古龍を喰らう古龍、滅尽龍ネルギガンテの素材を用いた武器群。
目次
概要
MHW
幾度も生え変わる異質な素材が、
終わる事無き苦痛を与え続ける。
(ネルガル~)
- MHWorldのメインモンスターである「滅尽龍ネルギガンテ」の素材から作られた武器。
鉱石武器の系列であり、終盤にネルギガンテを討伐し、その素材を手に入れることで派生強化が可能となる。- 呼称としては上記の他、一次強化時点での武器名からとったネルガル武器、
あるいは、「ネ」ル「ギ」ガンテの名を縮めた葱ネギ武器、等と言ったものが使われているようだ。
- 呼称としては上記の他、一次強化時点での武器名からとったネルガル武器、
- 剣士用武器に共通する性能は以下の通り。
- 高い物理攻撃力を有している。
ほとんどの武器種において、生産武器で第3位程度の物理攻撃力を有しており、
中には物理攻撃力1位のカテゴリもある。 - 斬れ味ゲージは極端に長い青80~90。
高水準の斬れ味を長時間保つ事が出来るため、斬れ味の消耗に悩まされる事が少なくて済む。 - 反面、青ゲージが右端まで伸び切っているため、スキル「匠」は効果がない。
同様の理由で、斬れ味ゲージ:白を出現させることも不可能。 - 龍属性を有している。ただし、肝心の属性値は低め。
尤も、MHWにおいては龍属性の重要性はそこまで高くはなく、そもそも物理攻撃力自体が非常に高いため、
龍属性の低さ自体は(一部の武器種を除いて)あまり問題にはならない。 - 龍封力:大を有している。
古龍の持つ厄介な特殊能力を封じる事が出来る点は魅力的。
- 高い物理攻撃力を有している。
- ガンナー用武器の性能は以下の通り。
- ライトボウガンは通常弾、散弾の扱いに秀でている。
速射は通常弾(Lv1,Lv2)、散弾(Lv1)の三種に対応。また、カテゴリー中2位の攻撃力を有している。 - ヘビィボウガンは散弾の扱いに特化している。Lv3の散弾を3発装填可能であり、
反動も中に収まっているため連続して発射しやすい。 - 弓の性能はおおむね剣士用武器に準じており、物理攻撃力が高く、龍属性は控えめ。
弓は基本的に属性値が重視されるため、物理偏重であるネルギガンテの弓はやや優位性が薄れる。
- ライトボウガンは通常弾、散弾の扱いに秀でている。
- ネルギガンテ武器を総括するならば、「完成している武器」と評することが出来るだろう。
- 例えば、「斬れ味に問題がある武器」ならば、「匠」や「業物」などを発動させ、斬れ味をケアする必要がある。
また、「マイナス会心の武器」ならば、会心率を多く盛るか、あるいは諦めて低会心で運用しなければならない。
このように、何らかの短所がある武器は、スキル等によってその短所を補わなければならず、
結果的に、装備を構成する上で「自由度を制限する枷」となってしまう。 - 一方で、ネルギガンテ武器は「青ゲージが長い」ため、スキルにより斬れ味を補う必要性は薄く、
会心率も高い訳ではないが、「0%」と標準的なラインに収まっている。
肝心の物理攻撃力も高水準であり、根本的に物理優位なメインシリーズの環境に適している。
「匠を付けても白ゲージが出ない」という短所はあるが、
本作では青ゲージで弾かれるモンスター自体はそこまで多くない*1上に、
旧作と比べて発動しやすくなったとは言え依然として重いスキルである「匠」を、
最大の効果を発揮するために付けなくてもよいという利点にもなる。
結果的にプレイヤーは武器の性能に悩まされず、自由に装備やスキルの構成を考えることが出来る。
この「プレイヤーの選択に自由を与える」という特徴も、本武器群が評価されている所以の一つであると思われる。 - 例えば、「斬れ味に問題がある武器」ならば、「匠」や「業物」などを発動させ、斬れ味をケアする必要がある。
- また、本武器の一次派生強化だけであればネルギガンテを攻略した時点で可能になる。
ストーリー上「ネルギガンテの次」に挑むモンスターはいずれも龍封力で弱体化が見込める古龍3頭で、
