武器/ジークムント

Last-modified: 2024-02-16 (金) 13:58:39

目次

概要

  • 初代MHから登場し続けている由緒ある大剣の一つ。
    リオレウス素材で作られており、リオレウスと同様シリーズの多くに登場する。
  • ジークリンデと対をなす剣にして、炎剣リオレウスと並ぶもう一つのレウス大剣。
    見た目はジークリンデの緑色の部分を赤色に変えたもの。
    亜種素材のオベリオンは青色となる。
  • ペイルカイザーの説明文によれば、「竜の血を飲み、不死を求めた王の二つ名を持つ大剣」とされている。
    そのように呼ばれるに至った経緯は不明。
  • ドイツ語表記でsiegmundとなる。
  • レッドノートの説明文によれば、「恐れ知らずの英雄が愛用したと言われる名剣」と言われており、
    その刀身は、怯を嫌い勇を助ける力となる。

性能

ジークムント

MHP2G以前・MHF

  • 嫁の剣と同じ無属性物理特化大剣。
    無属性大剣の要、攻撃力がジークリンデよりも高く、さらに会心率もあるまさに上位互換といえる出来。
    しかしその分上位からのスタートであることが多く、素材も逆鱗や紅玉などを平然と要求される。
    赤みを出すためかモノブロスの素材も必要とする場合が多いのも特徴。
    ちなみに一部の作品では何故か亜種大剣からの強化で手に入る。
  • スペックは高いものの、なにぶん上位武器限定の存在のため
    上位以降の強力なライバルと戦う運命にあるのが悩みどころ。
    そして多くの場合、その戦いに破れて倉庫が根城となる不遇の武器だったりする。
    • MH2のペイルカイザーのみ例外で、
      今作最強の大剣といえば聞こえがいいが炎龍の宝玉*5を要求してくるミラアンセスブレイドに対し
      攻撃力倍率10・属性実効値2の差まで迫りながらスロ1を保有するかなりのやり手。
      こちらは紅玉・逆鱗も使わないので、この程度の性能差はチャラどころかお釣りが来る。
      もちろん最終的かつ理想的にはあちらに持ち替えることになるが、
      時系列的にはそもそもミラアンセスブレイドを作ることなく
      ペイルカイザーを背負いながらMHPやMHP2、
      あるいはMHFに移行した、というプレイヤーもけして少なくないだろう。
  • これでも無印及びMHGではオフライン最強の無属性大剣(エンシェントプレートを除く)であった。
    鬼人薬グレートを要求されない分、嫁より若干作りやすいところもある。*1
    また、MHPのジークムントGは大剣の物理火力最強である天上天下無双刀に次ぐ二番手の火力を誇る。
    あちらが入手困難な黒龍の邪眼或いは紅龍素材が必要になるのに対して、こちらは強化なら紅玉一つのみ。
    腕に自信があればGクラスにある闘技場での夫婦狩猟クエストで狙えるためなかなかに有能であった。
    だがその全盛期以降没落を始め、MH2からは強いけど他と比べて厳しい上位武器の位置に置かれた。
    MH2を継承しているMHFでも、HR4(旧HR51)では「ジークフリート」まで強化可能だが、全く流れは変わっていない。
    そもそも、どの無属性大剣がライバルかという話以前に、
    同じオベリオンから派生する兄弟、ペイルカイザーのHR4強化先である「グランツカイザー」が、
    ジークフリートと全く同等の攻撃力、ジークフリートより高い会心率
    ジークフリートより多いスロット、ジークフリートにはない龍属性など、性能面で完全に超えてしまっている
    (一つだけ救いはグランツカイザーの強化にはかなり面倒が伴うという点か)。
  • MHP2Gでは一応上位時点で最強の威力を誇る無属性大剣。だが相変わらず強化先は用意されず、微妙感が拭えない。
    ウカムルバス討伐後にジークムントGとペイルカイザーGが作成可能。
    ジークムントGは攻撃力1296・会心率10%と低火力で、作成には火竜の天鱗が必要。
    ペイルカイザーGは攻撃力1248・龍230という性能で火竜の紅玉を3つに加えて蒼火竜の尻尾を12本も使用する。
    ブループロミネンスの悪夢が今度は大剣に降りかかることとなった
    いずれもブリュンヒルデの劣化で、勲章のお得意様カード取得においても出番が回ってくる事は無いだろう。

