MHP2Gのメインモンスター、迅竜ナルガクルガの素材で作られた太刀。
目次
概要
- 迅竜ナルガクルガの素材から作られた太刀。
強化していくことで夜刀【月影】に到達する。
練られた気に応じて刃が出る機構は、工房の最高機密とのこと。
- 見た目は比較的平凡な黒塗りの太刀。
刀身の方はナルガの刃翼そのものといった風で、鞘の方は黒毛で作られているのだろう。- 解説の通り、練気ゲージが貯まると、隠された刃が出現するギミックがある。
…しかし、根元の方の刃が大きく展開するので、見た目には裁縫で用いる
糸切りリッパーのような形状となるため、展開前に比べてえらく扱いにくそうではある。
- 解説の通り、練気ゲージが貯まると、隠された刃が出現するギミックがある。
性能
夜刀【月影】
MHP2G
- 驚異の会心率50%に、デフォルトで紫ゲージを持つ太刀。
…が同じくデフォルトで紫が付く轟刀【大虎徹】、黒刀【終ノ型】&黒刀G、ヒキサキの中では、一番紫ゲージが短い。
匠の有無はあれど他の一線級太刀と比較しても紫が短めなのが、手数武器としては痛い。
また、この当時の紫ゲージは斬れ味補正がかなり高く、匠自体も装飾品でもつけやすいのも逆風であった。
運用する際は、業物に加えてできれば砥石使用高速化も欲しいところ。
幸いスロットが2つもあるので、頑張ってつけよう。- 今作における太刀には高会心率を誇る大業物が結構多く、
その中にあって匠不要と生産難易度の低さぐらいしかアドバンテージがないので、
他のナルガ武器と比べると若干不遇気味である。
特に、上述した虫素材から作られる太刀である黒刀【終ノ型】が、【月影】の倍以上の紫ゲージに、
互角の攻撃力、さらにスロ3、おまけに月影よりもさらに早いG★1で作れる上、
必要素材も大半が農場等での採取で集まると、初登場にして随分と厳しい環境になってしまっていた。
一応、月影も会心率で25%優ってはいるのだが、上記の劣勢を覆すには厳しい感は否めないか。
- 今作における太刀には高会心率を誇る大業物が結構多く、
MHP3
- 【月影】は会心率40%、スロ2に短めながらデフォルトで白ゲージを持つ。
また、ヒドゥンサーベル改から通常種派生の月影の他に
今作初登場の亜種派生のギリーサーベル→疾風刀【裏月影】に分岐派生する強化ルートが追加された。
MHP2G時代に比べると、同じく匠不要の無属性太刀のライバルとそれほど性能差がなく、
匠スキルがつけにくくなった外的環境の変化もあって
相対的に立場は強くなったといえるかもしれない。とはいえ、目の上のたんこぶはいるが…
MH3G
MHX
- ナルガクルガの復活に伴い、こちらも復活。
- 攻撃力180に会心率40%、スロット2つにデフォルトで白ゲージ20を持つお馴染みの仕様。
系列武器は一発生産できず、鉄刀からヒドゥンサーベルへ派生させることで入手できる。
最終強化に大竜結晶を使う関係で完成時期はかなり遅いのが欠点。
MHXX
- 当然ながら通常種武器・二つ名武器ともに続投、限界突破を経てG級強化も追加された。
通常種武器の夜刀【月影】を強化していくと最終的に「無明刀【空諦】」となる。 - 究極強化の性能は、
- 攻撃力290
- 会心率45%
- 素で延長不可の紫20に白50が続く
- スロ2
G級では乗算系火力スキルの優先度が上がり、積める数も増えている関係上超会心が採用されやすい為、
元々高い会心率を持つこの武器はすこぶる相性が良い。 - しかし、これはデメリットともなる。
会心率も斬れ味もなまじ優秀な代償として、スキルを組んでいくと、
弱特&超会心の時点でどちらも頭打ちとなってしまうのだ。この武器に合わせるスキルは少々特殊となる。- 解決策として、弱点特効を他の会心率スキル
(連撃の心得・見切り・挑戦者など)に置き換えて火力の安定を図る、
斬れ味ケアスキル(業物・挑戦者の納刀・剛刃研磨など)を載せて継戦能力を補助する、
会心の他に物理火力(挑戦者・攻撃・逆恨みなど)に少しでも手を入れる、
狩技の性能を上げる切り札などを載せる、
回避性能や回復速度などの生存スキルを追加する、などの方向に舵を切ろう。 - XXでは紫ゲージの補正が弱体化されたため、短い紫の維持ではなく長い白で運用する事も十分に視野に入る。
