BGM/塔戦闘BGM

Last-modified: 2024-04-28 (日) 09:22:38

目次

塔汎用戦闘BGM

塔に現る幻/キリン

使用作品
MH2、MHP2、MH-R
収録
モンスターハンター2(dos) サウンドトラックブック VOL.2 ドンドルマの旋律
モンスターハンター 狩猟音楽集III
  • 幻獣キリンのテーマBGM。
    軽快なリズムと神秘的な感じのメロディは正にキリンである。
    女声コーラスの入る後半部分は特に煌びやかな印象を受ける。
    • 「神殿」をイメージした楽曲であり、既存文明とは異なる古代の遺物であることを強調するため、
      西洋のみならず中南米の雰囲気も意識した曲想になっているという。
      また、後半部は栄華を誇った頃の名残を表現したものとなっている。
  • この曲を知るユーザーからの人気は高い。
    キリンの幻想的な姿と古びた塔、そしてこのBGMの組み合わせは中々趣があった。
    MHP2ではキリンは塔には現れず、MHFやMHP2G以降ではBGM自体が変更されてしまったため、
    「キリン」の名を冠しながらも上記の組み合わせが実現したのは実質MH2のみである。
    • MH3シリーズでのキリンは登場機会に恵まれていなかったが、装備の人気の高さもあり、
      続編作品でこの曲を伴って復活することを願うファンはまま見られた。
    • MH4にてついにキリンが復活し、それ以降のメインシリーズには概ね登場している。
      しかしながらMH4にて専用BGMとして設定されたのは後記の『秘境の伝説』であり、
      再びこのBGMでキリンと戦闘することは出来なかった。
      MHX以降はキリンの専用BGMは設定されず、再び各地の汎用BGMが流れる仕様となっている。
  • MH2、MHP2では塔に登場するモンスターが専用曲持ちばかりである。
    キリン以外ではリオス科のモンスターでしか流れない貴重な曲であった。
    MHP2では、クエスト「禁断の地の銀竜」「幻の金竜を探して」の2つしか聴く機会のないので尚更貴重である。
    ただ、この両クエストは塔頂上でのリオス科狩猟という比較的珍しいものである。
    雲海を飛び回る希少種と幻想的なこの曲は強烈なシナジーを形成しており、中々に恰好いい。
  • 戦闘BGMとしての復活どころか各作品の登場ムービーでもアレンジ曲が流れたことがないため、
    塔自体の登場回数は多いものの、この曲を知らないというプレイヤーも多いことだろう。
    ただ、本曲を始めとして古塔の戦闘曲には「人間の声、ないしそのように聞こえる音」が入っており、
    古塔の曲を作る上である程度参考にされていた可能性がある。
  • 長らく知る人ぞ知る名曲のような状態だったが、2020年9月末、突然風向きが変わった。
    MH-Rの龍天災クエストの第2弾としてキリンが来襲、
    そのクエストの戦闘BGMとして久方ぶりに抜擢され、ゲーム内にて聞くことができるようになった。