しかもこの時点でまともに入手できる龍属性武器の龍封力(小)では強い効果が望めない。
従ってストーリー攻略に欠かせない対古龍戦でも本武器群は強く活きてくると言える。
ちなみに一次強化でも斬れ味は右端まで伸びきっており、ちゃんと青ゲージもある。- ネルギガンテの生態を踏まえると、武器が(普通サイズの)古龍に強いというのは説得力のある設定と言える。
龍属性値は低いが、そもそも本作の通常サイズ古龍は大して龍属性が効かないため、致命的な欠点にはならない。
- 一方、最終強化についてはラスボスの素材が必要になるため、必然的にゲームクリア後の強化になる。
また、至極当然だが滅尽龍の宝玉を最終強化に要求されるなど、強化難度は高い。
それに見合う性能は当然有しているが。 - 更に、スロットLV1が1つしかなく*2、カスタム強化も1つしかない。
素で強いものの、武器としての自由度は狭くなる。
- ネルギガンテの生態を踏まえると、武器が(普通サイズの)古龍に強いというのは説得力のある設定と言える。
- このように性能のバランスに優れ、攻略面でも秀でたポジションにあることから、
多くのカテゴリにおいて「優秀」ないし「最優秀」の評価を受けている武器群でもある。
ただし、「龍属性武器」と見做すのは事実上無理で、
無属性武器として扱おうにも、本作で強スキルの一つに挙げられている無属性強化が乗らないという難点はある。
とは言え前者はともかく、後者は装備自由度の高さにもつながる点ではあるが。
- しかし、アップデートのあるゲームの宿命か、この武器もだんだんと押され気味にはなってきている。
アップデート第一弾で追加されたイビルジョーの武器はこちらと同じ龍封力でありながら
こちらより高い龍属性値と武器倍率を持っている為、装飾品が揃えば揃うほど火力差は決定的な物になる。
また、アップデート第三弾で追加されたナナ・テスカトリの武器の冥灯派生は、属性こそ違うとはいえ
武器自体に業物が付いていながらも、素で30から50の白ゲージを持つ為
武器種によっては白ゲージだがこちらよりも高い継戦力を持ち、
更に匠で延長可能という凶悪極まりない性能を発揮している。- ただし、イビルジョー武器は手数の少ない武器では匠で延長するだけで事足りるが、
手数が増えてくると匠と斬れ味維持スキルの併用が出来なければ最大火力はそこまで伸びない。
そして併用した場合は防護スキル等を積み込むスペースは限られるため、歴戦個体などを相手にする場合
火力と生存のどちらかに絞らなくてはならない状況が発生する。
ナナ・テスカトリ武器は汎用性がある爆破属性ではあるものの、
爆破属性が効きにくい相手や龍封力が欲しい古龍などでの需要は相対的に落ちる。
歴戦王などの特に強大な古龍に対して特殊装具で攻撃を凌ぎきるのでもなければ、
防護スキルを詰め込める自由度と龍封力を両立できるネルギガンテ武器も十分候補に上がる。
同サイズのスロットを持つウィッチャーの銀の剣が登場。
単純な物理火力はこちらの方に分があるが、属性ダメージも重視する片手剣では
ウィッチャーの銀の剣の方が使い勝手がいいだろう。
とはいえ最終強化の難易度が非常に高く、上位ではマルチ前提となるモンスターを
討伐しなければ必要素材を手に入れられないのがネック。 - ただし、イビルジョー武器は手数の少ない武器では匠で延長するだけで事足りるが、
MHW:I
- MHW:Iでは悉くを殲ぼすネルギガンテの素材を用いることで更なる強化ができる。
強化可能な時期はかなり遅く、最短でも導きの地の地帯Lv5~6でごく低確率で出現させる、
素材を集められるほど安定して戦うためにはMR100突破のためのクエストで1回戦闘し、
その後入手できるようになる調査クエストか導きの地の最大地帯LvのLv7で現れるのを待たねばならない。
言ってしまえば実質上の裏ボスであり、この素材を使う関係上アップデート追加モンスターを含めても
全武器の中で強化できるのが最も遅い部類に入る。- このため、攻略用としては使うことはまず不可能だが、