ただ、白ゲージまで使うとなると、長大な素白を持つ鎧裂鎌ドヒキサキや、
素白の時点でこちらの紫すら僅差で上回る期待値を誇る渦紋鬼懐刀【下剋上】が立ちはだかる。
他にも、同じ攻撃力290とスロ2にさらに高い会心率55%匠で紫こそ出ないものの素白30の審判の翼XXがある。
致命的に火力不足な訳ではないが、白だと火力で上回るライバルがいる以上
やはりスロ2と素の短い紫を活かさなければ下位互換に甘んじてしまうだろう。
- 解決策として、弱点特効を他の会心率スキル
- 今作初登場にして猛威を振るっているアトラル武器もライバルとなりうるだろう。
真名メルセゲルは攻撃力330に加え斬れ味は紫20を匠で延長可能、
さらにアトラル武器共通のスロット3と防御ボーナス+60まで備えている。
空諦は少ないスキルでそれなりの期待値と継戦能力を確保出来るため生存スキルなどを積みやすい。
どう差別化するか、どう安定させるかが鍵となるだろう。
MHW:I
- アイスボーンにてナルガクルガと共に登場。
派生でヒドゥンサーベル、一段階強化でヒドゥンサーベル改、
最終強化で夜刀【月影】となり、今までの見た目で登場する。
ギミックも続投しているが、今作では練気ゲージ最大時の変化が撤廃されたため、
オーラの色が白以上になるとギミックが発動するという形になっている。
このギミック発動条件の変化はギミックが続投したジンオウガ太刀も同じになっている。
- さて気になる性能はというと、
- 低め…というには低すぎる攻撃力792
- 会心率20%
- 素で紫30、匠で延長可能
- 覚醒で毒属性540
- レア度は11で、カスタム強化のスロットは最大5枠
- 防御力ボーナスとスロットは無し
- 過去作と同様に低攻撃力・高会心率型の武器なのだが、その攻撃力があまりにも低い。
さらに、XXから続いて紫ゲージと白ゲージの補正の差が小さいため、総合的な期待値がかなり低く、
こちらが紫ゲージでも他の武器の白ゲージに期待値で負けることも珍しくない。
高会心率ということを生かして達人芸運用に…使いやすいと言えば使いやすいのだが、
Ver.10時点のマスター級防具とカスタム強化だけでも素の会心が0%だろうと無理なく達人芸の実用圏内にできるので、
こちらより遥かに攻撃力が高い武器でやった方が強くなる。
正直、厳しい立場に置かれていると言わざるを得ない。- 高会心率、とはあるが、過去作のように突出した会心率ではなく、かなり控えめ。
いざ工房で性能を見て、「アレ?」と思った方も多いのではないだろうか。
- 高会心率、とはあるが、過去作のように突出した会心率ではなく、かなり控えめ。
- 攻略用と割り切ってみても、最終強化には死を纏うヴァルハザクの素材が必要なため物語の終盤。
それまでに作れる無属性太刀もいくつかあるのだが、似た性能としてはこの武器の派生前の
クルルヤックの太刀、ネスルラフィークIIが立ちはだかる。
斬れ味こそ白留まりなものの、攻撃力はこちらより上の825、この武器のウリであるはずの会心率ですら5%上回る。*1
さらにさらにあちらは、ナルガが登場する頃には最終強化が可能。
……ここまで踏んだり蹴ったりだと、攻略用としても、趣味武器と言わざるを得ない。
あちらの最終強化に迅竜の重牙が要求されるのは何かの嫌がらせだろうか。
- ちなみに、攻撃力が妙に低く、会心率も過去作から大幅に引き下げられているのは、
この武器だけではなく、今作のナルガ武器全体に言えることである。
理由についてはこいつらのせいだろうか。
何?高会心・良斬れ味・(本作のナルガ武器よりはマシだが)低攻撃力と
本来の持ち味が全部残ってる上に毛色が違う派生型まで用意されている武器群がある?聞こえない聞こえない……。
MHRise
- ライズにおいても登場。今作では夜刀【月影】まで。
今作での性能は- いつも通り低めの攻撃力180
- 取り戻した高い会心率40%
- 素で白30
- レア度は6、百竜強化は攻撃力強化III、会心率強化II、操竜の達人
- 防御力ボーナスはなし、スロットはレベル2が1つ
アイスボーンでは残念性能となってしまっていたが、過去作に近い性能を取り戻したといえるだろう。
