プロマシアの呪縛/第1章~第4章/をかしき祖国

Last-modified: 2012-06-17 (日) 15:40:05

■ 第3節<2つの道> 第3節 第2小節 をとめの記憶-をかしき祖国

 ウィンダスの現れたタルタル3人組は、お父さんを捜しているようだ。
 それはさておき、イルクイルの話を聞くのならば、鼻の院に行った方が良さそうだ。


■ ウィンダス水の区・鼻の院

Ohbiru-Dohbiru:なんだい?
 30年前の合同調査隊?

Kenapa-Keppa:たしかに……
 ウィンダス……から……、
 鼻の院……研究……員……

Kenapa-Keppa:イルクイル氏が……
 参加……した……けれど……

Ohbiru-Dohbiru:……あの人は
 鼻の院から追放されてしまって、
 辺境でひっそりと亡くなったよ。

Ohbiru-Dohbiru:それでも、イルクイル氏に
 ついて知りたいんだったら、石の区に住んでる
 ヨランオラン博士に聞いてくれ。

Ohbiru-Dohbiru:ただ、調査内容を
 知りたいって言っても教えてくれるかなぁ。
 かなり重要な話なんじゃないの、それ?
 
 
■ ウィンダス石の区・ヨランオラン博士邸

Yoran-Oran:おや? 私に何か用ですか?
 私はヨランオラン。元「鼻の院」の院長……

Cherukiki:とうちゃーん!

Kukki-Chebukki:あいたかったよー!

Makki-Chebukki:かわいい子供たちだよー!

Yoran-Oran:な、なんだ、
 なんだなんだ、おまえたちは!

Yoran-Oran:人の家に飛び込んでくるなり
 「とうちゃん」だなどと言いおって!

Makki-Chebukki:とうちゃん、
 とうちゃんは知らなかっただろうけど、
 とうちゃんと別れたかあちゃんのおなかの
 中には、おいらたちがいたんだよ。

Cherukiki:いたんだよ~。

Kukki-Chebukki:だからおいらたち、
 とうちゃんをずっと探していたんだよ!

Cherukiki:いたんだよ~。

(2博士登場)

Koru-Moru:ほほう、ヨランオラン博士に
 こんな可愛い子供たちがわらわらいたとは。

Shantotto:あらあら、これはなんて感動的な
 再会なのかしら。さっそく魔法新聞社に
 記事にしてもらわなくてはね。

Yoran-Oran:知らん、私は知らん!
 なにかの間違いだ!

Shantotto:オホホ、
 男はみんなそう言うものですわ。(高笑い)

Yoran-Oran:話はよーくわかったぞ。
 たしかに私は、ずいぶん昔にタブナジアへと
 行ったことがある。

Yoran-Oran:しかしそれは、
 妙な発見物を鑑定しに行っただけだ。

Yoran-Oran:あの国には、
 海賊やら盗賊やらトレジャーハンターやらが
 世界各国から集めた妙なものが集まっていてな……

Yoran-Oran:そういったものは
 タブナジア礼拝堂の地下にある宝物庫に
 ぎっしりみっしり隠されていたのだ。

Yoran-Oran:私は、そこで見たことを
 決して口外せぬことを約束させられ、
 その宝物庫へと案内された。

Yoran-Oran:そこに安置されていた
 どこぞの迷宮から掘り出されたという
 「恐ろしい像」を見てくれといわれてな……。

Koru-Moru:恐ろしい像?
 とっても気になるぞ! なんだったんだ、それは?

Yoran-Oran:さぁ……、よくわからん。

Shantotto:あらまぁ。はるばるタブナジアまで
 ご招待されて「わからん」なんて……。

Shantotto:まったく恥ずかしい話ですわ。
 ウィンダスの院長たちの顔に泥をヌルような
 真似をしてきたというわけですわね。

Shantotto:ああ、しかも、
 頼まれてもないのに子供まで残して……。(高笑い)

Yoran-Oran:だから、
 それは違うと言ってるだろう!