MH3

  • ボーンブレイド-改-アギト-オオアギト-ゴーレムブレイド-ヴァルキリーブレイド-ジークムント、
    と強化される。
    ジークムントからは更に、ハイジークムントに強化可能。
  • ちなみに、嫁の大剣であるジークリンデは毒属性だが、
    ジークムントとハイジークムントは覚醒しないと無属性。
    同じリオス素材の火属性大剣のレッドウィング系と被るのを避けるためかも知れないが、
    もう少し何とかしてやれなかったものか。
    ジークリンデと異なり剛・天の派生も無いし……。
  • 若干ながら会心率もついてくるが、MH3ではまだ抜刀術【技】の効果がMHP2Gと同じく、
    無条件で武器出し攻撃でクリティカルが出る仕様だったのも逆風である。
  • なお、3シリーズにはモノブロスが登場しないため、代わりに強化にはディアブロスの素材を使うようになった。

MHP3

  • ボーンブレイド-改-ボーンスラッシャー-ゴーレムブレイド-ヴァルキリーブレイド-ジークムントと強化される。
    ジークムントからは更に、ハイジークムントに強化可能。
  • 本作では覚醒が無くなったため、単なる無属性大剣に成ってしまい、
    ますます火属性大剣のレッドウィング系の陰に隠れてしまった。
  • 物理期待値はリュウノアギト剛角剣ディアブロスと近似であり、を発動させた場合トップクラス。
    リュウノアギトとは抜刀会心を前提にした場合瓜二つと言っていい性能差となる。
    ハイジークムントの方が青ゲージが10長いことくらいしか違わない。
    こちらは火竜の紅玉が強化に必要だが、リュウノアギトはより簡単に作れる。
    剛角剣はスロットがなくマイナス会心持ちだが、ゲージの長さと見切りによる伸びしろが長所。
    • ただし、匠の発動難度が高い今作では匠不要の王虎アルレボが強力なライバルとなる。
      特に発動できるスキルの関係上、火力面では王虎に勝てる要素がほぼ皆無である。

MH3G

  • ボーンブレイド-改-アギト-オオアギト-ヴァルキリーブレイド-ジークムント、
    と強化される。
    ジークムントからは更に、ハイジークムント-レッドノートへの派生と、
    オベリオン-ペイルカイザーへの派生の、2種類が選べる。
  • ハイジークムントは無属性大剣で、覚醒で火属性が付く。

MH4

  • PV第5弾にて、ジークムント系の大剣を装備したハンターの後ろ姿が写し出されており、
    本作でも続投することが示唆されていたが、実際にはジークムントは発掘武器としてのみの登場となり、
    生産武器としてはオベリオンのみが登場している。この為か、前作と違い龍属性は持たない。
  • 発掘武器のジークムントはと言うと、
    旧来通りの赤や、ジークリンデに似た緑、ペイルカイザーに似た青などが発掘できる。
    本当に雄火竜通常種の素材を用いているのだろうか……
  • また、今作ではなんとジークムントは空を飛ぶ
    イサナ船シナト村へ移動するために飛行船へと改造されるイベントが存在するのだが、
    その際に使用されているプロペラが4振りのジークムント。
    …もはや武器ですらなくなりかけている、ジークムントの明日はどっちだ。
    • ちなみにこのプロペラ、というか船全体の大きさはゲーム本編とムービーとで異なる。
      シナト村で見る場合には丁度ジークムントほどの大きさであるが、
      ムービー「いざ空へ」で見てみるとかなり巨大であり、
      ハンターが担いで振り回せるような代物ではない。
      まあ、形は紛うことなきジークムントそのものなのだが。

MHX

  • 今作では再び一般武器としてスパルタカスブレイドが登場。
    ヴァルキリーブレイドからの派生のみで、上位からの登場となる。
  • 最終形はジークムント。
    性能は攻撃力220、匠でわずかに白、会心率5%にスロット1とパッとしない。
    かの包丁が上にいるため、お呼びがかかることは少ない。

MHXX

  • ジークムントは究極強化でハイジークムントに。
    攻撃力340、会心率10%、スロット1つ、匠で紫20。
    断骨大剣の壁は厚いのだが、前作よりはマシに。
    更に今作では紫ゲージ弱体化の影響で、マーティアーと真名ネブタジェセルの間の期待値となる。
    抜刀攻撃では抜刀術【技】の影響で一歩遅れるが、抜刀中のコンボでは素の会心率が生きてくる。
    白ゲージがマーティアーより長いのも見どころ。
    • ちなみに、上に記した二振りとの期待値の差は上下ともにたったの1
      ただしこれに超会心を付けると素の会心が働き期待値としてはその2本を上回る。