- 匠が重く、それでいて匠で伸ばしてもあまり斬れ味が良くない武器が多い今作では、
素で白ゲージが出ているこの武器は非常に大きなアドバンテージを得ている。
加えて、高会心率を取り戻したことにより会心特化構成をかなり組みやすくなっているのも追い風。
無属性ゆえの汎用性の高さもあり、現状の太刀の中ではとても使い勝手がよく強力な一品。
ただし、ナルガ武器共通の欠点である素の白ゲージの短さもまた健在。
太刀は手数が少ない方とはいえ、そのままだと戦闘中にほぼ確実に青に落ちる。
一応、現段階では青になると弾かれやすさが気になるという相手は少ないものの、
他の高攻撃力太刀に追いつかれやすくなる可能性もある。
- 無属性でライバルとなるのは骨刀グアルガ。
攻撃力こそ230と高いが素では緑止まり…なのだが、今作で倍率強化となった鈍器使いのおかげで攻撃力が跳ね上がり、
緑が長めなので斬れ味の消費量次第では差がかなり小さくなる。
また、匠で伸びるのが全て青ゲージなため、これまた補正のおかげで強力になる。
スロットもこちらと同じでレベル2が1つ。
こちらの方が弾かれにくいが、あちらはヒットストップが短いおかげで
立ち回りの細かい部分で動きやすいというメリットもある。
- その他、汎用性の高い太刀としてはマガイマガドの太刀である禍ツ太刀ノ幽鬼アガラも強力。
攻撃力が200と高めで匠2と早い段階から出現する白ゲージで斬れ味も良好、なおかつ爆破属性23を持ち、
レベル2とレベル1のスロットを1つずつ持つなど安定した性能の高さを誇る。
爆破属性のおかげで、短期決戦や部位破壊による弱体化が大きいモンスターを相手取る際にはこちらより有用な場面も。
百竜夜行で状態異常のミッションを素早く達成できるため、強力な兵器をいち早く解放するという
爆破属性自体が武器の性能と違った強みをもっているのも差別化ポイントか。
- Ver.2.0からは匠が発動する防具が増えたため、この武器含むナルガ武器のアドバンテージは多少落ちた。
太刀では新たに実装された武器ミラージュショテルが有力なライバル。
会心率はこちらより低いものの、攻撃力が高く、匠で出る白ゲージが長めとなっている。
またその一方で、匠いらずの白ゲージを持つライバルに一虎刀【餓刃】も実装。
会心率こそマイナスだが攻撃力は高く、百竜スキルで鉄蟲糸技強化が使える強みを持つ。
- Ver.3.0になるとファントムミラージュが追加され物理期待値で大きく差が付いてしまった。
単純な火力勝負では少々攻撃系スキルを盛ったところで覆せない為、
こちらを有効活用するなら別の方向性を見出していきたい。
例えば素の会心の高さを活かし、弱点特効に頼らず高い会心率を維持して
超会心や達人芸を発動させて殴る場所や相手を選ばず斬れ味をキープしたり、
匠不要なスキル自由度の高さから回避距離UP等の快適系スキルを発動させる等と言った運用である。
- 後の2022/1/21にUSJコラボクエが配信され、非常に性能が似通った武器である蒼星ノ太刀【舞龍】が追加された。
あちらは【月影】から会心率と斬れ味を少し削った代わりに高い水属性が追加されたというスペックであり、
僅かでも水属性が通れば属性ダメージで抜き返されてしまうため、今まで以上に立場は危うくなった。
まあ、敗北したところで【月影】用の装備の転用が効くので、全くの無駄死にではないのが救いか。
MHR:S
幾多の魂を吸って、妖艶な影を
纏い昇華した夜刀。
尖る刃が獲物の肉を刈り取る。
(夜刀【尖影】)
古の凶手が生みだした暗器。
その漆黒の刃は、剣技の境地に
到達した者の証。
(無明刀【空諦】)
- サンブレイクでのMR実装に伴い、この武器も強化先が追加された。
最初の強化で夜刀【尖影】、そこから改を経て、ストーリークリア後に最終強化の無明刀【空諦】となる。
その性能は以下の通り。- とても低い攻撃力280
- 変わらず高い会心率40%
- 素で紫ゲージが40、匠で延長不可
- 防御力ボーナスとスロットのレベル2は変わらず
- 百竜装飾品スロットはレベル1
- サンブレイクでは、攻撃力の低さの問題が今まで以上に深刻化している。
ライズではやや抑え気味だった属性武器の物理性能が軒並み向上したことに加えて、
