナジアに島流しの刑にされたんだな。
Prishe : なにやったんだ?
盗みか? 殺しか? どっちもか?
Aldo : 知り合いのようだな。
Prishe : ああ、そいつってば、
タブナジアで行き倒れてやがったから、
世話してやったのさ。
Prishe : ……そうだ、アルド。
こいつが証人になるんじゃねぇかな?
俺のこと、きいてみろよ。
Aldo : おい、このお嬢さんが言っているのは
本当のことか? タブナジアの生き残りが町を作り、
20年もの間、細々と暮らしてきたというのは。
Prishe : な? な?
俺が話したことが本当だって、
これでわかっただろ!?
Prishe : いやー、こいつ、
ぜんぜん信じなくてさぁ、参ってたんだよ。
Aldo : いきなりやってきて、
今は亡き親父の名前をがなりたてられたら
誰も信じたくなくなるさ。
Prishe : しょうがねぇだろ。
こっちの大陸で、俺が信用できるやつっていったら、
天晶堂のグレッゾのおやっさんしかいなかったんだ。
Prishe : グレッゾのおやっさん、
なんかあったら力になるから、
気軽に来いよって言ってたし。
Prishe : でも、そんなおやっさんが、
もう死んじまってたなんて……。
Prishe : あっと、それでさ。
タブナジアに帰るための船、
出してくれるんだろうな?
Aldo : 簡単なことじゃない。
航路地図は残っているが、20年前から
あの辺りの海は、流れが違ってしまったからな。
Aldo : そこらの航海士が
あそこの海路を航海しきれるかどうか。
Aldo : ……しかしまぁ、ちょうど
タブナジアへ渡りたいと言っていた客人が
いるのでね。その客人が出してくれた金が
あれば、どうにかなるだろう。
Prishe : 客人? なんだそりゃ?
タブナジアになんの用があるってんだ?
Aldo : さぁ、俺も知らん。
しかし、タブナジアに渡りたいのならば、
その客人を受け入れてもらわねばならないぞ。
彼の金で船を出すのだからな。
Prishe : うう、しょうがねぇなぁ。
でもま、いっか。客人のひとりやふたりで
文句をいう俺様じゃねぇぜ!
Aldo : よし。気前のいいことで結構だ。
Aldo : そうだ、ついでにお前も
タブナジアへの亡命を頼んでみたらどうだ?
タブナジアへ亡命したら、ウォルフガングも
諦めてくれるかもしれないぞ。
Prishe : 罪人はダメだぜ!
[女/男]なら逃げんな!
罪は償え! その命をもって!
Aldo : フッ、きびしいな。
では、船の用意ができるまで、
ジュノの観光でもしているといい。
出航の用意ができたら呼びに行かせよう。
Prishe : わかった、頼んだぜアルド。
Prishe : さーて!
俺はジュノで大遊びしてやるぜー!
Prishe : じゃあな、また生きてたら会おうぜ、
[Your Name]!
(駆け出していくプリッシュ)
Aldo : しかしどうやらお前の方は、
おとなしくジュノ大公宮に出頭した方がよさそうだ。
身に覚えがあるかないかは知らんが、弁明の機会
くらいは与えられるだろう。
おとなしくジュノ大公宮に出頭した方がよさそうだ。
身に覚えがあるかないかは知らんが、弁明の機会
くらいは与えられるだろう。 - ル・ルデの庭・オーロラ宮殿でイベント。
Wolfgang : 今は、東方の使者の方が
謁見中だ。そのあと、おまえの謁見だ。
終わるまで、拘束させてもらおう。
(暗転、謁見の間)
(エシャンタールの前に跪く一人のサムライ)
Wolfgang : 今は、東方の使者の方が
謁見中だ。そのあと、おまえの謁見だ。
終わるまで、拘束させてもらおう。
Esha'ntarl : ジュノ大公カムラナート様の代理、
エシャンタールです。
Esha'ntarl : 東からの客人よ、
遠路はるばるよくいらっしゃいました。
このジュノ大公国に直訴したいことがあるとか。
まずは名乗りを許しましょう。
Tenzen : ……我輩の名はテンゼン。
ひんがしの国に生を受け、武士の名乗りを
許されし者でござる。
Tenzen : エシャンタール殿。
ジュノ大公カムラナート殿に謁見できぬ理由を、
まずはお聞かせ願いたい。
Esha'ntarl : 獣人を壊滅せしめるために、
カムラナート様は多忙なのです。
Esha'ntarl : けれども、案ずることはありません。
私は、いたずらに留守を預かる役を申しつけられた
わけではありません。
(エシャンタール、脇に控えるアルマター機関員2人を示し)
Esha'ntarl : 彼らも証人となります。
あなたの直訴は必ず、ジュノ大公カムラナート様に
届けられることでしょう。
Tenzen : ……。
Tenzen : 話は簡単ではないのでござる。
その話は短いが、我輩はその意味の深さを
伝えなければならん。
Tenzen : ひんがしの国のために、
西国、南国、そして中の国、御国のためにも。
Tenzen : ひんがしの国の果てから、
「虚ろなる闇」が沸いて出てござる。
西国の果てにも、おそらく南国の果ても
同じでござる。
Tenzen : 虚ろは始めは小さく、
しかしいつの間にやら果てなく伸びて、
泥のごとく緩やかに、すべてを飲み込んで
いくのでござる。
Tenzen : 虚ろが近づくと子らが夢を見始めまする。
虚ろがより近づくと、大人らも夢を見始めまする。
どこの夢も同じ。その夢は、告げるのでござる。
Tenzen : 「世界の終わりに来る者」が現れ、
世界が終わりに近づいていると。
Esha'ntarl : ……なるほど、
「世界の終わりに来る者」ですか。
ぞっとする名前ですね。
Esha'ntarl : ひんがしの国をはじめ、各国の辺境に
現れている闇……「虚ろなる闇」については、ここ
ジュノ周辺でも確認されています。
Esha'ntarl : まだ局地的な現象のために
関係者以外はその存在を知りませんが、
あなたの言うように広がる性質を持つのならば、
早急に対処をすべく調査を急がせます。
Esha'ntarl : これでよろしいでしょうか?