この後戦えるのは概ね導きの地の歴戦古龍達であるので入手時期の遅さに比べて
古龍を食らう武器として出番が少なくないのが不幸中の幸い。
- このため、攻略用としては使うことはまず不可能だが、
- 作成時期は思いっきり遅くなったが、待たせた分その性能は凄まじく、
- 無属性強化等スキルの補助無しならトップタイの物理攻撃力、マイナス会心率無し
- 相変わらず匠で伸びないが、素の斬れ味は白ゲージ110~120、過去作の鎧裂武器クラス
- 属性値は相変わらず低め、龍封力大
特に高水準の物理攻撃力と白斬れ味の長さによって大火力の維持がとても容易くなっており、
武器種によってはもうコイツだけでいいんじゃないかな他の武器の追随を許さないほど評価が高い。
前作とは異なり紫ゲージの倍率がさほど高くなく、
攻撃力もトップクラスではなく本当にトップであることなど相対的な追い風も大きい。- ライバルがあるとしたらこの武器と同じ値の物理攻撃力、マイナス会心率無し、無属性、匠で紫が出現と
火力を引き出せればMHW:I上位の物理攻撃力を叩き出すディノバルド亜種の武器だろうか。
ただ、この火力を引き出せればというのが曲者で、匠で現れる紫は最大で10、その上白の斬れ味も短い。
この武器で最大火力を出すなら、手数の少ない大剣などの武器で使うか、
あるいはこの短い紫を一切減らさないつもりの達人芸運用するしかないだろう。
上位に比べて更に会心率は盛りやすい環境にあるものの、
匠Lv5に80%~100%の会心率のブースト、達人芸のシリーズスキルの発動を考えると、
相変わらず防護スキルは最低限のものしか積めない。
対して悉くを殲ぼすネルギガンテの武器は相変わらずスキルの自由度が非常に高いため、
多くのスキル構成で使うことができるのが大きな差別点となる。
- しかし、ここまでは発売当初の話。
Ver.12.01のアップデートで登場したムフェト・ジーヴァの武器を皮切りに、
追加要素として次々と新モンスターとその強力な武器が実装されていった。
これらのアップデート追加モンスターの武器は(勝てさえすれば)MR24から作成可能なのに対し、
ネルギガンテ武器の解禁は変わらずMR100からというのが非常に手痛い。
初期コンテンツの最奥にあるその時点では優秀な武器という立ち位置が完全に裏目に出ており、
現在では作れる頃にはとっくに役目はないという悲しい状況になってしまっている。
一覧
武器種 | 初期 | 上位最終 | MR(特殊個体) | 由来 |
---|---|---|---|---|
大剣 | ネルガルジャッジ | 滅鬼の凶器 | 滅鬼の凶器【断】 | judge(裁く) |
太刀 | ネルガルリーヴェ | 滅尽の一刀 | 滅尽の一刀【絶】 | reave(剥ぐ) |
片手剣 | ネルガルジャック | 討滅の尖兵 | 討滅の尖兵【狂】 | jack(殴る) |
双剣 | ネルガルガウジ | 残滅の爪 | 残滅の爪【鬼】 | gouge(抉る) |
ハンマー | ネルガルクラッシュ | 潰滅の一撃 | 潰滅の一撃【壊】 | crush(潰す) |
狩猟笛 | ネルガルグルーヴ | 寂滅の一節 | 寂滅の一節【魂】 | groove(最高潮である)*3 |
ランス | ネルガルカルガ | 亡滅の腕 | 亡滅の腕【邪】 | carga(負荷をかける) |
ガンランス | ネルガルクランブル | 焼滅の種火 | 焼滅の種火【禍】 | crumble(砕く) |
スラッシュアックス | ネルガルガッシュ | 断滅の一閃 | 断滅の一閃【破】 | gash(深い傷を付ける) |
チャージアックス | ネルガルスイング | 壊滅の一束 | 壊滅の一束【裂】 | swing(振り回す) |
操虫棍 | ネルガルハッシュ | 撲滅の導灯 | 撲滅の導灯【闇】 | hash(刻む) |
ライトボウガン | ネルガルツィエル | 破滅の引金 | 破滅の引金【悲】 | twirl(捻くる) |