ナルガ武器の中でも、太刀は攻撃力ワーストタイに選ばれてしまったのである。
結果、この攻撃力280は、なんとサンブレイクのMR最終強化太刀としてはワースト1位である。
- 無属性太刀の中だけで見てもライバルは多く、またかなり手強い。
…というか、匠無しでもこちらより優れた斬れ味、期待値、スロットを両立する太刀が普通に存在している。
しかもこの武器は百竜スロットがレベル1であるため、有用な〇〇特効系の百竜装飾品を付けられない。
高い会心率を活かして、会心率上昇要素より攻撃力上昇要素を多めに付与していくことになるか。- Ver.11.0にて傀異素材を投入した『傀異錬成』の登場により、百竜スロットの件は克服できる。
しかし、同段階で錬成に必要な枠数が5枠までで、そのうち百竜スロ拡張には4枠を費やす。
無属性で状態異常もない本武器では残り1枠に入れられるものが無く、かなり不甲斐ない。
かといって、足りない分を補う攻撃力強化に枠を費やすと今度は百竜スロ拡張ができなくなる。
右を向いても左を向いてもかならず何かができないため、結局頭を抱えてしまう。 - Ver.12.0では錬成の最大枠数が6枠に増加し、百竜スロット拡張と攻撃力強化Lv1が同居可能に。
たとえ+5であろうと、攻撃力が絶対的に不足している無明刀にはありがたい……のだが、
同時に攻撃力強化Lv3も実装されており、他の無属性太刀も同じだけ攻撃力の伸び代が増すので、
相対的な差はVer.11.0で百竜スロット拡張を選んだ時と全く変わらない。
枠余りの不甲斐なさこそ返上したものの、悩み多き武器という評価は変わらなかった。 - そして迎えたVer.13.0、錬成枠は計8枠まで強化可能となり、
スロット拡張に費やしても4枠余るというなかなかの結果をもたらした。
ではその4枠でどんな火力に直結する錬成ができるかというと…攻撃力強化Lv2(+10)。
やっとの思いで導きだした火力が攻撃+10とは不甲斐なさ過ぎる。
周囲は攻撃力強化Lv4(+20)という、さらに上の火力を手にできるため相変わらず。 - Ver.15.0から錬成枠が計10枠まで拡張され、更にスロットを拡張すると性能にボーナスが付くようになった。*2
レベルに応じて攻撃力と斬れ味が強化されるようになるのだが、
無属性・状態異常武器は攻撃力の強化の度合いが大きく、
最高レベルに達すると攻撃力が+40される(属性武器は+25で止まる)。
ついでに斬れ味も+20されるため紫60とかなり安定感のある長さに化ける。
攻撃力自体は絶対的に不足しているが、当初に比べればようやくそこそこの性能まで持ち直せたといえるか。
- Ver.11.0にて傀異素材を投入した『傀異錬成』の登場により、百竜スロットの件は克服できる。
MHF
- 遷悠種ナルガクルガの実装に伴い遷悠武器として実装された。
HR5の素材でヒドゥンサーベルを生産し、G級の素材でヒドゥンサーベル改→夜刀【月影】と強化していく。- 最終強化となる夜刀【月影】の性能は以下の通り。
- 属性武器と比べても低い攻撃力2299
- それを補う会心率50%
- さらに高い毒属性900
- 斬れ味レベル+1で標準的な量の空ゲージが出現
- シジルと装飾品どちらも利用可能なユニバーサルスロットが3つ
- 遷悠武器であるため、スキル早食いが自動発動
Gに入ってしばらくしてからのMHFでは会心率0%の武器でもスキルなどで100%にできること、
毒がそれだけで大きな効力を発揮する場面は多くないことから、
普通の汎用的な装備ではこの武器の力を引き出すことはできない。
ナルガクルガの登場したG10以前にこのような高会心と毒属性の武器における問題にテコ入れがなされており、
閃転で余剰会心を攻撃力に変え、
劇物取扱皆伝と状態異常追撃で高い頻度で毒を入れ追撃を加えることで真価を発揮する。
毒が有効かつ肉質の固めのモンスターを相手にすれば他の武器と差をつけることができるだろう。
- 最終強化となる夜刀【月影】の性能は以下の通り。
MHXR
- 通常種のヒドゥンサーベル、亜種のギリーサーベル、希少種のエクリプスサーベルが登場。
ヒドゥンサーベルが水属性、ギリーサーベルが土属性、エクリプスサーベルが氷属性。