Tenzen : ……「虚ろなる闇」が現れた原因は、
まだ特定されてはいないのでござるか?
Esha'ntarl : ええ、残念ながら。
現在、調査中です。ひんがしの国の方にて
原因に心当たりがあるというのならば、ぜひ
教えていただきましょう。
Tenzen : ひんがしの国に原因があると
お思いでござるか? 大いなる力の破片が5つ、
中の国にあることをご存知ないと?
Tenzen : その大いなる力の破片の輝きこそが、
この世界を「虚ろなる闇」から護っていることを
ご存知ないとおっしゃるのか?
Esha'ntarl : ひんがしの国の武人らしい、
単刀直入な物言いですね。
Esha'ntarl : なるほど、あなたはジュノを
疑っているというわけですか。ジュノが、
大いなる破片の輝きの保護を怠ったがため、
各地に虚ろが現れたと言いたいのですね。
Esha'ntarl : しかしそれは誤解です。
ジュノはその輝きの意味を、よく知っています。
Esha'ntarl : 大いなる力の破片、
母なる大クリスタルは、世界の理を
支える大切な要。
Esha'ntarl : ジュノ大公国は、古代の民ジラートが
残した大きな遺跡と共に、古代の民の意志を継いで
母なるクリスタルを護り続けてきました。
Esha'ntarl : サンドリア、バストゥーク、
ウィンダスにその存在を告げないのも、母なる
クリスタルを悪しき意志から護らんがため。
Esha'ntarl : ……しかし、ひんがしの国は
その存在を知ってしまっている。ですから、
ひんがしの国から来た使者であるあなたを
信用するわけにはいきません。
Esha'ntarl : 母なるクリスタルの情報を、
なにに利用されるかわかりませんからね。
Tenzen : 我輩はただ、
虚ろに落ちていく人々を救わんがため……!
Esha'ntarl : ええ、虚ろを間近で見たあなたなら、
それでは納得しないことでしょうね。
Esha'ntarl : ではひとつ、お教えしましょう。
私たちはこの件に関して、ある少年を追っています。
Esha'ntarl : その少年はジュノの者ではないと
いうのに、3つの遺跡をやすやすと降り、
彼が通った後には「虚ろなる闇」が残される……。
Esha'ntarl : 彼こそが元凶、
「世界の終わりに来る者」だと、
私たちは確信しています。
Tenzen : ……少年?
それは、どこの国の使徒でござるか?
Esha'ntarl : それはわかりません。
ですが……
Esha'ntarl : ウォルフガング、
あの冒険者をここへ。
(冒険者、謁見の間に通される)
Esha'ntarl : その冒険者は、その少年と共に
母なるクリスタルの近くにいました。
母国は[サンドリア/バストゥーク/ウィンダス]。
Tenzen : [サンドリア王国、騎士の都/バストゥーク共和国、技術の都/ウィンダス連邦、魔法の都]か!
その国がなにかを企んでいるでござるのか!?
Esha'ntarl : もちろん、[サンドリア王国/バストゥーク共和国/ウィンダス連邦]は
少年との関係性を否定しています。
Esha'ntarl : 本人も関与を否定しています。
Esha'ntarl : しかし、もしも[サンドリア王国/バストゥーク共和国/ウィンダス連邦]が
この恐ろしい事象の一端を担っているというの
ならば……
Esha'ntarl : 連合国といえども、容赦はしません。
ジュノは全力を持って、[サンドリア王国/バストゥーク共和国/ウィンダス連邦]を
うち滅ぼします。
Esha'ntarl : けれどもそれはまだ、
不確かな情報による推理に過ぎません。
時間をかければ、情報は精査されるでしょう。
Tenzen : もっとも早い方法は、
その少年を捕らえ、問いただすことでござる。
Esha'ntarl : ええ、ですから、
おまえに機会を与えましょう。疑惑を晴らし、
母国を守り、名誉ある聖戦の旗手になる機会です。
Esha'ntarl : 冒険者よ、4つ目のクリスタルへと
行きなさい。おそらく、少年は次にそこに現れる。
そこで彼を捕らえ、ここへ連れて戻るのです。
Esha'ntarl : ほかの3つと違い、
4つ目の遺跡はもはや地上にはない。
私たちが知るのは、ラングモント峠を越えて
なお北、雪の絶えぬ地方にあるということだけ。
Esha'ntarl : 30年前、あの地方に派遣された
調査隊を訪ねれば、なにかわかるかもしれません。
Esha'ntarl : サンドリアは、ミスタル伯爵家出身の
王立騎士フランマージュ・M・ミスタル。
ウィンダスは、鼻の院研究員イルクイル。
バストゥークは、ミスリル銃士隊隊長ウルリッヒ……。