目次
闇に走る赤い残光/ナルガクルガ
- 使用作品
- MHP2G、MHP3、MH3G、MHX、MHXX、MHF、MHXR
- 収録
- モンスターハンター狩猟音楽集II ~咆哮の章~
モンスターハンター エクスプロア オリジナル・サウンドトラック
- MHP2Gのメインモンスター、迅竜ナルガクルガのテーマBGM。
- 金管楽器のスタッカートと明るめの和音が多用されており、疾走感に溢れたナルガクルガに相応しい名曲。
人気も非常に高く、この曲が好きだからナルガクルガも好きになったというようなハンターもいるほど。
タイトルと曲調はG★2昇格のための緊急クエスト『絶影』を彷彿とさせる。
そして、構成がティガレックスのBGM『牙を剥く轟竜』になんとなく似ている。- 狩猟音楽祭のブックレットによると、どうやらサスペンスをイメージしたらしい。
- 曲の全体を通して拍子が一定でない。
イントロからしばらくは5拍子と6拍子が入れ混じり、しばらくすると5拍子になる。
そしてその後は4拍子になり最初に戻る。
もしかすると、ナルガクルガのトリッキーで変則的な動きを表現しているのかもしれない。 - MHP2Gのラスボス戦で流れる楽曲と比べると目立たないため聞き流しやすいが、
MHP2・P2Gの拠点であるポッケ村における楽曲のフレーズが使用されている。
- MHP2G発売前は隠匿されていた曲であり、PVやオープニングでは使用されていない*1。
MH2以降はメインモンスターのテーマがオープニングで使用されるケースが多いため、
その点では少し浮いていると言えよう。- ただし、PSP版発売からかなり時間が経過したこともあり、iOS版のPVではメインで使われている。
- MH3仕様のMHP3/MH3Gでも流れる。
MH3Gでは唯一の2008年以前の曲ではないだろうか。
…と思いきや、ナルガクルガ絡みでもっと古い世代の曲が流れることが判明した。
詳細はこちらを参照されたし。
- MHF-Gにて遷悠種としてナルガクルガが導入され、当然このBGMも流れる。
G級では樹海のクエストが常設されており、P2G時代を懐かしむユーザーも見受けられる。
…しかし、遷悠種のナルガクルガは怒り時に赤色ではなく蒼色の残光を引くため、
曲名と矛盾してしまっている。
後に登場した極み個体「極み駆けるナルガクルガ」は赤い残光を引くため、矛盾はしていないのだが、
今度は真っ白な体色でしかも光っているため、闇を走っているのか疑問になってしまったが。
- 人気楽曲であるため、オーケストラ演奏も何度か行われている。
狩猟音楽祭ではティガレックスの曲「牙を剥く轟竜」に続く形で演奏されることが多い。
- 希少種や二つ名持ちモンスター、烈水種では別の曲が優先され、流れない。
ただ、この曲の疾走感を好むプレイヤーからは残念がる声も聞かれる。
闇に走る赤い残光/ナルガクルガ: World version
- 使用作品
- MHW:I
- 収録
- MONSTER HUNTER WORLD: ICEBORNE SPECIAL SOUNDTRACK
モンスターハンターワールド:アイスボーン オリジナル・サウンドトラック
- MHW:Iにて再登場を果たしたナルガクルガに新調された曲。
旧作に登場したモンスター専用曲はMHWにてアレンジが行われており、それに準じた形となる。
MHWの他戦闘曲と同様に、逃走時・追跡時にBGMが変更される仕様となっている。
- アレンジは原曲を作曲した成田暁彦氏本人が行っている。
- 全体的に原曲の持ち味を活かした方向性のアレンジが特徴的。
MHWの楽曲はオーケストラ演奏主体で、アレンジ曲の中にはテンポが遅くなったものもあるものの、
ナルガクルガの楽曲については原曲のリズミカルさを損なわず、テンポの速い曲調となっている。- 比較的印象を異にする部分としてイントロ部分が新たに追加されている点が挙げられる。
該当部分は緊迫感を煽る曲調であり、ピアノがアクセントとして加えられている。
追加部分が終わると原曲におけるイントロ部分がそのまま続く形となっている。 - 原曲にはないフレーズが数カ所追加されており、1ループがより長くなっている。
このフレーズだが、MHP2GやMHXシリーズをプレイしたハンターには聞き覚えがある人もいるだろう。
なんと旧作の拠点である「ポッケ村のテーマ」が明確に取り入れられているのである。
判りやすいのがサビで、途中の一旦穏やかになる部分にあちらのサビでのフレーズが使用されている。- 世界観的側面では寒冷地にあるポッケ村とナルガクルガの接点は少ない。
元々さりげなく入っていたとはいえ、この組み合わせに首を傾げる人も居るかもしれない。
この辺りはMHW版クシャルダオラの曲にMH2メインテーマのフレーズが使用されているのと同様、
初登場作品であるMHP2Gプレイヤーに向けたファンサービスとみられる。
- 世界観的側面では寒冷地にあるポッケ村とナルガクルガの接点は少ない。
- 比較的印象を異にする部分としてイントロ部分が新たに追加されている点が挙げられる。
乗り状態
- MHW仕様の楽曲はモンスターに乗り状態になると曲に変化が加わるという特徴があるが、
本曲で乗り状態になるとスネアやトムなど軽く軽快なパーカッションが追加される。
勢いもなかなか強く圧倒的祭り感を感じる人も少なくない。
闇に走る赤い残光/ナルガクルガ : The Chase
- 使用作品
- MHW:I
- 収録
- モンスターハンターワールド:アイスボーン オリジナル・サウンドトラック
闇に走る赤い残光/ナルガクルガ - Rise ver.
- 使用作品
- MHRise、MHR:S
- 収録
- モンスターハンターライズ オリジナルサウンドトラック
- 和がテーマの一つに含まれているMHRiseでもやはり続投。
この曲もコーラスを取り入れた新アレンジが施されている。
- 前作MHW:Iでは緊迫感を強調していたが、今回のアレンジでは
原曲を踏襲しつつも更にナルガクルガのモチーフである忍者を押し出したような曲調となった。
具体的には、忍び足なイントロ序盤から徐々に音が増えていき、
続くナルガクルガのBGMの特徴的な旋律も夜に溶け込むように控えめに流れ
その後に演奏に合わせて流れる女声コーラスが引き立つような構成。
- 総じて原曲と比較しても落ち着いた曲調となっている。
また、控えめな旋律に女声コーラスが加わったことで
ナルガクルガのしなやかさも巧みに表現されているのではないだろうか。
余談
- 「眼光が尾を引く」という演出はナルガクルガが初であり、曲名にも採用されているが、
それ以降の作品では同様の演出があるモンスターも登場している。
とはいえ、「赤い残光」の代表格といえばナルガクルガであることは疑いの余地はない。