加えて、特殊種であるナルガクルガ烈水種のものも実装されている。
- 烈水種の烈刀【霧斬】(☆5)は、
カラーリングが鮮やかな蒼色に変化しており、
特に美しい鮮やかな蒼色の刀身に目が引く。
疾風刀【裏月影】
- MHP3より登場した、ナルガクルガ亜種の太刀。
MHP3
- 月影と比べて、攻撃力と白ゲージの長さで優る一方で、会心率は無くなり、スロットが1つ減った。
攻撃力の期待値はほぼ互角であるため、白ゲージの長さとスロット数で差別化しよう。
MH3G
- 素で白ゲージ、匠で長めの紫ゲージが付き、スロットが2個あるほか、
覚醒させることで低めながら麻痺属性を得られる。
麻痺属性太刀としては他に魂縛棍【アガタマ】があるが、
あちらはデフォルトで麻痺属性を有する点で異なる。
優劣に関しては、一長一短ではあるが、覚醒を必要とはするものの、基本性能で大きく優るこちらが若干有利か。
いずれにせよ、今作において大暴れしている太刀の前に霞んでしまっているのが現実であるが…。
七星刀【天権】
七星の第四の具現。その一閃を目に捉えた刹那、命の灯火は淡く消えゆく。
- ナルガクルガ希少種の素材から作られる太刀。エクリプスサーベルから強化される。
外見はヒドゥンサーベルを月白色にした太刀。練気状態で新たに刃が出現する機構も継続して搭載。
- 他の七星武器同様に、名前の由来は中国の道教思想に基づき北斗七星が意匠された刀剣の呼称から。
天権の名は北斗七星を構成する星のひとつ、おおぐま座δ星メグレズの中国名に拠る。
MH3G
- 攻撃力は726と控えめと言える数値だが、素の状態で長大な紫ゲージ、
更にMH3Gに登場する全武器中最高の会心率50%を併せ持つ。
スロットも1つ空いており、覚醒させれば多少の毒属性(200)がつく。
- どちらかといえば趣味の域だが、以下の方法で会心率100%のロマンを堪能できる。
などなど…
気になる人はやってみよう。攻撃の度にピカピカと光り中々爽快である。
- この【天権】は七星武器の中で最も武器倍率が低い。
一方で、会心率はトップであり、会心率も考慮した期待値ではガンランスの【玉衝】と並ぶ。
しかし、玉衝はデフォルトで毒属性を持っているのに対し、天権は覚醒させないと毒属性がつかない。
その蓄積値も太刀の手数を考えても高いとはいえず、
どうしても総合火力で他の七星武器群に見劣りする感が否めない。- とはいえ、【天権】単体の性能は決して低いわけではなく、むしろ太刀の中ではかなり優秀である。
この武器の強みは、やはり匠いらずの長い紫ゲージであろう。
これにより、スキルにかなりの自由度を持たせることができるという点で、
ホムラとはまた違った汎用性を誇る太刀である。
- とはいえ、【天権】単体の性能は決して低いわけではなく、むしろ太刀の中ではかなり優秀である。
- MH3Gにおいて猛威を振るっている爆破属性、その太刀である破岩刀ホムラが唯一輝けないとされる
超絶強化された単体狩猟クエストにおいて、最有力候補として名乗りを上げる武器の1つでもある。
実際、この武器で例のアレのクリア報告も上がっている程。
- 難点はやはり製作難易度の高さだろう。
ナルガクルガ希少種と戦えるようになるのはHR40以降であり、レア素材の朧月の欠片も要求される。
そして、月迅竜の豪斑毛の要求数も8個と多い。
ただこれに関しては、朧月の欠片を集める際に自然と集まっていることが多いので、
そこまで気にならないだろう。物欲センサーさえ無ければ…- 現在は、HR8で受注可能なイベントクエストが配信されているため、
HR40到達前でも作成が可能。ただし、HR40のものより若干攻撃力が高い個体のため挑む際は注意。
- 現在は、HR8で受注可能なイベントクエストが配信されているため、
- MH3Gの太刀には素で斬れ味レベルが7、かつ紫ゲージを有する物が多い。
その中でライバルとなるのは、アルバ武器の神滅爪アル・ファリアと火竜武器の飛竜刀【八重桜】だろうか。- アル・ファリアは、さすがのアルバ武器といったところで非常に高性能であり、
この武器と同様に素で紫ゲージ50を持つ。
差別点はスロットがなく、天権よりやや期待値が低い一方で、非常に高い龍属性を持つことである。