秘境の伝説

使用作品
MHF、MHP2G、MH3G、MH4、MH4G、MHX、MHXX、MHXR
収録
モンスターハンター 狩猟音楽集II ~咆哮の章~
  • 「塔に現る幻」の後継ということもあり、塔らしい神秘に満ちた良曲である。
    耳に残りやすいメロディが特徴的な曲。
  • どんなモンスターが相手になってもそれに合った神秘的な雰囲気を作り出す秀逸なBGMである。
    こちらの曲では「塔に現る幻」とは対照的に、男声コーラスがサビで使用されている。ウッ!ハッ!
    このため、後述の再登場を果たした際には若干浮いている印象を受けた方もいるとか。
  • MH3Gでは塔がまさかの復活。そのため、この曲が塔の戦闘BGMとして流れる。
    もちろん、クエスト開始時に流れるBGM「そびえ立つ塔」も復活している。
  • MH4(G)でも続投。
    塔の頂きに潜む戦のほか、キリン戦でも流れる
    メインシリーズにおいてキリンに専用BGMが設定されたのはMH4(G)が初となる。
    MH4では通常種・亜種共々大きく強化されていることもあり、このBGMが緊張感を引き出している。
  • MHXでも塔の秘境と共に続投。
    なお、今作はキリンや希少種の戦闘時はフィールドの汎用BGMが流れるようになったため、
    このBGMを聞くことのできるのは塔の秘境での戦闘のみとなっている。
    • キリン自身も塔の秘境にも出現するため、キリンとの戦闘で聞くことも可能。
  • MHFでは古塔に登場するモンスターのレパートリーが幅広く、聴く機会も多かった。
    具体的には下位ないし上位クエストのリオレウス通常種・亜種・希少種、リオレイア亜種・希少種、
    エスピナス亜種、デュラガウア、キリンなどである。
    イベントクエストにおいてはオルガロンでも聴くことができた。
    • MHFでは凄腕・G級とクエスト帯によって汎用BGMが切り替わる仕様があるが、そちらは後述する。
    • 特異なケースとして期間限定クエスト「逆走!ブルックタワー」での使用例がある。
      このクエストでは最終エリアにてこの曲が流れるが、お相手は何とモス
      クエスト開始早々にとびきりの超大物まで登場するため、二度驚かされることとなる。
      • このクエストのメインターゲットはブルックというMHF独自の小型モンスターなのだが、
        MHF自体の仕様として「クエストで流れる戦闘BGMはメインターゲットのものが優先される」
        というものがあった。
        この仕様上、この曲ともう一曲の二種類のBGMが流れる本クエストはそこそこ珍しい部類に入る。
    • もう一つ類例として「サブの美学・神龍苔」が挙げられる。
      このクエストにはヤマツカミが登場するが、サブAのみでメインターゲットが存在しない。
      この関係からかヤマツカミ自身の専用曲が流れず、「秘境の伝説」が使用されている。
      普段は威厳たっぷりの曲で戦うため、ある種新鮮に感じられる一幕であった。

秘境の伝説 - Sunbreak ver.

使用作品
MHR:S
収録
モンスターハンターライズ:サンブレイク オリジナル・サウンドトラック
  • MHR:Sでは無料アップデート第1弾のver.11にて塔の秘境と同時に登場。新規アレンジとなっている。
    本作の決戦場フィールドの仕様に則り、
    ベースキャンプから秘境に降りた時点で発覚・未発覚問わず流れ始め、
    モンスターの専用BGMがあってもそれを上書きしてこちらが優先的に流れる。
    • 例外となっているのはタマミツネ希少種と傀異克服シャガルマガラ
      前者は専用BGM持ちだが、一定ダメージを与えて形態変化するまではこちらが流れる仕様であり、
      後者は最初から最後まで常に光と闇の転生が流れる。
    • この仕様のため、本作では専用BGMが設定されているエスピナス亜種についても、
      塔の秘境では原作(フロンティア)同様にこのBGMが流れるようになっている。
    • 本フィールドと同時に実装されているナルガクルガ希少種も通常種が専用BGM持ちだが、
      こちらは塔の秘境以外で狩猟できるクエストが無いため、
      通常種同様の専用BGM設定があるのかないのか分かっていない。
  • サビといえる部分が控えめに演奏され、徐々に盛り上がっていく曲調になっており、その後に新たなフレーズが演奏される。
    秘境の畏ろしくも神秘的な雰囲気が存分に流れ、
    今作の美麗なグラフィックで描かれる秘境の霊妙さが窺えるフレーズになっており、
    外連味溢れる演出と大幅な強化を受けて帰ってきた希少種や亜種との死闘を強敵感たっぷりに盛り上げてくれるだろう。
  • この曲と同じく、過去作からのアレンジBGMであった密林の大食漢は原曲で挿入されていたコーラスが削除されていたが、
    こちらでは、原曲同様に男声コーラスが使用されている。ウッ!ハッ!

