東鳩駅列車転覆事故

Last-modified: 2013-02-23 (土) 10:56:35

事件概要

東鳩駅列車転覆事故(ひがしはとえきれっしゃてんぷくじこ)は、2003年3月31日6時29分に現葉鍵国の東鳩市中央区にある麻枝本線東鳩駅付近で発生した列車脱線事故である。

経過

2003年3月31日午前6時29分、東鳩発麻枝行き貨物列車(17両編成)が、麻枝本線東鳩駅付近の下り線で貨車8両が脱線、上り線を塞いだ。
同日41分、上り東鳩車両センター発東鳩行き回送電車(11両編成)が同地点に進入、1両目から2両目に衝突した。

結果

この事故により、回送電車の運転士1名が死亡した。この事故により同駅を経由する大半の路線が2日間不通になり、乗客約10万人に影響した。

原因

国鉄は落雷によりCTCや保安装置が故障し、未開通のポイントに進入した貨物列車が脱線したものであると発表している。また当時(午前6時0分頃)、信号システムに落雷し保安装置が故障して回送電車は始発の車両基地で待機中であった。

事故後

事故発生から1ヶ月後、麻枝地裁は被告である貨物列車の機関士に対し懲役3年の判決を言い渡した。また、地元紙では、被告は賠償手続きに合意すれば「100万円の賠償命令」も行うと発表し遺族は既に手続きを済ませて賠償金を受け取ったと報じた。賠償額の100万円は被告の年収の7分の1に当たり、事故の賠償金としては異例の低額であった。