期待値の違いは武器倍率にして10弱と言ったところで、少しでも龍属性が通ると逆転されてしまう。 - 八重桜は攻撃力が858と非常に高く、会心率を考慮した期待値でも天権を上回る。
しかし、紫ゲージは20と並程度で、太刀の手数上、普通に戦えば天権が有利な場面の方が多い。
火属性を持つが120と低く、火属性が弱点の相手でない限りはほとんど無視できる値である。
八重桜の最大の特長は、ここまで高い物理攻撃力を誇りながらスロットが2つあることである。
したがって天権以上にスキルの柔軟性が高く、八重桜を採用する人の多くはこのスロットが理由であろう。
- アル・ファリアは、さすがのアルバ武器といったところで非常に高性能であり、
MH4G
- 素材交換という形で迅竜素材を入手でき、ヒドゥンサーベルが作成可能となった。
そして、同じく素材交換という形で月迅竜素材を調達することで、最終的に七星刀【天権】で完成となる。
- 攻撃力は少し引き上げられた759、一方で会心率は少し引き下げられた40%、
斬れ味は変わらず匠要らずの紫40、覚醒毒属性も200と据え置き、
スロットは1つ増え2つに、と総合的には3Gの頃よりも強化された隙のない仕上がりといえるだろう。
ただ、4Gは3Gよりも武器倍率が全体的に引き上げられているため、
相対的にはあまり変わらないか、やや弱くなったと言った方がいいかもしれない。
- しかし、やはりというか作成難易度はかなり高く、最終強化までに
- 迅竜の骨髄(雷狼竜の逆鱗と交換)×2(一発生産だと×4)
- 迅竜の天鱗(雷狼竜の天玉)×1
- 朧月の欠片(驚異の大爆心+覇王の証)×1
また、G級ティガレックス希少種はG3ラストの緊急クエストを超えた先にある古文書クエストでしか戦えないため、
完成時期も非常に遅い。
他にもピュアクリスタルやいにしえの巨龍骨といった少々集めづらい採取素材も要求されるため、
作成にはそれなりに苦労するだろう。
- ライバルとしては天権と同様に匠要らずの斬れ味を持つ、飛竜刀【花ノ宴】、雷刀ジンライ改、
叛逆刃ジールレギオンあたりが挙げられるだろう。- 【花ノ宴】は天権同様スロ2を持ち攻撃力で上回るものの、会心率も含めた期待値では天権に劣る。
紫も20と天権に大きく遅れをとってはいるものの火属性を240持ち、完成時期も天権に比べれば早いG2。
また、レア9止まりなので極限強化しやすいのも売りか。
ただし、レイアレウスの天鱗が必要なため作成難易度自体は高め。 - 雷刀ジンライ改も花ノ宴同様に攻撃力で天権に優るものの、会心率込みの期待値では天権に抜かれてしまう。
素の紫の長さは30と天権に劣り、スロットも1つもないものの、雷属性を140とおまけ程度であるが持っている。
完成時期も基本的にG3(乱入ラージャンを利用すればG2でも一応作れはする)と遅めではあるが
古文書クエをこなす必要はない分、天権よりは早い。
また、G級レア素材は一切要求されないため作成難易度は低め。
こちらもレア度も9のため極限強化はしやすい。 - 叛逆刃もスロ2に、匠要らずの斬れ味を持つがその長さは紫10と非常に短い。
しかし、レギオス武器固有の斬れ味修復効果を持ち、太刀は抜刀状態で回避行動をとることも多いため、
実際は紫10超の継戦能力を持っていると考えていい。
そして、攻撃力自体も天権を大きく上回っており、
会心率を考慮しても白ゲージに落ちてもなお、紫ゲージの天権を期待値で上回るほどの火力を持つ。
レギオス武器ということで、レア素材を含めたG級レギオス素材をたくさん要求されるため作成難易度は高め。
完成時期も古文書クエに挑める時点であるため、天権と大差はない。
叛逆刃は固有の斬れ味修復効果から単純比較は難しいものの、
瞬間火力の叛逆刃、継戦能力の天権と住み分けはできていると思われる。
また、叛逆刃は覚醒の対象外であるが、天権には覚醒で毒属性が備わる点でも差別化は効く。 - 【花ノ宴】は天権同様スロ2を持ち攻撃力で上回るものの、会心率も含めた期待値では天権に劣る。
- 余談であるが、武器の説明文が3Gの時のものと同じままである。
したがって「七星の第四の具現~」と書かれている訳なのだが、MH4Gで登場している七星武器は本武器と、
