ウーガダル

「なぜなら私は」フードを跳ね上げる！「サツバツナイトだ！」

• その正体は、ダークカラテエンパイアの陰謀を阻止すべく、狩人として潜入していたサツバツナイトこと、国際探偵フジキド・ケンジであった。
  • 上記の通り思わせぶりなニンジャ名鑑や古風な口調、ナンシー・リンが「内通者」と示し合わせている描写がなされているなど、伏線は実際割と露骨に張られていた。ヘッズの間では正体が明かされるかなり前から予想が飛び交っており、正式に登場した際の実況タグはボー・リーディングな驚きに包まれた。
     
• しかしながら、シャン・ロアとの間に交わした契約は紛れもなく本物であり、正式に狩人として儀式に参加している。額の第三の目も偽物などではなく、シャン・ロアから授けられたロウ・ワンの呪いの力によって実際に生じたものである。
  • 手首に巻いている異形の数珠もロウ・ワンの呪印を示すものであるようだ。
  • 事態を解決するためとはいえ、自ら邪悪なニンジャの軍門に降るが如き覚悟を持った行動に、連載当時の実況タグには、正体を明かした時のアトモスフィアから一転してシリアスな驚きが溢れた。
  • 当然ながらセトに問い詰められたシャン・ロアは「恐らく、我がウーガダルが遺憾にもサツバツナイトに殺され、入れ替わられた、という事であろう」と白々しく申し開きを行い、返す刀でブラックティアーズがアヴァリスを襲撃したことに対する申開きをセトに求めて話題が変わったために「シャン・ロア配下のウーガダルというニンジャ」が実在したのかどうかはその場では謎のままとなった。
    • 「アシッド・シグナル・トランザクション」にて、ウーガダルは実際シャン・ロアの配下として実在するニンジャであったことが明かされた。ネオサイタマに到着した直後にサツバツナイトに接触され、彼とビール瓶のボトルネックカットチョップ勝負を行った結果、サツバツナイトが己の優位を示したことでシャン・ロアが入れ替わりを承認。狩人の座をサツバツナイトに明け渡していた。
       
• サツガイ復活を止めるためにブラックティアーズに挑むニンジャスレイヤーに横槍を入れさせぬため、メイヘムとのイクサを引き受けて彼女と一進一退の攻防を繰り広げる。
• ブラックティアーズはニンジャスレイヤーの前に敗れて爆発四散するも、そこへブラックティアーズに抑え込まれていたアヴァリスが復帰。サツガイの力を秘めたマガタマをアヴァリスに渡すまいと破壊を試みたが、ロウ・ワンの呪いを利用したセトの遠隔妨害を受けて失敗する。
  • なおもアヴァリスを打ち倒さんと抗うも、彼の放ったクロヤギ・ブンシンに襲われ、ニンジャスレイヤーと共に全てのブンシンを倒した時にはアヴァリスもメイヘムも撤退した後であった。
• ロウ・ワンの呪いに苛まれながらも、ニンジャスレイヤーに謎のフロシキ包みを手渡し、狩人としていずれ彼とぶつかろうとも、彼とナラクなら状況を打開出来ると信頼と覚悟を示して、その場を立ち去った。

• 正体が明かされた以降は地の文でもサツバツナイトとして扱われる。
   
• ニンジャスレイヤーに渡したフロシキには金属片を表紙に用いた探偵ジャーナルと密度データ素子が入っており、そこに収められたダークカラテエンパイアについての情報がナンシー・リンやニンジャスレイヤー達に伝えられ、これを元にニンジャスレイヤー達の反撃作戦が組み立てられる。
• しかしサツバツナイトのみならずシャン・ロアにとっても不本意な事に、ロウ・ワンの呪いに相乗りしたセトによる強力な支配を受け、サツバツナイトはセトの尖兵として行動させられてしまう。
  • ただし自我まで制御すればサツバツナイトのカラテが活かせなくなるため、彼自身の意識は保たれているなど呪印による支配は不完全であり、セトはその実力を十全に発揮させられない状況にあった。
     
