MHP3から登場した大鎌型の太刀。
ドボルベルクの湾曲した鋭利な角を使って作られている。
尻尾による打撃ばかりが注目されがちだが、角による一撃も侮ることは決してできない。
目次
概要・性能
MHP3
- アオアシラ武器の青熊薙改から山刈鎌へと派生し、そこから山刈大鎌→山薙ワイルドハイトへと強化していく。
- 山薙ワイルドハイトの性能は
- ブースト込みで攻撃力235
- 安定感のある会心率0%
- 素で青30、匠で白ゲージ20
- 地味にありがたいスロットひとつ
ただしレア素材の尾槌竜の仙骨とジエン・モーランの猛々しい龍鋭牙を使用するため作成難易度は高い。
白ゲージも太刀の手数からするともう一声欲しい長さである。
- ライバルとなるのは霊刀ユクモ・真打と王牙刀【伏雷】。
- ユクモはスロットこそ持たないものの
山薙ワイルドハイトに次ぐ攻撃力210を持ち、匠で脅威の白40と高い継戦能力を持つ。
必要なレア素材が雌火竜の逆鱗二つのみなので作成難易度が低いことも魅力。 - 王牙刀はユクモと同じ攻撃力210に雷属性24、更には匠で白40とかなりの高性能。
ただし雷狼竜の碧玉を使うため作製難度は高い。
碧玉は他のジンオウ武器にも使用するため、需要が高い。
- ユクモはスロットこそ持たないものの
- またデフォで白ゲージを持ち、白・青ゲージ共々ワイルドハイトより長く、
シルバーソルと相性抜群の疾風刀【裏月影】も強力なライバルである。
スキル次第ではワイルドハイトの攻撃性能を超えることも可能。
そして、もはやコイツは言わずもがなである。
上記のライバル達と差別化するには、匠に加えて業物もしくは砥石使用高速化を発動させ、
極力白ゲージを維持したまま戦いたいところ。
MH3G
- 形状も属性も関係ない飛竜刀【双火】からの派生となった。
高攻撃力なのは相変わらずだが、山薙ワイルドハイトに-5%のマイナス会心が追加された上
匠で白ゲージが現れない。と少々弱体化された。
- G級に入ると通常種・亜種双方の素材を使い陸薙グランドフォール、
そしてレア素材であるドボルストーンを用いて大陸薙カタストロフへと強化できる。
- 最終強化の大陸薙カタストロフは
攻撃力924。十分高い。会心率は-15%だが、それでもなかなか強力な一振り。
残念ながら匠でも紫は出現しないが、代わりに十分な長さの白を誇る。
また覚醒させるとその無骨なデザインとは裏腹に氷属性250を纏い、
圧倒的な攻撃力と併せて氷属性弱点の相手を有無を言わせず黙らせる。
特に肉質が柔らかく、物理ダメージも活かせるジンオウガやドボルベルク亜種などに効果が高い。
そうでなくとも、氷弱点にはディアブロスやブラキディオスなどの豪傑揃いなので、
作っておいて損はないだろう。- なお、角竜にも言えたが、尾斧竜は氷属性が弱点である。
- とは言え、これは覚醒前提の話であり、それをG級序盤で生産するのは難しい。
G級序盤に手に入るヘリオス(セレネ)Zシリーズには斬れ味レベル+1が付随するため、
セットで作成を進めると攻略用として最適な装備になるだろう。
ただし、氷属性が有効な難敵のドボルベルク亜種は、同時にこの武器の素材にもなるため、
なんとも歯がゆい。山薙ワイルドハイトも覚醒で氷武器になるため、それで我慢しよう。
なお大陸薙カタストロフへの強化にはHR7で初めて手に入る緑迅竜の剛刃翼が必要となるため、
HR6の時点ではワイルドハイト、もしくはその1つ先である陸薙グランドフォールを使わざるを得ない。
- ライバルとして、素で氷属性を備え属性値も高く、斬れ味もワンランク上と優秀な
アグナコトル亜種のグラスディーヴァがある。
斬れ味と会心を含めても物理期待値はカタストロフの方が高いが、
一撃が軽めの太刀は属性値≧攻撃力という選ばれ方をされることが多く、
なおかつ覚醒の手間がないという点で劣ってしまいがちである。- また、G級の氷属性太刀には氷刃【雪月花】もある。
こちらはHR6で作成可能でありながら覚醒いらずで属性値300、
大陸薙カタストロフと同等の白ゲージにそれよりも長い青ゲージ、
必要素材(鉱石2種と瞬間凍結袋&凍った粘液塊)の関係で作成難易度が低め
といった点に強みがある(カタストロフはG級レア素材のドボルストーンが、
グラスディーヴァは凍戈竜の剛爪6個がそれぞれ壁になりやすい)。
- また、G級の氷属性太刀には氷刃【雪月花】もある。
MHX
- ドボルベルクと共に久々の復活。
ダークサイスをLV4から山刈鎌に派生でき、最終強化は山薙ワイルドハイト。
今作では覚醒スキルがオミットされたため、純粋無属性太刀となる。