発掘武器として復活を果たした七星槍のみ。
MH4以降に始めたプレイヤーだと「では他の七星の具現は何なのだろう」と疑問に思うかもしれない。
- また、生産できる七星武器がこれしかないのと、交換素材の防具に亜種・希少種のものが無いことから、
ナルガクルガ希少種の素材の用途はこの武器にしかない…かと思われたが
実はナルガクルガ原種の大剣にも希少種素材を要求されている。
MHR:S
- 無料タイトルアップデートにて驚きの復活を遂げたナルガクルガ希少種とともに、この武器も復活。
通常種太刀からの派生に加えて、直接生産もできる。
また、前段階のエクリプスサーベルは無く、いきなり七星刀【天権】となる。
- そして、ナルガクルガ希少種の復活よりもさらにプレイヤーを驚かせたのがその性能である。
具体的には、- 少し高めの攻撃力330
- 匠で延長できるが素の紫ゲージはたったの10、続く白ゲージも20
- 会心率は0%
- 極端に低い毒属性14
- スロットはレベル4が1つとレベル2が1つととても優秀、防御力ボーナスは無し
- 百竜装飾品スロットは通常種を継いでしまったレベル1
攻撃力は大きく向上したのだが、代わりに会心率と斬れ味は平凡に。
とはいえ、サンブレイクのスキル環境を思えば会心100%はそれほど苦も無く達成可能で、
会心0%は伸びしろとして機能するためむしろ好都合。
一方で、スロットはかなり優秀なのでスキルの自由度は高い。
また、百竜スロットがレベル1なので有用な○○特効系の百竜装飾品を付けられない。
傀異錬成で拡張すれば装着できるが、傀異錬成のスロットを4枠消費する。
- 毒属性も覚醒は不要となったが、元から高いとは言えなかった数値がさらに減少。
マスターランクでは毒の効果が薄いため、
半ば無属性太刀として戦うことになる…のだが、今作は属性武器は軒並み高性能なため、
少し物理性能で上回る程度では同時に備えた高属性値によって容易に覆される。
この武器を活かすならば、その斬れ味に注目すべきだろう。
紫と白が合わせて30しかないという性質上、研磨術【鋭】への適性が高い。
剛刃研磨と合わせて、向上した斬れ味補正による高い物理火力を発揮できる。- この場合の競合先としては「神斬・風雲滅裂」がいる。
あちらは紫ゲージ20から即座に青ゲージへ落ちることができるため、
白ゲージと合わせて30の消費が必要なこちらより研磨術【鋭】の発動までが早い。
百竜スロットもレベル2なので、○○特効系の百竜装飾品を無理なく入れられる。
こちらの強みは、優秀なスロットによるスキルの融通の利かせやすさ。
多少改善されたとはいえ、研磨術【鋭】自体があまり軽いスキルではないので、
こちらの優秀なスロットによるスキル自由度は地味ながら重要である。
- この場合の競合先としては「神斬・風雲滅裂」がいる。
- その後のアップデートでは蓄積時攻撃強化や天衣無崩など、
この武器との相性が良いスキルが登場。
さらに、傀異スロットを拡張させることで攻撃力と斬れ味が向上するようになり、
最大のLv7まで解放することで七星刀【天権】は攻撃力370、紫30を得ることができる。
毒太刀は他に2本の飛竜刀、怨毒の大鎌威太刀、ポイズンディキラ、エスピナスの太刀がある。
この中で天権は最も状態異常値が低く、攻勢にそれほど頼れない。
その分、上述のスロットや斬れ味を活かして、ライバル達に対抗していこう。
暁刀【銀鉤】
- MHXで、二つ名持ちモンスターの一角である白疾風ナルガクルガの素材を用いた太刀も登場。
MHX
- 生産段階ではラファガサーベル。最終強化で上記の暁刀【銀鉤】となる。
こちらは夜刀【月影】に比べると会心率が15%と低い代わりに攻撃力が10高く、白ゲージも50と長い。
一方で、二つ名武器特有の狩技ゲージが貯まりやすいという特徴を持つが、スロットはない。
どちらも一長一短と言ったところだろう。
MHXX
- 最終強化は曙光刀【業風】。
曙光刀【業風】の性能は、- 無明刀より高い攻撃力300
- こちらは無明刀より低い会心率20%
- 無明刀より長い延長不可の紫50
- 二つ名故にスロ無し・狩技ゲージブースト
だが、無明刀にはない強みとして素で紫ゲージ50がある。そして狩技の回転も速くなる。