• 「アシッド・シグナル・トランザクション」では、ネオサイタマへの異変の侵食を食い止めていたザナドゥへの刺客としてセトに差し向けられ、ザナドゥと行動を共にしていたニンジャスレイヤーと激突する羽目になる。
• 支配による不完全なカラテながらニンジャスレイヤーと渡り合い、激しい打ち合いを繰り広げるも、決着がつく前にメイヘムの狩りの順番が回ってきたため、儀式のルールによってセトがその場での介入を中止して一時は難を逃れる。
   
• 「テンペスト・オブ・メイヘム」では、ニンジャスレイヤーがメイヘムを倒した直後、制限が解けたセトによって再び操られてしまう。
• そこへ隙を見てダークカラテエンパイアに潜入していたナンシー・リンからのコンタクトを受ける。セトの支配を打ち破るべく、彼女が呪いへのバックドアを作って一瞬の支配の空白を作り出し、呪いの核である第三の目を摘出する機会を得る。
• ところが、そのタイミングでセトの配下達に襲われていたザナドゥが、その一人であるトレメンダスに殺される寸前となっている光景を目撃し、瞬間的な状況判断によってセトから逃れるチャンスを捨て、ツヨイ・スリケンでトレメンダスの頭を吹き飛ばす。
• ザナドゥを救う事には成功したが引き換えに解呪の機を逸し、セトの命令を流し込まれてカスミガセキ・ジグラット内部に残されたブッダ・テンプルへザナドゥを追って入り込む。
• しかし、そこにいたのはメイヘムとの激戦に続いてセトの配下達との連戦、そしてアブストラクト・オリガミがネオサイタマを守る代わりに齎した多大な負荷を受けたマスラダの隙を突き、彼の肉体のコントロールを奪って表出したナラク・ニンジャであった。
• 約6年越しに第4部開始前に予告されていた二人の対峙の場面が描かれ、ナラクに乗っ取られたニンジャスレイヤーとセトに操られたサツバツナイトという、予告時点では想定し得なかった事態に実況タグにはヘッズの様々な反応が飛び交った。
   
• 国際探偵としての推理と、かつてニンジャスレイヤーであった経験からマスラダが置かれている苦境を察知し、ザナドゥを殺すためにはニンジャスレイヤーを倒す必要がある、という理屈でセトの命令に抵抗し、憎悪を溢れさせてネオサイタマ諸共ニンジャを殺し尽くさんとするナラクを止めるべく、壮絶なイクサに及ぶ。
• ナラクを通して自身への信頼を見せたマスラダに応え、ナラクを諭しつつ敢えてそのカラテの前に身を投げ出し、ナラクに心臓を摘出された。
• その瞬間、かつて恩師ドラゴン・ゲンドーソーが、暴走状態にあった自身とナラクを抑え込んだ秘儀「イエ・モト」を使い、ニンジャスレイヤーにチャドーを流し込んで見事にナラクを鎮めた。
• 直後、肉体を取り戻したニンジャスレイヤーは、心臓を掴んでいた腕をそのまま引き戻し、心臓を元の位置に戻して傷を不浄の炎で焼き塞ぐという荒業でサツバツナイトの命を繋いだ。
  • ここに至るまでの怒涛の展開の末に、これまでの連載で確実な死を示すものとして行われてきた心臓摘出を元の位置にそのまま戻して切り抜けるという凄まじい光景を前にした実況タグのヘッズは、あらゆる意味で湧き上がった。
• これによって死に瀕した事でロウ・ワンの呪いの力も弱まり、呪いの核であり額の第三の目として埋め込まれていた琥珀をニンジャスレイヤーが抉り出し、ついにシャン・ロアとセトによる二重支配から解放された。
• 以降のサツバツナイトについては該当ページを参照な。