ヘビィボウガン | ネルガルグレア | 撃滅の砲火 | 撃滅の砲火【戦】 | glare(睨み付ける) |
弓 | ネルガルファウル | 必滅の一矢 | 必滅の一矢【烈】 | foul(汚す) |
アイルー | オーグネコハンマー | ゾークネコクロー | - |
- 派生直後では、いずれの武器も名前に「ネルガル」を冠している。
見た目は派生元の鉱石武器にネルギガンテの素材を組み込んだようなもの。
この時点ではまだ派生元の鉱石武器の面影を残しているものが多い。- ただし、どの程度面影を残しているかについては、武器種ごとに異なっており、
「鉱石武器に僅かなネルギガンテ素材を貼っ付けた」ようなものもあれば、
「既に魔改造が完了しており、柄にしか面影がない」ような武器種もある。 - 因みに「ネルガル」とは、バビロニアで「死の国の神」として畏怖され、信仰された神の名である。
地獄の悪鬼のような風貌をして、全てを滅ぼし尽くすネルギガンテには相応しい名だろう。
なお、ネルギガンテというモンスター名そのもののモデルの一つにもなったと考えられる。- ネルガルに続く単語は肉弾戦を得意とし気性が荒いネルギガンテを反映してか、
クランブルやガッシュなど物騒な単語が並ぶ。
- ネルガルに続く単語は肉弾戦を得意とし気性が荒いネルギガンテを反映してか、
- ただし、どの程度面影を残しているかについては、武器種ごとに異なっており、
- 最終強化を行うと、武器の見た目と名前が大きく変わる。
- いずれの武器種にも、名前に「滅」の文字が入る。ネルギガンテの別名「滅尽龍」から来ているのだろう。
造語にも見えるかもしれないが、大剣の銘を除けば全て実在する単語である。*4 - メインモンスターの武器ということで、アレやアレやアレを思い出して
期待する心配するハンターも
居たかもしれない。
しかし、ネルギガンテ武器に関してはネーミングがカッ飛んでいるといった事もなく、
多少凝っている部分はあるものの概ね常識的な範疇に収まっている。ネタ銘好きには残念かもしれない。
この構成はマジオス武器のものに似ており「○○の××」といった形式になっているが、
あちらと比べるとやはりだいぶ大人しめである。 - ネルギガンテ素材を多く使用しており、主に棘や鱗、皮、刃の部分には角や爪が使われることもある。
そのためいずれの武器も、ネルギガンテの如き「荒々しく刺々しい」見た目になっている。
特定の武器に至っては、もはや武器というより部位と言われた方がしっくり来る。
- いずれの武器種にも、名前に「滅」の文字が入る。ネルギガンテの別名「滅尽龍」から来ているのだろう。
- MHW:Iでは悉くを殲ぼすネルギガンテの素材を使い強化することで更に武器の外見が大きく変化する。
白棘と黒棘があしらわれていた部分が全て黒棘に変わり、
また攻撃部分に取り付けられていた刃、角、爪などが金剛棘のような青白い艶を持つ材質に変わっている。
加えて角や爪などは歪に伸びて黒棘部分より長くなっており、
左右対称だった一部の武器が左右非対称となり、まるで尋常の状態ではない歪さを表しているよう。
更に刺々しさ、鋭さを増したその外見は正に”悉くを殲ぼす武器”に相応しい。- 過去のメインモンスター装備でさえある程度デザインの復活、新規追加が果たされなかった中、
元々全武器種で固有デザインが与えられていた上に、
強化によって色や模様違いではなくデザイン自体が更に変わるというのは破格の扱いと言える。
もっと言うなら逆に全武器種の皮ペタデザインまで出揃っている。
これも今回のメインモンスター特権か*5。
- 過去のメインモンスター装備でさえある程度デザインの復活、新規追加が果たされなかった中、
- 上述のような尖った見た目になるため、やや人を選ぶことはあるようだ。
イビルジョー武器も同じような方向性である。暴れん坊の宿命か
ただし、ネルギガンテ武器の中でも「大剣」などは割と正統派の見た目であり、
逆に「双剣」などはもはや剣ではなく「爪」のような見た目になっているなど、
武器種ごとに差がある事も注記しておく。