これにより斬れ味ケアスキルの業物や納刀研磨を積まなくとも臨戦一つで事足りるのである。
その場合、ブレイヴなどは狩技枠が臨戦一択ということになるが、
それが嫌なら納刀研磨か砥石使用高速化を積むと良いだろう。
- ここまでで通常種武器との差別化はなんとかできるものの、
無属性二つ名武器という立ち位置上、通常種以上にドヒキサキと下剋上の存在が痛い。- ドヒキサキは素白ながら攻撃力330会心率5%のおかげでこちらを僅かに上回る物理期待値に加え、
その白ゲージの長さは圧倒的な120。 - 下剋上は素白40と十分な長さに加え匠増加分は全て紫(=紫50)と匠の有無に関わらず優秀な斬れ味を誇る。
そして、なんといっても攻撃力340会心率5%のおかげで素白の時点でこちらの紫を軽く上回る。
無論匠で紫を出せばその差はさらに大きくなる。
差別点は、紫で弾かれにくいことと、素の会心率の20%。
MHXXにおいては白で弾かれ、紫で通る部位は二つ名に多くみられる。
最初から紫が50もあるということは業物を搭載すると100の紫ゲージを持つということになる。
期待値こそドヒキサキと比べると一回り小さく収まるのは否定はできないとは言え、
無理に白ゲージで気刃を繰り出し、肉質を通すやり方よりは斬れ味消費も抑えられる。
まぁそんな肉質の硬い相手に無属性で挑むのはどうなのかと言われればそれまでだが。- もともと会心率20%、最初から長い紫ゲージを活かすのであれば、
実のところ相性が良いのは業物を搭載した上でバルクXベース構成の攻撃力特化方向の構成が最良であろう。
これにさらに二つ名補正をかけて、臨戦や鏡花の代わりに妖刀羅刹を採用。
死中に活と逆恨みと龍気活性+αを妖刀効果で能動的に発動させて火力を上乗せしまくる運用が可能となる。
この構成の何が優れているかと言うと、弱点特効や挑戦者+2などの、
強力だが局所的に死にスキルになるものがなく、
安定した火力をモンスターの状態によらず叩き込む事が可能になる上、
最善を尽くした場合の期待値は驚きの700を突破。
お守り次第では800が見える。
この武器の超会心構成を上回る火力を発揮する。
PTでは使いにくいのでソロ向けの運用にとどまるだろう。
- ドヒキサキは素白ながら攻撃力330会心率5%のおかげでこちらを僅かに上回る物理期待値に加え、
- やはり超会心運用がしたいのであれば通常種武器比較で大きく見劣りする。
あちらはこちらよりも25%も上の会心率を持ち、見切り+2、連撃で95%、その上スロット2つを持っており、
業物の搭載もしやすいので臨戦、業物を駆使すれば良い。
こちらも100%超会心が目指せるとはいえ弱点特効が必須となり、常時発動も慣れた相手以外には難しい。
二つ名のこちらは高くもない会心率であり、会心スキルを割くのはむしろロスが大きくなりかねない。
超会心用途で二つ名補正がほしいと言うならば真飛竜刀【アルミナ】のほうが遥かに有用。
こちらは業物を搭載した時点で100にまで伸びる紫の斬れ味を活かそう。
ストライカーやギルド以外の場合は狩技が一つ、それをこの太刀を使いつつも臨戦で埋めるのはあまりにももったいない。
太刀の狩技は臨戦よりも火力に優れたものばかり。それらに置き換えたほうがこの太刀の個性を延ばすことが可能になる。
- そのため、この武器に合ったスキル構成を吟味しなければ無属性二つ名太刀は
火力の下剋上、継戦能力のドヒキサキで事足りてしまうだろう。- 同じように上記2振りに追いやられ気味な無属性二つ名太刀に荒鉤爪刀GULPがある。
攻撃力310会心率10%に延長不可紫30と、物理期待値だけはこちらやドヒキサキを上回るもののほんの僅かな上、
こちらと比べ紫がやや短く会心率もやや低い。
ライバルやこちらと比べ全ての面において中途半端で名前以外に突出した個性が無く
上記2振りに総合性能で劣ることは言うまでもないためあまり気にする必要はないだろう。
- 同じように上記2振りに追いやられ気味な無属性二つ名太刀に荒鉤爪刀GULPがある。
関連項目
モンスター/ナルガクルガ
モンスター/ナルガクルガ亜種
モンスター/ナルガクルガ希少種
モンスター/白疾風ナルガクルガ
モンスター/ナルガクルガ/派生作品
武器/ナルガ武器