いにしえの死闘

使用作品
MHF(凄腕クエスト)
  • 「死闘」とあるように、ある程度神秘性を引き継いだ上で静かな緊迫感が前面に出ている。
    他の凄腕専用BGMと比べると全体的にやや淡白であり、
    好き嫌いが大きく分かれる曲でもある。
    例によって塔の生息モンスターが多いことから、聴ける機会は多い。
  • しかし、一部のハンター達はこの曲に対してよく苦い顔をする。
    正攻法がキツい剛種キリンや、ラオシャンロン並の体力を誇る剛種デュラガウア*1
    彼らの素材がどうしても欲しいがために、何度も渋々通わされた思い出が甦るせいである。
    特に剛種キリンは特異個体ともなれば、それはもう幾度も冷や汗をかかされることになるため、
    剥ぎ取り回数の少なさと相まって頭痛の種になりやすいとか。
  • SR帯で屈指の戦闘力を誇る覇種、アルガノス&ゴルガノス戦でもこのBGMが流れる。
    金と銀の魚竜が電撃吹雪を駆使して大暴れしている中でこのBGMが流れると
    非常に新鮮味がある。
    この2体は縄張り争いをしているという設定もあるため、ある意味曲名にも合っているかもしれない。
    • MHF後期にはそれまでの公式狩猟試験などが廃止され、キークエスト制が導入されている。
      元々MHF-G移行後はG級への通過点となっていた凄腕クエスト帯の影がやや薄くなっていたものの、
      この施策によって大半の凄腕専用戦闘曲を聞くことなくG級へ行ってしまうハンターが見られた。
      しかし、上述のアルガノス&ゴルガノスペアはHR6のキークエストであったため、
      G級ハンターになる際には必ず一度はこの曲を聴くことが求められていた。

いにしえの幻影

使用作品
MHF(G級クエスト)
  • 幻想的な要素もありつつ、従来の塔戦闘BGMよりもいささか激しいサビが特徴的な曲。
    コーラスの入った比較的静かなイントロに始まり、前半部分はスピーディながらも穏やか。
    中頃に差し掛かるにつれて激しさを増していき、盛り上がるサビ部へと突入する。
    ボーカルが全ての場面で使用されており、この曲の雰囲気を構築している。
    フィドルの他、テフ(tef)というシンバルのような楽器も用いられているという。
    • 一部のメロディはG級火山の戦闘曲やシャンティエンの戦闘曲と似ている。
      特に火山の方はPVなどでメドレー風に続けて流れたこともある。
  • 2012年に行われたMHF感謝祭のムービーにてこの曲のサビ部分が使用されている。
    また、G1の紹介ムービーではイントロからサビ直前までが使用されている。
    サビ部分が激しい曲であるため、同じ曲だと気付いた人は少ないかもしれない。
  • サビ部分が高揚感を演出し、異文化感を出しつつも苛烈な状況に合うBGMになっている。
    MHFにおける塔はかなりの激戦区で、G級に限らず強力なモンスターたちが数多登場するが、
    スピード感のあるこの楽曲は色々と過酷なクエストにもよくマッチしている。
    • また、烈種ゼルレウス覇種UNKNOWNの同時討伐、『影光の鎮魂歌』にも起用された。
      ゼルレウスとUNKNOWNは双方とも専用BGMが設定されているが、
      この世紀末な決戦舞台にも2頭を包括してよく似合っているのはさすがと言うべきか。
    • 狩猟地の関係でこの曲を最も良く耳にするのは、リオレウス、リオレウス希少種、リオレイア希少種であろう。
      特にリオス希少種は2頭クエストも用意されており、空陸を縦横無尽に暴れまわる2体と、
      緊迫感のあるこのBGMは絶妙にマッチしている。
      また、仕様が変更されたことでデュラガウア戦でも聴く機会が増えた。
      オルガロンの2頭クエストも古塔での配信歴があり、
      サビと同時に合体技の咆哮などしようものなら格好良さも一入である。

関連項目

フィールド/塔
フィールド/海底遺跡
モンスター/キリン
システム/希少種
BGM/ゼルレウス戦闘BGM - 「光差す祭壇」は塔フィールド自体に設定されたBGMと言える。


*1 ハードコアモード化により、特異個体補正をかけて体力を0.8倍できるSR帯はともかく、HR499以下のハンターが挑む剛種デュラガウアは未だにHP25000である。