Yoran-Oran:……それに、私は
 「その像がなんの像か」を調べるために
 呼ばれたわけではない。

Yoran-Oran:その像に、かすかに残っていた
 土から、それが「どこで掘り出されたものか」
 調べてほしいと言われたのだ。

Koru-Moru:で、その土が
 どこのものかは、わかったのかい?

Yoran-Oran:もちろんだ。
 あれは、深海の土だった。
 シュ・メーヨ海の土だと思うね。

Koru-Moru:シュ・メーヨ海というと……。
 ジュノの北にある内海かぁ。

Koru-Moru:晴れていても船が沈むって
 いわれてる魔の海域じゃなかったっけか。

Yoran-Oran:うむうむ。
 しかし、海の中ではなく地底の底から
 見つかったものだと聞いたがな。

Shantotto:妙な話ですわねぇ。
 ……それで、その謎を解明した勢いで
 子供までもうけましたの?

Yoran-Oran:だから違うといっているー!

Yoran-Oran:こら、おまえたち、
 おまえたちのせいで、私の印象はボロボロだ!

Yoran-Oran:ほら、ちゃんと説明せんか!

Cherukiki:おいらたち、おなかへった。

Kukki-Chebukki:おなかへって
 なにもしゃべれない。

Makki-Chebukki:めまいがするよ。

Yoran-Oran:ぬうう!
 しょうがない、水の区に食堂があるから、
 そこでごはんでも食べてきなさい!

Makki-Chebukki:わーい!

Kukki-Chebukki:やったー!

Cherukiki:めしだー!

Yoran-Oran:ううう……

Yoran-Oran:なんたること! なんたること!
 私の清らかなイメージが! 清らかなイメージが!

Yoran-Oran;これはいかん! これはいかん!
 濡れ衣をはらすのだ! 濡れ衣をはらすのだ!

Yoran-Oran:そうだ!
 こういうときには「再生の鏡」だ!
 人の記憶を覗くことができる「再生の鏡」!

Yoran-Oran:それを使って、タブナジアでの
 私の思い出を見てもらうことにしよう!
 やましいことなど、これっぽっちもないのだから!

Yoran-Oran:しかし、再生の鏡を
 持っていたのは誰だったか? 以前、すごく
 嫌味な誰かに自慢された覚えがあるのだが?

Yoran-Oran:ううむ、落ち着けヨランオラン。
 慌てていて、よく思い出すことができん……。
 
 
■ ウィンダス水の区・レストラン

Kyume-Romeh:モグモグ……
 なんだい? この物知りボクちんに
 なにか質問でもあるのかい?

Kyume-Romeh:……ほほう。
 ここに、異国の服を着たタルタル3人組が
 やってこなかったかって?

Kyume-Romeh:ものすごく食いっぷりの良い
 タルタル3人組なら見たよ。……モグモグ……。

Cherukiki:おなかいっぱいだ~。

Kukki-Chebukki:まんぷくまんぷく~。

Makki-Chebukki:生き返ったなぁ~。

Kukki-Chebukki:あのでっかい竜にぶっとばされて、
 おいらたち死んだかと思ったもんなぁ。

Cherukiki:あのでっかい竜にぶっとばされて、
 いちもんなしにもなっちゃったもんね。

Makki-Chebukki:……。
 あのさぁ、おいら思うんだけどさぁ……。

Makki-Chebukki:さっきのとうちゃん、
 ちょっとちがうよな?

Kukki-Chebukki:うんうん、ちがうね~。

Cherukiki:ちがう、ちがうね~。

Makki-Chebukki:もっとさぁ、
 おいらたちのとうちゃん、金持ちじゃん。

Kukki-Chebukki:そうだよ、
 かあちゃんもでっかい宝石もらってたもん。

Cherukiki:ふかふかの毛皮ももらってたもん。

Makki-Chebukki:よーし!
 じゃあ、ほんとうのとうちゃんを探そうぜ!

Cherukiki:探そうぜ!

Kukki-Chebukki;探そうぜ!

Kyume-Romeh:……というわけで、
 あのタルタル3人組は、水の区の南の方に
 走っていってしまったのだよ。モグモグ……。

End


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