MHFに存在するG級スキル。
SP10で「溜め威力UP+1」、SP20で「溜め威力UP+2」が発動する。
概要
- 読んで字の如く、「溜め攻撃の威力を増加させる」スキルである。
溜めモーションが存在する攻撃のモーション値と属性値を強化する効果がある。
- MHFでこの対象となるのは、大剣、太刀、ハンマー、ランス、穿龍棍、
スラッシュアックスF、マグネットスパイクの7武器種。- 大剣はおなじみの溜め斬り、嵐ノ型の溜め斬り上げ、極ノ型の「輝烈剣」が対象になる。
- 太刀は「気刃放出斬り」、嵐ノ型の「貫刺し」、極ノ型の「ダッシュ溜め斬り」が対象。
- ハンマーは溜め攻撃各種、天ノ型の「乱打」、嵐ノ型の「ジャンプスタンプ」、
極ノ型の「二連スタンプ」「振り回し溜め」に適用される。
なお、同じ溜めからの行動でも「溜め振り上げ」には適用されない。 - ランスは「踏ん張り上段突き」にのみ適用される。
- 穿龍棍は地上連携の「溜め攻撃」の他、嵐ノ型の「溜め突き」「EX溜め突き」にも適用される。
- スラッシュアックスFは天ノ型の「溜め斬り上げ」「無限乱斬」、
極ノ型の「光剣:溜め斬り上げ」「光剣無限乱斬」が対象になる。 - マグネットスパイクは打モードの「溜め強打」が対象。
そのため剣士専用のスキルとなっている。
- G級スキルの名前の通り、基本的にはG級以降の装備にしかこのスキルは付与されていない。
実装当初は発動対象防具も少なく、スキルポイントも低かったが、
現在では発動対象防具そのものは増えてきており、スキルポイントも概ね5P、
ごく一部の防具で10Pが付与されている。なお装飾品はのSPは2~3である。
- 似たような名前の「溜め短縮」とは被っていないため、両方同時に発動させても恩恵は得られる。
溜め短縮を内包した「手練」も含めて両方のSPを持つ防具もあり、
両方発動させることでより溜めに特化した装備が構築できるだろう。
各武器種における運用
- このスキルは溜め攻撃のモーション値を上昇させるというあまり見られない方式をとっている。
そのため武器種・モーションによって上昇幅が一定ではない。
溜め威力UP+2では大剣・ハンマーの溜めは1.1倍程度アップする。
穿龍棍の基本連携5など、1.2倍程度アップするグループもある。
もっとも上昇幅が大きいのは大剣の輝烈剣で、1ヒットあたりのモーション値が27から47にアップする(1.74倍)。
発動することによるペナルティや制約は皆無なのだが、
上記のアクション以外には適用されないという点が最大のミソであるといえる。
- 属性値に関しては、大剣のみ溜め威力UP+1/+2で1.2倍/1.3倍、
それ以外の武器種は1.05倍/1.1倍となっている。
特に大剣の上昇幅が大きく、手数が少ないことを考慮しても破格と言える数値である。
とはいえ、やはり溜め攻撃に限定される点は忘れてはならない。
- 意外に聞こえるかもしれないが、
MHF-Z現在、溜め攻撃を用いる武器種なら必ずつけるスキルというわけではない。
これは各種火力スキルの存在から、溜め威力に相当する威力補正を得る手段は他に幾らでもあるためである。
また、溜め威力UP+2は現在でも発動負荷が高いスキルであることも理由の一つとなっている。
上述したように発動することによる制約は何一つなく、
ノーリスクで溜め攻撃を強化可能という利点は大きいため、溜め攻撃の使用頻度によって、
重要性が大きく変わってくる、「プレイスタイルによって有効性が激変する」スキルであると言えるだろう。
- MHF-Z現在、溜め威力UPスキルと運用上の相性が最も良いとされるのはハンマーである。
MHFのハンマーはMHF-G5でのテコ入れ以降、縦3はあまり使わず、溜め3状態から放たれる「乱打」や、
高い威力とスタン値を持つ「溜め4・ジャンプスタンプ」を主力とする立ち回りが定着するようになった。
そして極ノ型では溜め時間が若干短縮される「ダッシュ溜め」から、
「溜め5・2連スタンプ」を用いるのが人気となっており、
溜め威力UPスキルの恩恵をほぼ全ての攻撃で受けることが出来る。
- また、大剣も運用上の相性としては良好である。
大剣の溜め斬りはそこそこの強化といったレベルだが、輝烈剣の威力向上に劇的に寄与するものになっている。
輝烈剣は集中スキルが適用されないが何故か溜め威力UPは適用され、その威力上昇値も最も高い。
