概要
- 通信に発生する遅延時間・時間差のこと。
ネットワークを用いた通信は自宅、あるいはネットカフェなどのPCと、
データがあるサーバーとをネットワークを介して接続し、
PCとサーバー上のデータを相互にやり取りしながら行われる。
この時、通信状況が悪い、データ容量が大きいなどの条件が重なるとデータの送受信に時間がかかり、
結果として自分の手元に届くまでに遅延が発生してしまう。
また、どれだけ通信環境が良くても、データの送受信速度は「光の速度」が最速であるため、
通信を介するサーバーが海外にある場合等は、通信距離と中継地点の増加が重なり、
結果として通信遅延が発生することになる。
- 英語では「Lag」と書き、「遅い・遅延」を意味する。時間遅延なら「Time Lag」。
似た様な言葉に「Delay(ディレイ)」がある。
ゲーム用語としての「ラグ」
- 通信に遅延が発生した結果起こる、対戦相手が瞬間移動したり
他のプレイヤーがいきなり死んだりするなどのプレイの支障となる現象のこと。
主にオンラインアクションゲームにて目の敵にされる。
これらはラグの結果発生するトラブルなのでこれをラグというのは言語学的には正しくない。
しかしモンハンはじめ、ほとんどのオンラインゲームで現象そのものがラグと呼ばれている。
- ラグが発生すると、個々のプレイヤー間での情報処理が一致しなくなり、
結果的にモンスターの位置がおかしくなったり、しばらく全く動かなくなったり、
他のハンターが棒立ちして動かないように見えたり、そして瞬間移動したりする。
詳しくはゲーム用語/通信トラブルを参照。- エリアホストと呼ばれるプレーヤーにはモンスターに対するラグは発生せず、
また他のプレイヤーのラグについての鍵もエリアホストが握っている場合がある。
詳しくはリンク先を参照。 - 他のハンターが何もない場所で剥ぎ取りをしているように見えたりするのも
個々の情報のズレが原因だが、こちらは負荷の軽減などの目的で、
小型モンスターはあえて厳密な同期をしていないためで仕様の範疇である。
味方が何やら虚空に向かって武器を振り回していると思ったら
エリアの反対側にいた小型モンスターが突然死…なんてこともよくあった。
しかし、より表現の細かくなったMHWorldでは同期する仕様に変更された。- 同期の緩い作品では小型モンスターの位置は各人バラバラのため
味方の近くの小型を攻撃していると標的を誤解される恐れもある。
- 同期の緩い作品では小型モンスターの位置は各人バラバラのため
- エリアホストと呼ばれるプレーヤーにはモンスターに対するラグは発生せず、
- 突然ゲームの進行速度が遅くなる「処理落ち」はまた別の現象。
ラグは通信プレイでしか発生しないが、処理落ちはソロでも普通に起きる。
意図したものかは不明だが、MH3以降のナンバリング作品では乱入モンスター発生時は必ず処理落ちするので、
これで見分けることも可能。