基本戦術守備編

Last-modified: 2013-01-18 (金) 21:12:35

守備の役割とは?

守備の役割は相手チームの攻撃を阻み、なおかつ味方チームの攻撃の基点となることです。
基本戦術攻撃編でも説明したように、一たび定石形を相手に作られてしまうと、そこから得点を阻むことは非常に困難です。
したがって守備においては「いかにして相手に定石形を作らせないか(基本戦術)」と
定石形を作られてしまったときに、いかに相手の得点率を下げることができるか(応用戦術)」が問題となります。

基本戦術解説

フットボルテの守備において最も重要な要素は「マーク」と「プレス」です。
全員が正確にマークに付くことができなければ、ほぼノーガード状態です。
正確にマークに付けていてもプレスが上手にできなければ、ただのザル状態です。
どちらか一方が欠けてもいけません。両方揃って初めて守備が成立します。
 
以下、「プレス編」と「マーク編」に分けて詳しく解説を進めていきますが、
プレス編ではマンマークが、マーク編ではプレスがしっかりできていることを前提としていることに注意してください。

プレス編

プレスとは、相手に積極的に体をぶつけて圧力を掛けていくことです。
これによって、ドリブル者からボールを奪ったり、パスやシュートを妨害します。

まず、目的意識を持ちましょう。

パスを防ぎたいのか、シュートを防ぎたいのか、ドリブルを防ぎたいのか、目的をはっきりさせましょう。
ボールを奪いたい一心で自動追尾を押しっぱなしにするのは最も避けるべき行為です。
ゲームの仕様上、ボールを持っている相手に体をぶつけても必ずしもボールを奪えるわけではありません。
常に、プレスをかけてもボールを奪えない場合を想定して動きましょう。

目的の優先順位を考えましょう。

シュートを撃たれたら決められてしまう位置まで相手が上がってきているのなら、迷わずシュートを防がなければなりませんが、
そうでない場合はドリブルで突破されないことを最優先に行動します。
パスの妨害は余裕がある場合のみで問題ありません。
(※数的不利な状況を作られている場合はこの限りではありません。応用戦術守備参照)

目的に沿ったコースを塞げる位置まで自動追尾を使わずに移動しましょう。

いずれの目的の場合も自陣側からのプレスでなければ意味がないことに注意です。
シュートコースは、相手と自陣側ゴールを直線で結んだもの。
ドリブルコースは、相手の位置から自陣側に向かって真横一直線よりもやや内向き。
パスコースは、おおよそ相手と相手の味方を直線で結んだものです。

コース上に立ったら自動追尾を使って体をぶつけて行きましょう。

自動追尾の間に手動移動も適度に織り交ぜて、プレス方向がコース上からズレないように細かく調整します。
ドリブルを得意とする相手は自動追尾の交わし方をよく心得ているため、
手動移動を使う頻度の方が高くなる場合があります。
自動追尾はクリック、ctrl、shiftのいずれかを目的に応じて使い分けられるのが理想です。
 
・クリック自動追尾を用いる場合
ボールを奪った後にキープがしやすいため、
ドリブル幅の大きい隙だらけの相手からボールを奪う際に有効です。
自動追尾解除時に暴発の恐れがあるため敵陣内での使用や細かな調整には向きませんが、
とにかくクリアしたい場合などにも使えます。

・ctrl自動追尾を用いる場合
ボールを奪うと同時に鋭く正確なパスを狙えます。
フリーの味方がいて、余裕のある場合は積極的に狙っていきましょう。
また、マウスカーソルを近距離に置いて使えば敵陣内でもボフリの心配がなく、
かなりの熟練が必要ですが、上ホイールと合わせて使えば細かな調整も可能です。

・shift自動追尾を用いる場合
ボールを奪うと同時にループパスを狙えます。
フリーの味方がいて、かつその間にパスカットを狙って立っている相手がいる場合に有効です。
ボフってしまうため敵陣内での使用には向きませんが、上ホイールを使って弾いたボールにも触れられるのが魅力的です。

マーク(戦術)編

マークとは?

相手のドリブル(移動)コースを塞ぎ、相手が自陣内に入ってきたらいつでもプレスに行ける位置取りをすることです。
その目的は相手に定石形を作らせないこと、もう少し実戦に即した言い方をするなら、
数的不利な状況を許さないことです。

マンマークを徹底しましょう。

相手に数的不利な状況を許すということは、相手に定石形を作る機会を許すということに他なりません。
これは極力避けたいところです。
守備時はチームメンバー全員が相手を余さずマークに付けるように動きましょう。
上級者相手に自陣ゴール前で「1vs0」や「2vs1」、「3vs2」の形を相手に作られてしまったら5割以上の確率で負けます。
「4vs3」なら何とか守りきることも可能ですが厳しい状況には変わりありません。(基本戦術攻撃編、応用戦術攻撃編参照)
相手にミスを突かれ、意図せずして作られてしまうのは仕方ありませんが、
守備時に積極的に数的不利な状況を許すことはおすすめできません。

最後尾はマークを外さないようにしましょう。

フットボルテにはオフサイドのルールが存在しません。
そのため、ゴール前に一人でもフリーの相手を作ってしまうとロングパス一本で簡単に「1vs0」の形を作られ、失点を許してしまいます。
常に最後尾(最も自陣側ゴールに近い位置)の存在を意識し、
攻撃時であっても必ず誰か一人はその位置に入り、絶対にマークを外さないように気を付けましょう。
味方全員で最後尾をカバーする意識を持つことがチーム力のアップに繋がります。

マークを妥協しないようにしましょう。

一人の相手に対して必要なマーク人数は一人です。
サイドに開いた相手を自陣側と敵陣側から挟み込む方法が場合によっては有効ですが、
自分のマークを疎かにしてまで行う必要はありません。
 
また、稀に自陣ゴール前に張り付いて複数人の攻撃を全て一人で防ごうとする人もいますが、
これは味方との連携の妨げとなることが多いため、おすすめしません。
数的不利な状況を除き、自陣内に侵入してきた相手に対しては基本的にすぐにプレスを行うようにしましょう。

マーク対象を決めましょう。

以上のことを念頭に置き、以下の原則に基づいてマーク対象を決定していきましょう。
・リスタート時は自分の真正面にいる相手をマーク。
・シュートを決められる位置に入って来られるまでに自分が辿り着ける相手をマーク。
・自分から最短距離でフリーになっている相手をマーク。
・自分より自陣側にいる味方のポジショニングが活きるように相手をマーク。

マーク対象は相手と味方の二人一組として考えるとわかりやすいです。
最後尾を基点として、最も効率的に全員がマークにつける組み合わせはただ一つです。