レッドノート

MH3G

  • ハイジークムントからレッドノートへ派生できる。
    レッドノートは無属性大剣で、覚醒で火属性が付くのはジークムントと同じ。
    レッドノートは、攻撃力1152となるが、この数値はMH3GのG級大剣の平均値な上、
    天鱗に悩まされるならその時間で剛断剣タルタロスを作った方が良い、とまで言われている。
    やっぱり嫁の方と比べて扱いが残念である。
  • レッドノートに強化した時点でグラフィックが大きく変わる。
    よりレウス通常種の赤い甲殻が現出したデザインとなり、大変格好良い。
    使うのであれば、上述の通り覚醒で火属性540と希少種大剣を超える値になるので、
    覚醒させる事が望ましい。
    • 大剣の必須スキルである抜刀術【技】、集中、斬れ味レベル+1、耳栓or金剛体に加えて覚醒を発動させるのは、
      この大剣の3スロットを活用してもかなり難しい為、どれかを諦める必要も出てくる。
      抜刀術を外せと言わんばかりに会心率が高めに設定されているので、これを外すのが無難だろう。
      代わりに大剣と相性の良い事が証明されたあのスキルを発動させれば、
      ちょうどお誂え向きの防具があり、神おまも要求されずに済む。スキルポイントにも無駄が無い。
      総合的には、紫ゲージが短い上属性値を並ばせるのに覚醒スキルが必須である事、
      会心率が高い分攻撃力が食われている事から、希少種大剣に劣っている感が否めないが、
      無骨なデザインを持つこの武器が気に入ったのであれば、こちらを使うのも悪くない。

MHXX

  • MHXXではジークムントの限界突破に加えてレッドノートへの派生が追加。
    レッドノートはスーパーレッドノートオーリオと強化される。
    オーリオは攻撃力310に匠全部が紫、会心率25%とスロットを3つ持つ。
    こちらはスロット3という点で真名ネブタジェセルが立ちはだかる。
    匠さえつければ会心率のおかげで期待値は並ぶが、あちらは素で紫を持つ上延長可能。
    さらに防御力+60は絶大で、あちらが格上となる。
    • 青電主装備を利用したエリアル運用には最適。
      MH4でジークムントも空を飛んでいたからか
      匠で紫が現れ、素の会心と連撃の心得での超会心が活きてくる。
      二つ名装備の拡張性の低さも武器のスロットが補い、追加スキルも付けやすい。
      皮肉にも二つ名を手にしたライバルの装備との相性がいいとは…

オベリオン

MH3G

  • ジークムントからオベリオンに派生し、最終強化でペイルカイザーとなる。
    オベリオンとペイルカイザーは龍属性大剣だが、
    龍属性大剣には狼牙大剣アル・レボア
    覚醒も含めればタルタロスネロといった強力なライバルが揃っているため、少々影が薄い。
    こちらは、3スロットを活かしたスキル構成で彼等と差別化を狙おう。
    • このオベリオン系統だが海外版の3G(MH3U)ではパッケージイラストへの登場を果たしている。
      日本版では見られない貴重なイラストなので、気になる人は是非調べてみよう。

MH4

  • ジークムントは発掘武器としてのみの登場となり、
    生産武器としてはオベリオンのみが登場している。
    この為か、前作と違い龍属性は持たない。
  • ジークムントが強化ツリーから外れたため、オベリオンはジークリンデ系列の最終強化一歩手前、
    ティタルニアから分岐するようになった。
    性能はと言うと、無属性大剣としては控えめの攻撃力864に僅かながら攻撃力を上げる会心率10%が付く。
    斬れ味は匠で白60でスロットを2つ持ち、覚醒で火属性480が発現する。
  • しかし、ご存知の通り今作の物理大剣は攻撃力4ケタかつ斬れ味白唯一の斬れ味紫持ち
    熾烈なトップ争いを繰り広げているため、オベリオンに立つ瀬はない。
    一応斬れ味の持ちではこれらを遥かに上回っているが、
    大剣は斬れ味消費が少ない為最悪10しかなくても何とかなるので、あまり意味はない。
  • ならばと覚醒させて火属性大剣として使おうにも、今度は希少種大剣の輝剣リオレウスが立ち塞がる。
    スロットと斬れ味の持ち以外の全ての面で負けており、スロットは覚醒が必要な時点でチャラ、
    斬れ味も前述の通り大したアドバンテージにならないと、勝ち目はほぼ無い。
    作成可能になる時期は違うので、繋ぎとしては使えるかもしれないが…
  • 差別化のポイントとしては、生産でのスシロー大剣としてスキル自由度の高い運用ができるところだろう。
    具体的にはガララアジャラなど高級耳栓があることでタメを当てられるチャンスが増える相手には、
    匠不要の2スロ大剣として活躍が見込める。
    特にHR解放前は耳栓の装飾品が1ポイントのものしかないので、助けられる場面は存在する。