攻撃力230に空きスロット1つ、素で青20に匠+2で白20という斬れ味。
物理威力はかなり高く、覇剛刀クーネタンカムに次いで堂々2位の期待値を持つ。
白ゲージが短いのも研磨術でフォローできるため、実用性が高い無属性太刀と言えよう。
- ただ、今作の無属性太刀はとにかくライバルが多い。
ギリッギリ僅差のところにアシラ太刀だのテツカブラ太刀が控えているのである。
特に青熊長筆【留跳】との差はスロット1つのみ。しかも白ゲージは青熊の方が10長い。
更にこちらは大竜結晶を使用する関係で、
基本的には素材元と戦えるようになるHR60*1まで最終強化がお預けなのに、
青熊長筆はHR7の序盤で余裕の完成。
ワイルドハイトの性能も悪くはないのだが、どうにも食われがちである。
MHXX
- G級追加に伴いさらなる強化が可能となる。最終強化で嶺薙ワイルドグロウトとなる。
攻撃力340に素で白30、匠+2で紫20が出る。
会心率は0%でスロットは変わらず1つだけ。
ここまで見ればだいたい察せてしまうが、今作の無属性武器は高い攻撃力に素で紫20の斬れ味に加え、
スロット3つと防御力ボーナス+60を持つアトラル武器と張り合うことになる。
ワイルドグロウトは真名メルセゲルに攻撃力が10勝っているくらいしかないが、
紫ゲージの弱体化により白ゲージ運用も視野に入るため、前作ほど使いづらい訳ではない。
しかし、前作で鎬を削っていたアシラ太刀は鎬を削るどころか、
全太刀中最高の期待値を誇る大業物となってしまった。
さらにその他の無属性太刀もメルセゲルと張り合える程強力なものが多く、少し辛い立場にある。
- 肝心の製作難易度はというと、最終強化に獰猛化尾槌竜重殻とレア素材のドボルストーン、
前作同様に大竜結晶のG級版である巨竜結晶が要求される。
…つまり最終強化が可能になるのはまたしてもHR解放後である。
HR解放の条件はアトラル・カの討伐クエストであり、製作時期も負けてしまっている。
アトラル・カは金策としても利用されるため、気づいたら全ての素材が揃っていた…なんてこともある。
その背景もあり、あちらの製作難易度はかなり低い。
MHXR
- MHXRではシステムの関係から通常種武器と亜種武器が別系統になり、
加えて特殊種であるドボルベルク峰爆種の武器が登場しているため、
計3種のドボル太刀が存在している。属性は全て土。
- 通常種の山刈鎌(☆3)は30秒間自身の受けるダメージを50%減らす武技を持つ。進化は無し。
- 亜種の陸薙グランドフォール(☆4)は全員の体力を200回復させる武技を持つ。
進化させ大陸薙カタストロフ(☆4)にするとスキル「感電耐性+50%」が付くため
防具側のスキル負担がやや軽くなる。
- 峰爆種の爆断刀レッドノヴァ(☆5)は20秒間与えるダメージが6倍になる武技を持ち、
更に練気ゲージの時間減少を少し抑えるスキル「太刀の達人」が付いている。
強襲武器としては破格の倍率、更に赤練気を維持しやすくなるスキルがあり
非常に攻撃性能が高くなっているが、その代償として武技にはやや長めのクールタイムが付き、
更にマイナススキル「防御力-50」が発動してしまっているため、扱いには慣れが必要。- 余談だが、スキルポイントの概念がなくマイナススキルがほとんど存在しない同作において、
明確なマイナススキルが発動する装備は中々珍しかったりする。
刃の内側が黄色く溶岩のように赤熱化しており、常時煙のエフェクトが発生している。 - 余談だが、スキルポイントの概念がなくマイナススキルがほとんど存在しない同作において、
余談
- 鎌型の太刀はMH3以降では珍しく、何気に漆黒爪以来の登場となる。
MHP2G以前とMHFには、他でもない鎌蟹の太刀であるヒキサキやダークサイス、
大鎌威太刀、ブラックサイスなど、様々な鎌が登場している。
- G級武器である大陸薙カタストロフの「カタストロフ(仏:catastrophe)」とは
「環境の大変遷」などといった、環境が大規模に変化するという意味である。
確かにドボルベルクなら尻尾でぶっ叩いて水没林やら渓流やらの木々をへし折り、
周囲の環境を変えるくらい起こしてもおかしくはないため、なかなか合った銘である。
- 少し上にもあるが、龍属性でないにもかかわらず
素材になっているモンスターの弱点属性を覚醒させる武器でもある。
初期のモノブロス亜種の武器やディアブロス亜種の片手剣もまた、そんな矛盾を抱えていたりする。
- 3G闘技大会の「ドボルベルク亜種討伐」で太刀を選択すると、
氷属性を覚醒させた山薙ワイルドハイトで出撃することになる。
…というか、ドボルベルクにドボルベルクである。…縄張り争いだろうか。