溜め威力UP+2発動時のフルヒット時のモーション値は799に達し、
MHFにおける全アクション中最強クラスの一撃を叩き込むことが可能となる。
ただし、極ノ型では使い勝手と威力面に優れる「ガード振り下ろし」があり、
こちらには溜め威力UPスキルは適用されない。
これを主に用いる(というか隙の関係で溜め斬りや輝烈剣が使えない)状況では、
溜め威力UPの恩恵は薄くなってしまうだろう。
- 太刀については貫刺し【強】とダッシュ溜め斬りの威力上昇幅が大きいため、
これをメインに用いていく場合は重要性が増す。
もっとも貫刺し【強】はかなり使いにくいアクションであるため、
実際にはダッシュ溜め斬りを攻撃の軸に据える場合に活用できるスキルと言える。
なお貫刺し【強】と似たアクションである「いなし突き」には溜め威力UPは適用されない。
- 穿龍棍は嵐ノ型と極ノ型で使える溜め突きの威力強化が当スキル発動の主目的になるだろう。
ただ、EX溜め突きについては砲術神スキルの方が威力は若干高くなる(併用可能)ため、
どちらかと言えば、溜め威力と一緒に付与されることの多い集中スキルとセットで、
EXゲージの回収効率や溜め速度の向上など使い勝手をUPさせていく際の選択肢となるか。
- スラッシュアックスFは溜め斬り上げが天ノ型・極ノ型の主力になるアクションであり、
これを強化できる恩恵は大きい。
ただし、極ノ型は有効スキルが非常に多いため、一定の取捨選択は求められる。
- マグネットスパイクは繰り出すまでに手間がかかる溜め強打にしか効果がないが、
溜め強打は絶大な威力を持ち、その更なる底上げという点で有用である。
- ランスは踏ん張り上段突きしか強化されないうえに強化幅も微弱であり、
あまり選択肢に挙げられることはない。
- ちなみに、MHF-G8からはパートナーも習得可能となった。
溜め攻撃を積極的に用いる大剣で特に有用だが、他武器種では溜め攻撃をあまり用いない点に注意。
また、パートナーは(マグネットスパイク以外は)地ノ型しか使えない関係上、
太刀とスラッシュアックスFでは全く効果がない。
変遷
- このスキルが実装されたのはMHF-G2だが、
それから約1年半後のMHF-G6.1まではこのスキルの需要は皆無に近かった。
最大の問題は、スキルを発動させても威力強化が雀の涙ほどしかないことにある。
- 大剣の大技である「溜め斬り3」で見てみると分かりやすいだろう。
以下に素の威力(斬れ味補正は除く)、溜め威力UP+1、溜め威力UP+2発動時のモーション値を記す。
※()内は標準威力に対する割合- 標準威力:133
- 溜め威力UP+1:136(102%)
- 溜め威力UP+2:138.5(104%)
一撃の威力が重視される大剣ですら、溜め威力UP+2を発動させてもたった4%しか威力が上がらないのである。
溜め威力UPはG級のスキルということで発動難度はそれなりに高く、
これを発動させるぐらいなら他にもっと優先して発動すべき火力スキルは多い。
そのため、「発動の難しさに対してメリットがない」と評されてしまったのである。
ちなみにこれは太刀・ランス・ハンマーも大体同じである。
- 穿龍棍は例外的に、溜め威力UP+2発動時の溜め攻撃の威力は1.2倍近くまで増加する。
ところが穿龍棍は研究が進んだことで「溜め攻撃を使わない(使えない)立ち回り」が最適解となってしまい、
このスキルを発動させる必然性が無くなってしまった
(MHF-Zでは調整されて上記の限りではないが、溜め攻撃自体かなり隙が大きいという弱点がある)。
- そのため、デメリットこそないが無理して発動させるスキルでもないという評が圧倒的であり、
死にスキルに片足を突っ込んだ状態になってしまっていた。
そういったこともあり、MHF-G7ではスキルの上方修正が行われた。
具体的には大剣・ハンマー・太刀で発動させた場合の威力強化量が大きくなった。
- 大剣の溜め斬り3で言うと、
- 標準威力:133
- 溜め威力UP+1:143(107.5%)
- 溜め威力UP+2:148*1(111%)
スキル発動難度に見合うかは人それぞれと言えるが、実用性が向上したのは間違いない。
関連項目
アクション/溜め攻撃
アクション/溜め斬り
スキル/溜め短縮
スキル/チャージマスター - MHR:Sにおける溜め攻撃強化スキル。こちらは属性値だけが上がる。