MH4G

  • 本作においてもオベリオンを強化してオベリオン改、そしてペイルカイザーとなる。
    ジークリンデ系の武器であるティタルニアを派生強化するか、その場で一発生産することで製作できる。
    強化・生産どちらにせよ火竜の紅玉を一つ求められるが、以降の強化においてはそんなレアな素材は要求されない。
  • 最終形態であるペイルカイザーの性能は、攻撃力1344、火属性は覚醒で530、会心率は20%。
    斬れ味ゲージはデフォで長い白ゲージを持ち、匠で白ゲージがさらに延びて紫ゲージが20ほど発生する。
    スロット数は2つ。
  • 攻撃力こそ火属性大剣としてはガンキン大剣に次ぐ域に達していながらも、
    匠発動における紫ゲージはライバルであるフレイムミラブレイドや輝王剣リオレウスに劣っている。
    それでも匠付きでも白ゲージしか出ないもう一方のライバルである煌炎剣リオレウスよりはマシかもしれないが、
    そもそもペイルカイザーを火属性武器として使うには覚醒が必要など使用するにはそれなりの工夫がいる。
    • とはいえ覚醒、大剣必須2種、匠(真打)を揃えれば生産火属性大剣としてはトップクラスに位置する。
      ライバルに劣る斬れ味も大剣としてみれば必要最低限を兼ね備えているため、
      護石に恵まれれば一線級の大剣として運用できる。

余談

  • 亜種武器のオベリオンも、シェイクスピアの戯曲『夏の夜の夢』に登場する、
    妖精の王オベロン」から取られていると思われる。
  • いずれも、「空の王者」と謳われるリオレウスの武器に相応しい名前と言えるだろう。
  • レッドノートの銘は恐らく上記のような作品には関係ないだろう。
    英語版では「Reddnaught」と綴られているが、これを見るに
    レッドとドレッドノートから取られたのだろう。
  • オーリオという銘だが、これに当てはまりそうな単語はどうやら存在しない。
    読みが近い言葉に明日を意味するギリシャ語のαύριο、油を意味するイタリア語のolioがあるが、
    どちらも訳として正しいとは言えなさそうだ。
    もしくは単純に、「リオレウス」をもじったのかもしれない。
    或いはギリシャ神話のオリオンからの引用かもしれない。
    チャージアックスにしてもオリオンからの引用で間違いはなさそうなので、その可能性はあるかも。
  • 本武器は上記の通り、角竜種とのハイブリッド大剣とも言える側面を持っているが、
    MH4にはディアブロス、モノブロスは登場しない。
    なので今作では、リオレウス素材のみで作る事が出来る。
    もしかするとこれは、どちらか若しくは、両方の「ブロス」が登場するというフラグだったのだろうか…。
    • そしてMH4Gでは両方の「ブロス」が登場するので、フラグは回収されたといえよう。
    • さらにMHXではまたも角竜種が未登場となる。
      そしてMHXXでディアブロスが復活。またもフラグ建設、回収を行った。
  • 記事冒頭で述べた通りほとんどのシリーズに登場しているが、
    MHWorldでは2019年6月時点では実装されていないため、惜しくも皆勤とはなっていない。
    • 気休め程度にしかならないが、MHW:Iで可能になった「パーツ強化」において、
      ゴーレムブレイド型の大剣に火竜パーツを付ければ雰囲気だけはそれっぽくなる。

関連項目

モンスター/リオレウス
モンスター/リオレウス亜種
武器/ジークリンデ - 色違いのリオレイアの大剣
武器/ブリュンヒルデ - 色違いの亜種の大剣
武器/炎剣リオレウス - もう一つのリオレウス大剣
武器/火竜武器


*1 無印オフラインはフルフルが隠しクエスト扱いだったため、鬼人薬グレートに必要なアルビノエキスの入手が遅かった。