ポジショニング

Last-modified: 2017-02-22 (水) 12:35:55

*ポジショニングとは? [#fe5ebc2f]
&color(Blue){&color(Navy){「ポジショニング」とは、簡単に言うと、最適な「ポジション」を取るということです。
「ポジション」という言葉には、FWやDF、MFといった単純な役職としての「立場」と、空間的な意味での「立ち位置」の二つの解釈が考えられますが、本章では、後者の「ポジション」=「立ち位置」という解釈を採用し、ポジショニングを「その時々に応じた自分の最適な位置取りをすること」と定義して解説を行って行きたいと思います。

ポジショニングの意義

試合中、私たちはフィールド上をどこでも自由に駆け回ることができます。狭いようで広いフィールドです。自分が次にどこへ移動したら良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。しかし、相手ゴールを目指す、相手の得点を阻むなど、チーム一丸で何か一つの目的を持ったとき、そこには常に一人一人に合った最適なポジションが存在します。ポジショニングがしっかりできるということは、チーム内の味方同士で目的の共有がしっかりできている、つまり意思の疎通が図れているという証であり、これは最高のチームプレイを実現するための条件でもあるのです。

守備時におけるチームの目的、ポジショニングの原則

数的同等な状況

・マンマークを徹底して、誰一人として相手に裏を取らせないこと。
・自陣内にプレスを受けていない相手を作らないこと。

数的有利な状況

・マンマークを徹底して、誰一人として相手に裏を取らせないこと。
・自陣内にプレスを受けていない相手を作らないこと。
・同じ相手に二人がかりでプレスを掛けに行かないこと。
・積極的にパスカットを狙う、もしくはカウンターを狙っていつでも裏を取れる体勢を作っておくこと。

数的不利な状況

・最後尾はマークを外さないこと。(ボール保持者がプレスを受けて完全にパスが出せなくなっている場合を除く)
・ミドルシュートが5割以上の確率で決まる圏内にボールを持っている相手を入れないこと。
・ボールを持っている相手とボールを持っていない相手を結ぶパスコースを塞ぐこと。

攻撃時におけるチームの目的、ポジショニングの原則

数的同等な状況

・パスコースを確保すること。
・菱形を意識してフィールドを広く使うこと。
・最後尾はマークを外さず、自陣内から出ないでバックパスに備えること。
・積極的に裏を狙うこと。

数的有利な状況

・数的有利な状況を維持したまま定石形を作ること。
・定石形を作るのに不要な人は下がってカウンターに備えること。
・最後尾はマークを外さず、自陣内から出ないでバックパスに備えること。

数的不利な状況

・パスコースを確保すること。
・菱形を意識してフィールドを広く使うこと。
・最後尾はマークを外さず、自陣内から出ないでバックパスに備えること。
・積極的に裏を狙うこと。